ラオスで活躍する日本企業 ‐カギは地方と人材育成‐
2023年02月02日
「世界は今」のアクセシビリティ対応について
ジェトロ・ウェブアクセシビリティ方針に基づき、「世界は今」では次のような取り組みを行っています。
- 聴覚障害をお持ちの方向け
- 字幕キャプションを用意しています。動画コントロールバーで字幕をオンにしてご利用ください。ただし、Internet Explorerでは文字体裁が崩れるため、 Google ChromeやFirefoxのご利用を推奨します。
- 視覚障害をお持ちの方向け
- 動画の内容をテキストに起こした「テキスト解説」をご利用ください。動画の次にテキスト解説を表示させるリンクがあります。
東南アジアのラオスの地方都市パクセーは、タイやベトナムなど周辺国へのアクセスがよく、交通の要衝に位置する。そこで6年前に整備が始まったのが日系企業専用の工業団地だ。開発当時は、整地された土地が広がるだけだったが、今では、多く企業が操業している。パクセーに進出し、ラオスで奮闘する企業の姿を取材した。
(10分55秒)
テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。
映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。フランス・パリのエッフェル塔や凱旋門、アニメキャラクターのコスプレをした20代くらいの海外の女の子や、渋谷のスクランブル交差点の写真など、世界中の12枚の写真が画面の奥から飛び出してくる。水色を基調としたコンピューターグラフィックスの背景に、中が空洞になった緑色(みどりいろ)の地球儀が回転しながら現れる。画面右側で地球儀が回転し、左側に紺色の文字で「世界は今 JETRO Global Eye(ジェトロ グローバル アイ)」と書かれたタイトルテロップが表示される。
映像説明: スタジオ。横長の薄い黄緑色(きみどりいろ)の背景モニターに緑色(みどりいろ)を基調とした地球儀と「世界は今 JETRO Global Eye(ジェトロ グローバル アイ)」のロゴが映し出されている。手前にもスタンド付きモニターがある。モニターには、5本ほどの赤いパラソルの下に野菜などを売っている店が並び、グレーの袖のオレンジ色(いろ)の服や白いTシャツを着てバイク用ヘルメットをかぶった2人の男性など4人ほどの男女が歩いている映像が映っている。スタジオ中央に女性キャスターが座っていて、薄い黄緑色(きみどりいろ)のブラウスに若葉色のタイトスカートを着ている。
テロップ: 江連 裕子(えづれ ゆうこ)
江連(えづれ)キャスター: 世界は今、ジェトログローバルアイ。
映像説明: 手を前で軽く組んだ江連(えづれ)キャスターの上半身が写り、右側にスタンド付きのモニターがある。モニターには、曇り空の下でポールに掲げられたラオス国旗と日本国旗(にほんこっき)がはためいている映像、出入り口の横にある閉じられたシャッターの上にひさしがあるグレーの外壁の工場が向かい合って奥へと並んで建っている映像、白い壁の部屋に白いTシャツを着て柄模様(がらもよう)がある黒いエプロンをつけ、黒いマスクをつけた3人の女性が縫製をしている映像、オレンジ色(いろ)の安全ベストを着てオレンジ色(いろ)のヘルメットをかぶった作業員の前を、白とグレーのストライプ柄の半袖のワイシャツを着てサングラスをかけた男性が通り過ぎようとしている映像が映し出されている。
江連(えづれ)キャスター: 東南アジアのラオスで2016年に整備が始まった日本企業専用(にほんきぎょうせんよう)の工業団地があります。そこに入居し、現地で奮闘する企業の取り組みを取材しました。
テロップ: ラオスで活躍する日本企業(にほんきぎょう) ‐カギは地方と人材育成‐
映像説明: 薄い雲が浮かぶ空の下の車窓風景。手前に田園地帯が広がり、水色や茶色の屋根の家が建っていて、奥には森の一部を開拓したような土地が見える。その映像を背景に画面左側にラオス周辺の地図が表示される。緑(みどり)で示されたラオスはインドシナ半島に位置していて、北に中国、北西にミャンマー、西にタイ、南にカンボジア、東にベトナムと接している。
背景映像が切り替わり、草木が生い茂った岸の前を流れる川で、黒の水着を着た男の子が川に飛び込み、黒いズボンをはいた上半身裸の男性がその様子を眺めている。5人ほどの男児が川の中で泳いだり遊んだりしている。それぞれ上半身裸で水着を着ている。
サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): ラオスの工事現場 奮闘する日本企業(にほんきぎょう)
ナレーション: 東南アジアの内陸国、ラオス。
映像説明: 川に架かる橋のたもとで東南アジア風のかさをかぶった2人の女性が座っている。チェック柄の紺色の服を着た女性が川で両手に持った黄色いザルの中の緑色(みどりいろ)の布のようなものを洗っていて、青と水色のボーダー柄の服を着た女性はこん棒で石の上に置いた緑色(みどりいろ)の布のようなものをたたいている。2人の近くに黒やオレンジ色(いろ)の肩ひもがついた竹製のかごが置かれている。 黒い水着を着て上半身裸の2人の子どもが川に架かる橋の橋脚のまわりを走り、遊んでいる。近くに黒いズボンをはき、上半身裸の男性がその様子を眺めている。
ナレーション: 国土の多くを山岳地帯が占め、700万余りの人々が暮らす。
映像説明: 曇り空の下の街の遠景。オレンジ色(いろ)やグレーの屋根の中層の建物が密集していて、左に2棟の高層ビルが立っている。街のところどころに背の高い樹木が茂り、奥に川やうっすらと山が見える。 雲が浮かぶ空の下。十数本の樹木の向こうに、屋根が骨組みだけの茶色い外壁の建設中の2階建てほどの高さの建物と、2階部分まで柱などが組まれた建設中の建物が並んでいる。 樹木が茂っている工事現場、木枠が組まれたコンクリート枠の上に帽子をかぶった2人ほどの人物が立ち、下のほうを見ている。その左側の土(つち)が積まれた場所には工事中の縦横に鉄筋が組まれている。
