三陸の海藻 メキシコに行く!

2023年09月07日

太平洋とカリブ海、メキシコ湾でとれる豊富な魚介類を使い、さまざまな料理を生み出すメキシコ。この市場に挑戦しようと、宮城県の水産加工会社が持ってきたのは、三陸の海で採れた「海藻」!  シーフード好きなメキシコ人だが、海藻を食べる習慣はまだない。果たして日本の海藻は受け入れられるのか?

(10分54秒)

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テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。

映像説明: 市場(いちば)の鮮魚店。生きのいい魚が、ざるの中で大きく跳ねる。白いTシャツを着た男性が魚を生けすに逃がすと、カメラに向かって満面の笑みで親指を立てたポーズを見せる。 別の店舗。カーキ色(いろ)の胴付き長靴を着用した男性が、大きなヒラメをカメラに見せてアピールする。

テロップ: メキシコ

ナレーション: 朝から陽気な声が響く、メキシコの、水産物卸売市場。

映像説明: 赤いエビや白いエビがぎっしりと入った銀色のトレーを並べた店。男性店員が、オレンジ色(いろ)のケースから新たなエビを銀色のトレーに加える。

ナレーション: メキシコは、世界でも有数の、エビの産地だ。

映像説明: ベージュ色(いろ)のエプロンをつけた男性が手際よく魚をさばいている。 イカの足をリズムよく、ぶつ切りにする手元。 氷の上に並べられた大量の魚を並べた店先の様子。

テロップ: 豊富な魚介類

ナレーション: また、太平洋とカリブ海、メキシコ湾で取れる豊富な魚介類は、さまざまな料理を生み出している。

映像説明: 通りに面したガラス張りのレストラン。出入り口付近にはテラス席が設置されている。

ナレーション: 町なかのレストランをのぞいてみると。

映像説明: むきエビと、細かくサイコロ状にカットされたトマトや玉ネギなどの野菜を和えた、色鮮やかな料理。白い食器の縁(ふち)に輪切りのライムが添えてある。

テロップ: エビのセビーチェ

ナレーション: こちらは、エビと野菜を、唐辛子や酢でマリネした伝統料理の「セビーチェ」。

映像説明: だ円形(だえんけい)の白い食器に、焼き魚とサラダ、ごはんを盛りつけた料理。焼き魚がズームアップされる。 茶色く焼き色(やきいろ)がついた表面をフォークとナイフでほぐすと、中から白い身が現れる。

テロップ: スズキのグリル

ナレーション: 魚のグリルは、淡白な白身魚(しろみざかな)が好まれ、スパイシーなソースと合わせるのがメキシコ流。

映像説明: ガラス製の丸皿(まるざら)に、放射状に赤身の刺身を盛りつけた料理。刺身の中央には千切りした赤紫色の野菜が載っていて、細かく刻んだ緑色(みどりいろ)の野菜が散らされている。

テロップ: マグロの刺身

ナレーション: 最近は、日本食(にほんしょく)の広がりを受け、マグロを生で食べることも増えた。

映像説明: 試食会場。黒いテーブルクロスがかけられた長机(ながづくえ)の上に、試飲カップを添えた日本酒(にほんしゅ)の瓶と、一口大の水産物を盛った白い皿が、それぞれ何種類も並べられている。グレーのジャケットを着てメガネをかけた男性が皿に盛られた水産物をじっくり見ている。 シンクと調理台があるバックヤード。グレーのジャケットを着てメガネをかけた男性が床に置かれた大量の段ボール箱の中から商品をピックアップしていく。

テロップ: 八葉水産(はちようすいさん) 清水 勝之(しみず かつゆき) 常務

ナレーション: そんなメキシコにやって来た、宮城県で水産加工会社を営む、清水さん。まだ知られていない海の幸(うみのさち)を食べてもらおうと、持ってきたのは…。

映像説明: 手のひら大の四角い透明カップに入った、緑色(みどりいろ)の海藻。茶色いたれの小袋が添えられている。つやつやと輝く海藻がアップになる。

テロップ: 海藻

ナレーション: 三陸の海で採れた、海藻。

映像説明: 「SEA VEGETABLE」、「MEKABU」などと書かれた縦型バナーの前で、清水常務がインタビューに答える。

清水常務: 海藻のマーケットが、これからどうやって、広がっていけるかなっていう、そういった、ちょっとこう、可能性を探りたいなと。

映像説明: 緑色(みどりいろ)の海藻を口に運んだ男性が真剣な表情で味を確かめる姿や清水常務が、そろいの黒い調理服を着た男性たちと談笑している姿、浴衣を着た人やスーツを着た人などでにぎわう試食会場が順々に映し出される。

テロップ: 三陸の海藻 メキシコに行く!

