モンゴルで生まれる未来ビジネス 世界が注目する新たな可能性

2024年02月01日

モンゴルで新たなビジネスに挑む企業が増えている。ドローンを使い血液輸送に挑戦するスタートアップ。合弁会社を立ち上げると発表した大手インターネット関連企業も…。現地で何が起きているのか!? 最新の動きを追った。

(11分55秒)

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テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。

映像説明: 真っ白な雪に覆われた壮大な平原で、牛が雪をかき分けながら草を食べている。

テロップ: モンゴル

ナレーション: 真っ白な雪原が広がるモンゴル。

映像説明: 小高い場所から見下ろした、近代的なビルや中層の集合住宅などがある街並み。

テロップ: ウランバートル

映像説明: 走る車からの車窓風景。青空の下、手前には雪原が広がり、遠くに街が見える。 ウランバートルの街なか。ダウンコートを着た女性やマフラーを巻いた人々が雪に覆われた歩道を歩いている。

テロップ: 世界で最も寒い首都

ナレーション: その首都ウランバートルは、緯度の高さに加え、標高1,300mに位置し、世界で最も寒い首都と言われている。

映像説明: 街路樹のある広い通りで、ずらりと並んだ車が信号待ちをしている。

テロップ: 冬は-(マイナス)30度

ナレーション: 冬はマイナス30度を下回ることも多く

映像説明: 交差点。信号待ちをする直進車の横を、右折する車が数台走っていく。

ナレーション: 交通や物流に大きな影響を及ぼす。

映像説明: 交差点。数台の直進車が縦列になって信号待ちをしている。青信号の車が次々と目の前を横切っていく。

テロップ: 問題解決の方法は?

ナレーション: こうした問題を解決するために、活用を目指しているのが…。

映像説明: からし色(いろ)の建物の前にあるスペース。白いドローンが4つのプロペラを回しながら、真上に飛行し始める。 上空から撮影したドローンの飛行映像(ひこうえいぞう)。近代的な建物の上を白いドローンが飛んでいく。大通りをたくさんの車が行き交う様子などが見える。 上空から撮影した、白い外壁の建物の屋上にドローンが着陸しようとしている映像。

テロップ: ドローン

ナレーション: ドローンだ。

映像説明: 白い外壁の建物の屋上。着陸した白いドローンが機体の下部から白いボックスを地面に落とし、上空へ飛び去って行く。 地面に置かれたボックス。白い段ボールでできていて、側面に10社の企業ロゴが描かれている。 青い服を着た女性スタッフが歩いてきて白いボックスを手に取る。

テロップ: ドローン✕(かける)モンゴル物流

ナレーション: 日本のスタートアップが開発したドローンが、モンゴルの物流に大きな変化をもたらそうとしている。

映像説明: 赤い滴の形をしたロゴマークが描かれた壁の前で、白衣(はくい)を着てメガネをかけた男性がインタビューに答える。

テロップ: モンゴル国立輸血センター(モンゴルこくりつゆけつセンター) エルデネバヤル・ナムジル センター長

ナムジル センター長・モンゴル語: モンゴルの人々の意識を変え、 最新技術を導入するための革新的なプロジェクトです。

映像説明: 白い壁の室内。グレーの作業服を着た若者たちが作業台を囲んでいる。座っている男性は部品を手に取り、作業している。

テロップ: 高専

ナレーション: さらに、日本生まれの教育制度「高等専門学校」が開校。

映像説明: 白い壁の通路で、ロングヘアーの日本人女性(にほんじんじょせい)がグレーの作業服を着た若者たちと話をしている。

テロップ: インターネット関連企業

ナレーション: モンゴルに進出するインターネット関連の企業も。

映像説明: 茶色い壁を背に、ロングヘアーの日本人女性(にほんじんじょせい)がインタビューに答える。

テロップ: GMOインターネットグループ(ジーエムオーインターネットグループ) 大熊 響子(おおくま きょうこ) さん

大熊ん: ビジネスとしても本当にやりやすい国だな。

映像説明: 2人掛けの長机(ながづくえ)が2列に並ぶ部屋で、10人ほどの男性が席に着いてノートを取っている。ボーダー柄の服を着た女性が前方に立ち、様子を見守っている。 イベント会場。テーブルに座ったチェック柄のジャケットを着た男性スタッフに男性来場者が声をかける。 建物の前にあるスペースで、十数人の人々が見守るなか、白いドローンが真上に飛行し始める。

