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日本からの輸出に関する制度

牛乳・乳製品の輸入規制、輸入手続き

中国の食品関連の規制

1. 食品規格

調査時点:2020年10月

乳・乳製品が適用する食品規格として、主に「衛生部公布の『生乳』(GB19301-2010)等66品目の食品安全国家標準(衛通〔2010〕7号)」において定められています。そのうち、乳・乳製品に関する標準は次のとおりです。

  1. 「食品安全国家標準生乳」(GB 19301-2010)
  2. 「食品安全国家標準調製乳(加工乳・乳飲料に相当)」(GB 25191-2010)
  3. 「食品安全国家標準滅菌乳」(GB 25190-2010)
  4. 「食品安全国家標準発酵乳」(GB 19302-2010)
  5. 「食品安全国家標準パスチャライズ乳」(GB 19645-2010)
  6. 「食品安全国家標準練乳」(GB 13102-2010)
  7. 「食品安全国家標準粉乳」(GB 19644-2010)

上記の標準には、各種乳・乳製品の原料要求、官能評価に関する要求、理化学的指標、汚染物質上限値、微生物上限値、表示ラベルなどについて定めています。そのうち、各種製品の理化学的指標については次のとおりです。

1. 生乳の理化学的指標
項目 指標 検査方法
氷点ab /(℃) -0.500~-0.560 GB 5413.38
相対密度/(20℃/4℃)≧ 1.027 GB5413.33
タンパク質/(g/100g)≧ 2.8 GB5009.5
脂肪/(g/100g)≧ 3.1 GB5413.3
不純物/(mg/kg)≦ 4.0 GB5413.30
無脂乳固形分(g/100g)≧ 8.1 GB5413.39
酸度/(°T) 牛乳b :12~18
羊乳:6~13
GB5413.34
2. 調製乳(加工乳・乳飲料に相当)
項目 指標 検査方法
脂肪a(g/100g)≧ 2.5 GB5413.3
タンパク質/(g/100g)≧ 2.3 GB5009.5
3. 滅菌乳
項目 指標 検査方法
脂肪a(g/100g)≧ 3.1 GB5413.3
タンパク質/(g/100g)≧ 牛乳2.9 GB5009.5
羊乳2.8
無脂乳固形分(g/100g)≧ 8.1 GB5413.39
酸度/(°T) 牛乳b :12~18
羊乳:6~13
GB5413.34
4. 発酵乳
項目 指標
発酵乳
指標
風味発酵乳 (フレーバード発酵乳、穀物・フルーツ入り発酵乳など)
検査方法
脂肪a(g/100g)≧ 3.1 2.5 GB5413.3
無脂乳固形分(g/100g)≧ 8.1 GB5413.39
タンパク質/(g/100g)≧ 2.9 2.3 GB5009.5
酸度/(°T) 70.0 GB5413.34
5. パスチャライズ乳
項目 指標 検査方法
脂肪a(g/100g)≧ 3.1 GB5413.3
タンパク質/(g/100g)≧ 牛乳2.9 GB5009.5
羊乳2.8
無脂乳固形分(g/100g)≧ 8.1 GB5413.39
酸度/(°T) 牛乳b :12~18
羊乳:6~13
GB5413.34
6. 練乳
項目 指標 検査方法
無糖練乳 加糖練乳 調製練乳
調製無糖練乳
調製練乳
調製加糖練乳
タンパク質a/(g/100g)≧ 無脂乳固形分aの34% 4.1 4.6 GB5009.5
脂肪(X)/(g/100g) 7.5≦X<15.0 X≧7.5 X≧8.0 GB5413.3
乳固形分b /(g/100g)≧ 25.0 28.0
蔗糖(g/100g)≧ 45.0 48.0 GB5413.5
水分/(%)≦ 27.0 28.0 GB5009.3
酸度/(°T)≦ 48.0 GB5413.34
7. 粉乳
項目 指標粉乳 指標調製粉乳 検査方法
タンパク質/(g/100g)≧ 無脂乳固形分aの34% 16.5 GB5009.5
脂肪b/(g/100g)≧ 26.0 GB5413.3
還元乳の酸度/(°T)≦ 牛乳18 GB5413.34
羊乳7~14
不純物/(mg/kg)≦ 16 GB5413.30
水分/(%)≦ 5.0 GB5009.3

また、アイスクリームその他の氷菓子(HSコード:2105)については、「食品安全国家標準 冷凍飲料および冷凍飲品および製造用ミックス・ベース」(GB 2759-2015)を満たさなければなりません。この標準では、冷凍飲品(液状食品の凍結品)の定義、原料に関する要求、官能評価の要求、汚染物質上限値、微生物上限値および輸送、保管、販売環境の制限などについて定めています。

