新型コロナと持続可能な国際ビジネス ‐世界貿易投資報告2021年版より‐

2021年09月23日

2020年の世界貿易は、新型コロナの影響で11年ぶりに前年比で金額・数量ともにマイナスとなった。新型コロナ発生前とは全く異なる経済・社会構造が形成され、それにいかに柔軟かつ迅速に対応できるかが競争力のカギを握る。また、近年、世界全体で環境や人権への配慮など「持続可能な社会」を目指す動きが広がり、企業活動にも大きく影響するようになってきた。世界の貿易動向とともに、国際ビジネス環境の変化と、今後企業に求められる対応ついて解説する。

(13分08秒)

テキスト解説を読む

テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。

映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。 フランス・パリのエッフェル塔や凱旋門、アニメキャラクターのコスプレをした20代くらいの海外の女の子や、渋谷のスクランブル交差点の写真など、世界中の12枚の写真が画面の奥から飛び出してくる。水色を基調としたコンピューターグラフィックスを背景に、中が空洞になった緑色(みどりいろ)の地球儀が回転しながら現れる。画面右側で地球儀が回転し、左側に紺色の文字で「世界は今 JETRO Global Eye(ジェトロ グローバル アイ)」と書かれたタイトルテロップが表示される。

映像説明: スタジオ。薄い黄緑色(きみどりいろ)を基調とした背景の前にある2本の銀色の柱のあいだにはモニターが置かれている。モニターには地球儀と「世界は今 JETRO Global Eye(ジェトロ グローバル アイ)」のロゴが映し出されている。モニターの前にはタイル調の大きなカウンターデスクが置かれ、左側に白いブラウスにピンク色のジャケットを着た女性キャスター、右側にはピンク色のシャツに紺色のジャケットを着て眼鏡をかけた男性が座っている。

女性キャスター: 世界は今、ジェトログローバルアイ。

映像説明: スタジオ。画面の左側に女性キャスター。右側のモニターには中が空洞になった地球儀と「世界は今 JETRO Global Eye(ジェトロ グローバル アイ)」のロゴが映し出されている。女性キャスターが話をする。

テロップ: 江連 裕子(えづれ ゆうこ)

江連(えづれ)キャスター: 新型コロナ感染症による経済の停滞によって、世界や日本の貿易はどのような状況に置かれているのでしょうか。

映像説明: スタジオ。画面の左側に江連(えづれ)キャスター。右側にあるモニターの内容が深緑色(ふかみどりいろ)の布地の上に置かれた「ジェトロ世界貿易投資報告2021年版 新型コロナが変えた世界、持続可能な国際ビジネスの展望」と題された本に切り替わる。江連(えづれ)キャスターが話を続ける。

テロップ: 新型コロナと持続可能な国際ビジネス ‐世界貿易投資報告2021年版より‐

江連(えづれ)キャスター: 今回は、ジェトロが毎年発行している「世界貿易投資報告」から、国際ビジネス環境の変化と、今後、企業に求められる対応について、

映像説明: スタジオ。薄い黄緑色(きみどりいろ)を基調とした背景の前にある2本の銀色の柱のあいだにはモニターが置かれている。モニターには、深緑色(ふかみどりいろ)の布の上に置かれた「ジェトロ世界貿易投資報告 2021年版 新型コロナが変えた世界、持続可能な国際ビジネスの展望」と題された本が映し出されている。モニターの左側に江連(えづれ)キャスター、右側にピンク色のシャツに紺色のジャケットを着て眼鏡をかけた男性が座っている。江連(えづれ)キャスターが話を続ける。

江連(えづれ)キャスター: ジェトロ国際経済課の伊藤さんと一緒にお伝えします。伊藤さん、よろしくお願いします。

映像説明: スタジオ。ピンク色のシャツに紺色のジャケットを着て眼鏡をかけた男性がおじぎをしながら挨拶をする。

テロップ: ジェトロ 国際経済課 課長 伊藤 博敏

伊藤(ジェトロ 国際経済課 課長): よろしくお願いします。

映像説明: スタジオ。薄い黄緑色(きみどりいろ)を基調とした背景の前にある2本の銀色の柱のあいだにはモニターが置かれている。モニターには、深緑色(ふかみどりいろ)の布の上に置かれた「ジェトロ世界貿易投資報告 2021年版 新型コロナが変えた世界、持続可能な国際ビジネスの展望」と題された本が映し出されている。モニターの左側に江連(えづれ)キャスター、右側に伊藤が座っている。江連(えづれ)キャスターが話を続ける。

江連(えづれ)キャスター: では、まずは、新型コロナがもたらした国際ビジネスの現状について、お話いただきます。

映像説明: 薄い黄緑色(きみどりいろ)を基調としたコンピューターグラフィックスを背景に、中が空洞になった緑色(みどりいろ)の地球儀が回転している。右側に紺色の文字で「新型コロナがもたらした世界貿易の変化」というタイトルが表示される。 スタジオ。薄い黄緑色(きみどりいろ)を基調とした背景の前にある2本の銀色の柱のあいだにはモニターが置かれている。モニターには、中が空洞になった緑色(みどりいろ)の地球儀と紺色の文字で「新型コロナがもたらした世界貿易の変化」というタイトルが表示されている。モニターの左側に江連(えづれ)キャスター、右側に伊藤が座っている。江連(えづれ)キャスターと伊藤が話を続ける。

