ウクライナ 首都キーウの今 2024

2024年12月19日

2024年10月、日本・ウクライナ両政府の期待に応え、ジェトロはキーウ事務所を開設。いまだ攻撃を受けているウクライナの中でも、比較的経済活動が行われていると言われる首都キーウ。11月、現地の現状を伝えるべく取材を行った。そこには、日常を送る人々の暮らしや営業を続ける店など、日本ではあまり知られていない「キーウの今」があった。

(14分25秒)

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テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。

映像説明: 少し高いところから撮影した、やわらかな日ざしを受けて屋根の上の黄金色(こがねいろ)のドームが光り輝く修道院。隣には、出入り口に円柱を配した建物があり、前の石畳の広場には数台の戦車が止まっている。

テロップ: キーウ 2024年10月

テロップ: 外務省 危険情報 レベル4 退避してください。渡航は止めて(やめて)ください。(退避勧告) ※2024年12月上旬現在

ナレーション: 空襲警報が鳴り響く、ウクライナの首都キーウ。

映像説明: 高さ50mあまりの台座に女性の像が立つ記念碑の周りに、たくさんのウクライナ国旗と花束、戦没者の写真を収めた額縁が供えられている。

テロップ: 2022年2月 ロシア軍による侵攻開始 2022年4月 キーウ周辺から撤退

ナレーション: ロシアがウクライナへの侵攻を開始したのは、2022年2月。

映像説明: 出入り口に円柱を配した建物の前の広場に、さびだらけの車や戦車が展示されている。ボンネットのない車のエンジンルームや戦車の車輪の上に、ミニサイズのウクライナ国旗が掲げられている。 小さな子どもを連れた男性が、さびだらけの戦車の上に登り、フタの開いた出入り口部分から中をのぞき込んでいる。 走る車からの車窓風景。路肩には、たくさんの車が駐車されている。道路沿いに建つ十数階建ての建物の屋上付近に大規模な爆撃の痕がある。破壊された箇所は、最上階から数えて3階ほど下にまで至っている。

ナレーション: およそ2ヵ月後、キーウからロシア軍は撤退したものの、街には今も攻撃の爪痕が残る。

映像説明: 重厚な鉄の扉がある建物の前の階段を、ジャンパーを着込んだ10人ほどの少年と白髪の女性が下りてくる。歩道にいた男性が白髪の女性にスマートフォンを手渡す。

ナレーション: その中で暮らす人々は…。

映像説明: 重厚な鉄の扉がある建物の階段前の歩道で、白髪の女性がスマートフォンを構える。スマートフォンの画面には、階段に横3列に並んだ少年少女たちの姿が映っている。 階段に並んだ少年少女たちは皆、分厚いジャンパーを着込み、ニット帽やパーカーのフードをかぶった子もいる。 重厚な鉄の扉がある建物の階段前の歩道で、白髪の女性がインタビューに答える。そばに少年少女たちが立っている。

テロップ: 中学校の教師

中学校の教師・ウクライナ語: 子どもたちも、以前は、みんな避難所に逃げて隠れていましたが、 今は、いつもどおりに、1限目から授業を始めています。 恐ろしいことですが、私たちは、それに慣れてしまいました。

映像説明: 天井にかけて曲線状になった壁にパンジーやチューリップが大きく描かれた通路で、赤茶色の髪の女性がインタビューに答える。

テロップ: キーウに移住してきた女性

キーウに移住してきた女性・ウクライナ語: (以前は違う町に住んでいたが)夫はキーウ出身なので、 戦争が起こった春の終わりに、キーウのほうが比較的安全だと考えました。

映像説明: 黄金色(こがねいろ)のドームがある修道院の前の道を、たくさんの車がこちらへ向かって走ってくる。 黄色(きいろ)のフード付きジャンパーを着た2歳から3歳くらいの幼児とロングヘアーの女性。よちよち歩きの幼児がこちらに振り返り、笑顔を見せる。

ナレーション: いまだ攻撃を受けているウクライナの中でも、比較的、経済活動が行われていると言われる首都、キーウ。

映像説明: 橋の上を走る車からの車窓風景。水辺の向こうに広がる高層ビル群が見える。いくつかのビルにはクレーンがある。

テロップ: 2024年11月 キーウを取材

ナレーション: 2024年11月、「世界は今」は現地の取材を行った。

映像説明: 真っ青な空の下、修道院の黄金色(こがねいろ)のドームや十字架の彫刻が施された白い外壁のアップ。

ナレーション: そこで見たのは…。

映像説明: 街なかの幅の広い歩道を、たくさんの人々が行き交っている。 歴史を感じさせる中層のビルが並ぶ通り。4車線の道路は、車でやや渋滞している。

ナレーション: 街なかは多くの人々が行き交い、交通量も、このとおり。

映像説明: 大きな棒状のブロック肉が並ぶ市場(いちば)。赤いジャンパーを着た女性店員が、黒いキャップをかぶった男性を応対している。 赤いジャンパーを着た女性店員が肉の包みをレジ袋に入れる手元のアップ。 木造の落ち着いた雰囲気のレストラン。ミディアムヘアーの女性とロングヘアーをハーフアップにした少女が向き合ってテーブル席に着いている。

