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日本からの輸出に関する制度

牛乳・乳製品の輸入規制、輸入手続き

中国の輸入規制

1. 輸入禁止(停止)、制限品目(放射性物質規制等)

調査時点:2018年9月

口蹄疫(2010年4月30日)の影響などにより、中国は日本からの牛乳・乳製品輸入を停止しています。
ただし、中国「口蹄疫発生国家から一部関連製品の輸入を認めることに関する公告」(2010年9月7日)により、国際獣疫事務局(OIE)の基準に基づいて加熱処理(132℃以上1秒以上の加熱殺菌など)されている牛乳・乳製品の輸出が可能となりました。しかし、二国間の家畜衛生当局における輸出証明書の様式が整っていないため、現状は輸出ができません。

2. 施設登録、商品登録、輸入許可等(登録に必要な書類)

調査時点:2018年9月

※前述「輸入規制 1. 輸入禁止(停止)、制限品目(放射性物質規制等)」のとおり、日本から中国への牛乳・乳製品輸出は不可ですが、本項目以降は、今後輸出可となった場合に必要となる事項について記載します。

まず、「出入国動植物検疫法実施条例」により、中国に牛乳・乳製品を輸出する中国国外の生産、加工、保管業者は登録・登記を行うことが要求されます。具体的には次のとおりです。

海関総署のウェブサイトで公表されている「入国動植物製品を中国国外で生産、加工、保管する業者の登録登記」手引きに基づき、中国国外の公的主管機関が海関総署に対して企業登録登記リストを直接提出し、かつ次の資料を提出します。

  1. 所在国(地区)における、動植物の疫病発生の状況、獣医師の衛生、植物の保護、農薬・動物用医薬品の残留、生産企業の登録管理および衛生上の要求などに関する法律法規および標準・規範。
  2. 所在国(地区)の管轄当局機関の設置および人員の状況。
  3. 企業情報:企業の名称、住所、政府承認番号。
  4. 登録製品情報:登録製品の名称、主たる原料、用途等。
  5. 所在国(地区)の管轄当局によるその推薦企業の検査・検疫、衛生規制の実際の状況についての評価回答書。

食品としての牛乳・乳製品を中国に輸入するためには、海外の牛乳・乳製品生産業者は、前述とは別に登録を行わなければならず、海外の牛乳・乳製品輸出業者または代理業者、および中国における牛乳・乳製品の輸入業者は届出を行わなければなりません。具体的には次のとおりです。

1. 中国国外の生産企業の登録

中国国内に食品を輸出する中国国外の生産企業は国家出入国検査検疫部門による登録を受けなければなりません。

申請条件:
  1. 輸入食品の中国国外の生産企業の所在国(地区)における、登録に関する獣医サービスシステム、植物保護システム、公衆衛生管理システムなどが評価の結果、合格であること。
  2. 中国に輸出する食品に用いられる動植物原料は非感染地域からのものでなければなりません。中国に輸出する食品に動植物疫病伝播の危険が存在する可能性がある場合、企業所在国(地区)の管轄当局は、危険が除去されたことまたはリスクが制御可能であることについての証明文書および関連の科学的資料を提供しなければなりません。
  3. 企業は所在国(地区)の関連管轄当局による許可を受けるとともに、その有効な監督管理下になければならず、その衛生条件が中国の法律法規および標準・規範の関連規定に適合していなければなりません。
申請資料(中国国外の生産企業の所在国(地区)の管轄当局を通じて提出します):
  1. 輸出国(輸出地域)における、動植物の疫病発生の状況、獣医師の衛生、公衆衛生、植物の保護、農薬・動物用医薬品の残留に関する基本状況報告書、食品生産企業の登録管理および企業衛生規範の要求などに関する法律法規および標準・規範(中国語または英語)。
  2. 輸出国(輸出地域)の管轄当局機関の設置および人員の状況(中国語または英語)。
  3. 輸出国(輸出地域)の管轄当局によるその推薦企業の検疫、衛生規制の実際の状況についての評価回答書(中国語または英語)。
  4. 登録を申請する中国国外の食品生産企業のリスト(中国語または英語)。
  5. 企業登録申請書。必要な場合、工場敷地、生産現場、冷蔵・冷凍倉庫の平面図、工程図など(中国語または英語)を提供する。
  6. 輸出国(輸出地域)の管轄当局によるその推薦企業が中国の法律法規の要求を満たしていることについての声明(中国語または英語)。