ナレーション: 首都ビエンチャンでは道路やビルの建設など、都市開発が進む。
映像説明: 5メートルほどの幅の土(つち)の道路。左側に白で現地の文字などが書かれた赤い看板が置かれている。右側でオレンジ色(いろ)の安全ベストを着てオレンジ色(いろ)のヘルメットをかぶった作業員が、黒い日傘をさした女性が乗る黄色いスクーターやシルバーの車などに対して笛を鳴らして緑色(みどりいろ)の旗を振りながら誘導している。 別の土(つち)の道路、「Right side」の文字と赤い矢印のマークなどが書かれた2枚の白い看板と2つの赤い三角コーンが置かれている。1つの三角コーンには緑色(みどりいろ)の旗が置かれている。そばでオレンジ色(いろ)の安全ベストを着てオレンジ色(いろ)のヘルメットをかぶった2人の作業員が笛を鳴らし、前の道路を通るシルバーの車を誘導する。作業員の後ろの道路には黄色い規制線のテープが張られ、道路の左側の一段低い土地に水がたまっている。右側には看板が掲げられた店が並んでいる。
ナレーション: こちらは交通量が多い生活道路だが、
映像説明: 水が流れ込み、土(つち)が泥状になった地面。
ナレーション: 雨季になると水がたまり、冠水するという問題を抱えていた。
映像説明: 草が茂っている道路沿いに緑色(みどりいろ)のショベルカーが溝を掘っている。
ナレーション: そこで、水を逃がす溝を、道の両側につける。
映像説明: 「Pepsi」などのマークや現地語の看板が掲げられた店が並んでいる道。白とグレーのストライプ柄の半袖のワイシャツを着てサングラスをかけ、髪を真ん中で分けた日本人男性(にほんじんだんせい)がインタビューに答える。話し終わりでカメラを左に振ると黄色い規制線のテープが張られた道路沿いの溝に泥水がたまっているのが見える。
テロップ: 三幸ラオ 右田 裕隆 (みぎた ひろたか) 社長
右田社長: ラオス大学の近郊のですね、非常にあの交通量の激しい道ですが、 水の流れをよくして、かつ道幅を広げて 交通渋滞を緩和するというプロジェクトに今取り組んでます。
映像説明: 右田社長が店の前の側溝に両手を向けている。側溝にはピンクや透明なビニール袋のゴミ、溝に落ちたコンクリート製の側溝のフタが放置されている。 側溝に使われている丸いコンクリート製の土管の前の半分ほどを小石や土(つち)がふさぎいでいる。 別の丸いコンクリート製の土管。3分の1ほどを土(つち)がふさぎ、回りには雑草が生えている。
ナレーション: ラオスでは道路の側溝に丸い土管を使うことが多く、埋められたものにゴミなどが詰まっている光景がよく見られる。
映像説明: 道路沿い。コンクリート製のフタがかぶせられた側溝に荷台のある白いトラックが停車する。側溝は土ぼこりをかぶり、横には茶色いゴミのようなものが放置されている。 側溝のフタの一部に格子状になったものが使われている。
ナレーション: そこで、今回の工事では、日本の道路でも使われている、フタが開く側溝を用いる。
映像説明: 屋外。底側を上にしたU字型のコンクリート製の側溝が角材を挟み、5段ほどに積み重ねられている。
ナレーション: ゴミがたまったり、破損が生じても簡単に修復することが可能だ。
映像説明: 看板が掲げられた店が並ぶ道路。オレンジ色(いろ)の安全ベストを着てオレンジ色(いろ)のヘルメットをかぶった作業員が荷台の側面に泥状のものがついた白いトラックを誘導する。黄色い規制線のテープが張られ、泥水がたまった溝の横に白いトラックがバックして入る。そばに右田社長が立っている。
ナレーション: 工事を行っているのは岡山の土木建設会社「三幸工務店」だ。
映像説明: 雲が浮かぶ空の下。ピンク色がかった塀に「SANKO LAO」などと英語で書かれた黒い看板が掲げられている。少し開かれたスライド式のゲートが設けられた出入り口にベージュの守衛室があり、奥に窓がある横長の薄い緑色(みどりいろ)の建物が建っている。
テロップ: 三幸ラオ コンクリート製品の製造・販売
ナレーション: 6年前に、コンクリート加工を行う子会社をラオスに設立した。
映像説明: 屋外の作業場の一角。底側を上にしたU字型の側溝が角材を挟み、6段に積み重ねられている。
テロップ: プレキャストコンクリート
ナレーション: 「プレキャスト」と呼ばれるコンクリート製品を製造し、普及させようとしている。
映像説明: 屋外の作業場。深さ1メートル以上もあるU字型のプレキャストコンクリートの側溝が12個3列に並べられている。左側に多くの小さな側溝が積み重ねられ、奥には10個ほどの大きな側溝が置かれている。12個3列に並べられた側溝のあいだに、上下青い作業服を着て白いヘルメットをかぶった5人の男性作業員が立っている。2人の男性作業員がワイヤーでつり下げられた真ん中の側溝を回転させ、向きをそろえると、底にあいた四角い穴が見える。そばで2人の男性作業員がその様子を見つめている。
ナレーション: プレキャストとは、工場であらかじめ製造したコンクリート製品を工事現場で組み立てるもの。
映像説明: 屋外の作業場の一角。多くの大きな側溝が3列に奥へと並べられている。 左側に草や木々(きぎ)が生え、右側には店が並んでいる道路。道路沿いの左側に緑色(みどりいろ)のショベルカーが溝を掘っている。掘った土(つち)を横の白いトラックの荷台に積み込んでいる。溝の底に泥水がたまっているのが見える。
ナレーション: 現場で生のコンクリートから加工するのに比べ作業日数を減らし、品質を高めることが可能だ。