テロップ: モンゴルで生まれる未来ビジネス 世界が注目する新たな可能性

ナレーション: 次々に生まれる新しいビジネス。今、何が起きているのか? 世界が注目し始めた、モンゴルの新たな可能性を追った。

映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。各国のさまざまな人々の笑顔や、農作物(のうさくぶつ)を収穫している様子、ガントリークレーンが並んでいる港、緑色(みどりいろ)の仏像、小型飛行機や新幹線、バイクなどの乗り物や生き物など、世界中のいろいろな写真が現れて白い画面を埋めていく。連なった写真に重なるように世界地図のCGが浮かび上がり、中央に紺色の文字で「世界は今 JETRO Global Eye(ジェトロ グローバル アイ)」と書かれたタイトルテロップが表示される。

映像説明: 白い外壁の建物。建物の上部には、赤い滴の形をしたロゴマークが見える。 受付。後ろにある壁には赤い滴の形をしたロゴマークがある。半円形(はんえんけい)のカウンターの上にはアクリル板が設置されている。アクリル板の奥には、青い服を着て髪を後ろで束ねた女性スタッフが座っていて、カウンターの前に立っている女性を応対している。カウンターの右側にも2人の男性が立っている。

サイドテロップ(画面右上に常時表示): 慢性的な交通渋滞 ドローンで物流革命

テロップ: ウランバートル

テロップ: モンゴル国立輸血センター

ナレーション: ここは、ウランバートル市内にある輸血センター。

映像説明: 紺色のジャンパーを着た男性スタッフが血液が保管されている保冷庫がある部屋を案内する。 保冷庫がクローズアップされる。保冷庫の中には、英文字の「B」と書かれたラベルがついた血液バッグが保管されている。 男性スタッフが保冷庫を開け、血液バッグを手に取って見せる。

ナレーション: モンゴルで唯一、手術などで必要となる血液が保管されている施設。しかし、大きな問題を抱えていた。

映像説明: 赤い滴の形をしたロゴマークが描かれた壁の前で、ナムジル センター長がインタビューに答える。

テロップ: モンゴル国立輸血センター エルデネバヤル・ナムジル センター長

ナムジル センター長・モンゴル語: 渋滞がひどく、わずか10m進むのに2時間も3時間もかかることがあります。 緊急搬送が必要な血液バッグが間に合わないという深刻な事態が起きています。

映像説明: モンゴル国立輸血センターの受付。紺色のジャンパーを着た男性スタッフがカウンターの上で書類に記入している。 カウンターの上に置かれた、カゴに入った10個の血液バッグのアップ。 白いボックスの中に、たくさんの血液バッグを入れていく様子。 保冷庫がある部屋。青いジップアップの上着を着た女性スタッフが、たくさんの血液バッグが入った白いボックスに内ブタを置いている。ボックスの側面には、いくつかの企業ロゴが描かれている。

テロップ: 慢性的な交通渋滞

ナレーション: 血液を迅速に輸送する必要があるが、それを妨げるのが慢性的な交通渋滞だ。

映像説明: 小高い場所から、近代的なビルや中層の集合住宅が並ぶ街を見下ろす。遠くに、低く、なだらかな起伏の山並みが見える。 馬に乗り、右手を高く上げた銅像がある石畳の広場。広場の端には薄緑色(うすみどりいろ)の建物やギリシャ風の柱がある建物などが建ち並んでいる。