関連リンク
関係省庁、法令等の詳細については、関連リンクから確認してください。
【中国】牛乳・乳製品の輸入規制、輸入手続きの関連リンクPDFファイル(978kB)
※PDFをダウンロードのうえ、アクセスしてください。

2. 残留農薬

調査時点:2020年10月

乳・乳製品を含む食品における残留農薬基準については「食品安全国家基準 食品中農薬最大残留上限値」(GB2763-2019)に規定されています。

また、「食品安全国家標準食品中動物用医薬品最大残留上限値」(GB 31650-2019)の規定も順守する必要があります。

関連リンク
関係省庁、法令等の詳細については、関連リンクから確認してください。
【中国】牛乳・乳製品の輸入規制、輸入手続きの関連リンクPDFファイル(978kB)
※PDFをダウンロードのうえ、アクセスしてください。

3. 重金属および汚染物質

調査時点:2020年10月

乳・乳製品における重金属および汚染物質、真菌毒素の最大基準値について規定する国家基準としては主に、「食品安全国家標準 食品中汚染物上限値」(GB2762-2017)、「食品安全国家標準 食品中真菌毒素上限値」(GB2761-2017)があります。

1. 牛乳・乳製品における重金属および汚染物質の上限値

重金属および汚染物質 品目 上限値(mg/kg) 測定方法
乳・乳製品(生乳、パスチャライズ乳、滅菌乳、発酵乳、調製乳(加工乳・乳飲料に相当)、粉乳、非脱塩ホエイパウダーを除く) 0.3 GB5009.12
生乳、パスチャライズ乳、滅菌乳、発酵乳、調製乳(加工乳・乳飲料に相当) 0.05
粉乳、非脱塩ホエイパウダー 0.5
水銀 生乳、パスチャライズ乳、滅菌乳、調製乳(加工乳・乳飲料に相当)、発酵乳 0.01 GB5009.17
ヒ素 生乳、パスチャライズ乳、滅菌乳、調製乳(加工乳・乳飲料に相当)、発酵乳 0.1 GB5009.11
粉乳 0.5
クロム 生乳、パスチャライズ乳、滅菌乳、調製乳(加工乳・乳飲料に相当)、発酵乳 0.3 GB5009.123
粉乳 2.0
亜硝酸塩 生乳 0.4 GB5009.33
粉乳 2.0

2. 微生物上限値

「食品安全国家標準生乳」(GB 19301-2010)、「食品安全国家標準調製乳(加工乳・乳飲料に相当)」(GB 25191-2010)、「食品安全国家標準発酵乳」(GB 19302-2010)、「食品安全国家標準パスチャライズ乳」(GB 19645-2010)、「食品安全国家標準練乳」(GB 13102-2010)、「食品安全国家標準粉乳」(GB 19644-2010)には、乳・乳製品の微生物上限値について、次のように定めています。

検査項目 m M
生乳 一般生菌数 2×106(CFU/g)
調製乳(加工乳・乳飲料に相当)、パスチャライズ乳 一般生菌数 50000(CFU/g) 100000(CFU/g)
大腸菌群 1(CFU/g) 5(CFU/g)
黄色ブドウ球菌 0/25g(mL)
サルモネラ菌 0/25g(mL)
発酵乳 大腸菌群 1(CFU/g) 5(CFU/g)
黄色ブドウ球菌 0/25g(mL)
サルモネラ菌 0/25g(mL)
酵母 100
カビ 30
練乳(加糖練乳、調製加糖練乳) 一般生菌数 30000(CFU/g) 100000(CFU/g)
大腸菌群 1(CFU/g) 5(CFU/g)
黄色ブドウ球菌 0/25g(mL)
サルモネラ菌 0/25g(mL)
乳粉 一般生菌数 50000(CFU/g) 200000(CFU/g)
大腸菌群 10(CFU/g) 100(CFU/g)
黄色ブドウ球菌 10(CFU/g) 100(CFU/g)
サルモネラ菌 0/25g

3. 発酵乳の乳酸菌数

発酵乳(加熱処理していない製品)の乳酸菌の生菌数は1×106(CFU/g)以上でなければなりません。

関連リンク
関係省庁、法令等の詳細については、関連リンクから確認してください。
【中国】牛乳・乳製品の輸入規制、輸入手続きの関連リンクPDFファイル(978kB)
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4. 食品添加物

調査時点:2020年10月

乳・乳製品に限らず、食品の成分として使用できる添加物および栄養強化剤は、主に国家衛生行政機関が公布した「食品安全国家標準 食品添加物使用標準」(GB2760-2014)、「食品安全国家標準 食品栄養強化剤使用標準」(GB14880-2012)によってそれぞれ規定されています。