江連(えづれ)キャスター: 新型コロナによって、世界の貿易はどんな苦境に立たされたのでしょうか。

映像説明: スタジオ。画面の左側にモニターがあり、中が空洞になった地球儀と紺色の文字で「新型コロナがもたらした世界貿易の変化」というタイトルが表示されている。伊藤が話し始める。 水色のグラデーションを背景に「世界貿易の推移」と題された折れ線グラフが表示される。縦軸には伸び率が、-30%から25%まで5%ごとに記され、横軸には2008年から2020年までの年数が記されている。金額伸び率が赤い線で表示され、2020年に「△7%」と表示される。次に数量伸び率が緑の線で表示され、2020年に「△5%」と表示される。2020年の折れ線に「金額 数量ともにマイナスは2009年以来 11年ぶり」と書かれた吹き出しが表示される。(出所:ジェトロ推計値(すいけいち)およびWTOデータを基に作成)

伊藤: はい。2020年の世界の貿易額は前年比で7%減少、貿易数量も5%減少しました。金額、数量、これがともにマイナスになるのはリーマンショックの影響を受けた2009年以来、実に11年ぶりとなります。

映像説明: スタジオ。画面の右側に伊藤、左側にはモニターがある。モニターには、水色のグラデーションを背景に「世界貿易の推移」と題された折れ線グラフが表示されている。伊藤が話を続ける。

サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): 新型コロナがもたらした世界貿易の変化

伊藤: これは、経済活動の抑制、消費の自粛などによる需要の減少、それから工場の操業停止や移動制限などによる供給制約、この双方の影響によるものです。輸出企業の多くは収益の悪化を余儀なくされました。

映像説明: スタジオ。画面の左側に江連(えづれ)キャスター、右側にはモニターがある。モニターには、水色のグラデーションを背景に「世界貿易の推移」と題された折れ線グラフが表示されている。江連(えづれ)キャスターが話をする。

江連(えづれ)キャスター: では、日本の貿易は、どのような状況だったのでしょうか。

映像説明: スタジオ。画面の右側に伊藤、左側にはモニターがある。モニターには、水色のグラデーションを背景に「世界貿易の推移」と題された折れ線グラフが表示されている。モニターの内容が「貿易額上位5ヵ国(2020年)」と題された表に切り替わる。水色のグラデーションを背景に「貿易額上位5ヵ国(2020年)」と題された表が表示されていて、順位、国名(くにめい)、輸出金額、輸出伸び率が表示されている。日本は5位で輸出金額が「6,400億ドル」、伸び率が「△9.3%」と示され、黄色くハイライト表示され、赤い枠で囲まれる。(出所:各国・地域貿易統計を基に作成)。伊藤が話をする。

伊藤: はい。2020年の世界の貿易額上位国を見ると、日本は前年に引き続き、第5位の輸出国でしたが、

映像説明: 水色のグラデーションを背景に「貿易額上位5ヵ国(2020年)」と題された表が表示される。順位、国名(くにめい)、輸出金額、輸出伸び率が表示されている。5位の日本の金額「6,400億ドル」、伸び率「△9.3%」が黄色くハイライト表示され、赤い枠で囲まれている。日本の伸び率「△9.3%」と全世界合計の伸び率「△7.0%」が赤い文字で示され、赤い枠で囲まれる。1位の中国の金額「25,974億ドル」、伸び率「4.0%」が黄色くハイライト表示され、赤い枠で囲まれる。(出所:各国・地域貿易統計を基に作成)

伊藤: 輸出額は9.3%減少しました。世界全体よりも大きな落ち込みとなりました。

江連(えづれ)キャスター: この表を見てみますと、中国だけは輸出額がプラスだったんですよね。

映像説明: スタジオ。画面の右側に伊藤、左側にはモニターがある。モニターには、水色のグラデーションを背景に「貿易額上位5ヵ国(2020年)」と題された表が映し出されている。1位の中国の部分が黄色くハイライト表示され、赤い枠で囲まれている。

テロップ: 中国の経済 早い段階で新型コロナを抑制 ▶(右向き三角) 輸出も大幅に回復

伊藤: そうなんです。早い段階で新型コロナを抑制したことから、各国でロックダウンが本格化する頃には、中国においては経済活動が再開して、輸出でも力強い回復を見せました。

映像説明: スタジオ。画面の右側に伊藤、左側にはモニターがある。モニターには、水色のグラデーションを背景に「貿易額上位5ヵ国(2020年)」と題された表が映し出されている。5位の日本の部分が黄色くハイライト表示され、赤い枠で囲まれる。

テロップ: 日本からの輸出 中国向けは4.9%増加

伊藤: 日本の輸出も主要相手国が軒並み落ち込む中で、中国向けの輸出は4.9%増加して、ここでも中国市場の存在感が目立っています。

江連(えづれ)キャスター: はい。

映像説明: 水色のグラデーションを背景に「日本の輸出額 伸び率(前年同期比)」と題された折れ線グラフが表示される。縦軸には伸び率が、-50%から30%まで10%ごとに記され、横軸には2019年1月から2021年3月まで3ヵ月ごとに年月が記されている。中国が赤い線で示され、2020年4月から6月が黄色い文字で強調される。米国がピンクの線、EU(イーユー)が緑の線、ASEANが青の線で順次示され、伸び率は変動しながら2020年4月から6月にV字回復している。(出所:「貿易統計」(財務省)を基に作成)