映像説明: 黄色い規制線のテープが張られた工事中の道路沿いの溝に視線を向けながら、サングラスを外した右田社長が右手を大きく動かしながらインタビューに答える。 雲が浮かぶ青空の下。左側に看板を掲げた店が並び、右側に黄色い規制線のテープが張られた泥水がたまった溝があり、草や木々(きぎ)が茂っている。奥で道路沿いに緑色(みどりいろ)のショベルカーが溝を掘っている。 グレーの外壁の建物の前、大きさや形の異なる側溝が置かれている。 側溝が2つに分けられ、底面部分から10本ほどの棒状のものが見えている。 サングラスを外した右田社長が話を続ける。
テロップ: 三幸ラオ 右田 裕隆(みぎた ひろたか) 社長
右田社長: いちばん大きいのはですね、工期の短縮です。 ここも非常に交通量多くて、しかもあの、4月以降雨季になりますので、 雨季の前に工事を仕上げるということからするとプレキャスト(コンクリート)が最適。 工場の中でしっかりと品質管理をして(現場に)出しますので、 あの、耐久性といった面では土間打ちに比べてですね、かなり長くなります。 非常に優秀な製品です。
映像説明: グレーの壁の工場内。多くの鉄製の棒や鉄製の部品、使い込まれた工作機械などが置かれている。青い作業服を着て鉄製保護マスクを頭の上までかぶり、手袋をはめた人物が緑色(みどりいろ)の小さないすに座り、溶接をしている。溶接部分からオレンジ色(いろ)の火花が飛び散り、近くにある大型の三脚扇風機が向けられている。 鉄製の四角い枠に鉄製の棒を溶接していて、溶接部分から青白い火花が飛び散っている。
ナレーション: 日本と同じ国際規格にあった品質で、競合メーカーとの差別化を図る。
映像説明: 曇り空の下の川幅が広い川沿いの都市の遠景。金色の塔があるグレーの屋根の金色の外壁の寺院風の建物や赤茶色の中層の建物などが密集して建っている。遠くには高い鉄塔のような建物や山がうっすらと見える。
サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): 地方都市パクセー 日系工業団地は今
ナレーション: その三幸工務店が進出先に選んだのが、
映像説明: 青空の下。道路の両側には建物が並び、道路を横切るように電線が張り巡らされている。中央分離帯にある電柱に赤青赤の横のラインの中央に白丸があるラオス国旗と鎌とハンマーの形のようなものが描かれた赤い旗が縦に掲げられている。多くの車やバイクが行き交っている。画面左下の四角い枠にラオス周辺の地図が表示される。緑(みどり)で示されたラオスは、西にタイ、南にカンボジア、東にベトナムと接している。ラオスの南部に位置するパクセーが赤い星印で示され、東西南北に黄色い線が伸びている。 薄曇りの空の下。茶色と薄い青の案内標識が3枚ずつ掲げられた道路を数台の車やバイクが走っている。 トラックやバイクが走り、土煙が立つ道路沿いに、淡い赤色のパラソルの下に青い服を着た女性がピンクのいすに座っている。傍らに黄色い現地の言葉が書かれた看板が置かれている。座っている女性の前に赤いスクーターに乗った紺色の服を着た人物が停車している。奥にもパラソルが立っていて、同じように座っている人物などが見える。
ナレーション: ラオス南部の地方都市パクセーだった。パクセーは、タイやベトナムなど周辺国へのアクセスがよく、交通の要衝に位置する。
映像説明: 街なか。水色や赤のパラソルの下に野菜などを売っている店が並んでいる。ピンク色の服を着て東南アジア風のかさをかぶった人物が赤いいすに座っている。前を白いシャツを着た男性が乗った赤いバイクが通り過ぎる。通りを3人ほどの人物が歩いている。 市場(いちば)。6人ほどの女性が緑色(みどりいろ)やピンク色のいすに座り、青い服に赤いエプロンを着た東南アジア風のかさをかぶってマスクをつけた女性が、座っている女性から食べ物が入った手持ち部分が結ばれたビニール袋を受け取る。女性たちが座っている後ろの通路を十数人ほどの女性が行き来している。
ナレーション: 農業や観光業が盛んな中核都市だ。
映像説明: 走る車の車窓風景。映像が乱れるほどに荒れた道路の両側に草や木々(きぎ)が生え、奥には山が見える。 整地された土地の前まで作られた道路。黒い車とシルバーのワンボックスカーが止まっている。そばで白い服を着た人物が腰を落としている。整地された土地には長さの違う赤と白の6本ほどのポールが立てられている。ズームバックすると整備された土地が広がり、手前に数個の岩が置かれている。 樹木に囲まれた広大な整地された土地。長さの違う赤と白のポールが立てられ、奥には山が見える。 別の整地された土地、「PRIVATE AREA(プライベート エリア) NO ENTER」の英語の文字と現地の言葉が書かれた黄色い看板が2本の低いポールに掲げられている。奥にはところどころに岩があり、樹木が茂っていて山が見える。
テロップ: 2017年1月
テロップ: パクセー・ジャパン経済特区
ナレーション: こちらは2017年の映像。そのパクセーで整備が進められていたのが、日系企業を対象とした工業団地だ。まだ、道は舗装されておらず、整地された土地が広がるだけだった。
映像説明: 走る車の車窓風景。舗装された道路の両側に白や薄い緑色(みどりいろ)の建物が建ち、多くの電線が張られている。奥には山が見える。
テロップ: 2022年11月
ナレーション: それから5年余り。その工業団地を訪れてみると、
映像説明: 曇り空の下。ワイシャツを着て眼鏡をかけた日本人男性(にほんじんだんせい)が「RENTAL FACTORY 1」と文字が書かれた白い看板が掲げられた白い塀のそばを歩いている。
ナレーション: 工場など複数の建物が建てられていた。