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関係省庁、法令等の詳細については、関連リンクから確認してください。
【中国】牛乳・乳製品の輸入規制、輸入手続きの関連リンクPDFファイル(978kB)
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5. 食品包装(食品容器の品質または基準)

調査時点:2020年10月

中国に輸入される乳・乳製品の包装材は食品安全国家標準に適合しなければなりません。

食品安全国家標準については、「食品安全国家標準 食品接触材および製品の汎用的安全要求」(GB 4806.1-2016)、「食品安全国家標準 食品接触材および製品用添加物使用標準」(GB 9685-2016)、「食品安全国家標準 食品接触用塗料およびコーティング」(GB 4806.10-2016)などの主要な原則的標準が適用されます。また、包装の具体的な材質などは「食品安全国家標準 食品接触用プラスチック樹脂」(GB 4806.6-2016)などの一連の具体的な標準に適合させる必要があります。

また、「輸入乳幼児用調製粉乳に対する管理の強化についての公告」第4条に基づき、乳幼児用調製粉乳を中国国内に輸入後に小分け包装することは禁止されています。輸入する乳幼児用調製粉乳は消費者向けに販売する最小単位ごとに充てん済みである必要があります。

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関係省庁、法令等の詳細については、関連リンクから確認してください。
【中国】牛乳・乳製品の輸入規制、輸入手続きの関連リンクPDFファイル(978kB)
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6. ラベル表示

調査時点:2020年10月

「食品標識管理規定」第5条に基づき、乳・乳製品を含む食品の表示ラベルは、「食品安全国家標準包装済み食品表示ラベル通則」(GB 7718—2011)に合致しなければなりません。

  1. 名称
  2. 原産国および地域
  3. 輸入事業者(代行業者、輸入事業者または販売代理店)の名称、住所および連絡先
  4. 製造日、賞味期限、保存方法
  5. 正味含有量および規格
  6. 成分または原材料リスト
  7. 品質等級、加工技術(当該食品の関連標準が、食品品質等級、加工技術の明記を要求する場合)
  8. 警告マーク
  9. その他表示すべき内容(照射食品、遺伝子組換食品など)
  10. アレルゲン

アレルゲン

「食品安全国家標準 包装済み食品表示ラベル通則」(GB7718-2011)には、次の食品およびその製品はアレルギーを誘発する可能性があると定められています。そのため、次の品目を原材料として使用する場合は、原材料表示上、容易に判別できる名称を用いて表示する、または原材料名欄の近くにアレルギーに関する注意喚起を表示することが推奨されています。

  1. グルテンが含まれる穀物およびその製品(小麦、ライ麦、大麦、オート麦、スペルト小麦またはそれらの種の交配種)
  2. 甲殻類およびその製品(えび、ザリガニおよびかになど)
  3. 魚類およびその製品
  4. 卵類およびその製品
  5. 落花生およびその製品
  6. 大豆およびその製品
  7. 乳および乳製品(乳糖を含む)
  8. 種実類およびその核果製品

加工過程において上記の食品またはその製品が混入する可能性がある場合も、原材料名欄の近くに注意喚起を表示することが推奨されています。

栄養成分

「食品安全国家標準包装済み食品栄養表示ラベル通則」(GB28050-2011)は、包装済み食品の表示ラベル上の栄養情報の記載方法(義務表示事項、任意表示事項および栄養成分の表示方法など)について定めています。その中でも、次に挙げるものは義務表示の事項となります。

  1. 熱量、主要栄養素の含有量およびその栄養素摂取目安量(NRV)に対する割合。
  2. 熱量および主要栄養素以外のその他の栄養成分について栄養強調表示または栄養成分機能強調表示を行う場合、栄養成分表において当該栄養成分の含有量およびその栄養素摂取目安量(NRV)に対する割合を表示しなければなりません。
  3. 栄養強化剤を使用した包装済み食品は、前述1の要求のほか、栄養成分表において強化剤添加後の食品における当該栄養成分の含有量およびその栄養素摂取目安量(NRV)に対する割合を表示する必要があります。
  4. 完全水素添加油脂および(または)部分水素添加油脂が食品副原料に含まれる、または生産において使われている場合、栄養成分表においてトランス脂肪(酸)の含有量も表示しなければなりません。
  5. 上記について栄養素摂取目安量(NRV)が定められていない栄養成分は、含有量のみを表示すれば良い。