ナレーション: 市場(いちば)やレストランなどは、状況に合わせて営業している。

映像説明: お城をかたどった遊具がある公園。ピンク色のコートとニット帽を身につけた少女が乗るブランコを、バッグを肩に掛けた女性が時々押している。 3人の若い女性たちが満面の笑顔で街角を歩いている。

テロップ: ウクライナ 首都キーウの今 2024

ナレーション: 日本では、あまり知られていない「キーウの今」が、そこにはあった。

映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。各国のさまざまな人々の笑顔や、農作物(のうさくぶつ)を収穫している様子、ガントリークレーンが並んでいる港、緑色(みどりいろ)の仏像、小型飛行機や新幹線、バイクなどの乗り物や生き物など、世界中のいろいろな写真が現れて白い画面を埋めていく。連なった写真に重なるように世界地図のCGが浮かび上がり、中央に紺色の文字で「世界は今 JETRO Global Eye(ジェトロ グローバル アイ)」と書かれたタイトルテロップが表示される。

映像説明: 少し高い所から撮影した、川に架かる大きなアーチ橋がある風景。手前の岸には、色もデザインも、さまざまな集合住宅がひしめき合い、橋の向こう側には高層ビル群が見えている。画面左下の四角い枠に、黒海北岸の地図が表示される。東にロシア、西にルーマニアと隣接するウクライナの国土が緑色(みどりいろ)で、その北部に位置するキーウの部分が赤で塗られている。 水色の壁に、人物が写ったはがきサイズの写真がずらりと並んでいる。手前にはウクライナの国旗が立てられ、壁沿いの歩道には花束やミニサイズの国旗が供えられている。

ナレーション: かつて300万ものひとが暮らしていたキーウは、ロシアによる侵攻以降、避難などで多くのひとがいなくなった。

映像説明: 集合住宅の前の石畳の歩道。ジャンパーやコートを着込んだ人々が行き交っている。 金髪を後ろでまとめた女性が、ピンク色のジャンパーを着てニット帽をかぶった2歳から3歳くらいの女の子の手を引いて、ゆっくりと石段を下りてくる。

ナレーション: それでもキーウの人々は、攻撃と隣り合わせの中でも経済活動を維持し、生活している。

映像説明: 黄色い車体のバスが道路を走ってくる。 赤と白の路面電車が走ってくるのを正面から見た映像。 水色と黄色(きいろ)の路面電車が乗り場に到着し、利用客が乗り降りしている。

ナレーション: 街なかにはバスやトラムが行き交い(いきかい)、人々が乗り降りする風景は、世界の多くの都市と変わらないように見える。

映像説明: ドーム型の天井がある地下鉄の駅。青い電車がホームから走り去っていく。

テロップ: ドロホジチ駅

ナレーション: キーウの人々の暮らしに欠かせないのが地下鉄だ。

映像説明: ずらりと並んだ地下鉄の自動改札機にスマートフォンをかざす手元の映像に重ねて、「キーウ市内の地下鉄路線図」と題したと路線図が表示される。緑で示された「ゼレナ線」が左上から右下に向かって走り、赤で示された「チェルヴォナ線」が左から右に向かって走り、青で示された「シニャ線」がアルファベットの「J」のように走り、アスタリスクの記号のように交差している。各路線には駅が白い丸で表され、ドロホジチ駅は「ゼレナ線」の左上にある起終点(きしゅうてん)から2つめに位置している。

ナレーション: キーウでは3本の地下鉄が運行している。

映像説明: 人々が自動改札機にスマートフォンをかざして、前方にあるエスカレーターのほうに向かってあ歩いていく。

テロップ: 地下鉄の乗車料金(1回) 8フリヴニャ(約30円)

ナレーション: 料金は一律で1回の利用料金が、およそ30円。

映像説明: 利用客が行き交う通路に掲示された時刻表。 青い電車が到着したホームから、大勢の利用客がトンネル状の通路を通って歩いてくる。

テロップ: 1日あたりの利用客数 2021年 約150万人 2024年 約50万人

ナレーション: ピークタイムには5分間隔で運行されている。以前は1日あたり、およそ150万人が利用していたが、現在は50万人ほど。

映像説明: 金髪のロングヘアーの女性が長い下りエスカレーターに乗っている後ろ姿。 長い下りエスカレーターに乗っている金髪のロングヘアーの女性。

テロップ: ドロホジチ駅 交通サービス ゼレナ線 責任者 オレナ・ムシュテンコ さん

映像説明: ムシュテンコさんが立つ駅のホームに青い電車が到着する。

ナレーション: 減少したのは利用客だけではない。男性職員の多くが兵役に就いたため、駅のスタッフも人手不足だという。

映像説明: ずらりと並んだ自動改札機の近くで、ムシュテンコさんがインタビューに答える。 青い電車の運転席に座る女性運転士を電車の斜め前からフロントグラス越しに見た写真。女性運転士のそばに「女性の運転士」とテロップが表示される。