映像説明: 電柱にグレーの箱型の装置が取り付けられ、数本の黒い線(くろいせん)がつながっている。 「RENTAL FACTORY 2」と文字が書かれた白い看板が掲げられた白い塀に少し開かれたスライド式のゲートの出入り口が設けられている。ポールに掲げられたラオス国旗と日本国旗(にほんこっき)がはためいていて、奥に出入り口の横の閉じられたシャッターの上にひさしがあるグレーの外壁の建物が建っている。 建物の中。設備や物が置かれていない薄暗い空間が広がっている。奥の出入り口から光がさし込んでいる。
テロップ: パクセー・ジャパン経済特区 水道・電気完備 24時間セキュリティ
ナレーション: 団地内には水道や電気などインフラが完備され、24時間セキュリティーも。進出する企業は独自で工場を構えることや、初期投資を抑えてレンタル工場に入居することができる。
映像説明: 出入り口の横のシャッターの上にひさしがあるグレーの外壁の工場が向かい合って奥へと並んでいる。ワイシャツを着て眼鏡をかけた日本人男性(にほんじんだんせい)が右手を工場のほうに向けインタビューに答える。
ナレーション: そう話すのは工業団地を運営している望月さんだ。
テロップ: パクセー・ジャパン経済特区 望月 敏洋(もちづき としひろ) 共同社長
望月共同社長: こちらのほう(棟)は、もうほぼ埋まってきました。 今後、こちらのほう(棟)をちょっとですね、あの、営業かけて、誘致をして日本企業(にほんきぎょう)をここに入れたいと思ってます。
映像説明: 曇り空の下。左側に草や木々(きぎ)が茂っている土(つち)の道路をバイクがと走っていく。草が茂った道路沿いに「P」と「J」がデザインされたマークを挟み、ラオス国旗と日本国旗(にほんこっき)が描かれ、現地の言葉と「PAKSE(パクセー)‐JAPAN SME SEZ」の文字が書かれた黒い看板が置かれている。後ろに長方形の高い台の上に「P」と「J」がデザインされたマークが掲げられている。 「P」と「J」がデザインされたマークを挟み、ラオス国旗と日本国旗(にほんこっき)が描かれ、現地の言葉と「PAKSE(パクセー)‐JAPAN SME SEZ」の文字が書かれた黒い看板のアップ。
ナレーション: 今では、この工業団地に進出した企業の数は12社に上る。
映像説明: 工場の中。設備や物がほとんど置かれていない薄暗い空間が広がっている。奥の出入り口から光がさし込み、歩いている人物や座って作業をしている人物の姿が見える。 光がさし込む出入り口の近くに、パイプで組まれた足場があり、運搬用一輪車や板が重ねられ置かれている。ベージュの作業服を着て手袋をはめ、目の部分だけがあいた溶接用の赤いヘルメットをかぶり、左手に鉄製保護マスクを持った人物が小さないすに座り、溶接をしている。溶接部分から火花が飛び散っている。 曇り空の下。道路を挟み、左側に多くのバイクが駐車された工場に沿って電線が伸びている。右側には少し開かれたシャッターの上にひさしがあるグレーの外壁の工場が向かい合って並んでいる。 ポールに掲げられたラオス国旗と日本国旗(にほんこっき)がはためいている。
テロップ: パクセー・ジャパン経済特区 情報収集や人材確保をサポート 法人税の免除など
ナレーション: 入居する企業は、情報収集や人材確保などのトータルサポートが受けられる。法人税の免除などのメリットもあり、ラオス進出を考える日本企業(にほんきぎょう)を後押しする環境が整っている。
映像説明: 5本ほどの赤いパラソルの下に野菜などを並べた店が並び、青いバイクと水色の屋根の小さな乗り物が止まっている。グレーの袖のオレンジ色(いろ)の服や白いTシャツを着てバイク用ヘルメットをかぶった2人の男性など10人ほどの男女が歩いている。奥の店先に多くの男女が立ち止まっている。
ナレーション: パクセーには、大きな工場がなく人材確保が行いやすい。
映像説明: 3台のバイクが止められている道路。白い服と黒いスカートを着た女性がほうきを使い掃除をしている。道路より数段高い所に大きな窓がある白い外壁の建物が建っている。建物の前に3人の男性が立っている。建物の前には2つの植木が置かれ、樹木が植えられている。 白い外壁の建物の前。樹木のそばで5人の若い男性が掃除をしている。白いシャツを着てマスクをつけた男性がほうきとちりとりを使ってゴミを集め、2人の男性が持つ黒い袋に集めたゴミを捨てる。
ナレーション: 求人の知らせを出すと、すぐに人が集まることも大きな魅力だという。
映像説明: 整地された土地のそばで、ワイシャツを着て眼鏡をかけた髪型の望月社長がスマートフォンを持った右手を動かしながらインタビューに答える。
テロップ: パクセー・ジャパン経済特区 望月 敏洋(もちづき としひろ) 共同社長
望月共同社長: 今までは仕事がなかったんでビエンチャンとかタイに出稼ぎに行っている人がほとんどだったんですけど、 ここに、こういう工業団地が出来て、あの家から通える。 あの、働き場所が出来たということで、地元のほうは、方々は喜んでますね。
映像説明: シャッターの上にひさしがあるベージュの外壁の工場が立っている。奥にはポールに掲げられたラオスの国旗がはためいている。少し開いたシャッターの奥に円筒の形をした機械が置かれているのが見える。シャッターの右横にあるガラス扉の上の外壁に、オレンジ色(いろ)で「TSUGE」と書かれ、ラオスと日本の国旗やたばこを吸うパイプのイラスト、黒で「TSUGE LAO Co. ,LTD.(ツゲ ラオ カンパニーリミテッド)」などと書かれた白い看板が掲げられている。 「TSUGE LAO Co. ,LTD.(ツゲ ラオ カンパニーリミテッド)」などと書かれた白い看板のアップ。
サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): 進出した理由 地方都市の魅力