伊藤: 四半期ごとに見ると、2020年第2四半期には中国向けがいち早く回復に転じました。その後、20年後半から21年前半にかけて、アメリカやEU(イーユー)、ASEANなど中国以外の地域に向けた輸出もV字回復を見せています。

江連(えづれ)キャスター: なるほど。

映像説明: スタジオ。画面の左側に江連(えづれ)キャスター、右側にはモニターがある。モニターには薄い黄緑色(きみどりいろ)を基調としたコンピューターグラフィックスを背景に、中が空洞の緑色(みどりいろ)の地球儀、紺色の文字で「新型コロナがもたらした世界貿易の変化」というタイトルが表示されている。江連(えづれ)キャスターが話をする。

江連(えづれ)キャスター: では、どのような製品の輸出が伸びたのでしょうか。

映像説明: スタジオ。画面の右側に伊藤、左側にはモニターがある。モニターには薄い黄緑色(きみどりいろ)を基調としたコンピューターグラフィックスを背景に、中が空洞の緑色(みどりいろ)の地球儀、紺色の文字で「新型コロナがもたらした世界貿易の変化」というタイトルが表示されている。モニターの内容が白い乗用車の写真に切り替わる。伊藤が話をする。

テロップ: 環境対応車 ハイブリッド車 電気自動車など

伊藤: はい。例えば、ハイブリッド車などの環境対応車が堅調な伸びを示しました。

映像説明: スタジオ。画面の右側に伊藤、左側にはモニターがある。モニターには白い台の上で銀色の機械が緑色(みどりいろ)の基盤に小さな黒い円柱の部品をつけている写真、工場の中で、ロボットアームが作業台で部品を製造している写真が映し出される。伊藤が話を続ける。

テロップ: 半導体製造装置 2021年以降も30%以上の伸び

伊藤: また、半導体製造装置、これは2021年に入っても、30%以上伸びています。世界的な需要の増加に伴う生産体制の強化、これがうかがえます。

映像説明: スタジオ。画面の右側に伊藤、左側にはモニターがある。モニターの左側に「スキンケア用品」の文字と木目の板の上に茶色い瓶、黒や透明の容器に入ったスキンケア製品が置かれている写真、右側には「ゲーム用機器」の文字と壁に設置されたモニターにゲームが映し出され、手前でコントローラーを操作する手元が写っている写真が映し出されている。

テロップ: 巣ごもり需要により好調

伊藤: また、スキンケア用品ですとかビデオゲーム用機器なども、コロナ禍の巣ごもり需要などを受けて好調でした。

映像説明: 薄い黄緑色(きみどりいろ)を基調としたコンピューターグラフィックスを背景に、中が空洞になった緑色(みどりいろ)の地球儀が回転している。右側に紺色の文字で「コロナ後の日本企業(にほんきぎょう)が進む道」というタイトルが表示される。 スタジオ。薄い黄緑色(きみどりいろ)を基調とした背景の前にある2本の銀色の柱のあいだにはモニターが置かれている。モニターには、中が空洞になった緑色(みどりいろ)の地球儀と紺色の文字で「コロナ後の日本企業(にほんきぎょう)が進む道」というタイトルが表示されている。モニターの左側に江連(えづれ)キャスター、右側に伊藤が座っている。江連(えづれ)キャスターと伊藤が話を続ける。

江連(えづれ)キャスター: 気になるのは、コロナ後のビジネスの仕方ですが、日本企業(にほんきぎょう)はどのような対応をしているのでしょうか。

映像説明: スタジオ。画面の右側に伊藤、左側にはモニターがある。モニターには、薄い黄緑色(きみどりいろ)を基調としたコンピューターグラフィックスを背景に、中が空洞の緑色(みどりいろ)の地球儀と、紺色の文字で「コロナ後の日本企業(にほんきぎょう)が進む道」というタイトルが表示されている。モニターの表示内容が、グレーのグラデーションにひし形がちりばめられている模様を背景に、紺色の枠の中に同色の文字で「多角化 既存の商品にこだわらない」「多元化 取引先の拡大 自社の拠点分散」「見える化 リスクへの備え 素早い対応」「非対面 非接触 オンラインでの取り組み強化」と書かれた表に切り替わる。伊藤が話をする。

サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): コロナ後の日本企業が進む道

伊藤: はい。コロナ後の世界に対応する新しいビジネスの形は、ざっくり、こちらの4つのキーワードで説明できると思います。

映像説明: グレーのグラデーションにひし形がちりばめられている模様を背景に、紺色の枠の中に同色の文字で「多角化 既存の商品にこだわらない」、「多元化 取引先の拡大 自社の拠点分散」「見える化 リスクへの備え 素早い対応」「非対面 非接触 オンラインでの取り組み強化」と書かれた表が表示されている。紺色の枠と文字が順次オレンジで囲まれて表示されていく。

伊藤: 1つ目は「多角化」、2つ目は「多元化」、3つ目は「見える化」、4つ目が「非対面 非接触」です。

映像説明: スタジオ。画面の右側に伊藤、左側にはモニターがある。モニターには、グレーのグラデーションにひし形がちりばめられている模様を背景に「多角化 既存の商品にこだわらない」、「多元化 取引先の拡大 自社の拠点分散」「見える化 リスクへの備え 素早い対応」「非対面 非接触 オンラインでの取り組み強化」と書かれた表が表示されている。「多角化 既存の商品にこだわらない」の文字と枠がオレンジ色(いろ)で、ほかの3項目の文字と枠は紺色で表示されている。伊藤が話を続ける。