テロップ: モンゴル 面積 日本の約4倍 人口 約345万人

ナレーション: モンゴルの広さは、日本の国土の、およそ4倍。人口は350万人ほどだが、

映像説明: 雪に覆われた歩道を、ダウンコートを着た2人の女性が歩いてくる。

テロップ: ウランバートルの人口 約169万人

ナレーション: その半数が首都のウランバートルに集まっている。

映像説明: 大通りの角(かど)にそびえ立つ建築物の外観。建物の前にはコートを着た男性の銅像がある。手前の大通りには、車がひっきりなしに通っている(とおっている)。 街路樹のある広い通りで、ずらりと並んだ車が信号待ちをしている。

ナレーション: 急速な人口増加に、インフラ整備が追いついていないのが現状だ。

映像説明: 市街地を移動中の車内から見た交差点の渋滞の様子。直進、右折、交差道路と、どの方向にもぎっしりと車が並び、全く動いていない。

ナレーション: 車で、わずか数キロ進むのに何時間(なんじかん)もかかってしまうことも。

映像説明: 薄曇りの空の下、真っ白な雪に覆われた大平原が広がっている。

テロップ: 冬は-(マイナス)30度

ナレーション: また、冬の気温はマイナス30度。

映像説明: 雪に覆われた歩道。オレンジ色(いろ)の工事用ベストを着た男性がシャベルで雪かきをしている。

テロップ: バイクや自転車は適さない

ナレーション: バイクや自転車での移動は適さない。

映像説明: 建物の前のスペースに赤いドローンが置かれている写真。

ナレーション: そこで検討されたのが、ドローンの活用。

映像説明: 上空から撮影した赤いドローンの飛行映像(ひこうえいぞう)。

テロップ: 輸血センター 2年前 ドローンを自作

ナレーション: 輸血センターでは、2年前、自らドローンを作り、輸送できないか試みた。

映像説明: 上空から撮影した赤いドローンの飛行映像(ひこうえいぞう)。建物の敷地内にあるヘリポートに、ドローンがゆっくりと下りていく。 赤い滴の形をしたロゴマークが描かれた壁の前で、ナムジル センター長がインタビューに答える。

テロップ: モンゴル国立輸血センター エルデネバヤル・ナムジル センター長

ナムジル センター長・モンゴル語: 自分たちでドローンを作って搬送を行いましたが、技術的に課題がありました。 そこで、エアロネクストなど、日本とモンゴルの企業が集まり、プロジェクトが始まりました。

映像説明: 白いドローンが4つのプロペラを回しながら飛び始める。 上空から撮影した白いドローンの飛行映像(ひこうえいぞう)。日本の民家の上を越え、山のあいだにある集落の上を飛んでいく。(映像提供:エアロネクスト)

サイドテロップ(画面右上に常時表示): スタートアップの挑戦! モンゴルを選ぶ理由

テロップ: エアロネクスト

ナレーション: エアロネクストは、日本発のスタートアップ。

映像説明: 地上から見た、空高く飛ぶドローンの様子。(映像提供:エアロネクスト)

