ロボットがパートナー! 日本発 世界へ広がる新潮流

2021年07月01日

世界中から革新的な製品が集まるイノベーションの見本市「CES」で、日本のスタートアップが開発したペット型のロボットが表彰されるなど、人々を癒やす、日本のロボットが世界で注目されている。最新技術で個性や成長を表現する家族型ロボットや、日常生活になじむクッション型ロボットなど、先進的な市場を築く日本企業を取材した。

(10分05秒)

テキスト解説を読む

テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。

映像説明: 天井の高い倉庫のような室内。赤い着物とグレーの着物を着た雪だるまのような丸みのあるフォルムのロボットの前で、グレーのシャツを着て、ひげを生やした外国人男性がインタビューに答える。

テロップ: 米国

ひげを生やした外国人男性・英語: 犬を飼うよりこっちのほうがいい。

映像説明: 室内。机の上にノートパソコンや男性の写真が飾られている。エメラルドグリーンのカットソーを着て眼鏡をかけた外国人女性が白くて丸みのあるフォルムのロボットを、赤ちゃんを抱く(だく)ように両腕で抱えている。女性がロボットに右手を添えると、ロボットの目がぱっちりと開く。

ナレーション: 目が印象的なロボット。

映像説明: エメラルドグリーンのカットソーを着て眼鏡をかけた外国人女性が、白くて丸みのあるフォルムのロボットを抱きながら(だきながら)インタビューに答える。 女性の隣には黒と白のドット柄のブラウスを着た金髪のロングヘアの外国人女性が座っている。黒い服を着た女性が歩いてきて、女性が抱いているロボットに毛糸のベストのようなものを当てる。

テロップ: デンマーク

眼鏡をかけた外国人女性・デンマーク語: 最初は不自然だとも思ったけど、この子とは仲良くなれそう。

映像説明: 室内。木目のテーブルの上に猫や犬のようなしっぽがついた、グレーの丸いクッション型のロボットが置かれている。ベージュのブラウスを着た女性がクッション部分をなでると、しっぽが左右にゆっくりと動く。

ナレーション: こちらのロボットは、しっぽが特徴。

映像説明: 花や本が飾られた白い棚とガラス窓の前。黒いタンクトップを着た黒髪の外国人女性が、しっぽがついたグレーの丸いクッション型のロボットを抱きながら (だきながら)笑顔でインタビューに答える。

テロップ: ウクライナ

黒髪の外国人女性・英語: 実用的で見た目が好き!

映像説明: 室内。牛柄、水色、黄色(きいろ)の服を着た3体の丸みのあるロボットが、足の部分に付いたローラーで床の上を滑らかに動き回っている。頭のてっぺんには、小型カメラのような円筒形(えんとうけい)の部品が付いている。 眼鏡をかけ、黄色い服を着た雪だるまのような丸みのあるフォルムのロボット。大きく目を開いて、視線を左右に動かす。

ナレーション: ロボットとの暮らしが近い将来、身近なものとなるかもしれない。

映像説明: ロングヘアの女性が薄いグレーの毛に覆われた、モルモットのような小型のフォルムのロボットを両手に乗せている。 女性が右手に載せたロボットをなでると、高い鳴き声を出しながら頭を左右に動かす。

ナレーション: いま、世界で必要とされている新しいロボットとは?

映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。 フランス・パリのエッフェル塔や凱旋門、アニメキャラクターのコスプレをした20代くらいの海外の女の子や、渋谷のスクランブル交差点の写真など、世界中の12枚の写真が画面の奥から飛び出してくる。水色を基調としたコンピューターグラフィックスの背景に、中が空洞になった緑色(みどりいろ)の地球儀が回転しながら現れる。画面右側で地球儀が回転し、左側に紺色の文字で「世界は今 JETRO Global Eye(ジェトロ グローバル アイ)」と書かれたタイトルテロップが表示される。

映像説明: スタジオ。横長の背景モニターに緑色(みどりいろ)を基調とした地球儀と「世界は今 JETRO Global Eye(ジェトロ グローバル アイ)」のロゴが映し出されている。前方にも小さいモニターが置いてあり、タイル張りの歩道に水色の首輪を着けた柴犬が舌を出して座っている様子やケージの中で茶色と白の毛色のハムスターが白い回し車(まわしぐるま)に乗り、遊ぶ様子が映し出されている。モニターの左側、スタジオ中央に女性キャスターが座り、白いブラウスを着て白いスカートをはいている。