栄養素摂取目安量(NRV)は、本基準の附録Aを参照してください。

発酵乳、パスチャライズ乳、滅菌乳、調製乳(加工乳・乳飲料に相当)、練乳などの一部の包装済み乳・乳製品の表示ラベルについては、各種乳・乳製品を対象とする食品安全国家標準における表示ラベルに関する特段の規定についても適用します。

「食品安全国家標準生乳」(GB 19301-2010)、「食品安全国家標準調製乳(加工乳・乳飲料に相当)」(GB 25191-2010)、「食品安全国家標準滅菌乳」(GB 25190-2010)、「食品安全国家標準発酵乳」(GB 19302-2010)、「食品安全国家標準パスチャライズ乳」(GB 19645-2010)、「食品安全国家標準練乳」(GB 13102-2010)、「食品安全国家標準粉乳」(GB 19644-2010)には、乳・乳製品の表示ラベルについて、次のように定めています。

1. 調製乳(加工乳・乳飲料に相当)
  1. 100%粉乳を用いて生産する製品は、製品名に近接した箇所に「還元乳」と表示する必要があります。
  2. 生乳に、一部粉乳を添加し生産する製品は、製品名に近接した箇所に「XX%還元乳を含む」と表示する必要があります。
  3. 「還元乳」表示と製品名の表示箇所は、容器包装の同一の主要表示面にはっきりと表示しなければなりません。「還元乳」の文字サイズは、製品名の文字サイズを下回ってはならず、文字の高さは主要表示面の高さの5分の1を下回ってはなりません。
2. 滅菌乳
  1. 生乳のみを原料とする超高温殺菌乳は、製品の主要表示面の製品名に近接した箇所に、製品名の文字サイズを下回らない文字サイズで、かつ文字高さが主要表示面の高さの5分の1を下回らない中国語の文字で「(生乳100%の)牛乳(羊乳)」と表記しなければなりません。
  2. 生乳に、一部粉乳を添加し生産した製品は、製品名に近接した箇所に、「XX%還元乳を含む」と表示する必要があります。
  3. 「還元乳」表示と製品名の表示は、容器包装の同一の主要表示面に、はっきりと表記しなければなりません。「還元乳」表示の文字サイズは製品名の文字サイズより下回ってはならず、文字高さは主要表示面の高さの5分の1を下回ってはなりません。
3. 発酵乳
  1. 発酵後、加熱処理を行った製品には、「XX加熱処理発酵乳」、「XX加熱処理風味発酵乳(フレーバード発酵乳、穀物・フルーツ入り発酵乳などが相当)」、「XX加熱処理ヨーグルト」、「XX加熱処理風味ヨーグルト(フレーバードヨーグルト、穀物・フルーツ入りヨーグルトなど)」を表示しなければなりません。
  2. 生乳に、一部粉乳を添加した製品は、製品名に近接した箇所に「XX%還元乳を含む」と表示する必要があります。
  3. 「還元乳」表示と製品名の表示は、容器包装の同一の主要表示面に、はっきりと標示しなければなりません。「還元乳」表示の文字サイズは製品名の文字サイズより下回ってはならず、文字高さは主要表示面の高さの5分の1を下回ってはなりません。
4. パスチャライズ乳
製品の主要表示面の製品名の近接した箇所に、製品名の文字サイズより下回らない文字サイズで、かつ文字高さが主要表示面の高さの5分の1を下回らない中国語の文字で「(生乳100%の)牛乳(羊乳)」と表記しなければなりません。
5. 練乳
製品には、「本製品は乳幼児用の母乳代用品とすることはできません」との表示または類似した警告文を表示しなければなりません。
6. 乳酸菌饮料
「食品安全国家標準 飲料」(GB 7101-2015)によると、乳酸菌飲料製品の表示ラベルには、活性(未滅菌)型か不活性(滅菌)型かを明記しなければなりません。また、活性(未滅菌)型と表示した製品の乳酸菌数は106CFU/g(mL)以上でなければならないと規定されています。また、活性(未滅菌)型乳酸菌を含み、冷藏貯蔵および輸送が必要な飲料製品は、ラベル上に貯蔵および輸送条件を表示する必要があります。
また、「輸入乳幼児用調製粉乳に対する管理の強化についての公告」第5条に基づき、2014年4月1日以降、輸入する乳幼児用調製粉乳の中国語の表示は、輸入される前に、販売の最小単位の容器包装上に直接印字しておく必要があり、中国国内でラベル貼付してはなりません。製品の容器包装上に中国語の表示がない、または中国語の表示が中国の法令・標準に適合していない場合、不合格製品としてすべてシップバックまたは廃棄処理されます。
関連リンク
関係省庁、法令等の詳細については、関連リンクから確認してください。
【中国】牛乳・乳製品の輸入規制、輸入手続きの関連リンクPDFファイル(978kB)
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7. その他