ナレーション: 日本でドローン物流を広めようとしている企業だ。

映像説明: マスクをつけた3人の男性が映っている写真。1番左に立つ男性は「SkyHub(スカイハブ)」のロゴなどが入ったボックスを抱えている。

テロップ: エアロネクスト 1月の能登半島地震 →医療物資をドローンで輸送

ナレーション: 1月に発生した能登半島地震でも、医療物資をドローンで輸送した。

映像説明: 木目調のテーブルで、白髪の男性がパソコンに向かっている。

テロップ: エアロネクスト 田路 圭輔(とうじ けいすけ) CEO

ナレーション: 代表の田路さんは、モンゴルに進出する狙いを、こう話す。

映像説明: 青地に白抜きの英文字でAERONEXT(エアロネクスト)と書かれたパネルの前で田路CEOがインタビューに答える。

テロップ: エアロネクスト 田路 圭輔(とうじ けいすけ) CEO

田路CEO: 日本(にほん)では、人が住んでるエリアの上空を飛ばすのには、 厳格な規制とか、厳格なルールが存在していて、なかなか飛ばすことができないです。 ただ、モンゴルにはまだ、それがないので、 ただ一方で、社会課題が切実なので、やっぱりドローンを使っていこうっていうのが先にあって。 じゃあ、やってるうちに、何を、かい、改良すればいいか、 改善すればいいかっていう思考を、持ってもらえる国だったっていうのが大きいです。

映像説明: 防寒帽子をかぶった男性とフリースの帽子をかぶった男性がワンボックスカーの後部から白いドローンを運び出している。 防寒帽子をかぶった男性とフリースの帽子をかぶった男性がドローンを慎重に地面に置く。 ドローンの本体のカバーを開いて白いボックスを積み込んでいる。

テロップ: 2023年11月 実証実験

ナレーション: そこでエアロネクストは、去年11月、ウランバートルで実証実験を行った。

映像説明: 防寒帽子をかぶった男性はスマートフォンを、黒いニット帽をかぶった男性はコントローラーを手にしている。 雪に覆われた地面の上に白いドローンが置かれている。 真剣な表情の3の人男性の様子。 上空から撮影した、実験の準備をしている人々の姿。

テロップ: エアロネクストの実証実験 輸血センターから約5km離れた病院まで ドローンで血液を輸送

ナレーション: 輸血センターから5キロほど離れた病院まで、ドローンで血液を輸送するものだ。

映像説明: モンゴル国立輸血センターの前のスペースで実験の準備をしている様子。10人以上の人々が集まり、白いドローンを見守っている。 防寒帽子をかぶった男性スタッフがコントローラーを操作すると、白いドローンが真上に飛び始める。 上空から撮影したドローンの飛行映像(ひこうえいぞう)。モンゴル国立輸血センターの上や近代的な建物の上を飛んでいく。 上空から撮影したドローンの飛行映像(ひこうえいぞう)。大通りを、たくさんの車が行き交う様子が見える。

ナレーション: この日の気温はマイナス15度。過酷な環境で、人口が集中している都市の上を飛ばなければならない。

映像説明: ノートパソコンの画面に、航空地図とドローンの位置情報、飛行ルート(ひこうルート)などが表示されている。 上空から撮影した映像。白い外壁の建物の屋上に着陸する白いドローンの様子。 白い外壁の建物の屋上。着陸した白いドローンが機体の下部から白いボックスを地面に落とし、上空へ飛び去って行く。 地面に置かれたボックス。白い段ボールでできていて、側面に10社の企業ロゴが描かれている。 青い服を着た女性スタッフが歩いてきて白いボックスを手に取る。

テロップ: 約25分で輸送完了

ナレーション: 寒さでバッテリーが切れないよう、防寒対策を行うなど改良を加えた。渋滞していれば数時間かかってしまう距離を、およそ25分で往復することができた。

映像説明: 2人の男性が紙の資料に目を通している。 資料には航空地図とドローンの飛行ルート(ひこうルート)などが印刷されている。 防寒帽子をかぶった男性が車の中で話している。 フリースの帽子をかぶった男性がイヤホンで話を聞いている。 マウスを操作している手元。 澄んだ青空をドローンが飛んでいく。

ナレーション: ドローンを使った物流を社会に取り入れていくためには、モンゴル側との調整が不可欠だ。

映像説明: 大通り沿いにあるベージュ色(いろ)の外壁のビルの外観。ビルの高い位置に「Newcom Group(ニューコムグループ)」と社名が掲げられている。

テロップ: ニューコムグループ

ナレーション: その架け橋となってくれるのが、風力発電などを手がける、ニューコムグループ。

映像説明: スーツを着た短髪の男性がマイクに向かって話している。その様子を、テレビカメラが撮影している。 エアロネクストの田路CEO、スーツを着た短髪の男性、ナムジル センター長が写真撮影に応じている。