ナレーション: シーフード好きなメキシコ人だが、海藻を食べる習慣は、まだない。果たして、日本の海藻は受け入れられるのか?

映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。各国のさまざまな人々の笑顔や、農作物(のうさくぶつ)を収穫している様子、ガントリークレーンが並んでいる港、緑色(みどりいろ)の仏像、小型飛行機や新幹線、バイクなどの乗り物や生き物など、世界中のいろいろな写真が現れて白い画面を埋めていく。連なった写真に重なるように世界地図の CGが浮かび上がり、中央に紺色の文字で「世界は今 JETRO Global Eye(ジェトロ グローバル アイ)」と書かれたタイトルテロップが表示される。

映像説明: 薄グレーの外壁に、日よけのついた小窓やアーチ型のドアがある建物が並ぶ通り。リュックサックを背負った人やTシャツを着た人など、大勢の人が歩いている。画面左下の四角い枠にメキシコの地図が表示される。南部にあるメキシコシティーの位置が赤い星印で示されている。

サイドテロップ(画面右上に常時表示): 日本人夫婦(にほんじんふうふ)が営むレストラン 今 庶民的な日本食(にほんしょく)が人気

ナレーション: メキシコシティーの午後3時。

映像説明: 車道沿いにあるレストラン。テラス席は、料理やお酒を楽しむ人々でにぎわっている。

テロップ: Sakanaya James(サカナヤ ジェームズ)

ナレーション: こちらのレストランは、この時間でもにぎわっている。メキシコでは、ランチタイムは2時から4時頃がピークタイムだからだ。

映像説明: ピンク色のシャツを着て髪を後ろでまとめた女性が、箸を使って焼き魚を食べている。テーブルには、ごはん茶わん(こはんぢゃわん)や副菜の入った小鉢、しょうゆさしも並んでいる。

ナレーション: こちらの女性が食べているのは、焼き魚の定食。

映像説明: 店の出入り口に掲げられた魚の形をしたメニューボード。「Sashimi」の文字の下に「赤身」や「中とろ」などの部位の名称や「Kampachi(かんぱち)」、「Hamachi」といった魚の名前が書いてある。 イクラやサーモン、マグロ、ウニなどを丼いっぱいに盛りつけた海鮮丼のズームアップ。 テラス席で食事をしているお客に、店員が刺身を運んでくる。

テロップ: 日本人(にほんじん)が食べ慣れた日本食(にほんしょく)

ナレーション: ここは、魚介を使った庶民的な定食から、ちょっと豪華な海鮮丼(かいせんどん)まで、日本人(にほんじん)が食べ慣れた日本食(にほんしょく)が人気のレストランだ。

映像説明: 店内のレジカウンター。チェック柄のシャツを着てメガネをかけた日本人男性(にほんじんだんせい)が、白いトレーに入った商品を店員に渡す。 男性が話をしながら、購入した魚の柵や刺身をカメラに向ける。

ナレーション: メキシコに住んで10年の常連客は、毎週末、刺身をテイクアウトしているという。

映像説明: チェック柄のシャツを着てメガネをかけた日本人男性(にほんじんだんせい)が、店先でにこやかにインタビューに答える。

テロップ: 常連客

常連客: なんか(日本の)定食屋さんに来たみたいな感じがして、安心しますけど。

映像説明: 店内の通路で、黒いキャップをかぶり黒いエプロンをつけた日本人男性(にほんじんだんせい)と、白いノースリーブのシャツを着て髪を後ろでまとめた日本人女性(にほんじんじょせい)が話をしている。

テロップ: Sakanaya James 松本 武也(まつもと たけや) シェフ

テロップ: Sakanaya James 松本 愛(まつもと あい) オーナー

ナレーション: オーナーは、日本人(にほんじん)の松本さん夫婦。

映像説明: 白い壁の調理場で、松本シェフが鯛の皮引きをしている。 まな板の上でサーモンの柵を刺身にしている手元。 魚の頭などのアラや梅干しのパックが並んだショーケースの前で、松本オーナーが商品の説明をしている。