調査時点:2020年10月

中国各地では、コロナ感染症拡大防止の対策として、コールドチェーン食品のトレーサビリティ制度が整えられています。例えば、北京市では2020年11月1日に、「北京市コールドチェーン食品追跡プラットフォーム」の運営が開始され、北京市のすべてのコールドチェーン食品生産・経営(含輸入食品)機関は、冷蔵・冷凍の肉類製品、水産物の生産地および出荷先などのデータを同プラットフォームにアップデートするほか、追跡用コードを印刷したラベルを商品に貼付する必要があります。消費者は、携帯アプリの微信(WeChat)や支付宝(アリペイ)のミニプログラム「北京コールドチェーン」を使って、追跡用コードをスキャンすれば、購入する商品の品質安全や流通経路を調べることができます。

関連リンク
関係省庁、法令等の詳細については、関連リンクから確認してください。
【中国】牛乳・乳製品の輸入規制、輸入手続きの関連リンクPDFファイル(978kB)
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中国での輸入手続き

1. 輸入許可、輸入ライセンス等、商品登録等(輸入者側で必要な手続き)

調査時点:2020年10月

対外貿易経営者届出登記

「対外貿易経営者届出登記管理弁法」(2019年改正版)第2条によると、貨物輸出入または技術輸出入に従事する対外貿易経営者は、中国商務部または商務部が委託する機構に届出を行わなければなりません。ただし、法律、行政法規および商務部の規定により届出の必要がない場合を除きます。対外貿易経営者が本弁法どおりに届出を行っていない場合、税関は輸出入貨物の税関審査・検査を行いません。

同法第5条によると、対外貿易経営者は、対外貿易経営者届出を行うにあたり、次の資料を提出する必要があります。

  1. 対外貿易経営者届出登記表(商務部サイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますからダウンロードするか、または所在地の届出登記機関で受領することができます)。必要事項を記入し、企業の法定代表者または個人事業主の署名、社印捺印があるもの。
  2. 営業許可証の写し
  3. 外商投資企業批准証書の写し(外商投資企業の場合)

輸入食品輸入事業者届出

「輸出入食品安全管理弁法」第19条および税関総署ウェブサイトで公開中の「輸入食品輸入事業者届出」手引きによると、輸入事業者はその所在地の管轄税関に、事前に届出を行わなければなりません。届出の手続きにはオンラインまたは窓口で次の資料を提出します。

  1. 輸入事業者届出書
  2. 営業許可証、統一社会信用コード、法定代表者の身分証明書、対外貿易経営者届出登記表などの写し(正本の提示が必要)
  3. 企業の品質安全管理制度、製品トレーサビリティ制度、不合格製品に対するリコールおよび処理制度など
  4. 食品安全に関連する部署・人員の配備、職能および職責
  5. 生産・販売を行う食品の種類、保管場所
  6. 2年以内に食品輸入、加工および販売に従事したことがある場合、その説明(食品の品目、数量)
  7. 検疫検査自己申請事業者の場合、検疫検査自己申請事業者届出登記証明書の写し(正本の提示が必要)

「輸出入食品安全管理弁法」第20条によると、食品の輸入事業者は、食品の輸入および販売状況を記録する帳簿を備え付け、事実どおりに輸入食品の衛生証書番号、品名、規格、数量、製造年月日(ロット番号)、品質保持期限、輸出事業者および買主の名称および連絡先、納期などの情報を記録し、2年以上保管しなければなりません。それらの記録は税関により検査を受けます。

また、「輸出入商品検査法実施条例」第32条によると、中国は輸出入食品生産企業に対し衛生登録登記管理を実施しています。衛生登録登記がされていない企業は、食品を輸入または輸出することができません。当該登録登記は税関総署に申請を行います。

輸入動植物検疫許可証の取得

輸入乳・乳製品の荷受人は、輸出事業者と取引の契約を締結する前に、輸入動植物検疫許可証を取得する必要があります。この許可申請はオンライン上外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで手続きができます。ログイン後、HSコード、品名、産地、貿易取引方式などの輸入製品関連情報を入力し、必要書類をアップロードします(非企業法人は法人資格証明文書の写しを提出する必要があります)。所在地の税関は、申請受理日から20営業日以内に、許可の付与または付与しない決定を行います。

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関係省庁、法令等の詳細については、関連リンクから確認してください。
【中国】牛乳・乳製品の輸入規制、輸入手続きの関連リンクPDFファイル(1.0MB)
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2. 輸入通関手続き(通関に必要な書類)