テロップ: 柘ラオ(つげラオ) たばこ製造
ナレーション: 工業団地に進出した1社が、柘ラオ(つげラオ)だ。
映像説明: 白い壁の部屋。中央に設置された白い大きなテーブルを囲むように14人ほどの女性が青いいすに座り、作業をしている。 白いTシャツを着て長い髪を後ろでみつ編みにして水色のマスクをつけた女性やグレーのパーカーを着て髪を後ろでまとめた水色のマスクをした女性などが、緑色(みどりいろ)とクリーム色(いろ)の機械の台にパッケージのフィルムをのせ、レバーを下ろして袋の形に整えている。
ナレーション: 東京の浅草でたばこを吸うパイプを製造している企業だが、パクセーではたばこの加工を行っている。
映像説明: 倉庫の中の白い台の上。木製の浅いザルに乾燥した茶色いたばこの葉が盛られている。奥には多くのダンボール箱が並んでいるのが見える。
ナレーション: 日本ではたばこ製品の製造は法律で禁止されているが、ラオスであれば可能だったという。
映像説明: 白い壁の部屋の一角。奥に積み上げられた段ボール箱や白い服を着て白い衛生キャップをかぶり、水色のマスクをつけた女性が座っているのが見える。赤い文字が書かれた黒いTシャツを着て白い衛生キャップをかぶり、白い手袋をはめ、水色のマスクをつけた女性が、白い台の上に置かれたデジタルはかりに載せた乾燥した茶色いたばこの葉を少し取り除いたり載せたりして、重さを調整している。調整後、手を伸ばして黒い袋を取り、量った茶色いたばこの葉を袋に詰める。 はかりのそばには茶色いたばこの葉が散らばっている。
テロップ: 特恵関税制度 先進国が開発途上国から輸入を行う際に 関税を引き下げるもの
ナレーション: さらに、特恵関税制度を活用して作ったたばこを低い税率で取り引きができることも進出の決め手になったという。
映像説明: 工場のシャッターの出入り口。白とグレーのチェック柄のシャツを着て眼鏡をかけ髪を後ろで束ねた日本人男性(にほんじんだんせい)がインタビューに答える。後ろを望月共同社長が通り過ぎる。
テロップ: 柘ラオ(つげラオ) 小野 翼 さん
小野さん: ラオスだと特別特恵国なので、その部分が、使えるというのは大きなメリットですね。
映像説明: 白い壁の部屋。セロハンテープが装着されたテープカッターや紫と黄色の2色の箱などが置かれた白いテーブルを囲み、紺色のパーカーを着て白い衛生キャップをかぶり、水色のマスクをつけた女性やグレーと暗いオレンジ色(いろ)のボーダー柄の服を着て白い衛生キャップをかぶり、水色のマスクをした女性など4人ほどが座って作業をしている。奥に立つ小野さんが作業の様子を見てから歩き出す。 白い衛生キャップをかぶり、水色のマスクをつけた4人の女性が黒いパッケージの商品をまとめたり、緑色(みどりいろ)とクリーム色(いろ)の機械で黒いパッケージの封をする作業をしている。 屋外。黒い囲いがあるテラスのような場所に、ブルーグレーの服を着て髪をポニーテールにした女性や白いパーカーを着てフードをかぶった女性など9人の女性がベージュの床に座り、笑顔で話をしながら食事をしている。黒い囲いの外側に茶色い犬が歩いているのが見える。
小野さん: うちは年齢層低いですね。22から21(歳)くらい。
撮影スタッフ: みんなパクセーの人?
小野さん: そうです。全員周辺の。
映像説明: 曇り空の下。ひさしが奥まで続くベージュの外壁の横に長い工場が立っている。ガラス扉の上の外壁に黒い看板が掲げられている。工場の周りのところどころに室外機が置かれていて、奥にはシルバーの車が駐車している。 外壁に赤で家紋のロゴや白で「全日本武道具」、「ALL JAPAN BUDOGU LAO CO.,LTD.(オール ジャパン ブドウグ ラオ カンパニーリミテッド)」などと書かれた黒い看板が掲げられている。
テロップ: 全日本武道具 ラオス製作所 武道具製作
ナレーション: こちらは全日本武道具。
映像説明: 白い壁の部屋。白いテーブルに、金色で装飾が施された黒い剣道の防具の面や小手、胴、垂などや竹刀が置かれている。
ナレーション: 剣道の防具を作っている会社だ。
映像説明: クリーム色(いろ)の壁の工場内。黒いTシャツを着て青いエプロンをつけ、指先部分がない水色の軍手をはめ、黒いマスクをつけた黒髪の男性がいすに座り、茶色いテーブルに置かれた黒い剣道の防具の面のふちを縫っている。後ろでは黒い服を着てグレーのエプロンをつけマスクをつけた女性が作業をしているのが見える。 剣道の面のふちを縫っている手元。 工場の一角。工業用ミシンが設置された白いテーブルが縦に並び、白いTシャツを着て青いエプロンをつけ、マスクをつけた男女が工業用ミシンで防具を縫っている。 工業用ミシンで濃紺の剣道の小手(こて)を縫う手元。
ナレーション: スタッフのほとんどが地元パクセーの出身。丁寧な手さばきで剣道の「面」や「小手」を縫いあげていく。
映像説明: ガラス窓やガラス扉があるクリーム色(いろ)の壁の部屋。ガラス窓やガラス扉越しに黒い服を着てマスクをつけた数人の従業員が作業をしているのが見える。4つの黒い剣道の面が置かれた青いスチール製の棚の前で、グレーのポロシャツを着た短髪の日本人男性(にほんじんだんせい)がインタビューに答える。
テロップ: 全日本武道具 ラオス製作所 青田 茂 工場長
青田工場長: 日本専用(にほんせんよう)の工業団地ということで、いろんな日系企業との交流も図れるということと 非常に、パクセーが田舎なもんですから、 投資も、あの少し(すこし)、安く抑えることができる。