2. 輸出業者の届出

中国に食品を輸出する輸出業者または代理業者は海関総署に届出を申請しなければなりません。
輸出業者または代理業者は届出管理システム外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを通じて届出申請表を提出し、輸出業者または代理業者の名称、所在国または地区、住所、連絡担当者の氏名、電話番号、取り扱い食品の種類、記入者の氏名、電話番号などの情報を提供します。

3. 輸入業者の届出

輸入食品の荷受人は食品輸入前にその工商登録登記地の税関に届出を申請しなければなりません。

  1. 届出の申請には次の資料を提供する必要があります。
    1. 正確に記入・作成した不備のない荷受人届出申請表。
    2. 工商営業許可証、組織機構コード証書、法定代表者の身分証明、対外貿易事業者届出登記表などのコピーを提供し、かつ原本を提出して確認を受けます。
    3. 企業の品質安全管理制度。
    4. 食品の安全に関する組織機構の設置、部門の職能および部署の職責。
    5. 取り扱い予定食品の種類、保管場所。
    6. 2年以内に食品の輸入、加工および販売に携わったことがある場合、関連の説明(食品の品目、数量)を提供しなければなりません。
    7. 自ら検査検疫申請手続きを行う場合、自己検査検疫申請手続きを行う業者の届出登記証明書のコピーを提供し、かつ原本を提出して確認を受けます。
  2. 荷受人はこれらの紙媒体資料を提供すると同時に、届出管理システム外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを通じて届出申請表を提出し、荷受人の名称、住所、連絡担当者の氏名、電話番号、取り扱い食品の種類、記入者の氏名、電話番号および誓約書などの情報を提供しなければなりません。

このほか、「遺伝子組み換え農作物安全管理条例」および「遺伝子組み換え農作物輸入安全管理弁法」に基づき、輸入遺伝子組み換え農作物を生産に応用したり、加工原料として使用したりする場合、遺伝子組み換え農作物安全証書を取得してはじめて契約の締結および輸出手続きが可能となります。具体的には次のとおりです。

中国国外の会社が加工原料用(直接消費財としての使用が含まれます)に遺伝子組み換え農作物を中国国内に輸出する場合、遺伝子組み換え農作物安全証書を農業行政主管部門に申請し、かつ次の資料を提供しなければなりません。

  1. 輸入安全管理登記表。
  2. 安全評価申告書。
  3. 輸出国または地区において既に相応の用途とすることが認められ、かつ市場に投入されていることについての証明文書。
  4. 輸出国または地区において科学的試験を受け、人類、動植物、微生物および生態環境に対して無害であることを証明する資料。
  5. 遺伝子組み換え農作物のサンプル、サンプルの対比および検査に必要な試料、検査方法を要求に従って提出します。
  6. 中国国外の会社が中国への輸入過程において採用を予定する安全予防措置。

なお、「乳幼児用調製粉乳製品調製方法登録管理弁法」に基づき、中国に輸入される乳幼児用調製粉乳に対して製品調製方法登録管理が実行されています。申請は、乳幼児用調製粉乳の中国への輸出を予定する中国国外の生産企業が行わなくてはなりません。 具体的には次のとおりです。

申請条件:
申請者は生産する乳幼児用調製粉乳に適した研究開発能力、生産能力、検査能力を具備し、乳幼児用粉末状調製食品の適正製造規範の要求を満たし、危害分析・重要管理点システムを実施し、出荷製品に対し、関連法律法規および乳幼児用調製粉乳食品安全国家標準に定められる項目に従ってロット別検査を実施しなければなりません。
申請資料:
  1. 乳幼児用調製粉乳製品調製方法登録申請書。
  2. 申請者の主体資格証明書類。
  3. 原材料・補助材料の品質安全基準。
  4. 製品調製方法研究開発報告書。
  5. 製造工程についての説明。
  6. 製品検査報告書。
  7. 研究開発能力、生産能力、検査能力の証明資料。
  8. 調製方法の科学性、安全性をはっきりと示したその他の資料。