ムシュテンコさん・ウクライナ語: 電車の運転士だけでなく、 さまざまな電気や設備の技師、接客など、 慣習的に男性が多かったサービスもあります。 従来、男性が担ってきたこれらの仕事は、非常に多くの人材が不足しています。 そのため、女性たちが代わりを務めているのです。

映像説明: 駅のホームに青い電車がスピードを落としながら入ってくる。 ホームに設置された水道の蛇口。すぐ向こう側で、停車した青い電車のドアが開き、利用客が降りてくる。

テロップ: 避難所(ひなんじょ)としての機能

ナレーション: そして、地下鉄には、もう1つ、重要な役割がある。市民を守る避難所(ひなんじょ)としての機能だ。

映像説明: ドーム型の天井から壁にかけてキツネとクマのイラストが描かれた駅のホーム。ホームの左右に線路があり、通路は幅が広く、電車を待つ人々の姿もある。ホームの様子などを映したモニターが、高い位置に2台ずつ、一定の間隔で設置されている。画面右側の線路に青い電車が入ってくる。

テロップ: オソコルキー駅

ナレーション: こちらのオソコルキー駅では、キーウが初めて攻撃された夜、

映像説明: ドーム型の天井にステンドグラス風のイラストが描かれた駅の写真。ホームの両側に青い電車が止まり、大勢の人々が集まっている。(写真提供:オソコルキー駅)

テロップ: 2022年2月

ナレーション: 駅に残っていた、たった2人の駅員で多くの市民を保護した。

映像説明 駅のホームで、濃紺のスーツの制服を着た短髪の男性が手ぶりを交えながら話している。そばに、折りたたみいすやビニールでパックされた寝具のようなものなどが置かれている。

テロップ: オソコルキー駅 アルテム・ガラ 駅長

ナレーション: 当時の駅長が、今も、この駅を守っている。

映像説明: ステンドグラス風のイラストが描かれたオソコルキー駅のホームで、ガラ駅長がインタビューに答える。

ガラ駅長・ウクライナ語: 子どもを連れた人、ペットを連れた人、たくさんの人が来ました。 本当に大勢の人が走り回っていました。

映像説明: ドーム型の天井にイラストが描かれたオソコルキー駅のホームの写真。ヘッドライトを点灯させて到着する電車を避けて、ホームの中央部分に荷物を持ったたくさんの人々が集まっている。 電車の車内の写真。赤茶色の座席に置かれた黒いビニール袋の口から、パンなどの救援物資が見えている。青いジャンパーを着た人がビニール袋のそばに座り、アルミの容器を手に取っている。(写真提供:オソコルキー駅)

テロップ: 2022年2月

ナレーション: 地下鉄のホームは、空襲警報が鳴ると市民の避難シェルターとなる。

映像説明: ガラ駅長が、ホームの壁際に並べた折りたたみいすやビニールでパックされた寝具などを指し示しながら説明している。 ホームの壁際に並べた折りたたみいすやビニールでパックされた寝具などのアップ。

テロップ: 毛布 水 トイレの提供 食料配給との連携など対応

ナレーション: 毛布や水、トイレの提供、食料配給との連携など、駅員は、さまざまなことに対応している。

映像説明: オソコルキー駅の改札口(かいさつぐち)。腰の高さほどの位置に設置された3本のバーが回転する銀色のゲートを、スマートフォンを手にした利用客が次々に通過していく。 折りたたみいすが並べられたホームに、青い電車が到着する。 駅のホームに設置された水道の蛇口。 ステンドグラス風のイラストが描かれたオソコルキー駅のホームで、ガラ駅長がインタビューに答える。

テロップ: オソコルキー駅 アルテム・ガラ 駅長

ガラ駅長・ウクライナ語: 今や地下鉄は交通手段であり、多目的な施設でもあります。 キーウだけでなく、ウクライナ最大の複合防護施設(ふくごうぼうごしせつ)であると言えます。 この地下動脈がなければ、首都での生活は成り立たないと思います。

映像説明: 石畳の歩道沿いに建つ、寄せ棟屋根(よせむねやね)のレストランの外観。 唐草模様の縁取り(ふちどり)の中央に男性の顔とウクライナ語の店名がレリーフされた、レストランの看板。

テロップ: オパナス

ナレーション: こちらの店は、キーウの中心地にある、ウクライナの伝統的な家庭料理のレストラン。

映像説明: 白い壁にフローリング、木製の柱が点々と立つ店内に、ベージュのクロスを掛けたテーブル席が並んでいる。 階段の上から、唐草模様の欄干越しに店内を見た映像。長いテーブル席に十数人の男性と女性が向き合って着席している。