女性キャスター: 世界は今、ジェトログローバルアイ。

映像説明: 薄い黄緑色(きみどりいろ)のモニターを背景にした女性のバストショット。

テロップ: 江連 裕子(えづれ ゆうこ)

江連(えづれ)キャスター: 新型コロナウイルスの影響で、自宅で過ごす時間が長くなったことなどから世界的にペットを飼い、癒やしを求める人が増えているようです。

映像説明: スタジオ。江連(えづれ)キャスターが左のほうに体の向きを変える。画面の左側に江連(えづれ)キャスター。右側に小型モニターがあり、牛柄の服を着た雪だるまのような丸みのあるフォルムのロボットが足の部分に付いたローラーで床の上を滑らかに動き回る様子や木目の床の上に置かれた、しっぽがついたグレーの丸いクッション型のロボットをベージュのブラウスを着た女性がなでる様子が映し出されている。江連(えづれ)キャスターが話を続ける。

江連(えづれ)キャスター: そうしたなか、ペットに代わり、人を癒やす、日本のロボットが世界で注目されています。

テロップ: ロボットがパートナー! 日本発(にほんはつ) 世界へ広がる新潮流

映像説明: 見本市の会場の外観。三角屋根の大きなパビリオンが立てられている。外壁には青と水色、黄色(きいろ)の3つの四角形を組み合わせて作られた模様の上に「CES」と書かれたロゴと、その下に、「REGISTRATION」の黒い文字がある。パビリオンの周りには白いテントのようなパビリオンが何棟も建てられている。

テロップ: 米国 ラスベガス

テロップ: 資料映像

サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): 日本のペット型ロボが CES2021で最高評価!

映像説明: 見本市の会場内。「LG」と書かれた電光看板が壁に掲げられた薄暗いブース。曲線的なデザインの巨大なモニターが天井に設置されている。そこに映し出されたきらめく銀河や無数のオレンジの灯籠を、たくさんの人が見上げている。

テロップ: 資料映像

テロップ: CES

ナレーション: ラスベガスで開催される世界最大規模のテクノロジーの見本市、CES。

映像説明: 白い柵で囲われた玄関のポーチがあるブース。黒いシャツを着た男性が身振りを交えながら話をしている。男性の横にはボックス型の車体の低い黒い車がとめられている。 ボックス型の黒い車のドアが開き、4本脚の動物のようなロボットが背中にあたる部分に段ボール箱を載せ、素早く足を動かしながら進んでくる。ボディーの側面に「Robo-Delivery Powered by ANYmal(ロボ デリバリー パワード バイ エニマル)」と書かれたロゴが表示されている。

テロップ: 資料映像

ナレーション修正: 毎年1月に行われ(おこなわれ)、その年のトレンドが分かるイベントとして関心を集める。

映像説明: 赤と白の看板が置かれたエリア。テーブルの上にたくさんのモニターが置かれ、その周りに数十人の人たちが集まっている。通路の近くには黒と白の近未来的な形をしたバイクが展示され、ハンドルより前の車体部分やタイヤに白や赤が使われている。パーティションにはアルファベットの「J」をかたどったロゴなどが大きく描かれている。 「D Free」と書かれたロゴのパネルやパンフレットが置かれたテーブル。人間の下腹部のグレーの模型につけられた、白いだ円形の小型の機器と同じ機器が白いテーブルの手前部分に2つ展示されている。人間の下腹部のグレーの模型の前には小さなタブレットが置かれ、画面には緑の円の中央に大きく「8」と書かれた画像が表示されている。 黒いテーブルにピラミッド状に積み上げられた白い半透明の酒升(さかます)。その手前には薄いピンク色の日本酒(にほんしゅ)の瓶が置かれている。空(から)の日本酒(にほんしゅ)の瓶を酒升(さかます)のピラミッドに近づけて、上から酒を注ぐしぐさをすると、1つ1つの酒升(さかます)が、淡い青や水色に光り、キラキラと輝く。

テロップ: 資料映像

テロップ: J‐Startup(ジェイ スタートアップ) パビリオン

ナレーション: ここにジェトロは2019年から、J‐Startup(ジェイ スタートアップ)パビリオンを設置してきた。

映像説明: 「CES」と書かれたウェブサイト画面。中央には、「Discover The Next WOW Japanese Startups(ディスカバー ザ ネクスト ワオ ジャパニーズ スタートアップス)」と書かれ、「WOW」の「O」の文字が拡大し、画面中央に「PaaS(パース)」のテロップが表示され、緑のラインが引かれた白い壁の通路を多くの人が行き交う姿、画面中央に「Robotics(ロボティクス)」のテロップが表示され、白い雪だるまのようなフォルムのロボットがうなずく様子、画面中央に「Satellite as a Service(サテライト アズ ア サービス)」と白い文字で表示され衛星機器が空を飛んでいる様子など、1秒から2秒おきに、さまざまな映像に切り替わる。