映像説明: 工場の一角。黒と白のボーダー柄の服に白いTシャツを着て柄模様(がらもよう)がある黒いエプロンをつけ、黒いマスクをつけた長い髪の女性がいすに座り、型にはめた黒い剣道の小手を木づちでたたいている。奥では白いTシャツを着て柄模様(がらもよう)がある黒いエプロンをつけ、マスクをつけた2人の女性が作業をしているのが見える。 工場の一角、茶色いテーブルが縦に並び、白い長袖Tシャツを着て柄模様(がらもよう)がある黒いエプロンをつけた7人の男女がいすに座り、黒い剣道の小手などを手に持って作業をしている。全員マスクをつけている。
ナレーション: 職人の高齢化や後継者不足(こうけいしゃぶそく)から、日本だけでは製作を続けることが難しかった。
映像説明: 工場内。工業用ミシンが設置された白いテーブルが並び、黒い服を着て長い髪をポニーテールにした女性など大勢の従業員が作業をしている。テーブルのあいだの通路で、青田工場長が白いTシャツを着て柄模様(がらもよう)があるえんじ色のエプロンをつけ、髪をポニーテールにした女性と話をしたあと、歩き出して辺りを見る。全員マスクをつけている。
ナレーション: そこで、海外で伝統を継承する人材を育てたいと目を向けたのが、ラオスの地方都市だった。
映像説明: 白い壁の部屋。3段ある木製の棚が6台並び、それぞれに黒やえんじ色(いろ)、金色など、色とりどりの剣道の胴が置かれている。 工場の一角。黒いTシャツを着て柄模様(がらもよう)がある紺色のエプロンをつけ、マスクをつけたおだんごヘアの女性が、茶色の低いテーブルの前で青い座布団を敷いたいすに座り、黒い剣道の面を膝の上にのせ、縫い終わりの糸を切っている。テーブルの上には、はさみなどが置かれている。
ナレーション: 進出当初は、日本から職人を送り、パクセーで採用したスタッフに技術を教え込んだ。
映像説明: 工場の一角。工業用ミシンが設置された白いテーブルが縦に並び、黒いTシャツを着たおだんごヘアの女性や黒いTシャツを着て柄模様(がらもよう)がある青いエプロンをつけ、亜麻色の髪をまとめた女性など数名の女性がいすに座り、防具を縫っている。全員マスクをつけている。 工場の一角。紺色の服に白いTシャツを着て柄模様(がらもよう)があるえんじ色のエプロンをつけ、髪を編んだ女性がいすに座り、茶色いテーブルに置いた剣道の胴の革の一部をはさみで切っている。傍らに立つ白いTシャツを着て柄模様(がらもよう)があるえんじ色のエプロンをつけ、髪をポニーテールにした女性がその様子を見守っている。奥では数名の従業員がそれぞれテーブルの前に座り、作業をしているのが見える。
ナレーション: それから5年がたち、経験を積んだスタッフが新人に技術を伝えるまでになっている。
映像説明: 曇り空の下。大きなオレンジ色(いろ)の門型のクレーンがあり、上下青い作業服を着て白いヘルメットをかぶった男性作業員がクレーンから伸びたリモコンで操作をしている。クレーンの下には大小のいくつものU字型のプレキャストコンクリートの側溝が並べられている。 上下青い作業服を着て白いヘルメットをかぶった2人の男性作業員が、クレーンでつり上げられた深さ1メートル以上もあるU字型の側溝に手を添えて向きを90度変えている。上下青い作業服を着て白いヘルメットをかぶった2人の男性作業員がその様子を見守っている。全員マスクをつけている。
ナレーション: パクセーでコンクリート製品を製造する三幸工務店も、地元で採用したスタッフを育てることに力を注いできた。
映像説明: 空港。壁に「北ウィング 到着」などのロゴがあるフロア。グレーのスーツを着て黒いネクタイを締め、眼鏡をかけ、キャリーケースを押す日本人男性(にほんじんだんせい)を先頭に、6人の男性が到着口から歩いてくる。 黒いスーツを着て眼鏡をかけた日本人男性(にほんじんだんせい)が、黒いジャケットを着て黒いリュックサックを背負った男性や淡いピンクのシャツをきた男性と笑顔で握手をして5人を出迎える。 出入り口のひさしに「海外産業人材育成協会HIDA(ハイダ)」と書かれたクリーム色(いろ)の外壁の建物の前。リュックサックを背負ってキャリーケースを引く8人の男性が建物に向かって歩いていく。 ベージュの壁の部屋。3人の男性がテーブルをはさんでソファに座り、右側のソファに座る白いシャツに黒いジャケットを着たショートカットの日本人女性(にほんじんじょせい)が2枚の書類を手に持ちながら話をしている。白いワイシャツにグレーのネクタイを締め、眼鏡をかけた日本人男性(にほんじんだんせい)や白いブラウスに黒いジャケット着た髪を1つに束ねた日本人女性(にほんじんじょせい)、白いワイシャツに黒いネクタイを締め眼鏡をかけた日本人男性(にほんじんだんせい)が傍らに立って様子を見たり、声をかけたりしている。 水色のシャツを着た男性や白いワイシャツに黒いスーツを着た男性、白いシャツを着た男性がソファに座っていて、前のテーブルに置かれた冊子に視線を向けたり、ペンを受け取って書類を見たりしている。 書類などが置かれたテーブルを囲み、白いブラウスに黒いジャケットを着て髪を1つに束ねた日本人女性(にほんじんじょせい)が腰を落とし、手ぶりを交えながらソファに座る4人の男性に説明をしている。
サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): 事業拡大を図る カギはラオス人
テロップ: 2017年
ナレーション: 進出に合わせて、採用した地元の若者たちを日本に呼び、研修を行った。こうした費用の一部は補助金を活用することができる。これまでに12人の若者が、日本でコンクリート加工の基礎技術を学んだ。
映像説明: 工場内の部屋。壁にモニターや時計が設置され、モニターの前の机にはさまざまなスイッチがあるグレーの機械などが置かれている。黒いいすに座っていた薄い黄緑色(きみどりいろ)の作業服を着て白いヘルメットをかぶった男性作業員が立ちあがり、会釈をしたあとでモニター画面に目を移す。モニターには工場内の各所に設置されたカメラの映像が映し出されている。モニターの下にパソコンのモニターがあり、機械のイラストが表示されていて状況が映し出されている。