ナレーション: 侵攻以前より、少々値上がりはしたものの、手ごろな価格で、昼どきには多くの客が訪れる。

映像説明: ミディアムヘアーの女性とロングヘアーをハーフアップにした少女が座るテーブル席に、胸元に水色の刺繍が施されたシャツを着た男性スタッフが料理を運ぶ。テーブルには数皿の料理が載っている。

ナレーション: 特に人気のメニューは…。

映像説明: テーブルの上に置かれた鮮やかな赤いスープが入ったボウル。

テロップ: ボルシチ 225フリヴニャ(約800円)

ナレーション: ウクライナ発祥といわれているスープ「ボルシチ」に、

映像説明: 同じテーブルに並べられた、スライスした白い脂身に、薄切りのニンニク、ディップソース、黒パンが添えられた料理。

テロップ: サーロ(豚の脂身の塩漬け) 250フリヴニャ(約900円)

ナレーション: こちらは、豚の脂身を塩漬けにした「サーロ」。

映像説明: ロングヘアーをハーフアップにした少女が、料理が載った取り皿(とりざら)を前に、ミディアムヘアーの女性と笑顔で話している。 ボルシチやサーロなどの料理が並ぶ2人のテーブルを、暖色系の照明が照らしている。

ナレーション: この店によく訪れているという親子が、伝統的な食べ方を紹介してくれた。

映像説明: ミディアムヘアーの女性が水色の小さなお皿からスプーンですくった白いクリームをボルシチに入れ、軽く混ぜる手元。 ミディアムヘアーの女性がクリームで少しピンクがかったボルシチをスプーンで口へ運び、コメントする。

テロップ: 常連客

常連客の女性・ウクライナ語: これは、ボルシチに必ず加えるサワークリームです。 甘酸っぱい味がします。

映像説明: 鮮やかな赤のボルシチが入ったボウル。 ボルシチのアップ。細長く千切りにした野菜が煮込まれたスープに1口大の肉が浮かび、緑色(みどりいろ)の乾燥ハーブが散らされている。

ミディアムヘアーの女性(声のみ)・ウクライナ語: ボルシチを作れない主婦は、おそらくいないと思いますが、 それぞれ自分だけの特別なレシピがあるかもしれません。 ボルシチを作るときの特別な材料は“愛情”です。

映像説明: 観葉植物の鉢と果物や野菜のピクルスの瓶が並べられた棚の前で、黒のジャケットを着た女性がテーブルにバインダーを広げて書き物をしている。

テロップ: オパナス イリーナ・ルジュク マネージャー

ナレーション: この店を切り盛りするルジュクさんは、ずっと身近にあった伝統の料理について、こう話す

映像説明: ワインクーラーの上に男性の顔があるレリーフ看板が飾られたレジカウンターの前で、ルジュク マネージャーがインタビューに答える。 テーブルの上に置かれた料理の皿が次々に映る、サワークリームと緑色(みどりいろ)のペーストを添えたちぎりパン、キュウリのピクルスと千切り野菜の漬物の盛り合わせ。

ルジュク マネージャー・ウクライナ語: 状況が変わったことで、 私たちの文化的アイデンティティーの重要性が強調されるようになりました。 伝統的な料理への評価も高まりました。 これらの料理は、ウクライナの魂の一部なのです。

映像説明: 交通量の多い通りに面した歴史的建造物のあいだに、比較的新しい3階建てほどの高さの建物が建っている。 アーチ型の出入り口の脇に「SANDWICH BAR」の看板を掲げた店が入居し、正面奥に入ったところに、英文字で「SMART BAR」などと書かれたネオン看板が見える。

テロップ: ベスサラブスキー市場(いちば)

ナレーション: 続いては、古きよき街並みの中にある、こちらの建物。実は、キーウの人たちの食を支えている市場(いちば)だ。

映像説明: 広いフロアの外周に大きく円を描いて陳列台や冷蔵ショーケースが設置され、精肉などの商品が並んでいる。円の内側に配置された陳列台には、瓶詰や果物などが並んでいるのが見える。

ナレーション: 中に入ると、色とりどりの品物が並んでいる。

映像説明: 青果店の店先に、トマト、ブロッコリー、キャベツ、ラディッシュ、大根などが並んでいる。 赤いジャンパーを着た女性店員がブロック肉を包丁で切り分けている。 半透明の円形のプラスチック容器に入ったイクラのアップ。 プラスチック容器に入ったイクラの隣には、瓶詰のカニカマが並んでいる。

ナレーション: 野菜や果物といった青果類に、大きなブロック肉やイクラまで。さまざまな種類の食品が手に入る。

映像説明: 精肉店の前で、茶色のジャンパーを着た白髪の男性がインタビューに答える。

撮影スタッフ: Q. 何を買いに来ましたか?