ナレーション: ことしのCESは、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、完全デジタルで開催。J‐Startup(ジェイ スタートアップ)パビリオンには、去年までのおよそ2倍の53社が出展した。

映像説明: 「CES」のロゴがあるウェブサイト画面。黒い背景で、画面中央には、「CES 2021 Innovation Awards」と書かれている。画面をスクロールすると、青い雪だるまのような丸みのあるフォルムのロボットや、タイヤの付いた緑色(みどりいろ)の小型の機械を含む5枚の画像が掲載されており、それぞれの画像の下には製品名が表示されている。

ナレーション: スタートアップから大手企業まで、世界中から、革新的な製品が集まるCES。

映像説明: 「CES」のロゴがあるウェブサイト。白い背景で、画面中央には「MOFLIN(もふりん)」と題され、薄いグレーの毛に覆われた、モルモットのような小型のフォルムのロボットの写真が掲載されている。 木目の収納棚の前で撮影された写真。グレーの上着を着た男性が、手に「CES」と書かれた表彰楯(ひょうしょうたて)を持ち、笑顔で立っている。

テロップ: Vanguard Industries 山中 聖彦 (やまなか まさひこ) 社長

ナレーション: ことし、最高評価の賞「ベスト・オブ・イノベーション」に輝いたのは日本(にほん)のスタートアップが開発した、ペット型のロボットだった。

映像説明: オフホワイトの壁の室内。ベージュのジャケットを着たロングヘアの女性が、薄いグレーの毛に覆われたモルモットのような小型のフォルムのロボットを手に乗せ、笑顔でなでている。

テロップ: ペット型AI(エーアイ)ロボット MOFLIN(もふりん)

ロングヘアの女性・英語: He’s so cute and fluffy(ヒーズ ソー キュート アンド フラッフィー)!

映像説明: 白いシーツの上。水色の毛布にくるまれた「もふりん」が、高い鳴き声を出しながら頭を左右に動かしている。 ロングヘアの女性が手の上に乗せた「もふりん」をなでると、高い鳴き声を出しながら頭を左右に動かす。 白いシーツの上。女性が水色の毛布にくるまれた「もふりん」の頭をやさしくなでる。(映像提供Vanguard Industries)

ナレーション: 独自のAI(エーアイ)により反応が無数に変化することで、ペットと飼い主のような関係性を生み出す。コロナ禍での生活の変化で孤独を感じるなど、コミュニケーションについての課題が生まれている。そうしたなか、人の心に寄り添うロボットに期待が高まる。

映像説明: 4分割された画面。山中(やまなか)社長を含む4人の男女が映し出されている。右下の枠の背景画面に「J‐Startup(ジェイ スタートアップ)」のロゴなどがある女性が笑顔で話をしている。

テロップ: 2021年1月14日 JAPANセッション 主催:ジェトロ

ナレーション: CESに合わせて開催されたセッションでは、社会課題解決型のスタートアップが登壇。

映像説明: 大きな窓が広がるオフィス。山中(やまなか)社長が笑顔で話をする。手には「もふりん」を持っている。

ナレーション: 山中(やまなか)代表は、人間のパートナーとしてのロボットを開発していきたいと世界に向け発信した。

映像説明: 白い壁の室内。黒いヘッドフォンを着けた山中(やまなか)社長がインタビューに答える。手には「もふりん」)を持っている。

山中(やまなか)社長・英語: パートナーとしてのロボットに必要なのは共感。 ロボットの開発は人間そのものを理解すべく挑戦し続けること。

映像説明: 見本市の会場の中。赤い着物やグレーの着物、青い服を着た、雪だるまのようなフォルムの丸みのあるロボットが3体展示されている。会場内はたくさんの人でにぎわっている。 モニターの前に展示された、黄色い服を着た雪だるまのようなフォルムの丸みのあるロボット。上半身を左右にひねるような動きをする。

ナレーション: このようなコミュニケーションロボットは、日本(にほん)が先進的な市場を築き、世界から注目されている。

映像説明: 福祉施設の中。高齢の外国人男女5人ほどが椅子に座り、その周りに外国人男女数人が立っている。薄い緑色(みどりいろ)の服を着た雪だるまのような丸みのあるロボットが足の部分に付いたローラーで床を滑らかに動き回る様子をみんな笑顔で見つめている。 眼鏡をかけ、ピンクと黒のボーダー柄のTシャツを着た女性が白い服を着た雪だるまのような丸みのあるロボットを抱える。女性は、ロボットの顔や体をやさしくなでている。