伊藤: 1つ目の「多角化」ですけれども、分かりやすい例では、

映像説明: 水色のグラデーションを背景に、紺色文字で「多角化 既存の商品にこだわらない」「繊維素材メーカー」と書かれ、糸と布のイラストが表示されている。糸と布のイラストから右のほうに矢印が表れ、「マスク」の文字とイラストが表示される。つづいて左のほうに矢印が表れ、「防護服」の文字とイラストが表示される。

伊藤: 繊維素材のメーカーがラインを切り替えて、マスクや防護服の生産に乗り出すことで受注の減少を補うといったケースです。変化への柔軟な対応力が求められるということです。

映像説明: スタジオ。画面の右側に伊藤、左側にはモニターがある。モニターには、グレーのグラデーションにひし形がちりばめられている模様を背景に「多角化 既存の商品にこだわらない」、「多元化 取引先の拡大 自社の拠点分散」「見える化 リスクへの備え 素早い対応」「非対面 非接触 オンラインでの取り組み強化」と書かれた表が表示されている。「多元化 取引先の拡大 自社の拠点分散」の文字と枠がオレンジ色(いろ)で、ほかの3項目の文字と枠は紺色で表示されている。伊藤が話を続ける。

伊藤: 2つ目の「多元化」ですが、パンデミック発生直後のサプライチェーンの分断、これを教訓にですね、

映像説明: 水色のグラデーションを背景に、紺色の文字で「多元化」と題された世界地図が表示される。左側に紺色の文字で「取引先の拡大」と書かれたブルーグリーンの世界地図、右側に濃い緑色(みどりいろ)の文字で「自社拠点の見直し」と書かれた緑色(みどりいろ)の世界地図が描かれ、いずれの世界地図でも日本がオレンジで示されている。左側の世界地図にギア歯車のようなイラストが表れ、ピンク色の文字で「販売 調達先の分散」と表示される。ギア歯車のようなイラストからオレンジ色(いろ)の点線が日本のほうに伸びていく。右側の世界地図にはビルのようなイラストが表れ、ピンク色の文字で「国内回帰」と表示される。ビルのようなイラストから黒い矢印が日本のほうに伸びていく。

伊藤: 販売、調達先を、特定の国や地域に依存せずに、分散させようとする姿勢が見られます。複数のルートを確保するということです。また、自社の海外拠点を分散させる動きや一部を国内に回帰させる動きなども進んでいます。

江連(えづれ)キャスター: はい。

映像説明: スタジオ。画面の右側に伊藤、左側にはモニターがある。モニターには、グレーのグラデーションにひし形がちりばめられている模様を背景に「多角化 既存の商品にこだわらない」、「多元化 取引先の拡大 自社の拠点分散」「見える化 リスクへの備え 素早い対応」「非対面 非接触 オンラインでの取り組み強化」と書かれた表が表示されている。「見える化 リスクへの備え 素早い対応」の文字と枠がオレンジ色(いろ)で、ほかの3項目の文字と枠は紺色で表示されている。伊藤が話を続ける。

伊藤: 3つ目、開発や製造、在庫、物流などの

映像説明: 水色のグラデーションを背景に、紺色の文字で「見える化 リスクへの備えと素早い対応」と題された表が表示される。下に「サプライチェーン」の文字と、画面の左から右に向かって糸や布、工場、トラック、店舗、人型のイラストがあり、糸や布から人型のイラストに向かって、各イラストの間に右向き三角が描かれている。下部にピンクの文字で「IoT(アイオーティー)やクラウドサービスによる情報の把握」と表示される。

伊藤: いわゆるサプライチェーンの「見える化」によって、リスクに備えること、万一の場合に素早く対応することです。IoT(アイオーティー)ですとかクラウドの活用による取引情報の把握などが該当します。想定外の危機が生じた場合に、どこに問題があるのか、それにどう対応すべきかといったことを、瞬時に把握できるようになります。

映像説明: スタジオ。画面の右側に伊藤、左側にはモニターがある。モニターには、グレーのグラデーションにひし形がちりばめられている模様を背景に「多角化 既存の商品にこだわらない」、「多元化 取引先の拡大 自社の拠点分散」「見える化 リスクへの備え 素早い対応」「非対面 非接触 オンラインでの取り組み強化」と書かれた表が表示されている。「非対面 非接触 オンラインでの取り組み強化」の文字と枠がオレンジ色(いろ)で、ほかの3項目の文字と枠は紺色で表示されている。伊藤が話を続ける。

伊藤: 4つ目の「非対面 非接触」。コロナ禍では、現場の自動化ですとか、リモート会議、サービスのオンライン化を余儀なくされて、それによって業務の効率化が進んだという側面もあります。

映像説明: 白い壁の室内。マスクを着け白いブラウスを着た女性が、グレーの机の上に置かれたノートパソコンに向かっている。モニターには、白や赤い布が掛けられた低い台の上にさまざまなモノが展示されている様子が映し出されている。 パソコン画面。障子がある和室。赤や白、青い布が敷かれた低い台が設けられ、模様のある帽子や金魚の絵が描かれた羽織、和装小物、かばんや財布など、さまざまな製品が並べられている。(資料映像)