テロップ: 常連客

常連客の男性・ウクライナ語: 豚の脂身を買いに来たんだ。 ここには、しょっちゅう来ているよ。

映像説明: 精肉店。赤いジャンパーを着た女性店員が短冊状に切った豚の脂身を紙に包んでいる。 赤いジャンパーを着た女性店員の手元に並べられた長さ30cmほどの短冊状の分厚い脂身のアップ。 円を描く形の陳列台に集まる買い物客たち。お客の向かい側では、分厚いジャンパーやニット帽を着込んだ店員たちが、肉を切ったり、お客を応対したりと、忙しく働いている。

テロップ: 農家自身が生産・加工・販売

ナレーション: 実は、ここで販売をしている人の多くは農家だ。ウクライナの小規模な農家では、自分たちが生産したものを加工して、販売まで一連で行っていることも多い。

映像説明: ガラス瓶やプラスチック容器に入った食品を山積みで陳列している店。丸ごとの野菜や果実を入っている瓶もあれば、ペーストの瓶詰めされたものもある。ニット帽とジャンパーのフードをかぶった女性が店番をしている。 ニット帽とジャンパーのフードをかぶった女性が千切りにした野菜をプラスチック容器に詰めている。手前には、トマト、キュウリなどが入った瓶や赤いペーストが入った瓶が、3段から4段に積んで陳列されている。

ナレーション: こちらの店では、野菜や果物を漬物などの保存食にして瓶詰にし、販売している。

映像説明: 瓶詰を販売している女性が陳列台の向こう側で切り野菜の漬物を容器に詰めながらインタビューに答える。 ガラス瓶やプラスチック容器に入った漬物がずらりと並んでいる。丸ごとのリンゴやトマト、カットしたスイカの瓶もある。 野菜のミックス漬けのガラス瓶に、香辛料のチョウジで目と鼻、ニンジンで口を付けたキュウリの輪切りが入っている。

テロップ: 店主

店主の女性・ウクライナ語: 私たちは、すべて種(たね)から植えて作っています。 キュウリにトマト、ピーマンも、 ここにあるものは、すべて私たちが育てたんですよ。 うちは家族みんなが手伝ってくれます。

映像説明: 店主の女性が千切り野菜の漬物を容器に詰めている手元。白、オレンジ、赤、緑など、カラフルな野菜が、細長く千切りにしてミックスされている。

テロップ: 野菜の漬物(1kg) 150フリヴニャ(約500円)

ナレーション: この野菜の漬物は、ウクライナではジャガイモなどと食べるのが一般的だという。

映像説明: 店主の女性が、漬物を詰める手を止めてインタビューに答える。

店主の女性・ウクライナ語: 私たちは、ささやかに暮らしています。 人生は続いているので、立ち止まることはありません。

映像説明: 落ち着いたベージュ色(いろ)の外壁の低層の建物。周りには、たくさんの車が駐車している。建物の上部に英文字で「goodwine(グッドワイン)」と書かれた立体看板が見える。 「goodwine」と書かれた立体看板のアップ。

テロップ: グッドワイン

ナレーション: 一方、こちらは、富裕層が多く訪れるという高級スーパー。

映像説明: 天井まで届く棚にワインボトルがずらりと並ぶ売り場。フロアにあるワインラックにもたくさんの瓶が並び、木箱入り(きばこいり)の商品も見える。 木箱に寝かせて置かれたワインボトル。「23500」と書かれた値札(ねふだ)が添えられている。

テロップ: 23,500フリヴニャ(約85,000円)

ナレーション: 店内を見ると、高価なワインや、

映像説明: 手のひらサイズの瓶詰やスパウト付きのパウチパック商品が並ぶ棚。ラベルには、英文字で「MISO」、「UMEBOSHI」、「UMAMI PASTE」などと書かれている。

ナレーション: 世界各国の輸入食品が、ずらり。

映像説明: 通路に面したテーブルでコーヒーカップを前に2人の女性が話をしている。おそろいのオレンジ色(いろ)のニット帽をかぶった男性と女性がドリンクカップを手に持ちながら、そばを通り過ぎていく。

ナレーション: 落ち着いたカフェも併設されている。

映像説明: 木目調の陳列棚に並んだ包丁類。刃渡りの長い2本の包丁には、刃の片隅に漢字で「三昧(ざんまい)」の銘が入っている。

テロップ: 三昧(ざんまい) 牛刀(ぎゅうとう)24cm 6,900フリヴニャ(約25,000円)

テロップ: 三昧(ざんまい) 筋引き(すじひき)24cm 6,800フリヴニャ(約24,500円)

ナレーション: 日本の製品も販売されていた。

映像説明: 包丁の刃に刻まれた、「三昧(ざんまい)」の銘のアップ。 ワインボトルがずらりと並ぶ売り場で、長い黒髪の女性がインタビューに答える。 すしのイメージポスターの前に陳列された数本の黒い小瓶。ラベルには英語で「SUSHI SOYA SAUCE(スシ ソヤ ソース)」と書かれている。 英語で「SUSHI SOYA SAUCE」と書かれたラベルへのズームアップ。 スパウト付きのパウチパックに入ったみそ。英語表示のパッケージの隅に、「有機西京みそ(ゆうきさいきょうみそ)」、「有機麦みそ」などの日本語も見える。 チャック付きのスタンドパウチに入った商品。パッケージには英文字で「HIJIKI(コンブ)」、「KOMBU」、「SHIITAKE」などと書かれている。