調査時点:2020年10月

通関手続き用書類

「税関輸出入貨物申告管理規定」第25条、第26条、第27条によれば、乳・乳製品の通関に必要な書類は次のとおりです。

  1. 輸入貨物通関申告書
  2. 契約書
  3. インボイス
  4. パッキングリスト
  5. 積荷目録(積荷明細書)
  6. 船荷証券(運送状)
  7. 代理通関申告授権委託協議書
  8. 輸入承認証明性資料
  9. 動物検疫証明書、輸入動植物検疫許可証、衛生証明書、放射性物質検査証明書、産地証明書など
  10. 税関の要求した加工貿易マニュアルおよびその他輸入関連証書

通関方法

「税関輸出入貨物申告管理規定」第2条、第5条の規定に基づき、輸入申告は、オンラインまたは紙媒体による形式から選択することができます。オンライン申告の場合、輸出入貨物の発送・受取人または委託を受けた通関業者は、「税関輸出入貨物通関申告書記入規則」の要求に基づき、申告システムを通じて、通関に必要な情報や書類を送付します。オンラインでの通関申告の場合は「中国電子口岸」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますへ申告資料を提出します。

紙媒体による申告の場合、輸出入貨物の発送・受取人または委託を受けた通関業者は、税関の規定に基づき、紙媒体の通関申告書を記入のうえ、必要書類を添付し、税関に直接提出します。

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関係省庁、法令等の詳細については、関連リンクから確認してください。
【中国】牛乳・乳製品の輸入規制、輸入手続きの関連リンクPDFファイル(1.0MB)
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3. 輸入時の検査検疫

調査時点:2020年10月

検査申請手続き

「出入国検査検疫機関が検査検疫を実施する出入国商品目録」によると、HSコードが0401.10.0000 – 0401.50.0000および0406.90.0000の乳・乳製品は入国動植物製品の検疫を受けなければなりません。上記HSコードは、検疫審査手続きを行う必要がある製品に対応するHSコードの範囲を示すものであり、当該範囲内に含まれる製品がすべて検疫審査を受ける必要があるとは限りません。詳細については、輸入地の税関に問い合わせてください。

「輸出入乳・乳製品検査検疫監督管理弁法」第11条に基づき、輸入乳・乳製品の輸入業者またはその代理人は次の資料を持って税関通関申告地の検査検疫機関に検疫を申請しなければなりません。

  1. 契約、インボイス、パッキングリスト、船荷証券などの必要な証憑。
  2. 輸出国または地域の政府主管機関が発行した次の内容を証明する衛生証書。
    1. 乳・乳製品の原料由来が健康な動物であること
    2. 乳・乳製品が加工処理済みであり、乳・乳製品を介して伝染性疾病を伝播させるおそれがないこと
    3. 乳・乳製品の生産企業が当該国(地域)の政府主管機関の監督管理下にあること
    4. 乳・乳製品が安全なものであり、人の食用に供することができること
  3. 初回輸入の乳・乳製品については、対応する食品安全国家標準において明記されている項目についての検査報告書を提供しなければなりません。初回輸入とは、中国国外生産企業、製品名、成分配合、中国国外輸出事業者、中国国内輸入事業者などの情報が完全に同じ乳・乳製品を、同一の貿易港から初めて輸入することをいいます。
  4. 初回輸入でない乳・乳製品については、初回輸入時の検査報告書の写しおよび税関総署が要求する項目についての検査報告書を提供しなければなりません。初回輸入以外の検査報告書の項目については、税関総局よって、乳・乳製品のリスクモニタリングなどの関連状況に基づき確定したうえで税関総局のウェブサイトにおいて公布されます。
  5. 輸入乳・乳製品について、安全衛生項目(病原菌、真菌毒素、汚染物、重金属、違法添加物を含む)が不合格となったものを再度輸入する場合には、関連する食品安全国家標準において明記されている項目についての検査報告書を提供しなければなりません。連続5ロット分、安全衛生項目の不合格が発見されなかったものを再度輸入する場合には、対応する食品安全国家標準において明記されている項目についての検査報告書の写しおよび税関総局が要求する項目についての検査報告書を提供しなければなりません。
  6. 包装済み乳・乳製品を輸入する場合、原文ラベルの見本、ラベルの中国語訳文、中国語ラベルの見本刷りなどの資料を提供しなければなりません。
  7. 検疫審査が必要な乳・乳製品の輸入においては、輸出入動植物検疫許可証を提供しなければなりません。
  8. まだ食品安全国家標準がない乳・乳製品の輸入においては、当局が発行した許可証明文書を提供しなければなりません。
  9. 保健機能を有するもの(機能性食品)については、関係機関が発行した許可証明文書を提供しなければなりません。
  10. 受賞歴や認証取得などの内容を注記するものについては、大使館確認済みの関連証明文書を提供しなければなりません。