テロップ: ニューコムグループ B. バータルムンフ(ビー ドット バータルムンフ) CEO

ナレーション: 社長は、日本で育ったバータルムンフさん。

映像説明: 上空から撮影したウランバートルの街並み。近代的な建物のそばの大通りを、たくさんの車が行き交っている。 上空から撮影したモンゴル国立輸血センターの外観。 オフィスの1室。スーツを着た短髪の男性が黒い椅子に座って笑顔で話を聞いている。

ナレーション: 国土が広く、人口が少ないモンゴルは、新しい技術を試すのに適していると話す。

テロップ: ニューコムグループ B. バータルムンフ(ビー ドット バータルムンフ) CEO

映像説明: オフィスの1室。バータルムンフCEOが黒い椅子に座り、手ぶりを交えながらインタビューに答える。

バータルムンフCEO: ま、モンゴルは、いろいろ、これから、あの、試していける、そういう場、というふうには見ていますので。 あの、いろんな新しい技術をモンゴルで試して、 どういうふうにすると、あの、サステイナブルなビジネスモデルになるか、 その、マーケットを、どのように作るかをモンゴルで試してみて、 それを世界中に広げていきたいなというふうには。

映像説明: 上空から撮影したドローンの飛行映像(ひこうえいぞう)。白いドローンが一面に広がった畑の上を飛んでいる。 上空から撮影した別のドローンの飛行映像(ひこうえいぞう)。水色のドローンが山あいを飛んでいる。 建物の前のスペースに置かれた白いドローンを、防寒帽子をかぶった男性がチェックしている。 フリースの帽子をかぶった男性がドローンの本体をテープで補強している。 補強されたドローンの本体。 白いドローンが真上に飛行し始める。モンゴル国立輸血センターの建物の前にある大型の液晶ディスプレーに白いドローンの画像が映し出されている。 上空から撮影したドローンの飛行映像(ひこうえいぞう)。モンゴル国立輸血センターの建物より高い位置まで垂直にのぼっていく。

ナレーション: 国際間での競争が激しいドローン分野。エアロネクストにとって、厳しい自然環境の中で、都市を飛行する経験を積めることは大きな価値がある。

映像説明: 防寒帽子をかぶった男性がコントローラーを手に上空を見上げている。 上空から撮影したドローンの飛行映像(ひこうえいぞう)。近代的な建物の上を白いドローンが飛んでいく。 上空から撮影したドローンの飛行映像(ひこうえいぞう)。大通りをたくさんの車が行き交う様子などが見える。 澄んだ青空をドローンが飛んでいる。 青地に白抜きの英文字で「AERONEXT(エアロネクスト)」と書かれたパネルの前で、田路CEOがインタビューに答える。

テロップ: エアロネクスト 田路 圭輔(とうじ けいすけ) CEO

田路CEO: これが、もしモンゴルで機能すれば、これから中央アジア全域、あるいはヨーロッパ、そういった広がりが、すごい期待できるので。 僕は、モンゴルっていう場所が見つかったのは、 僕らの事業にとって、すごくおっきな第1歩だし、可能性だと思ってます。

映像説明: あごひげを生やし、モンゴルの民族衣装を着たチンギス・ハーンの銀色の像。 ウランバートルの街並みの遠景。画面左下の四角い枠に、北にロシア、南に中国が隣接したモンゴルの地図が緑色(みどりいろ)で表示される。。

サイドテロップ(画面右上に常時表示): 世界が注目! 急成長するモンゴル

ナレーション: 可能性を秘めた国、モンゴル。北はロシア、南は中国に挟まれている内陸国。

映像説明: 工事現場のような場所で、黄色い土木作業用の重機がバケット部分から黒い土(つち)のようなものを下ろしている。 少し高いところから見た屋外の市場(いちば)。椅子やテーブルなど、さまざまな商品が並んでいるのが見える。 市場(いちば)の一角。食器やアクセサリーなどが並ぶ売り場やカラフルな菓子の袋が並んでいる売り場。男性が商品を並べ直している。