テロップ: グッドワイン ナジーヤ・サヴェンコヴァ 輸入部長

サヴェンコヴァ輸入部長・ウクライナ語: 日本の包丁は、とても人気があります。 日本から来た化粧品だと聞けば、 お客にすぐ信用してもらえます。 ウクライナでは20年ほど前にすしが食べられるようになり、 みそ汁や刺身なども広く知られるようになりました。

映像説明: 筒状に巻いたタオルや、ヒツジの置物、絵皿、ランプなどの生活雑貨が並ぶ売り場。 天井まで届く棚にワインボトルが並ぶ売り場。短髪の男性が、スマートフォンを肩に挟んで通話しながら棚から化粧箱を手に取っている。

ナレーション: 侵攻の直後は、すべての物流ルートが断たれ、店の継続は難しいと思われたが…。

映像説明: ラックにずらりと並ぶワインの瓶。 店内通路を歩いて移動するサヴェンコヴァ輸入部長。生活雑貨売り場を通り過ぎ、隣接するカフェの前でおそろいのオレンジ色(いろ)のニット帽をかぶった男性と女性とすれ違う。 2人の女性客が化粧品売り場の棚の前で立ち止まり、商品を見ている。 雑貨売り場で、白いニットを着た女性が商品を手に取っている。 ワインボトルがずらりと並ぶ売り場で、サヴェンコヴァ輸入部長がインタビューに答える。

サヴェンコヴァ輸入部長・ウクライナ語: 侵攻から1ヵ月後に、当店は再開しました。 お客は、コーヒーを飲みに来た1時間だけは何もかも大丈夫だと感じられ、 その間(そのあいだ)だけ戦争という現実から逃れられる。 当時、この店はキーウにとどまっていた人たちの精神的なやすらぎの場となりました。

映像説明: 化粧品売り場。サヴェンコヴァ輸入部長が、ベージュのカーディガンを着た女性と一緒に手にクリームをすり込んでいる。 白い棚に並ぶシャンプーやボディーソープ類。英語パッケージの日本産商品(にほんさんしょうひん)も並んでいる。 木目調のフタが付いたモスグリーンのボトルのアップ。ラベルには英文字で「ONSENSOU(オンセンソウ)」、「Beppu Japan(ベップ ジャパン)」と書かれている。

テロップ: 現在は欧州の倉庫を経由し さまざまな物流ルートを確保

ナレーション: 現在は、ヨーロッパにある倉庫を経由し、さまざまな方法で物流を継続できる体制を整えた。

映像説明: 天井まで届く棚にワインボトルがずらりと並ぶ売り場。フロアにあるワインラックにも、たくさんの瓶が並び、木箱入りの商品も見える。

ナレーション: こうした空間もまた、人々の心の支えとなっているのだ。

映像説明: 20階建てほどの近代的なビルが建ち並ぶエリア。ビルの谷間の遊歩道や街灯に面して、落ち着いた雰囲気のレストランがある。看板には英文字で「FUIWARA YOSHI(フジワラ ヨシ)」と書かれている。

テロップ: フジワラ・ヨシ

ナレーション: キーウの中でも高級店が立ち並ぶエリアで、存在感を放つこちらの店。

映像説明: 出入り口のレジカウンターで、浴衣を着た3人の女性スタッフがおじぎをして出迎える。カウンターには、赤い鯛の周りに「祝」、「大漁」、「安全祈願」といった漢字を配したポップ調のイラストが描かれている。

ナレーション: 中に入ると…。

女性スタッフたち・日本語: いらっしゃいませ。

映像説明: 天ぷらを盛りつけた皿のアップ。紺色の作務衣(さむえ)を着た人の手が皿を取って持っていく。 短い金髪の女性とショートボブヘアーの女性が座るカウンター席に、浴衣を着た女性スタッフが寿司下駄に盛りつけた料理を運んでくる。 短い金髪の女性が、箸で麺を口へ運ぶ。

ナレーション: フジワラ・ヨシは、ウクライナで3店舗展開している日本食(にほんしょく)レストラン。

映像説明: 紺色の作務衣(さむえ)と和帽子のユニフォームを身につけた数人の男性スタッフが、板場でアボカドを切ったり、流しを掃除したり、食器を整理したりしている。 ホール。浴衣を着た女性スタッフが、10品ほどの料理を盛り合わせた大皿を運んでいく。カウンターでは、カップルや2人連れの女性客が談笑している。

ナレーション: なかでも、2017年にオープンしたこの3号店は、富裕層をターゲットにした超高級店だ。

映像説明: 天井からつり下げられたフグちょうちんや、棚に飾られた陶器のこけしなどが映る。

ナレーション: 店内には、さまざまな和の装飾が。

映像説明: 舟型(ふながた)の器に盛りつけられた、マグロ、エビ、白身魚(しろみざかな)などの握りずし。 マグロ、エビ、白身魚(しろみざかな)の握りずしのアップ。

テロップ: 30貫 4,650フリヴニャ(約17,000円)