ナレーション: もともとは、メキシコに住む日本人(にほんじん)向けに、魚を刺身や切り身にしてデリバリーしていたが、評判がメキシコ人にも広まり、2年前、店舗を構え、食事も提供することになった。

映像説明: テラス席。薄い色のサングラスをかけたロングヘアーの女性がインタビューに答える。

テロップ: 常連客

常連客・スペイン語: この店が大好きです。 ここの魚が1番おいしいと思います。新鮮で、すばらしいと思います。

映像説明: テラス席。ピンク色のシャツを着て髪を後ろでまとめた女性がインタビューに答える。

テロップ: 常連客

常連客・スペイン語: 週に1度は日本食(にほんしょく)を食べています。 より日本で食べる味に近くて、おいしい。 このような店を見つけると、いつもうれしくなります。

映像説明: 松本オーナーが、ショーケース内にある拳ほどの大きさの貝を手に取り、話をしている。

テロップ: Sakanaya James 松本 愛 オーナー

ナレーション: オーナーの松本さんは、最近は、メキシコ人から求められる日本食(にほんしょく)に変化が起きていると話す。

映像説明: 店先で、松本オーナーがインタビューに答える。

松本オーナー: 一昔前は、日本料理(にほんりょうり)ってゆったら、マンゴーが載ってるロールのすしとか、 チーズが入っていて、とか、ま、いわゆる、あのー、カリフォルニアロールとか、ああいったものしか無かったんですけど、 もうここ数年は、すごく日本料理(にほんりょうり)を知ってる人も、増えてきて、日本(にほん)に行ったことがあるっていう人も、たくさんいますし。 ちゃんと日本(にほん)の、“日本(にほん)の味”の“日本(にほん)の料理”っていうのも、受け入れられてきています。

映像説明: テラス席。女性客がエビフライや炊き込みごはんを食べている。 テラス席の別のテーブル。別の女性客が海鮮丼(かいせんどん)を食べている。

テロップ: 知られていない日本の食品

ナレーション: 今こそ、まだ知られていない日本(にほん)の食品も、受け入れられていくだろうと、松本さんは期待する。

映像説明: 店先で松本オーナーがインタビューに答える。

松本オーナー: 日本(にほん)に、もっといっぱい、おいしいものあるので、こっちにまだないものが。 そういうものも、メキシコ人の人に知ってもらえたら、うれしいですね。うん。

映像説明: 積み重なったコンテナや停車しているトラックの横を、清水常務と7人の人物が談笑しながら歩いていく。

サイドテロップ(画面右上に常時表示): 三陸の海藻 メキシコに行く! 水産加工会社の挑戦

ナレーション: そんなメキシコに、知られざる食材を売り込もうとやって来たのが、

映像説明: 清水常務が、赤いテントや黄色い壁の倉庫のような建物の前を、笑顔で歩いていく。

テロップ: 八葉水産 清水 勝之 常務

ナレーション: 宮城県の水産加工会社、八葉水産の清水さんだ。

映像説明: 道路脇にある「ENTRADA PRINCIPAL(エントラダ プリンシパル)」の文字と魚のイラストが描かれた看板。 横長の四角い建物が建つ敷地に、朝日がさし込む。建物の手前には小さなテントやパラソルが並び、トラックが横付けしている。駐車場には、オレンジ色(いろ)のコンテナを積んだ台車を押す人の姿や出入りする車が見える。

テロップ: セントラル・デ・アバスト 中央卸売市場

ナレーション: 清水さんが視察に来たのは、メキシコ最大の食料品卸売市場。

映像説明: セントラル・デ・アバストの一角。黒い胴付き長靴を着用した男性が大きなヒラメを持ってきてカーキ色(いろ)の胴付き長靴を着用した男性に手渡す。カーキ色(いろ)の胴付き長靴を着用した男性が大きなヒラメをカメラに向かって見せる。 白いTシャツを着た男性が、ざるの中で跳ねる生きのいい魚を生けすに逃がすと、カメラに向かって満面の笑みで両手の親指を立てて見せる。

ナレーション: 陽気な市場(いちば)の人たちが、その日の旬の食材を、次々とアピールしてくる。

映像説明: 清水常務が店先に並んだ魚の中から平べったい魚を手に取り、黒い半袖シャツを着た日本人男性と笑い合う。

清水常務: ハハハハハッ!(笑い声) これは珍しいですよね? なんかね。 これ、た…縦から撮ると、ほらもう、これしか、これしか無いんだから縦、縦(幅)が。 これあのー、3枚おろしにできない。アハハハハッ!