テロップ: バーチャル展示会

伊藤: 販売戦略では、バーチャル展示会などのツールの活用ですとか、オンラインサービスの拡充などに意欲的に取り組む姿勢が顕著に見られます。

江連(えづれ)キャスター: はい。確かにコロナによって、人と会わずにオンラインでのやりとりが大きく増えましたよね。

映像説明: スタジオ。画面の右側に伊藤、左側にはモニターがある。モニターには、グレーのグラデーションにひし形がちりばめられている模様を背景に「多角化 既存の商品にこだわらない」、「多元化 取引先の拡大 自社の拠点分散」「見える化 リスクへの備え 素早い対応」「非対面 非接触 オンラインでの取り組み強化」と書かれた表が表示されている。「非対面 非接触 オンラインでの取り組み強化」の文字と枠がオレンジ色(いろ)で、ほかの3項目の文字と枠は紺色で表示されている。伊藤が話をする。

伊藤: オンライン化はビジネスの可能性を広げる一方で、使いやすいシステム開発の難しさ、また社内のコミュニケーションやメンタルへのサポート、ケアなどをどうするかといった課題も見えてきています。

映像説明: スタジオ。薄い黄緑色(きみどりいろ)を基調としたモニターを背景に江連(えづれ)キャスターが話を続ける。

江連(えづれ)キャスター: そうですね。そのようなニーズを支えている、ある企業に熱い注目が集まっています。

映像説明: パソコン画面。「Remotty(リモティ)チーム」と題された画面が映し出されている。12台の机のイラストがあり、それぞれの机に従業員の名前と顔写真、つぶやきが書かれた吹き出しが表示されている。

サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): テレワークは次のフェーズへ

テロップ: 仮想オフィス リモティ Remotty(リモティ)

ナレーション: こちらは、仮想オフィス「Remotty(リモティ)」。システムの受託開発を行っている「ソニックガーデン」が作った、テレワークのためのコミュニケーションツールだ。

映像説明: 広い会議室のような空間。白いTシャツを着た男性が、窓際の木目調の机の上のノートパソコンに向かっている。

テロップ: ソニックガーデン 八角 嘉紘(ほすみ よしひろ) Remotty(リモティ)カンパニー長

ナレーション: 新型コロナによるパンデミック以降、テレワークの広がりで、問い合わせ数は5倍以上に増えた。最近は、新たな課題を抱える企業も…。

映像説明: 広い会議室のような空間。ノートパソコンが置かれた窓際の木目調の机の前で、八角(ほすみ)Remotty(リモティ)カンパニー長がインタビューに答える。

八角(ほすみ)Remotty(リモティ)カンパニー長: そのコロナのこういう状況が続いてきたこともあって、 新入社員とかが、メンタル的に、こう落ち込んでるとかっていうところに気付けない(きづけない)。 で、気付いたら離職みたいな…。

映像説明: 広い会議室のような空間。八角(ほすみ)Remotty(リモティ)カンパニー長が、窓際の木目調の机の上のノートパソコンで作業をしている。 ノートパソコンの画面に、7人の従業員の顔写真と名前、つぶやきが書かれた吹き出しが映し出されている。下には従業員1人のウインドウが開かれ、写真やチャットの会話内容などが表示されている。 パソコン画面。従業員12人の顔写真や名前、つぶやきが書かれた吹き出しが映し出されている。画面右側にはチャットの顔写真とつぶやきが映し出されていて、拡大表示される。マウスカーソルを合わせると、顔写真と名前、つぶやきの内容がポップアップ表示される。 パソコン画面。上部に7台の机のイラストがあり、それぞれに従業員の名前と顔写真、つぶやきが書かれた吹き出しが表示されている。顔写真をクリックすると、画面の下のほうにある従業員1人が表示されているウインドウの内容が切り替わっていく。 パソコン画面。画面内にウインドウが表示されていて、2分割された画面の左側に八角(ほすみ)Remotty(リモティ)カンパニー長、右側にロングヘアの女性が映り、会話をしている。

ナレーション: 従来のリアルなオフィス環境では自然に耳に入ってきた仲間内(なかまうち)の会話や雑談が癒やしや気分転換にもなっていた。Remotty(リモティ)では、チャットで交わす会話や雑談、つぶやきなどがすべて共有され、仲間とのつながりを感じさせる仕組みになっている。ともすれば、たった1人で黙々と作業しがちになるテレワークも、このシステムならば、孤独感から気分が落ち込んでしまうことを避けられる。

映像説明: パソコン画面。ロングヘアの女性がインタビューに答える。

テロップ: 社内でもRemotty(リモティ)を活用

テロップ: 社員

社員: (Remotty(リモティ)じゃなかったら)まあ、声かけたりだとか雑談したりっていうのが、 きっとできなかっただろうなっていうのは、すごく感じてますね。 そこは、あのかなりストレスフリーに働けるなっていうのは、使っていて感じるところで、いちばん大きなところかなと思いますね。

映像説明: 広い会議室のような空間。八角(ほすみ)Remotty(リモティ)カンパニー長が、窓際の木目調の机の上のノートパソコンで作業をしている。 パソコン画面。従業員10人の顔写真や名前、つぶやきが書かれた吹き出しが映し出されている。顔写真の上にマウスカーソルを載せると、写真の上に吹き出しのマークと「話しかける」という文字が表示される。 広い会議室のような空間。八角(ほすみ)Remotty(リモティ)カンパニー長が、ノートパソコンの画面に向かって話をしている。

ナレーション: もともとは、全国各地にいる自社の従業員が円滑にやり取りをするために作られたツール。このRemotty(リモティ)を活用して、全従業員のテレワークを実現。本社オフィスを撤廃するに至った。