ナレーション: 人気のメニューは、福岡県産のコメを使用した本格的な握りずし。

映像説明: 緑色(みどりいろ)のジップアップニットを着た女性が、箸でサーモンの握りずしを口に運び、満足げに笑顔を見せる。 握りずしや刺身の盛り合わせが並ぶテーブル席で、緑色(みどりいろ)のジップアップニットを着た女性がインタビューに答える。

テロップ: お客

お客の女性・ウクライナ語: 私は新鮮な魚の大ファンです。 フジワラ・ヨシの鮮魚は、日本の技術水準を満たしているので、品質は信頼しています。

映像説明: 紺色の作務衣(さむえ)を着た短髪の日本人男性(にほんじんだんせい)が板場で包丁を研いでいる。

テロップ: 日本食(にほんしょく)普及の親善大使(令和2年度 任命) フジワラ・ヨシ 藤原 嘉洋(ふじわら よしひろ) オーナーシェフ

ナレーション: こちらが、この店のオーナーシェフ藤原さん。日本食普及(にほんしょくふきゅう)の親善大使にも任命されている。

映像説明: 藤原オーナーシェフが白い大理石のカウンターで包丁を手入れしている。 次々と料理やワインを運んでいく女性スタッフの様子を、藤原(ふじわら)オーナーシェフが通路の一角でじっと見ている。

テロップ: ウクライナで“日本食(にほんしょく)の道”

ナレーション: ウクライナに移り住んで20年ほど。この地で家庭を築き、店を構え、日本食(にほんしょく)の道を切り開いてきた第一人者だ。

映像説明: 開いたエビを炭火で網焼きにしている。 黒地に菊の花や流水の柄(がら)が入った、すしおけが積み上げられた板場で、藤原(ふじわら)オーナーシェフがすしを握っている。

ナレーション: 藤原(ふじわら)さんに、今、店の営業を続けることの難しさを聞いてみると…。

映像説明: 棚に陶器のこけしが飾られたカウンター席で、藤原オーナーシェフがインタビューに答える。

藤原オーナーシェフ: 流通面もそうですし、お客さんの集客にしてもそうですし、やっぱりストレスありますからね。 結局、ま、きのう、おとついみたいに、やっぱり、ひと晩中(ひとばんじゅう)、空襲警報鳴りました、 じゃあ、朝からお客さん来るかっていったら、んなわけないですからね。ハハッ。

映像説明: 板場で、作務衣(さむえ)を着た2人の男性スタッフが、すしおけや皿を拭いて整理している。

ナレーション: それでも藤原さんは、きょうも店を開ける。

映像説明: 黒のベストを着た短髪の男性スタッフが、日本酒(にほんしゅ)のこもかぶりの形をした大きな容器を抱えて店内を歩いていく。容器の中には銀色のボウルがはめ込まれているのが見える。 格子の間仕切りの前に置かれた長机(ながづくえ)に、数十個の黒い塗り物の升が積み上げられ、持ち手(もちて)に紅白の布を巻きつけた木づちや、木製のひしゃくも置かれている。

ナレーション: 実は、この日は、特別なイベントが行われるという。

映像説明: 作務衣(さむえ)を着た男性スタッフが6人がかりで、全長1m以上ありそうな魚を運び込んでいく。通路に沿って立っている女性スタッフたちが、拍手をして迎えている。

ナレーション: 数人のスタッフで運ばれる、巨大な魚。

映像説明: 数十人の来店客たちが、同じ方向に注目している。多くの人はスマートフォンで撮影している。お客の視線の先にある白い大理石のカウンターに、尾びれを切り落とした巨大な魚が横たわり、男性スタッフがエラをこじ開ける隣で藤原オーナーシェフが包丁を力強く動かしている。

ナレーション: なんと、マグロの解体ショーだ!

映像説明: 藤原オーナーシェフが、軍手をはめた手でマグロのエラや背に包丁を入れている。 解体されたマグロの柵や中骨(なかぼね)が一面に広げられたカウンターを前に、藤原(ふじわら)オーナーシェフが手ぶりを交えてインタビューに答える。

藤原オーナーシェフ: 僕、ウクライナに来たときに、マグロを見たときに、生のマグロ、ないんですね、どこ行っても。 僕ができることなら、ま、ちょっと本物の、マグロ、ま、おすしを、 ま、こうやって、お客さんの目の前で切って、目の前で食べてください、と。