映像説明: 店先に並ぶ水産物を見ながら、清水常務がセントラル・デ・アバストの通路を歩いていく。

ナレーション: 今回、清水さんが用意したのは…。

映像説明: フタ付きの四角いプラスチック容器に入った商品が2種類、白いテーブルの上に置かれている。イカのイラストが描かれた「三陸塩辛」と、盛りつけ例の写真がプリントされた「いか明太子」、どちらにもパッケージの隅に「ハチヨウ」の企業ロゴが入っている。 白いテーブルの上に置かれた四角い透明なカップの商品。「三陸産 釜ゆでめかぶ(かまゆでめかぶ) たれ付(たれつき)」などと書かれたパッケージ。

ナレーション: イカの塩辛や、めかぶといった、すでに、アメリカなど多くの国で販売している商品だ。

映像説明: セントラル・デ・アバスト。清水常務が、複数の人物と一緒に店舗を視察している。

ナレーション: 清水さんは、今後、中南米への販路の可能性を探りたいという。

映像説明: 清水常務が店舗が並ぶ通路から出てくる。

ナレーション: 初めて市場(いちば)を見た感想は。

映像説明: セントラル・デ・アバストの建物を背に、清水常務がインタビューに答える。

清水常務: ま、エビが多かったね、エビとタコ。うーん。 あとは、ま、サワラ系とか。 ま、海藻はやっぱりね、あの、加工品でちょっとあった程度ですかね。

映像説明: スーパーマーケットの出入り口。ガラスドアの上部に、「Soriana(ソリアーナ)」の文字が赤く光る看板が掲げられている。清水常務が数人の人物と店内に入っていくのが見える。 店内。商品がぎっしりと陳列された棚が並んでいる。何組かの買い物客がいる。

テロップ: Soriana(ソリアーナ) メキシコで200店舗以上を展開

ナレーション: こちらは、メキシコで圧倒的な知名度を誇る、大型スーパーマーケット。

映像説明: 英文字で「SUSHI DAILY」、日本語で「毎日寿司(まいにちすし)」と書かれた看板が目を引く一角。清水常務と数人の人物が冷蔵ショーケースに並んだ商品を見ている。

ナレーション: 清水さんが足を止めたのは、すしコーナー。

映像説明: サーモンの握りとアボカドのロールずしをパックに詰めた商品。ほかにも、さまざまな種類のすしが、3段の冷蔵ショーケースに隙間なく並べられている。

ナレーション: 主に、サーモンの握りやロールずしなどが、ぎっしりと並んでいる。

映像説明: 清水常務が冷蔵ショーケースに並ぶ商品を見ながら、ショートヘアーの日本人女性と話をしている。

清水常務: 18個で、1,800円?

ショートヘアーの日本人女性: そうですね、2,000円近くしますね。

映像説明: 清水常務がスマートフォンで商品を撮影したり、見たりしている。

ナレーション: そして、メキシコのすしには、こんな特徴が。

映像説明: 清水常務とショートヘアーの日本人女性が商品を見ながら話をしている。

ショートヘアーの日本人女性: このマヨネーズとかが、やっぱ辛い(からい)みたいです。

清水常務: 辛い(からい)の?

ショートヘアーの日本人女性: はい。

清水常務: マヨネーズが?

ショートヘアーの日本人女性: はい。

清水常務: へえー。

映像説明: ロールずしの側面に赤い調味料をまぶした商品がズームアップされる。

ショートヘアーの日本人女性: これはもう、ガッツリ周りにチリが、まぶしてあります。

清水常務: ああ、ああ。

映像説明: 側面にチリをまぶしたロールずしの棚に、赤地に白抜きで「SPICY」と書かれたプレートが貼ってある。

テロップ: 辛さ(からさ)