現場での検疫の内容

「出入国検査検疫機関が検査検疫を実施する出入国商品目録」に基づき、輸入アイスクリームその他の氷菓子(HSコード:2105)については入国動植物製品の検疫を受ける必要はありませんが、その他の輸入乳・乳製品(HSコード:0401.10 – 0406.90)については入国動植物製品の検疫を受ける必要があります。

輸入乳・乳製品の現場検査検疫の主な内容は次のとおりです。

船舶で輸送された大口製品については、船上で各層ごとに検査を行い、港での保管条件により、その場で検査することができない場合、入国検問所動植物検疫機関の同意を得たうえで、荷卸しを行いながら製品を埠頭から指定された場所に輸送して保管することができます。

  1. 現場検査の内容
    1. 製品の名称、包装、標記および番号、ロット番号、数量/品質などと検査申請資料が適合しているかを検査する。
    2. 輸送手段および貨物貯蔵場が衛生上の要求に適合しているか、有毒有害物品またはその他の腐りやすい、燃えやすい物品と一緒に保管していないか、製品が品種、ロットごとに適切に積み置かれているか検査する。
  2. 実験室検査の内容および標準
    1. 一般的な要求:食品添加物はGB 2760およびGB 14880に従って実施し、農薬の残留についはGB 2763ならびに国の関連規定および公告に従って実施し、動物用医薬品の残留については国の関連規定および公告に従って実施し、包装材料は「食品安全国家標準 食品接触材および製品の汎用的安全要求(GB 4806.1-2016)」などの一連の関連標準の要求に適合していなければならない。
    2. 種類ごとの検査:各種類の製品の検査内容および標準は対応する食品安全国家標準に従って実施する(例えば、生乳の検査内容および標準は「食品安全国家標準 生乳(GB 19301-2010)」を参照する)。

また、輸入乳幼児用調製粉乳(具体的には乳幼児用調製粉乳、後期乳児用および幼児用調製粉乳を指します)については、輸入乳・乳製品に関する要求を満たすこと以外に、さらに次の要求を満たす必要があります。

  1. 検疫申請日から品質保証期限までが3カ月未満の乳幼児用調製粉乳については、輸入のための検疫申請を受け付けない。
  2. 輸入される乳幼児用調製粉乳は消費者向けに販売する最小単位で充填されている必要があり、バルクでの乳幼児用調製粉ミルクは、輸入のための検疫申請を受け付けない。
  3. 輸入乳幼児用調製粉乳の中国語ラベルは輸入される前に、販売の最小単位の包装上に直接印字しておく必要があり、中国国内においてラベル貼付してはなりません。

輸入乳・乳製品は、検査、検疫に合格した場合、検査検疫機関によって合格証明が発行され、販売、使用が認められます。

なお、「有機製品認証管理弁法」によると、輸入乳・乳製品を有機製品として入国検査検疫を申請する場合、これにつき取得した中国有機製品認証証書の写し、有機製品販売証の写し、認証標章および製品標識などの文書を提出し、申請する輸入有機製品につき出入国検査検疫機関による貨物と証書が合致しているか否かを照合する入国検証を受けなければなりません。

コロナ感染症拡大防止対策として、税関は、輸入するコールドチェーン食品(水産物、肉類、冷凍野菜、乳製品など)の外包装、輸送用道具および積み降ろし施設の消毒処理を行い、食品本体および外包装などに対してはPCR検査を実施しています。例えば、北京税関では、すべての輸入冷蔵・冷凍食品およびハイリスク国(地域)から輸出されたその他の製品およびその外包装について、全数PCR検査を実施しています。

税関総署が2020年9月11日に公布した「新型コロナウイルスが検出された輸入コールドチェーン食品の国外生産企業に対する緊急予防性措置の実施の公告」(2020年第103号)によると、同一の国外生産企業より輸出された冷蔵・冷凍食品またはその包装から新型コロナウイルスが1回ないし2回検出された場合、税関は当該企業の製品輸入申告について、1週間の受理停止とし、3回以上検出された場合、4週間の受理停止にすると定めています。

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関係省庁、法令等の詳細については、関連リンクから確認してください。
【中国】牛乳・乳製品の輸入規制、輸入手続きの関連リンクPDFファイル(1.0MB)
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4. 販売許可手続き

調査時点:200年10月

乳・乳製品に限らず、「食品経営許可管理弁法」第2条に基づき、中国国内において食品(食用農産物を除く)の販売に携わる事業者は、食品経営許可を取得しなければなりません。