ナレーション: そして、今、ラオスに戻った社員たちが、プラントの操作など、重要なポジションで活躍している。
映像説明: 工場の敷地の一角。黒い服に緑色(みどりいろ)のTシャツを着て黄色い安全ベストをつけ、白いヘルメットをかぶり、軍手をはめ、口ひげを生やした男性作業員がクリーム色(いろ)のミキサー車のコンクリートが流れて出てくるシュート部分方向を変える。傍らにはオレンジ色(いろ)の服に濃紺のポロシャツを着てつばのある帽子の上に黄色いヘルメットをかぶり、模様がある布で鼻や口を覆い、操作をする機械を肩から前にぶら下げ、シュート部分から伸びたハンドルを回す作業員や深緑色(ふかみどりいろ)の服に紺色のポロシャツを着て黄色いヘルメットをかぶり、模様がある布で鼻や口を覆った作業員が立っている。 工場の敷地の一角。黒い服に緑色(みどりいろ)のTシャツを着て黄色い安全ベストをつけ、白いヘルメットをかぶり、軍手をはめ、口ひげを生やした男性がスコップやコテでコンクリートを混ぜている。
ナレーション: 三幸工務店がビエンチャンに設立した2つめの法人で働くインディーさんもその1 人。工事現場ではリーダーを務めている。
映像説明: 工場の敷地の一角。コンクリートの壁の上部に木枠が組まれ、茶色い鉄の棒で支えられている。黒い服に緑色(みどりいろ)のポロシャツを着て黄色い安全ベストをつけ、白いヘルメットをかぶり、口ひげを生やした男性が手振りを交えながらインタビューに答える。
テロップ: 三幸コンクリートラオ ナロン・インディー さん
インディーさん・ラオス語: 日本では計画を立てて実行することや安全性について学びました。 完璧に実行するのは難しいですが、ラオスでうまく生かしていきたいです。
映像説明: 工場の敷地の一角。インディーさんが運搬用一輪車に入れられた生コンクリートをスコップやコテで取り、足元に置いた取っ手のある円すい台の形の鉄製の容器に詰めている。奥では2人の作業員がミキサー車の後部に上っていたり、シャベルで作業をしているのが見える。
ナレーション: インディーさんは日本での研修期間に効率よく働くことを学び、仕事に生かしていると話していた。
映像説明: トタンの屋根の作業場。胸元に日本とラオスの国旗が描かれた紺色のポロシャツを着て白いヘルメットをかぶり、軍手をはめた男性が小さな円柱のコンクリートが立てて並べられた横で、小さな円柱のコンクリートに青いマーカーで文字を書いている。 紺色のポロシャツを着て白いヘルメットをかぶり軍手をはめた男性が、小さな円柱のコンクリートを両手で1つ持ち、トタンの屋根の作業場から移動している。トタン屋根の作業場の傍らでは、白いワイシャツを着て黄色いヘルメットをかぶり、眼鏡をかけた男性と紺色のポロシャツを着て黄色いヘルメットをかぶった女性が話をしていて、奥では白いミキサー車がバックしている。
ナレーション: 小さなコンクリートの柱にメモをしているのはケオパンサさん。
映像説明: 白い壁の部屋。紺色のポロシャツを着て白いヘルメットをかぶり、軍手をはめた男性が、文字が書かれた小さな円柱のコンクリートをデジタルはかりにのせる。デジタルはかりの左横には、操作パネルやダイヤルがあるベージュの四角い機械が設置されている。 4本のシルバーの棒に囲まれた白と水色の土台に文字が書かれた小さな円柱のコンクリートが置かれていて、赤い板状のもので上下を挟んでいる。円柱のコンクリートには、ひびが入っている。
ナレーション: 重さを測ってから、特殊な機械にコンクリートの柱をかけて強度を調べている。
映像説明: 胸元に日本とラオスの国旗が描かれた紺色のポロシャツを着て白いヘルメットをかぶり軍手をはめた男性が、スマートフォンを左手に持ち機械の動作を見つめている。
ナレーション: 日本では「太郎」の愛称で、みんなから親しまれていた。
映像説明: 胸元に日本とラオスの国旗が描かれた紺色のポロシャツを着て白いヘルメットをかぶった男性がインタビューに答える。後ろにコンクリートの柱の強度を調べる機械の上部のハンドルとネジ部が見えている。
テロップ: 三幸コンクリートラオ シーカン・ケオパンサ さん
ケオパンサさん・日本語: お疲れさまです。 ロウです。 太郎です。 あの、今、27歳です。 仕事はQCです。はい。
映像説明: 白い壁の部屋。コンクリートの柱の強度を調べる機械に、ケオパンサさんが円柱のコンクリートを置いている。機械の前に5本ほどの円柱のコンクリートがあり、右横に積み上げられた8個のコンクリートブロックの上にのせられたデジタルはかりや上に皿があるはかりが置かれている。左の壁際には運搬用一輪車が置かれている。
テロップ: QC(クオリティコントロール) 製品の品質をチェックすること
映像説明: コンクリートの柱の強度を調べる機械のパネル。右側に0から9までの数字のボタンや「RUN」と「STOP」などのボタンがあり、中央には「317.98」や「19.70」の前後の測定値が表示されている。4本のシルバーの棒に囲まれた白と水色の土台に文字が書かれた円柱のコンクリートが置かれていて、赤い板状のもので上下を挟み、圧して強度を調べている。
ナレーション: 「QC」とは製品の品質をチェックすること。コンクリート製品を作るうえで、最も重要な役割の1つだ。
映像説明: コンクリートの強度を調べている機械をケオパンサさんがスマートフォンで写真を撮っている。
テロップ: 三幸ラオ 右田 裕隆(みぎた ひろたか) 社長
右田社長: 品質のですね、最後の番人で、 バリューチェーンの中のいちばん、あの大切な役割を担いますんで、