ナレーション: ワサビとは違う、メキシコ人が好む“辛さ(からさ)”。

映像説明: 清水常務が、冷蔵ショーケース横にある調味料コーナーから、商品を1つ手に取り、パッケージをじっくりと見ている。

ナレーション: まだ知られていない食品を食べてもらうには、これがヒントになりそうだ。

映像説明: 正面玄関の横にメキシコの国旗を掲げたビルの外観を下から見上げる。

サイドテロップ(画面右上に常時表示): 三陸の海藻 メキシコに行く! 海の幸(うみのさち)の試食&商談会

テロップ: 2023年7月19日 東北・三陸・常磐‐水産品等「試食・試飲会&商談会」in Mexico 主催:ジェトロ

ナレーション: この日は、ジェトロ主催の試食会が開催された。

映像説明: 大勢の来場者でにぎわう試食会場。日本酒(にほんしゅ)の瓶を並べた長机(ながづくえ)の片側に青い法被を着たスタッフが立ち、試飲する来場者を応対している。試食品のテーブルの周りは、皿と箸を手にした人々で混み合っている。

ナレーション: 会場には、レストラン関係者や輸入、卸の業者など総勢170名が集まった。

映像説明: 白いジャケットを着た女性が、海藻を試食している。隣に立つ紺色のジャケットを着た男性も口を動かして何かを食べている。 薄いグレーのジャケットを着てメガネをかけた男性が焼き魚を試食している。

ナレーション: 彼らの舌をうならせることができれば、メキシコ市場への販路が開かれる。

映像説明: 黒いシャツを着た男性スタッフが焼き魚を盛りつけた白い皿を試食品が並ぶテーブルに運んでいく。

ナレーション: テーブルの上には…。

映像説明: 試飲品のテーブルの上に並んだ、茶色や緑色(みどりいろ)、赤など、さまざまな色の日本酒(にほんしゅ)の瓶。傍らには試飲カップが重ねて置かれ、商品の写真と説明が書かれたカードが瓶の前に置いてある。

ナレーション: 東北の蔵元自慢の酒が、およそ40銘柄。

映像説明: 白い皿に盛りつけられた山盛りのベビーホタテやカップに入ったイクラ、海藻を添えたホタテの貝柱、殻付きのカキなど、水産物が次々にアップで映る。

ナレーション: そして、三陸産のホタテやカキなど、東北・常磐を代表する海の幸(うみのさち)、およそ30品(さんじゅっしな)が、ずらり。

映像説明: 八葉水産が出品した商品。小ネギ(こねぎ)を散らした「いか明太子」と「三陸塩辛」のラベルが添えられている「三陸塩辛」、四角い透明カップに入った「釜ゆでめかぶ」が、順にアップで映る。

ナレーション: そうしたなか、清水さんが出品した商品で、最も力を入れているのが、

映像説明: 清水常務が、チューブタイプの透明なパウチ容器に入った緑色(みどりいろ)のソースを白い器に注ぐ。

テロップ: 海藻のソース

ナレーション: ワカメやメカブなどの海藻を中心にブレンドしたソース。サラダやパン、もちろん、魚介と合わせることもできる。

映像説明: チューブタイプの透明なパウチ容器に入った2種類の「海藻ソース」。ラベルには、片方(かたほう)に「ゆず」、もう片方(かたほう)に「ごまラー油」と書いてある。

ナレーション: 海外向けに開発したもので、外国人から好まれる、ゆず味や、ピリ辛(ぴりから)のごまラー油味に仕上げた。

映像説明: 「SEA VEGETABLE」、「MEKABU」などと書かれた縦型バナーの前で、清水常務がインタビューに答える。

清水常務: 海藻とか、そういった食材、ま、まだ、慣れてないのかもしれませんけど、 ま、その、健康の、ニーズから、えーっと、海藻の、マーケットがどうやってひろ…、ま、これからどうやって広がっていけるかなっていう、そういった、ちょっとこう、可能性を探りたいなというふうに、思って来ました、はい。

映像説明: 清水常務が、黒いジャケットを着た男性にテーブルの上の試食品を笑顔で勧める。 チャコールグレーの上着を着た女性が「海藻ソース」のパッケージを手に取る。清水常務が商品を指さしながら説明している。

ナレーション: これまで、あまり食べる習慣がなかった海藻類に、メキシコ人はどんな反応を示すのか?

清水常務: あー、ゆず、ゆず、セサミ、チリ。

映像説明: チャコールグレーの上着を着た女性が持った皿にあるカキに、清水常務が海藻ソースをかける。

テロップ: カキ×海藻ソース(ゆず味)

ナレーション: こちらの女性は、カキに、ゆず味のソースをかけて試食。

清水常務: おっと。はい、OK?