3. 動植物検疫の有無

調査時点:2018年9月

中国側では、「出入国検査検疫機関が検査・検疫を実施する出入国商品目録」によると、HSコードが1901.10.1000の乳幼児用調製粉乳が動植物製品の検疫を受ける必要がないことを除き、HSコードが0401.10.0000 – 0401.50.0000および0406.90.0000の牛乳・乳製品についてはすべて入国動植物製品の検疫を受けなければならないとされています。

まず、4種類の輸入牛乳・乳製品(生乳、生乳製品、パスチャライズド牛乳、パスチャライズド製法により生産・加工された調製乳)については、検疫審査許可手続きをするとともに、入国動植物検疫許可証を取得してはじめて検疫を申請することが可能となります。

次に、輸入牛乳・乳製品の輸入業者またはその代理人は次の資料を持って税関通関申告地の検査検疫機関に検疫を申請しなければなりません。

  1. 契約、インボイス、パッキングリスト、船荷証券などの必要な証憑。
  2. 輸出国または地区の政府主管部門が発行した次の内容を証明する衛生証書。
    1. 牛乳・乳製品の原料が健康な動物に由来していること。
    2. 牛乳・乳製品が加工処理済みであり、動物の疫病を媒介する恐れがないこと。
    3. 牛乳・乳製品の生産企業が現地政府主管部門の監督管理下にあること。
    4. 牛乳・乳製品が安全なものであり、人類の食用に供することができること。
  3. 初回輸入の牛乳・乳製品については、対応する食品安全国家標準において明記されている項目についての検査報告書を提供しなければなりません。初回輸入とは、中国国外生産企業、製品名、調製方法、中国国外輸出業者、中国国内輸入業者等の情報が全く同じである牛乳・乳製品を、同一の港から初めて輸入することをいいます。
  4. 初回輸入以外の牛乳・乳製品については、初回輸入時の検査報告書のコピーおよび国家質量監督検験検疫総局が要求する項目についての検査報告書を提供しなければなりません。初回輸入以外の検査報告書の項目は、海関総局が牛乳・乳製品のリスクモニタリングなどの関連状況に基づき確定した上で海関総局のウェブサイトにおいて公布します。
  5. 輸入牛乳・乳製品について、安全衛生項目(病原菌、真菌毒素、汚染物、重金属、違法添加物を含む)が不合格となったものを再度輸入する場合には、対応する食品安全国家標準において明記されている項目についての検査報告書を提供しなければならない。連続して5ロットで安全衛生項目の不合格が発見されなかったものを再度輸入する場合には、対応する食品安全国家標準において明記されている項目についての検査報告書のコピーおよび海関総局が要求する項目についての検査報告書を提供します。
  6. 包装済み牛乳・乳製品を輸入する場合、原文ラベルの見本刷り、原文ラベルの中国語訳文、中国語ラベルの見本刷りなどの資料を提供しなければなりません。
  7. 検疫審査許可が必要とされる牛乳・乳製品の輸入においては、入国動植物検疫許可証を提供しなければなりません。
  8. まだ食品安全国家標準がない牛乳・乳製品の輸入においては、国務院衛生行政部門が発行した許可証明文書を提供しなければなりません。
  9. 保健機能を有するものについては、関連部門が発行した許可証明文書を提供しなければなりません。
  10. 賞、栄誉、認証標章等を獲得したことについての内容を注記するものについては、外交ルートで確認された関連証明文書を提供しなければなりません。

輸入牛乳・乳製品は、検査・検疫に合格し、検査検疫機関により入国貨物検査検疫証明が発行されることをもって初めて販売、使用が可能となります。

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