映像説明: 広い会議室のような空間。窓際の木目調の机の前で、八角(ほすみ)Remotty(リモティ)カンパニー長が話をしている。

ナレーション: 今後の展開について八角(ほすみ)さんは…。

映像説明: 広い会議室のような空間。窓際の木目調の机の前で、八角(ほすみ)Remotty(リモティ)カンパニー長がインタビューに答える。

テロップ: ソニックガーデン 八角 嘉紘(ほすみ よしひろ) Remotty(リモティ)カンパニー長

八角(ほすみ)Remotty(リモティ)カンパニー長: (実際の)オフィスよりも生産的に働けるとか、気持ちよく働けるみたいな形で、 オフィスを、実際にリアルなオフィスを越えるような形でプロダクトは進化させていきたいなと…。

映像説明: スタジオ。薄い黄緑色(きみどりいろ)を基調とした背景の前にある2本の銀色の柱のあいだにはモニターが置かれている。モニターには広い会議室のような空間で、八角(ほすみ)Remotty(リモティ)カンパニー長がノートパソコンで作業をしている様子が映し出されている。モニターの前にはタイル調の大きなカウンターデスクが置かれ、左側に江連(えづれ)キャスター、右側には伊藤が座っている。江連(えづれ)キャスターが話をする。

サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): コロナ後の日本企業(にほんきぎょう)が進む道

江連(えづれ)キャスター: 新たな生活様式に対しての課題の発見とその解決が大事になっていくのですね。

映像説明: スタジオ。画面の右側に伊藤、左側にはモニターがある。モニターには、広い会議室のような空間で、八角(ほすみ)Remotty(リモティ)カンパニー長が窓際の木目調の机の上のノートパソコンで作業をしている様子、12人の従業員の顔写真や名前、つぶやきが書かれた吹き出しが表示されたパソコン画面、2分割されたウインドウに八角(ほすみ)Remotty(リモティ)カンパニー長とロングヘアの女性が映し出されているパソコン画面が映し出される。伊藤が話をする。

伊藤: はい。重要なのは、新型コロナ発生前とは全く異なる経済、社会構造が形成されたということです。

映像説明: スタジオ。画面の右側に伊藤、左側にはモニターがある。モニターには、紺色の文字で「多角化 既存の商品にこだわらない」、「多元化 取引先の拡大 自社の拠点分散」「見える化 リスクへの備え 素早い対応」「非対面 非接触 オンラインでの取り組み強化」と書かれた表が表示されている。伊藤が話を続ける。

伊藤: 先ほど述べた4つのキーワードもそうですけれども、コロナ後の世界に、いかに柔軟に、迅速に対応するかが、競争力のカギを握ることになります。

映像説明: 薄い黄緑色(きみどりいろ)を基調としたコンピューターグラフィックスを背景に、中が空洞になった緑色(みどりいろ)の地球儀が回転している。右側に紺色の文字で「持続可能な国際ビジネスの展望」というタイトルが表示される。 スタジオ。薄い黄緑色(きみどりいろ)を基調とした背景の前にある2本の銀色の柱のあいだにはモニターが置かれている。モニターには、中が空洞になった緑色(みどりいろ)の地球儀と紺色の文字で「持続可能な国際ビジネスの展望」というタイトルが表示されている。モニターの左側に江連(えづれ)キャスター、右側に伊藤が座っている。江連(えづれ)キャスターと伊藤が話を続ける。

江連(えづれ)キャスター: 続いて、今後の世界経済や貿易、投資のトレンドについてですが、ここは見逃せないという点はどのようなものでしょうか。

映像説明: スタジオ。画面の右側に伊藤、左側にはモニターがある。モニターには、深緑色(ふかみどりいろ)の布の上に「ジェトロ世界貿易投資報告 2021年版 新型コロナが変えた世界、持続可能な国際ビジネスの展望」と題された本が置かれていて、「持続可能な国際ビジネスの展望」の文字にズームインする。モニターの内容が、港の近くに建てられた7基の風力発電の大型風車(おおがたふうしゃ)を上空から撮影した写真、手前の広大な土地に設置されたソーラーパネルを上空から撮影した写真に切り替わる。

サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): 持続可能な国際ビジネスの展望

伊藤: はい、今年の報告のタイトルにもある「持続可能な国際ビジネス」も重要なキーワードになります。近年、世界全体で、環境や人権への配慮など「持続可能な社会」、これを目指す動きが広がり、企業活動にも大きく影響するようになってきました。新型コロナを契機に、その傾向はより加速しています。

映像説明: スタジオ。画面の右側に伊藤、左側にはモニターがある。モニターには、海沿いの工業地帯で8本ほどの赤白煙突と工場から白い煙が上がっている様子を上空から撮影営した写真が映し出されている。伊藤が話を続ける。

テロップ: カーボンプライシング CO2(シーオーツー)に価格を付け 排出に費用負担を求める仕組み

伊藤: また、新たな環境規制ですとか、カーボンプライシングという名目での税金の導入も進み、ビジネスに直接的な影響を及ぼし始めています。

映像説明: スタジオ。薄い黄緑色(きみどりいろ)を基調としたモニターを背景に江連(えづれ)キャスターが話をする。

江連(えづれ)キャスター: はい。そこで「持続可能な社会」の構築に積極的に取り組んでいる企業を取材しました。

映像説明: やや曇(くも)が多い青空の下。白い2階建ての建物の外観。建物の上部には企業のロゴマークが掲げられている。手前には芝生があり、樹木が植えられている。 道路沿いの白い塀に「河田(かわだ)フェザー株式会社 明和工場 河田寝装(かわだしんそう)株式会社」と書かれた立体看板が掲げられている。塀の奥には樹木が植えられている。

サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): CO2(シーオーツー)排出削減に挑む羽毛素材メーカー

テロップ: 三重県 明和町

テロップ: 河田(かわだ)フェザー 羽毛の精製加工 販売

ナレーション: 三重県にある国内唯一の羽毛素材メーカー、「河田(かわだ)フェザー」。

映像説明: 工場の中。こげ茶色(こげちゃいろ)の大きな箱型の機械が通路の両脇に設置されている。部屋のように仕切られたそれぞれの場所に茶色い枠のガラス扉がついている。 ガラス扉の中で羽毛が舞っている。 緑色(みどりいろ)の台の上。薄い水色の服を着た人物が、ピンセットを使い羽毛の選別をしている。

ナレーション: 国内外から仕入れた原毛、および日本全国(にほんぜんこく)から回収したリサイクル羽毛の精製加工や販売を行っている。

映像説明: 白い壁の部屋。壁際にあるガラスケースの中に剥製のような3匹のアヒルが置かれている。手前でグレーのジャケットを着て眼鏡をかけた男性がインタビューに答える。

テロップ: 河田(かわだ)フェザー 河田 敏勝(かわだ としかつ)社長

河田(かわだ)社長: 素材自体が天然のものですから、 ちょっとした、その気候変化によって、あの、羽毛の質に非常に響いてくるんですよね。

映像説明: 曇(くも)が多い空の下。白いドーム型の屋根の倉庫が3棟(さんとう)並んで建っている。中央に大きな扉があり、半分ほど開いている。

テロップ: 白色光触媒(はくしょくひかりしょくばい)テント

テロップ: 作業用倉庫は照明不要 → 電力カットでCO2(シーオーツー)削減

ナレーション: 30年前には、すでに温暖化に危機感を抱き、これまで、さまざまな対策を講じてきたという。

映像説明: 日差しが入る明るい倉庫の中。ひもで縛られた白や黒、紺色の布団などが積み上げられている。手前には上部が縛ってある白や黒い袋が置かれている。

テロップ: 羽毛リサイクルの促進

ナレーション: 特に力を入れてきたのが、リサイクルの促進。

映像説明: 日差しが入る明るい倉庫の中。さまざまな色や柄(がら)の布団が山積みになっている。 工場の中。マスクを着け紺色の服を着た男性が白い大きな箱の中につるされた羽毛布団(うもうぶとん)をカッターで切り裂き、中から羽毛を出している。 工場の中。マスクを着け、模様のあるオレンジ色(いろ)の服を着た男性が黒い壁の前につるされた緑色(みどりいろ)のダウンジャケットをカッターで切り裂き、中から羽毛を出している。 エンボス加工生地の黒い服を着た人物が手のひらに羽毛を乗せている。

ナレーション: 羽毛は焼却廃棄すると、重量のおよそ2倍の二酸化炭素を発生させる。リサイクルは、これを効果的に防ぎ、羽毛もよみがえらせることができるのだ。

映像説明: 工場の中。銀色のタンクや濃いグレーと白い機械などが置かれ、壁や天井に配管が通っている(とおっている)。

テロップ: 工場の熱回収 → 羽毛の洗浄用温水を生成

ナレーション: さらに、工場で発生した熱を回収し、羽毛の洗浄用温水を作る仕組みを構築した。

映像説明: 工場の一角。白とグレーの縦長の機械が2台あり、それぞれ、中ほどにモニターがある。機械の前面に「小型貫流蒸気ボイラ」「相当蒸発量 1200kg/h(せんにひゃっキログラム パー エイチ)」「燃料 LPガス」などと書かれている。

テロップ: ボイラーの燃料を重油からLPガスへ

ナレーション: また、ボイラーの燃料を重油からLPガスに切り替えるなど、二酸化炭素排出量の削減に努めている。

映像説明: 工場の中。こげ茶色(こげちゃいろ)の大きな箱型の機械が通路の両脇に設置されている。部屋のように仕切られた、それぞれの場所に茶色い枠のガラス扉がついている。 ガラス扉の中で羽毛が舞っている。

テロップ: CO2(シーオーツー)排出量 30%削減(2020年2月時点)

ナレーション: その結果、およそ30%の排出削減に成功した。

映像説明: 工場の中。6室に仕切られた茶色い扉が付いた機械が置かれている。扉には中が見える小窓(こまど)がついている。マスクを着け、黒いTシャツを着た男性が、茶色い扉を開け、中から羽毛が入っている白い袋を取り出し上部を結んでいる。 工場の一角。薄い黄緑色(きみどりいろ)の床の室内に白い袋が積み上げられている。

テロップ: 2020年11月 中小企業向け SBT認定取得 (SBT=温室効果ガス削減の国際的な指標)