映像説明: カキを試食したチャコールグレー色(いろ)の上着を着た女性が、目を見開いて、感想を言いながらオーケーサインを清水常務に向ける。

チャコールグレーの上着を着た女性・スペイン語: とてもおいしい。

清水常務: OK? デリシャス?

映像説明: チャコールグレーの上着を着た女性がカキを食べた感想を、通訳の男性スタッフを通じて清水常務に伝える。

チャコールグレーの上着を着た女性・スペイン語: 実は少し警戒していたのですが、食べたら、おいしいですね。

映像説明: チャコールグレーの上着を着た女性が笑顔でカメラに手を振って立ち去る。

ナレーション: とても気に入った様子だ。

映像説明: 水色のシャツを着たロングヘアーの女性が白い皿に取り分けたカキに海藻ソースをかけ、口へ運ぶ。

テロップ: ホタテ×海藻ソース(ごまラー油味)

ナレーション: こちらはホタテに、ピリ辛(ぴりから)のごまラー油味のソースをつけたバイヤー。その味は。

映像説明: 水色のシャツを着たロングヘアーの女性が、ストライプのシャツを着た短髪の男性と感想を言い合っている。その会話に耳を傾けていた清水常務が、親指を立てながら女性に声をかける。女性も笑顔で親指を立ててグッドサインを送り返す。

水色のシャツを着たロングヘアーの女性・スペイン語: すごくおいしい。 このソースは好き?

ストライプのシャツを着た短髪の男性・スペイン語: おいしいね。

清水常務: OKですか? OK?

ナレーション: 笑顔でグッドサイン。

映像説明: 黒いTシャツを着た短髪の男性が持った皿に、清水常務が海藻ソースを載せる。男性が箸を使って味を確かめる。

ナレーション: こちらは、日本とメキシコの、フュージョン料理レストランのシェフ。

映像説明: 黒いTシャツを着た短髪のフュージョン料理レストランのシェフがインタビューに答える。

フュージョン料理レストランのシェフ・スペイン語: これはとても珍しいです。 メキシコでは中華サラダでワカメをよく食べますが。

映像説明: 黒いTシャツを着たフュージョン料理レストランのシェフが、清水常務に笑顔で感想を伝える。

清水常務: ユニークですね、ユニーク。

フュージョン料理レストランのシェフ・スペイン語: これは本当に、ほかにない味です。

映像説明: 清水常務が、そろいの黒い調理服を着た男性たちに海藻ソースのパッケージを見せながら商品の説明をしている。男性たちは興味深そうに聞き入っている。

ナレーション: バイヤーたちの反応に手応えを感じた清水さん。試食会を終えて、課題も見えてきたという。

映像説明: 屋外。清水常務が晴れやかな表情でインタビューに答える。

清水常務: やはりあの、海藻っていうと、どうやって食べるかっていうか、よく分からないっていうのが、まだあるので、 やはりあの、メキシコの方(かた)にこう、分かりやすいような、 あのー、ま、フュージョンできるような商品、そういったものが、あの、これからまた商品開発できたらいいんじゃないかなと思いましたね。 あのー、すごく、いい評が…評価、受けて、えー、もらいましたので、これからあのー、楽しみな、あのー、状況になるかなと思います。

映像説明: Sakanaya Jamesのテラス席。ピンク色のシャツを着て髪を後ろでまとめた女性が海鮮丼(かいせんどん))食べている。 別のテラス席。白いTシャツを着た女性や薄い色のサングラスをかけたロングヘアーの女性が食事を楽しんでいる。 試食・試飲会&商談会の会場。水色のシャツを着たロングヘアーの女性がカキを口に運び、大きくうなずく。 会場の別の一角。黒地に花柄のブラウスを着た女性がドット柄のシャツを着た男性の口にカキを運ぶ。2人は、カメラに気づくと、照れ笑いを見せる。

ナレーション: より本場に近い日本の味を求める声が高まるメキシコ。これまでになかった日本の海の幸(うみのさち)が、メキシコ中(めきしこじゅう)で見られる日が、近いかもしれない。

映像説明: 水色のグラデーション背景画。画面の右側で地球の陸地部分だけが点描され、中が空洞になった地球儀のグラフィックイメージが回転している。

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