ナレーション: 銅や石炭など、鉱物資源に恵まれているが、人口規模が小さく、進出する外国企業は限られていた。だが、そこにも変化が生じている。

映像説明: 街角にあるコンビニエンスストアの外観。紫色の背景に白い文字で「CU(シーユー)」などと書かれた看板が見える。

テロップ: CU

ナレーション: 6年前に進出したのが、韓国系のコンビニ「CU」。 映像説明: CUの店内のイートインスペースを外から見た様子。

テロップ: CUの店舗数 約300店

ナレーション: うなぎ登りに店舗数を増やし、今では300店舗を上回る。

映像説明: 街並み。近代的なビルや中層の集合住宅が並んでいる。

テロップ: モンゴルの1人当たりGDP 4,954ドル 出所(でどころ):IMF)(2022年)

ナレーション: 1人当たりのGDPが5,000ドルに迫り、内需が拡大しつつあるのだ。

映像説明: 雪が残る歩道を大勢の男女が歩いている。

サイドテロップ(画面右上に常時表示): 日本のIT(アイティー)企業がモンゴルへ 新たなビジネスの可能性は?

テロップ: 2023年12月7~(から)9日 モンゴルIT(アイティー)ミッション 主催:ジェトロ 共催:JICA(ジャイカ) モンゴル日本センター

ナレーション: そのモンゴルを訪問したのが、日本のビジネスパーソンの一行。

映像説明: 建物内のエントランスに集まった男女に向けて黒いジャンパーを着た男性が話している。

ナレーション: これは、IT(アイティー)分野でのビジネス連携を深めるため、ジェトロが開催したもので、日本から12社が参加した。

映像説明: イベント会場の一角。大熊さんとグレーのスーツを着た男性が名刺を手に話している。

ナレーション: その1人、GMOインターネットグループの大熊さん。

映像説明: 茶色の壁を背に、大熊さんがインタビューに答える。

テロップ: GMOインターネットグループ 大熊 響子 さん

大熊さん: あの、今、モンゴルではですね、あのー、ま、ICT分野の競争力強化ですとか、 あの、デジタル公共サービスで、あの、どんどん、こう、IT(アイティー)を採用していこうっていう動きが強まってきておりますので、 あの、何か、この弊社の、これまで培ってきたインターネットに関するノウハウですとか、 ま、技術、あの、これを、こう、生かせないかなと、いうことを考えております。

映像説明: スーツ姿の男性3人とベージュ色(いろ)のスーツを着た女性が、証書フォルダーを手にして並んで立っている。カメラに向かって笑顔を見せる4人に、一斉にフラッシュが当たる。背後にある液晶ディスプレーには、GMOインターネットグループのロゴマークとウランバートル市の市章(ししょう)が映し出されている。

テロップ: 2023年11月 ウランバートル市とのMOU(エムオーユー)調印式

ナレーション: GMOインターネットグループは、モンゴルに合弁会社を立ち上げると発表している。

映像説明: 木目のテーブルで、前髪をサイドに流した短髪の日本人男性(にほんじんだんせい)と、ベージュ色(いろ)のスーツを着た女性が、それぞれ書類にサインをしている。 男性が書類にサインをしている手元のアップ。 ベージュ色(いろ)のスーツを着た女性が黒いスーツを着た日本人男性(にほんじんだんせい)、前髪をサイドに流した短髪の日本人男性(にほんじんだんせい)と、順に握手を交わす。