ナレーション: そんななか、2020年11月、温室効果ガス削減の国際的な指標の1つ、「SBT」認定を受けた。

映像説明: 工場の中。マスクを着け、黒いTシャツを着た男性が、こげ茶色(こげちゃいろ)の大きな箱型の機械の茶色い枠のガラス扉を開ける。なかでは羽毛が舞っている。

テロップ: SBT認定の取得 基準に沿った温室効果ガス削減目標を提示 → 年1回(ねんいっかい) 削減状況を開示

ナレーション: SBT認定を取得するには期限を設定し、温室効果ガスの削減目標を提示する。認定されれば1年に1回、削減状況を開示することになる。

映像説明: 工場の中。茶色い枠のガラス扉が付いたこげ茶色(こげちゃいろ)の大きな箱型の機械の中で羽毛が舞っている。

テロップ: 2030年までに CO2(シーオーツー)排出量を半減

ナレーション: そこで、2030年までに二酸化炭素排出量を半減することを目標に掲げた。

映像説明: 緑色(みどりいろ)の床の工場の中。マスクを着け、黒いTシャツを着た男性がベルトコンベアに乗せた薄い水色の袋に機械のノズルをあてている。 倉庫の中。天井近くまで積み上げられた白い袋の横で、マスクを着け、黒いTシャツを着て眼鏡をかけた男性が白い袋に手を添えながら立っている。

ナレーション: 成果は取引先にも公開し、羽毛業界全体にこの取り組みが広がるよう呼びかけている。

映像説明: 白い壁の部屋。壁際にあるガラスケースの中に剥製のような3匹のアヒルが置かれている。手前でグレーのジャケットを着て眼鏡をかけた男性がインタビューに答える。

テロップ: 河田(かわだ)フェザー 河田 敏勝(かわだ としかつ)社長

河田(かわだ)社長: SBTがあれば、あの、実際、数字でどれぐらいっていうのが分かりますから、 自分たちの努力が、目に見えて数字で表れますから。 総合的にSDGs(エスディージーズ)(持続可能な開発目標)の中の1つとして評価されていると思います。

映像説明: スタジオ。薄い黄緑色(きみどりいろ)を基調とした背景の前にある2本の銀色の柱のあいだにはモニターが置かれている。モニターには、工場の中の通路の両脇にこげ茶色(こげちゃいろ)の大きな箱型の機械が設置され、部屋のように仕切られた場所のそれぞれに茶色い枠のガラス扉があり、中で羽毛が舞っている様子、緑色(みどりいろ)の台の上で薄い水色の服を着た人物がピンセットを使い羽毛の選別をしている様子が映し出される。モニターの左側に江連(えづれ)キャスター、右側には伊藤が座っている。伊藤が話をする。

伊藤: SBTに限らず、今後は、取引先からサプライヤーに対して、温室効果ガス削減の目標設定や具体的な取り組み、それに関する情報開示の要求、これが高まってくる可能性があります。

映像説明: スタジオ。画面の右側に伊藤、左側にはモニターがある。モニターには、薄曇りの空の下に建つグレーの外壁の工場の外観、雲が浮かぶ空の下、グレーの四角いタンクとそれに設置された煙突、工場の中に設置された濃いグレーと白い機械が映し出される。伊藤が話を続ける。

伊藤: 環境に適切に配慮して、必要な取り組みを行っていることだけではなくて、それらの取り組みを積極的に開示、発信していくことが、資金調達、市場における競争力確保のために、ますます必要不可欠になってきます。

映像説明: 深緑色(ふかみどりいろ)の布地の上に「ジェトロ世界貿易投資報告 2021年版 新型コロナが変えた世界、持続可能な国際ビジネスの展望」と題された本が置かれている。「第Ⅴ章(だいごしょう) グリーン成長に向かう世界」と題されたページが開かれる。 「図表Ⅴ‐2(ごのに) 世界主要国のグリーン成長戦略」、「図表Ⅴ‐3(ごのさん) 各ステークホルダーから気候変動対策を求められる企業」の図表が順々に映し出される。

伊藤: 今年の報告書では、「グリーン成長」をテーマとした新たな章を設けました。そこで、主要国、地域の制度、関連規制の導入状況、産業界の動きや先進的な投資事例などをまとめています。

映像説明: スタジオ。薄い黄緑色(きみどりいろ)を基調とした背景の前にある2本の銀色の柱のあいだにはモニターが置かれている。モニターには、深緑色(ふかみどりいろ)の布地の上に置かれた「ジェトロ世界貿易投資報告 2021年版 新型コロナが変えた世界、持続可能な国際ビジネスの展望」と題された本が映し出されている。モニターの左側に江連(えづれ)キャスター、右側に伊藤が座っている。江連(えづれ)キャスターが話をする。

テロップ: 世界貿易投資報告 検索

江連(えづれ)キャスター: 今回ご紹介した内容は、最新の「世界貿易投資報告」で詳しく解説しています。インターネットで全文をご覧いただけるほか、ジェトロのウェブサイトからご購入いただくことも可能です。

映像説明: 薄い黄緑色(きみどりいろ)を基調とした背景の前にある2本の銀色の柱のあいだにはモニターが置かれている。モニターには、深緑色(ふかみどりいろ)の布地の上に置かれた「ジェトロ世界貿易投資報告 2021年版 新型コロナが変えた世界、持続可能な国際ビジネスの展望」と題された本が映し出されている。江連(えづれ)キャスターと伊藤がおじぎをしながら挨拶をする。

江連(えづれ)キャスター: 伊藤さん、どうもありがとうございました。

伊藤: どうもありがとうございました。

映像説明: 薄い黄緑色(きみどりいろ)を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。緑を基調とした、中が空洞になった地球儀が回転している。

番組で紹介している内容の詳細は、「ジェトロ世界貿易投資報告 2021年版」でご覧いただけます。

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