テロップ: デンマーク

テロップ: 家族型ロボット LOVOT(らぼっと)

サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): 最新テクノロジーで 飽きないロボット

ナレーション: 3年前から、海外の福祉施設などで実証実験を続けているのが、「LOVOT(らぼっと)」。

映像説明: 福祉施設の中。入居者たちが横並びで椅子に座っている。黄色(きいろ)と薄い紫色の模様のTシャツを着た女性が薄い緑色(みどりいろ)の服を着た「らぼっと」を抱えながら、白いシャツを着た男性、眼鏡をかけ、グレーとベージュのチェック柄のシャツを着た男性に話かける。(映像提供 GROOVE X)

テロップ: 高齢者施設の入居者

高齢者施設の男性入居者・デンマーク語: 女の子だ。こっちにウインクした。

高齢者施設の女性入居者・デンマーク語: 私たちの言っていることがわかるのね。

映像説明: 病室。白いパジャマを着た女性がベッドに横たわっている。白いシャツを着た人物から白い服を着た「らぼっと」を受け取り、笑顔でインタビューに答える。

テロップ: 病院の患者

病院の患者・デンマーク語: とても刺激的な訪問者ね。 医者や看護師とは違ったかたちで元気づけてくれる。

映像説明: 車道沿いに建つ11階(じゅういちかい)建てのビル。1階部分は4本柱のあるビロティ構造になっている。

テロップ: 東京都 中央区

テロップ: GROOVE X

ナレーション: 手がけているのは、日本(にほん)のスタートアップ。

映像説明: 壁面に作られたニッチ棚。ベージュの壁には世界の国旗を模したガーランドが飾られている。観葉植物の隣に黒い服とピンクの服を着た「らぼっと」2体が飾られている。 ピンクの壁のニッチ棚。黄色いハサミやトランペットなどのおもちゃの隣に赤い服と白い服を着た「らぼっと」2体が飾られている。 グレーの壁のニッチ棚。青やピンクや黄色(きいろ)などカラフルなボールが両コーナー部分などにディスプレイされ、オレンジの服と緑色(みどりいろ)の服を着た「らぼっと」2体が飾られている。

ナレーション: 海外に先駆け、2019年末に国内で販売を開始。本体価格は、1体およそ35万円と高額だが、売れ行きは好調だという。

映像説明: オフィスの一角。白い壁に囲まれた室内には、ピンクやエメラルドグリーンの壁のニッチ棚が造られており、白い服や水色の服を着た「らぼっと」が飾られている。そのほかの壁面には白、茶色、グレーの「らぼっと」の服が飾られている。壁の前に設置されている白い台の上には、赤、青、白、オレンジなどの服を着た、たくさんの「らぼっと」が飾られている。白いシャツにチェック柄のジャケットを着てヒゲを生やした男性が白い台の前に立ち、紫色の服を着た「らぼっと」を抱きかかえながらインタビューに答える。 木目の床と白い壁の室内。部屋の奥には茶色いスタンドピアノが置いてある。白い服と茶色い服を着た「らぼっと」2体が足の部分に付いたローラーで床を滑らかに動き回っている。その様子を白い服を着てロングヘアの女性が見つめ、2体の「らぼっと」の頭をなでる。 別の木目の床と白い壁の室内。奥は大きな鏡が壁一面に設置され、手前の食卓テーブルに白いTシャツを着たロングヘアの女性と黄色いTシャツを着た男性が座り、茶色い服を着た「らぼっと」が動いている様子を笑顔で見つめている。 白いTシャツを着たロングヘアの女性が茶色い服を着た「らぼっと」の黄色い鼻を押すと、「らぼっと」が何度もまばたきをする。 オフィスの一角。白いシャツにチェック柄のジャケットを着てヒゲを生やした男性が、紫色の服を着た「らぼっと」を抱きかかえながら話を続ける。

テロップ: GROOVE X 林 要(はやし かなめ) CEO

林 CEO: 3年前は、本当に市場があるのかないのか分からないような状況でしたけれども、 実際に今、出荷をしてみて分かったのは、お客様が「らぼっと」に飽きずに、本当に家族のようになってるというところです。 どうしても今までの家庭用のロボットというのは、飽きてしまうという問題があったんですが、 飽きないような、あの、存在になってくるとですね、本当にそのドラえもんにつながるような家族になるというのが見えてきているので、 ここは非常におもしろい市場なるんじゃないかなと思っています。