映像説明: 面格子のある窓や下部がベージュの扉で上部がガラスの扉の書棚がある部屋。白とグレーのストライプ柄の半袖のワイシャツを着た右田社長がノートパソコンを置いた木目調のテーブルに両腕を乗せ、黒いいすに座り、インタビューに答える。
右田社長: ま、しっかり日本で研修したですね、ラオス人をそこに充てているということです。
映像説明: 雲が浮かぶ青空の下。奥にシルバーの煙突のようなものが数基立った工場が見える。サングラスをかけた右田社長が茶色い砂利の土地を歩き、手ぶりを交えながら話をしている。 茶色い砂利の土地にいくつもの底面を上にしたU字型の側溝が置かれている。 ミキサー車や数台のバイクが駐車している工場の敷地の一角。青や緑色(みどりいろ)のポロシャツを着た18人の男性作業員が集まり、同じ方向に視線を向けている。
ナレーション: 確かな品質管理でプレキャストコンクリートの普及を図る、三幸工務店。その信頼を支えているのは時間をかけて育ててきたラオスの若者たちだ。
映像説明: 工場の敷地の一角。奥にはクリーム色(いろ)のミキサー車が駐車している。生コンクリートが入れられた運搬用一輪車の前で黒い服に緑色(みどりいろ)のTシャツを着て黄色い安全ベストをつけ、白いヘルメットをかぶり、軍手をはめたインディーさんが腰を落とし、円柱の形をした、まだ固まっていないコンクリートの高さをメジャーで測定している。傍らで黒い服に緑色(みどりいろ)のTシャツを着て黄色い安全ベストをつけ白いヘルメットをかぶり、軍手をはめた男性作業員が測定している様子をスマートフォンで撮影している。 白い壁の部屋。ケオパンサさんがコンクリートの柱の強度を調べている機械を見つめている。コンクリートの柱にひびが入る。機械の右横には、8個のコンクリートブロックが積まれた上にデジタルはかりがのせられている。 面格子のある窓や下部がベージュの扉で上部がガラスの扉の書棚がある部屋。右田社長がノートパソコンを置いた木目調のテーブルに両腕を乗せ、黒いいすに座り、インタビューに答える。
テロップ: 三幸ラオ 右田 裕隆(みぎた ひろたか) 社長
右田社長: 将来的にはですね。工場1個のオペレーションをですね。早く現地化したいというふうに思ってますんで、 あの、1工場の責任者たるですね、ま、あの、能力と経験を早くつけてほしいなというふうに考えています。
映像説明: 雲が浮かぶ青空の下。黒いジャンパーを着て黒いズボンをはき、迷彩柄の帽子をかぶった男性作業員と黒とグレーのチェック柄の服にベージュの上着を着て黒いズボンをはいた男性作業員が、コンクリートの壁の上部に組まれた木枠の上に立ち、上から降ろされたホースを持って木枠の中にコンクリートを流し込んでいる。 工場の敷地の一角。コンクリートの壁の上部に組まれた木枠の中にコンクリートを流し込んでいる様子を3人の男性作業員が見ていて、手前ではオレンジ色(いろ)の服に黒いTシャツを着て黄色いヘルメットをかぶった男性作業員がその様子を下から見上げている。近くにはトラックが止まっている。
ナレーション: 人材が育ち、開発の進むラオス。
映像説明: 白い壁の事務所。パソコンの前に座る茶色い服に白とグレーのチェック柄のジャケットを着て髪を1つに束ねた女性と横に立つ青いポロシャツを着たケオパンサさんが笑顔で話をしている。奥にも机が設置され、上着をかけたいすに座っている人物の後ろ姿が見える。 全日本武道具の工場内。工業用ミシンが設置されたテーブルで黒い服を着て長い髪をポニーテールにして水色のマスクをつけた女性が剣道の防具を縫っている。 柘ラオ(つげラオ)の黒い囲いがあるテラスのような場所。ブルーグレーの服を着て髪をポニーテールにした女性や白いパーカーを着てフードをかぶった女性など9人の女性がベージュ色(いろ)の床に座り、笑顔で話をしながら食事をしている。
ナレーション: 日本企業(にほんきぎょう)にとっても、ビジネスを拡大させる大きな可能性が眠っている。
映像説明: スタジオ。画面左側には江連(えづれ)キャスターが写り、右側にはスタンドのあるモニターが設置されている。モニターには、奥に緑(みどり)の山が見え、草木が生える整地された土地で白いシャツを着て眼鏡をかけた望月共同社長が奥の山のほうを指し示しながら話をしている映像、スチールラックに白や黄色のヘルメットやリュックサックが置かれた白い壁の部屋でケオパンサさんがいすに座り、パソコンに向かって作業をしている映像、道路沿いに樹木が生え、看板を掲げた店舗があり、道路脇が茶色い土(つち)で、舗装された道路を白や薄いベージュの数台の車やバイクが走行している映像、トラックに屋根をつけたような2台の乗り物に3人ほどの男女が座っていて、前に黒いジャージを着てサンバイザーをかぶり、髪をポニーテールにした女性や果実のような食べ物がたくさん入った透明の袋を持った茶色い服を着て髪を1つに束ねた女性など7人の男女が立っている映像が映し出されている。江連(えづれ)キャスターが話をする。
江連(えづれ)キャスター: ビジネスモデルによっては、今回のように地方都市も選択肢の1つとして考えられそうです。海外への進出はインフラや流通の利便性だけでなく、その地域の特性を生かすということも大切なのかもしれません。
映像説明: 薄い黄緑色(きみどりいろ)を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。緑(みどり)を基調とした、中が空洞になった地球儀が回転している。
次の番組も併せてご覧ください:
- 内陸国のラオス 陸の上に港をつくる ‐高速鉄道が延びる先は‐ (2022年12月22日)
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