映像説明: まだ処理されていないマグロの半身(はんみ)や、切り出されたままの柵が置かれた前に、だえん形(だえんけい)の皿に盛りつけられた刺身が並んでいる。

ナレーション: 豪快にさばいた本マグロはスペイン産。

映像説明: 中骨(なかぼね)からスプーンでこそぎ取った身が、小皿に載せて来店客に振る舞われている。順番待ちの人々の中には、その様子をスマートフォンで撮影している人もいる。 マグロの柵を包丁で刺身にしている手元の映像を背景に、ヨーロッパの地図が表示される。東ヨーロッパのウクライナが赤、隣接するポーランドと、遠く西に離れたスペインがオレンジ色(いろ)で塗られている。スペインからポーランドへ向かう矢印と飛行機のイラストが現れ、続いて、ポーランドからウクライナへ向かう矢印とトラックのイラストが現れる。トラックの横に「約800km(10時間)」と書かれたテロップが表示される。

ナレーション: 店で出すマグロは、以前は日本から直接空輸していた。しかし、空港が閉鎖された今は、この日のスペイン産のマグロのように、各地からポーランドまで運び、そこから陸路で10時間かけて運ばれている。

映像説明: 解体されたマグロの前で、グレンチェック柄のジャケットを着た女性が話している。

テロップ: お客

ナレーション: お客は…。

映像説明: 解体されたマグロの前で、グレンチェック柄のジャケットを着たお客の女性がインタビューに答える。 マグロ解体ショーの様子。藤原オーナーシェフが、胸びれの周りの皮をはいだり、マグロの背に包丁を入れている。その様子を数十人の来店客たちがスマートフォンで撮影している。 解体したマグロの身ですしを握っている手元の様子。 解体されたマグロの前で、グレンチェック柄のジャケットを着たお客の女性が話を続ける。

お客の女性・ウクライナ語: このようなレストランは、ウクライナには、あまりありません。 目の前で180kgの魚がさばかれ、それを味わうことができるのは驚きです。 魚の身は本当に柔らかくて、ほかの店では味わえないので、 夢のような体験です。

映像説明: 大勢の来店客が見物しているなか、藤原オーナーシェフが巨大なマグロの半身(はんみ)を前に笑顔を見せる。 藤原オーナーシェフが巨大なマグロの半身(はんみ)を包丁1本で解体していく。

テロップ: 営業を続ける理由―

ナレーション: 藤原さんが、今もこの地で腕を振るい続ける理由とは…。

映像説明: 棚に陶器のこけしが飾られたカウンター席で、藤原オーナーシェフがインタビューに答える。 スタッフたちの働く姿が次々に映る。冷蔵ショーケースを前にして板場に立つ2人の男性スタッフ。刺身の皿にキュウリを盛りつけたり、寿司下駄に握りずしをのせたりしている男性スタッフ。刺身を切ったり、すしにガリを添えたりしている男性スタッフ。両手に料理の皿を持って客席へ運んでいく女性スタッフ。

藤原オーナーシェフ: 1番最盛期、うち従業員300人いたんですね。 で、今現在も、100人前後。 兵隊に行ってる従業員もいますし、海外に行った従業員もいますし。 で、仮に戦争終わって、兵隊から帰ってきました、海外に行ってる従業員が帰ってきました。 そんとき、うちがオープンしてないと彼らの仕事がないでしょ。 で、仕事がないっていうことは、その、彼らの家族も、ごはん食べれないですから、 ま、それだったら僕がここにいて、ま、店だけ守ってれば、彼ら、海外から帰ってきたときに、 その、うちに来れば職があると。ごはんを食べれる、という状態を作っておきたかったんですね。

映像説明: 出入り口に円柱を配した建物の前の広場に、さびだらけの数台の戦車が置かれている。 コートの襟を立てた女性がミニサイズの国旗が飾られた戦車の前をゆっくりと歩いている。 十数人の中学生たちが穏やかな笑顔を見せている。 ピンク色のコートとニット帽を身につけた少女が、お城をかたどった遊具で遊んでいる。

ナレーション: ロシアによる侵攻から、まもなく3年。それでもキーウには、経済を支え、未来へと向かう人々の姿があった。

映像説明: 一瞬、画面がホワイトアウトし、赤いじゅうたんが敷かれた部屋で男性と女性の6人がテープカットをする写真がフェードインして表示される。

テロップ: 開所式の様子

テロップ: 2024年10月10日 ジェトロ・キーウ事務所 開設

映像説明: 白髪交じりの短髪でメガネをかけた日本人男性(にほんじんだんせい)が演台(えんだい)でスピーチをしている写真。日本人男性(にほんじんだんせい)の背後には日本とウクライナの国旗が掲げられている。

テロップ: ジェトロ 理事長 石黒 憲彦(いしぐろ のりひこ)

映像説明: ウクライナ語が表示されたスクリーンの前で、丸刈りでメガネをかけた男性がマイクに向かっている写真。

テロップ: ウクライナ国旗 シュミハリ 首相

ナレーション: 2024年10月、日本・ウクライナ両政府の期待に応え、ジェトロはキーウ事務所を開設。ウクライナの経済復興と、日本企業(にほんきぎょう)の支援に取り組んでいく。

映像説明: 水色のグラデーション背景画。画面の右側で地球の陸地部分だけが点描され、中が空洞になった地球儀のグラフィックイメージが回転している。

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