ナレーション: 政府が情報技術の産業振興に力を入れるなか、インターネットのインフラ開発や情報セキュリティーの分野にチャンスがあると見ている。

映像説明: グレーの外壁の建物の外観。出入り口にはガラス張りのドアがあり、大勢の人々が出入りしている。

テロップ: 新モンゴル高等専門学校

ナレーション: その大熊さんたちが訪問したのが、2014年に開校した高等専門学校だ。

映像説明: グレーの作業服を着た男子学生が、電圧計などを使った配線の実習をしている。 別の作業テーブルでは、メガネをかけた男子学生が基板に、はんだ付けしている。 向かい合わせの長机(ながづくえ)にパソコンが並ぶ教室。紺色の制服を着た学生たちが、それぞれパソコンに向かっている。 大型液晶ディスプレーの前で、グレーの作業服を着た学生とスーツ姿の男性が話をしている写真。 学生が、ゲーム画面を表示した大型の液晶ディスプレーを手で示しながら、グレーのニットを着た日本人男性(にほんじんだんせい)と話している写真。

ナレーション: いわゆる「高専」は、日本を発祥とする教育システム。技術者の育成が長年の課題だったモンゴルでは、日本の教育システムを導入し、人材育成に力を入れているという。

映像説明: 室内の前方でグレーの作業服を着た短髪の男子学生が日本語で自己紹介をする。 大型の液晶ディスプレーの前で、グレーの作業服を着た学生たちと大熊さんが話をしている。

ナレーション: 学生の研究成果について、プレゼンを聞いた大熊さんは…。

映像説明: グレーの作業服を着た3人の学生たちと大熊さんが話をしている。 教室の後方に椅子が並べられ、大熊さんをはじめ、参加企業の人々が座っている。前方の液晶ディスプレーに、「新モンゴル高専の沿革」と書かれた年表が表示され、メガネをかけたロングヘアーの女性が画面を手で表示しながらプレゼンしている。 茶色い壁を背に、大熊さんがインタビューに答える。

テロップ: GMOインターネットグループ 大熊 響子 さん

大熊さん: あのー、現地の教育機関様と、こう、あの、手を組みながら、 あのー、優秀な、あの、エンジニア人材っていうのを採用できたらなというふうな学びがございました。 ビジネスとしても、本当にやりやすい国だなっていう実感は、あの、持ちました。はい。

映像説明: イベント会場の後方で、取材カメラが撮影をしている。 チェック柄のジャケットを着た日本人男性(にほんじんだんせい)がマイクを持った女性からインタビューを受けている。2人のあいだにはベージュ色(いろ)のジャケットを着た男性が立っている。

サイドテロップ(画面右上に常時表示): IT(アイティー)人材不足(じんざいぶそく)解消へ モンゴルで採用強化

テロップ: キャル 海外企画事業部 岩本 健吾(いわもと けんご) さん

ナレーション: 一方、イベント会場でモンゴルメディアから取材を受けていたのが、キャルの岩本さん。

映像説明: キャルのウェブサイト。薄いグレーを基調とした背景に「人と企業の繋がりがミライをつくる」と題された模式図が表示される。「機電事業」、「IT(アイティー)事業」、「受託開発事業」、「海外企画事業」、「キャルIT(アイティー)カレッジ」のビジネス提案について、文字とイラストで説明されている。

テロップ: キャル

ナレーション: キャルは、エンジニアの人材派遣を行っている企業。

映像説明: 満席のプレゼンテーション会場。大型スクリーンの前に岩本さんが登壇し、そばで女性がマイクを持って話している。 壇上の岩本さんが、手を後ろで組み、話している。

ナレーション: 日本でIT(アイティー)人材が不足するなか、モンゴルでの採用に力を入れようと考えている。

映像説明: 写真や資料が展示された室内で、岩本さんがインタビューに答える。

テロップ: キャル 海外企画事業部 岩本 健吾 さん

岩本さん: われわれが2019年から、えー、駐在員事務所として、モンゴルで採用活動を始めました。 開発の場をこちらで、モンゴルでできたら、 また、さらに、こう、日本語を教えて、日本に来る方(かた)っていうのも、どんどん増えると思いますし、 そういったところの、こう、いろんな可能性っていうのを探るために、今回は参加させていただきました。