同法第11条に基づき、食品経営許可証を取得するには、次の要件を満たさなければなりません。

  1. 経営対象食品の品目、数量に適した食品原材料の処理および食品の加工、包装、貯蔵などの場所を有し、当該場所の環境が清潔に保たれるとともに、有毒、有害な場所およびその他汚染源と所定の距離が保たれていること。
  2. 経営対象食品の品目、数量に適した設備または施設を有し、関連の消毒、更衣、手洗い、採光、照明、換気、防腐、防塵、防蝿、防鼠、防虫、洗浄ならびに排水処理、ゴミおよび廃棄物の貯蔵設備または施設を有すること。
  3. 常勤または非常勤の食品安全管理者および食品安全保障の規則制度を有すること。
  4. 合理的な設備配置および工程を有し、加工前食品と直接口に入る食品、原材料と完成品の交差汚染を防止し、食品が有毒物、不潔物質と接触することが避けられていること。
  5. 法律、法規に定めるその他要件を満たしていること。

また、同法第12条によると、食品営業許可証を申請するにあたり、所在地の県レベル以上の食品薬品監督管理機関に次の書類を提出しなければなりません。

  1. 食品経営許可申請書
  2. 営業許可証または主体の許認可を証明できるその他の文書の写し
  3. 食品の取り扱いに適応する主な機器・設備の配置、オペレーションなどに関する文書
  4. 食品安全に関する自己検査、従業員の健康管理、入荷検査記録、食品安全事故の処理などに関する食品安全を保証する内部制度
  5. 自動販売設備を利用した食品販売に従事する場合、当該設備の製品合格証明書、具体的な設置場所、事業者の名称、住所、連絡先、食品経営許可証の公示方法などに関する資料
  6. 代理人に食品経営許可証の申請を委任する場合、授権委託書および代理人の身分証明文書
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【中国】牛乳・乳製品の輸入規制、輸入手続きの関連リンクPDFファイル(1.0MB)
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5. その他

調査時点:2020年10月

なし

中国の輸入関税等

1. 関税

調査時点:2020年10月

牛乳・乳製品にかかる関税率
HSコード 定義 税率(MFN税率)
0401 ミルクおよびクリーム(濃縮もしくは乾燥をし、または砂糖その他の甘味料を加えたものを除く) 15%
0402 ミルクおよびクリーム(濃縮もしくは乾燥をし、または砂糖その他の甘味料を加えたものに限る) 10%
0403 バターミルク、凝固したミルクおよびクリーム、ヨーグルト、ケフィアその他発酵させまたは酸性化したミルクおよびクリーム(濃縮もしくは乾燥をしてあるかないかまたは砂糖その他の甘味料、香味料、果実、ナットもしくはココアを加えてあるかないかを問わない。) 10%-20%
0404 ホエイ(濃縮もしくは乾燥をしてあるかないかまたは砂糖その他の甘味料を加えてあるかないかを問わない。)およびミルクの天然の組成分から成る物品(砂糖その他の甘味料を加えてあるかないかを問わないものとし、他の項に該当するものを除く。) 6%-20%
0405 ミルクから得たバターその他の油脂およびデイリースプレッド 10%
0406 チーズおよびカード(その他のチーズ) 12%-15%
2105 アイスクリームその他の氷菓(ココアを含有するかしないかを問わない。) 12%

詳細は、中国税関総署のウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで確認してください。

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【中国】牛乳・乳製品の輸入規制、輸入手続きの関連リンクPDFファイル(1.0MB)
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2. その他の税

調査時点:2020年9月

1. 消費税
乳・乳製品は消費税の課税対象外です。
2. 増値税
乳・乳製品を輸入する場合、乳・乳製品の荷受人(輸入者またはその代理人)は、輸入増値税を納付しなければなりません。2019年4月1日から、増値税の税率は調整され、9%~13%となっています。
「中華人民共和国増値税暫定条例」第14条に基づき、納税者は貨物を輸入する際、組成課税価格および本条例第2条に定める税率により納税額を計算しなければなりません。
組成課税価格および納付すべき税額の計算式は次のとおりです。

組成課税価格=関税課税価格+関税額+消費税額
納付すべき税額=組成課税価格×税率

そのため、納付すべき税額=(関税課税価格+関税額+消費税額)×税率
また、増値税は税関が「税関輸入増値税専用納付書」(中国語「海关进口增值税专用缴款书」)を発行した日から15日以内に納付する必要があります。
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【中国】牛乳・乳製品の輸入規制、輸入手続きの関連リンクPDFファイル(1.0MB)
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3. その他

調査時点:2020年10月

なし