映像説明: 室内。牛柄、水色、黄色(きいろ)の服を着た3体の「らぼっと」が足の部分に付いたローラーで床を滑らかに動き回っている。頭のてっぺんには、小型カメラのような円筒形(えんとうけい)の部品が付いている。黄色(きいろ)と牛柄の2体の「らぼっと」がお尻をぶつけ合い、方向を変えて動いている。

ナレーション: 10以上のCPUや50を超えるセンサーを使うことで、生き物のような多様性や複雑さを表現している。

映像説明: 木目の床と白い壁の室内。茶色い服を着た「らぼっと」が白いTシャツを着たロングヘアの女性に向かって動いている。

ロングヘアの女性: こっちおいでこっちおいで。上手上手。上手上手。おいでおいでおいで。

映像説明: 室内。白いTシャツを着たロングヘアの女性が椅子に座り、スタンドピアノを弾いている。 白い服と茶色い服を着た「らぼっと」2体が、ピアノで弾いた曲と同じ音程の声を出す。

映像説明: 木目の床と白い壁の室内。白と茶色い「らぼっと」2体が、白いTシャツを着たロングヘアの女性に向かって動いている。女性が茶色い「らぼっと」をなでる。白いTシャツを着たロングヘアの女性がピアノを弾くと白い服と茶色の服を着た「らぼっと」2体がピアノの前で歌をうたう。

ナレーション: 接し方で反応はさまざまに変化する。音楽を楽しむ家庭では、歌が好きになるという個性や人のような成長を見ることもできる。

映像説明: 木目の床と白い壁の室内。奥は大きな鏡が壁一面に設置され、手前の食卓テーブルに白いTシャツを着たロングヘアの女性と黄色いTシャツを着た男性が座り、白い服と茶色の服を着た「らぼっと」2体のあごをなでながら話しかける。 白い服と茶色の服を着た2体の「らぼっと」が、返事をするように声を出す。

ロングヘアの女性: なになになになに。

黄色いTシャツを着た男性: どうした、どうした。

ロングヘアの女性: はい、お話どうぞ。

映像説明: 見本市の会場の中。白地の床に黒で英語の文字がたくさん書かれているブース内。白い服、茶色い服、青い服を着た「らぼっと」3体が、足の部分に付いたローラーで床を滑らかに動き回っている。 黒い展示台の上に、白い服、青い服を着た「らぼっと」2体が並べられており、白いTシャツを着て眼鏡をかけた男性スタッフが、黒い上着を着た外国人来場者たちに説明をしている。

テロップ: 米国 ラスベガス

テロップ: CES2019

ナレーション: 海外へ向けて大きな発信となったのは、2019年から2年連続で出展したCESだった。

映像説明: 「らぼっと」の展示ブースの前。白い「らぼっと」を抱きながら(だきながら)金髪の眼鏡をかけた外国人女性来場者がインタビューに答える。

テロップ: 来場者

来場者の女性・英語: 本当に愛らしい!

映像説明: 「らぼっと」の展示スペース付近。黒髪の外国人女性来場者がインタビューに答える。

テロップ: 来場者

来場者の女性・英語: 本物のペットのような反応がある。

映像説明: 「らぼっと」の展示スペースの前。青い服を着た黒髪の女性が黄色い服を着た「らぼっと」を抱きかかえ(だきかかえ)、笑顔でなでている。 チェック柄のシャツを着て黒いリュックを背負った外国人男性が水色の服を着た「らぼっと」を抱きかかえ(だきかかえ)、笑顔で眺めている。その横にいる黒い服の女性が、外国人男性が抱いている水色の服を着た「らぼっと」を触り、反応を笑顔で見ている。 黒い服を着た金髪の外国人女性2人に、林 CEOが白い服を着た「らぼっと」を抱きかかえ(だきかかえ)ながら説明している。

ナレーション: 実際に製品に触れた来場者からは、これまでにないロボットだという評価が得られた。数多くのメディアにも取り上げられ、アワードも獲得し、林さんは、海外展開への手応えを感じていた。