映像説明: 2人掛けの長机(ながづくえ)が2列に並ぶ部屋で、10人ほどの男性が、席に着いてノートを取っている。ボーダー柄の服を着た女性が前方に立ち、様子を見守っている。 グレーのシャツを着た男子学生や、フリースのスウェットシャツを着た男子学生がノートを取っている。ガラス張りの間仕切りには、カタカナや漢字の表が貼られている。

テロップ: キャル 日本語学校(にほんごがっこう)

映像説明: 2人掛けの長机(ながづくえ)で、ベージュ色(いろ)のフリースを着た男性が紙に記入をしている。

ナレーション: キャルは、すでにモンゴルに拠点を持ち、そこで日本語(にほんご)を教えるスクールを開いている。

テロップ: 学費無料

ナレーション: 学費は、すべて無料だ。

映像説明: 教室内。グレーの花柄のシャツを着た男生がインタビューに答える。

テロップ: 学生

学生: あの、私は20歳です。 あー、新モンゴル工科大学(こうかだいがく)の4年生です。 よろしくお願いします。

映像説明: メガネをかけた短髪の男子学生がホワイトボードに文字を書いている。 ホワイトボードのアップ。漢字とひらがなで「きれい」、アルファベットで「Kanji」と書かれている。

ナレーション: 将来、日本で働きたいという若者が難しい漢字を真剣に勉強していた。

撮影スタッフ: 難しい字ですよね、“綺麗”って。大変だと思います。

映像説明: ホワイトボードの前で、メガネをかけた短髪の男子学生がインタビューに答える。

学生: おもしろい。おもしろいですね。

映像説明: イベント会場に大勢の人々が集まっている。「CAL(キャル)」と書かれたブースには岩本さんの姿が見える。 会場内のほかのブース。それぞれのブースにスタッフが座り、来場者を応対している。

テロップ: ICT/Digital Job Fair(アイシーティー デジタル ジョブ フェア)

ナレーション: また、高専で行われた学生向けの合同就職説明会。

映像説明: キャルのブース。岩本さんと、髪を後ろで束ねた女性スタッフが、カウンターの中に座っている。グレーのスーツを着た男性スタッフが、ブースの前で深緑色(ふかみどりいろ)のダウンジャケットを着た男子学生を応対している。

ナレーション: キャルは自社ブースを構え、いち早く優秀な学生とのネットワーク作りに力を入れていた。

映像説明: 深緑色(ふかみどりいろ)のダウンジャケットを着た男子学生がインタビューに答える。

テロップ: 学生

学生・モンゴル語: 日本で働きたいと思っています。キャルであれば日本で働けると聞いて来ました。

映像説明: キャルのブース。メガネをかけたロングヘアーの女性スタッフが女子学生たちを応対している。 ブースの中に座っている髪を後ろで束ねた女性スタッフがQRコードのパネルを持ち、深緑色(ふかみどりいろ)のダウンジャケットを着た男子学生がスマートフォンを向けてスキャンしている。

ナレーション: 国土面積、人口、取り巻く社会の状況、さまざまな違いがあるからこそ、両国の利点を生かした新たなビジネスが動き出そうとしている。

映像説明: 岩本さんが、来場者を応対するスタッフの姿を見守っている。 写真や資料などが展示された室内で、岩本さんがインタビューに答える。

テロップ: キャル 海外企画事業部 岩本 健吾 さん

岩本さん: 最終的に日本(にほん)から仕事も取ってくるし、モンゴルからも仕事を取ってくるし、っていうところの、 双方、日本(にほん)とモンゴルで、Win‐Win(ウィン ウィン)の関係を作っていきたいなと思ってます。

映像説明: 水色のグラデーション背景画。画面の右側で地球の陸地部分だけが点描され、中が空洞になった地球儀のグラフィックイメージが回転している。

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