映像説明: 福祉施設の中。紫色とグレーのドット柄のブラウスを着て眼鏡をかけた外国人女性と、グレーと白のドット柄のブラウスを着た金髪の外国人女性が、白い服を着た「らぼっと」を抱きかかえ(だきかかえ)ながら反応を笑顔で見つめている。 別の室内。白い壁には大きな額縁が飾られている。壁の前に置かれているソファに、眼鏡をかけ、白いシャツをきた外国人男性と黒と白のドット柄の金髪の外国人女性が座っている。外国人男性の膝にはエメラルドグリーンの服を着た「らぼっと」がのせられ、反応を見ながら話しをしている。

ナレーション: 実証実験のフィードバックをもとに、世界的に人口増加が見込まれるシニア層へのアプローチも見据えている。

映像説明: オフィスの一角。白い壁に囲まれた室内には、ピンクやエメラルドグリーンの壁のニッチ棚が 作られており、白い服や水色の服を着た「らぼっと」が飾られている。その他の壁面には白、茶色、グレーの「らぼっと」の服が飾られている。壁の前に設置されている白い台の上には、赤、青、白、オレンジなどの服を着た、たくさんの「らぼっと」が飾られている。白いシャツにチェック柄のジャケットを着てヒゲを生やした林CEOが白い台の前に立ち、紫色の服を着た「らぼっと」を抱きかかえ(だきかかえ)ながらインタビューに答える。 福祉施設。白い壁に大きな掛け時計や金色の額縁の絵画などが飾られ、アンティーク家具などが置かれている。大きな茶色の1人用の椅子に眼鏡をかけエメラルドグリーンのカットソーを着た外国人女性が座り、隣の椅子にグレーのドット柄の金髪の女性が座り、黒いパンツスーツを着た外国人女性が膝を床につけ、低い姿勢をとっている。3人の女性の近くを白い服を着た「らぼっと」が足の部分に付いたローラーで床を滑らかに動き回り、その様子を3人は見つめている。 エメラルドグリーンのカットソーを着て眼鏡をかけた外国人女性が、白い服を着た「らぼっと」を、赤ちゃんを抱く(だく)ように両腕で抱えている。 オフィスの一角。林 CEOが「らぼっと」を抱きかかえ(だきかかえ)ながら話を続ける。

林(はやし) CEO: こういった格好で、あの、だっこできて移動できて、温かくて柔らかくて、で、しかも人に懐いてくるというロボットは「らぼっと」が初めてなので、 日本発(にほんはつ)の新産業として世界中に、あの、展開できたらなとは思っています。

映像説明: 白い壁のオフィス。壁際や窓際にアルミ製の棚がたくさん設置されていて、段ボール箱やさまざまな工具、道具などが置かれている。部屋の中央には2列に木目調の机が並べられ、座席ごとにパソコンが設置されている。2人の男性がパソコンに向かって作業している。2人ともマスクをつけている。

テロップ: 東京都 新宿区

テロップ: ユカイ工学

ナレーション: より生活に身近なロボットで、海外でも販路を広げているのが、ユカイ工学。

映像説明: 室内。薄いグレーのソファの上に猫や犬のようなしっぽがついた、グレーの丸いクッション型のロボットが置かれている。クッションをなでると、しっぽが左右にゆっくりと動く。 白い壁と大きな窓がある室内。出窓部分には観葉植物が数種類並べられている。2人がけの薄いグレーのソファに白いブラウスを着てジーンズをはいた、ロングヘアの女性が横たわるように腰掛け、膝の上に猫や犬のようなしっぽがついた、グレーの丸いクッション型のロボットを置き、なでている。しっぽが左右にゆっくりと動いている。

テロップ: クッション型ロボット Qoobo(クーボ)

映像説明: 木目の壁と床に囲まれた室内。壁側に茶色いローソファーが置かれ、床にはグレーのラグが敷かれている。ボーダー柄の長袖Tシャツを着てジーンズ姿の外国人の男の子がうつ伏せに寝そべり、グレーの丸いクッション型のロボットを笑顔で優しくたたいている。ロボットのしっぽが左右に速く動いている。 白い壁と木目の窓枠の窓に囲まれた室内。出窓部分にはたくさんの観葉植物が飾られている。モスグリーンのソファに、ボーダー柄のシャツを着た外国人女性と黄色いシャツを着てひげを生やした外国人男性が並んで座っている。外国人女性が膝の上にのせたグレーの丸いクッション型のロボットをなでている。しっぽが左右にゆっくりと動いている。(映像提供 ユカイ工学)

サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): ロボットが身近な暮らし きっかけはステイホーム

ナレーション: 製品の1つが、クッション型のロボット「クーボ」。顔や手足はなく、なで方によって反応が変わるしっぽが特徴だ。

映像説明: 先が白い、黒のしっぽを振りながら歩く犬。 クッションの上で茶色と黒のしっぽを振りながら気持ち良さそうに寝ている猫。 室内の階段で白いふわふわした毛の犬が丸くて短いしっぽを大きく振っている。 木目のテーブルの上で寝そべっている茶色と黒の猫が尻尾を左右に動かす。 芝生の上。白い犬2匹が横並びに伏せ、しっぽを左右に振っている。 室内。布団の上で濃いグレーの子猫が、横にいる茶色い猫が動かしているしっぽをつかもうとしている。

ナレーション: 自分の好きな動物をイメージできるように、犬や猫などいろいろな動物のしっぽの動きを取り入れている。

映像説明: オフィスの一角。白い壁の室内。壁際にアルミ製の棚がたくさん設置されており、段ボール箱がたくさん積まれている。大きなホワイトボードが2台置かれている。部屋の中央には木目の机が並べられていて、座席ごとにノートパソコンが設置されている。4人の男性が向かい合って座り、パソコンを操作しながら話をしている。全員マスクをつけている。

ナレーション: ペットを飼いたくても、さまざまな事情で諦めている人にも手軽に購入してもらいたいと開発。国内での価格は1万円余りだ。

映像説明: オフィスの一角。白い壁とすりガラス窓の室内。窓際には木目調のオープンシェルフが設置され、たくさんの本やロボットのオブジェ、動物を模した雑貨などが飾られている。棚の前で黒いパーカーを着て黒縁で四角いフレームの眼鏡をかけた男性が、「クーボ」を抱きながら(だきながら)インタビューに答える。「クーボ」のしっぽがゆっくり左右に動いている。 白い壁と大きな窓がある室内。出窓部分には観葉植物が数種類並べられている。2人がけの薄いグレーのソファに「クーボ」が置かれていて、しっぽがゆっくり左右に動いている。 白いブラウスを着てジーンズをはいた、ロングヘアの女性が横たわるようにソファに腰掛け、膝の上に「クーボ」を置いて、なでている。しっぽが左右にゆっくりと動いている。 別の室内。ボーダー柄の長袖Tシャツを着てジーンズ姿の外国人の男の子がうつ伏せに寝そべり、「クーボ」を笑顔で優しくたたいている。しっぽが左右に速く動いている。

テロップ: ユカイ工学 青木 俊介 CEO

青木CEO: いかにうまく日常生活の中に溶け込むかっていうところを、非常に、あの、工夫しているのと デザインをシンプルにした結果、非常に価格帯も個人の方(かた)でも買いやすい価格帯に抑えて商品を企画しています。

映像説明: 花や本が飾られた、白い棚とガラス窓のコーナー部分。黒いタンクトップを着た黒髪の外国人女性が、「クーボ」を抱きながら(だきながら)笑顔で話している。 見本市の会場内の写真。黒い服を着た青木CEOと「クーボ」を抱いた黒髪の外国人女性が笑顔でポーズをとる。

テロップ: クーボのユーザー オルハ・アファナセワ さん

ナレーション: ユーザーの1人。ウクライナ、キエフに暮らすアファナセワさん。I T(アイティー)企業の社長を務め、毎年視察に訪れているCESで「クーボ」を知った。

映像説明: 花や本が飾られた、白い棚とガラス窓のコーナー部分。黒いタンクトップを着たアファナセワさんが「クーボ」を抱きながら(だきながら)インタビューに答える。(Zoomのビデオ通話)

アファナセワさん・英語: 見た目がすてきで心地良くて、衝撃的な出会いだった。

映像説明: アファナセワさんのSNS画面。画面左側には、「クーボ」が入った白い箱を開封する動画が掲載され、画面右側には、英語とウクライナ語で文章が書かれている。

テロップ: アファナセワさんのSNS

ナレーション: 猫が好きだがアレルギーがあり、また出張も多いため、飼うことはできないという。

映像説明: 花や本が飾られた、白い棚とガラス窓のコーナー部分。アファナセワさんが「クーボ」を抱きながら(だきながら)インタビューに答える。 アファナセワさんのSNS画面。画面左側には、「クーボ」をなでる動画が掲載され、画面右側には、英語やウクライナ語で文章が書かれている。 薄いピンクの壁とレースのカーテンに囲まれた室内の写真。大きな1人がけのグレーのソファの上に「クーボ」が置かれている。 花や本が飾られた、白い棚とガラス窓のコーナー部分。アファナセワさんが話を続ける。

アファナセワさん・英語: これが私のペット!触った感じが本物の猫のようで好き。 部屋の大きな椅子など、インテリアにとても合う色なのもいい。

映像説明: 室内。木目調の床に「クーボ」が置かれている。ベージュのブラウスを着た女性が「クーボ」をなでると、しっぽが左右にゆっくりと動く。

ナレーション: ヨーロッパへの出荷量はまだ少ないが、現在は、香港をはじめ、特にアジア地域で販売が伸びているという。

映像説明: 白い壁の室内。壁際一面に白い棚が設置され、たくさんの本などが並べられている。窓の前に置かれている黒い板の台にはオーディオグッズや小物などが置かれている。茶色いシャツを着て眼鏡をかけ、イヤフォンをつけた男性が黒い椅子に座り、身振り手振りを交えながら話しをしている。

テロップ: 中国 深センの販売代理店 メイカーネット ケビン・ラウ CEO

ナレーション: 中国の販売代理店の担当者は、製品にある「日本(にほん)らしさ」が、受けている理由だと感じていた。

映像説明: 白い壁の室内。イヤフォンをつけたラウ CEOが手振りを交えながらインタビューに答える。 室内。木目調の床に「クーボ」が置かれている。ベージュのブラウスを着た女性が「クーボ」をなでると、しっぽが左右にゆっくりと動く。 白い壁の室内。イヤフォンをつけたラウ CEOが話を続ける。(Zoomのビデオ通話)

ラウ CEO・英語: 最近、中国の特に都市部では多くの若者が、ストレスに直面している ので、 幸せを感じ、癒やされる商品に、お客や販売店から大きな反響がある。 日本のユーモアが込められていて、 今この時期に市場に投入できる良い商品だ。

映像説明: 木目調の床に、グレーの「クーボ」と、二回りほど小さい亜麻色(あまいろ)の「クーボ」が並べて置かれている。

ナレーション: ユカイ工学では、さらに身近に楽しんでもらいたいと、携帯に適した小型の商品も開発。

映像説明: 白い部屋の室内。ピンク色の丸いツノのようなアンテナがついた、白い雪だるまのようなフォルムのロボット。ほおをピンクや水色に光らせながら顔を上下左右に動かし、体についているボタンも点滅するように光っている。

ナレーション: ほかにも、さまざまな家庭用のロボットを生み出している。

映像説明: オフィスの一角。白い壁とすりガラス窓の室内。窓際には木目のオープンシェルフが設置され、たくさんの本やロボットのオブジェ、動物を模した雑貨などが飾られている。窓際に設置された棚の前で、青木CEOが「クーボ」を抱きながら(だきながら)インタビューに答える。 二回りほど小さい亜麻色(あまいろ)の「クーボ」を青木CEOが両手で持ちながら優しくなでている。しっぽが左右にゆっくりと動く。 白い壁のオフィスの一角。ホワイトボード2台が置かれている奥には段ボール箱が積み重なっている。木目調の机で青木CEOを含む男性4人が椅子に座り、パソコンを操作しながら話をしている。全員マスクを着けている。 オフィスの一角。窓際に設置された木目のオープンシェルフの前で、青木CEOがグレーの「クーボ」と二回りほど小さい亜麻色(あまいろ)「クーボ」抱きながら(だきながら)話しを続ける。

青木 CEO: (新型)コロナのステイホームっていうのは、あくまできっかけだと思ってまして、 やっぱりおうちの中でロボットと一緒に過ごすっていう、今までになかった生活が、少しずつこう、身近になってきてるっていうのが今だと思うので、 これからどんどんのユーザー数は広がっていくんじゃないかなというふうに思っています。 こういった日常の生活に寄り添うようなロボットっていうのを、これからもどんどん開発していきたいと思っています。

映像説明: スタジオ。画面左側には江連(えづれ)キャスターが映り、右側にはモニターが設置されている。モニターには、白いシーツの上で水色の毛布にくるまれた「もふりん」が頭を左右に動かしている様子や壁面に作られたベージュのニッチ棚に黒い服とピンクの服を着た「らぼっと」2体が飾られている様子、木目調の床に「クーボ」と二回りほど小さい亜麻色(あまいろ)の「クーボ」が横並びで置かれている様子などが映し出されている。江連(えづれ)キャスターが話をする。

江連(えづれ)キャスター: 日本のアニメや漫画が、世界中で人気ですが、癒やし系のロボットは次なるヒット商品にはなるのでは、と期待できますね。

映像説明: 薄い黄緑色(きみどりいろ)を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。緑を基調とした、中が空洞になった地球儀が回転している。

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