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見えない脅威に挑む! ‐ウイルスから守る独自のノウハウ‐

2020年10月08日

空気中に潜むウイルスや細菌などへの対策に取り組む企業がある。SARSなど過去の感染症の経験から、新たな感染症への対策を見据えた研究を進めていた中小企業は、コロナ禍を受け、抗ウイルス空気清浄機の製品化につなげた。一方、熱帯、亜熱帯地域で長年流行しているデングウイルスに向き合い、その診断キット開発に取り組むスタートアップも。独自の視点で研究開発を進め、海外とも連携を図りながら「目に見えない脅威」へ挑戦する企業の取り組みを取材した。

(10分53秒)

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テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。

映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。 薄い青を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。 世界地図の上で回転する、中が空洞になった地球儀から、もうひとつ地球儀が飛び出す。 拡大表示された地球儀の横にタイトルが現れる。 「世界は今 ジェトログローバルアイ」

映像説明: スタジオ。地球儀と世界地図の画像をバックに、女性キャスターが入ってくる。 ベージュの刺繍のブラウスに薄茶のスカートをはいている。

テロップ: 八木 ひとみ(やぎ ひとみ)

八木(やぎ)キャスター: 世界は今、ジェトログローバルアイ。 私たちには身近な存在である空気。しかし、その中には、ウイルスや細菌なども潜んでいるかもしれません。こうした目に見えない脅威に対して、独自のノウハウで立ち向かう企業の取り組みを取材しました。

テロップ: 見えない脅威に挑む! ‐ウイルスから守る独自のノウハウ‐

映像説明: 交通量の多い車道。漢字とアルファベットで「中野坂上」と書かれた標識が取り付けられた信号機が立っている。道路を挟んで斜め向かいに、鏡面ガラスが張られた高層ビルが建っている。

テロップ: 東京都 中野区

ナレーション: 東京、中野区に本社を構える進和テック。

映像説明: 建物内のエントランス。アルファベットのSと円をモチーフにしたようなマークに「進和テック」、「SHINWA CORPORATION」と書かれたロゴが描かれたパネルが壁に掲げられている。

テロップ: 進和テック

ナレーション: 空気清浄の分野で、長年、日本の成長を支えてきた企業だ。

映像説明: クリーム色(いろ)の壁の部屋。グレーのツイード織りのジャケットを着た男性がデスクで身ぶりを交えてインタビューに答える。

テロップ: 進和テック 渡邊 裕元(わたなべ ひろもと)社長

渡邊 裕元(わたなべ ひろもと)社長: あの、(進和テックは)75年の歴史があって、 空気をきれいにするということだけを、こう、やり続けて、一筋の企業なんですね。

映像説明: 白い天井と白い壁のオフィス。白いシャツを着た男性と黒いTシャツを着た男性が半円形(はんえんがた)のデスクでノートパソコンに向かっている。フロアに並べられたデスクで大勢の人が仕事をしている。 工場の写真。車道の奥に水色の壁の建物や銀色の円筒形(えんとうけい)の建物が建っている。 東京スカイツリーの写真。青みがかった白い塔が川と橋の向こうにそびえ立っている。(写真提供 進和テック)

ナレーション: 目に見えない小さな有害物質など、空気中の汚れを除去するフィルターを手がけ、その用途はプラントや工場、公共施設など多岐にわたる。

映像説明: クリーム色(いろ)の壁の部屋。縦型の平たい機器が床に置かれている。穴がいくつも開けられた前面パネルの左上に青で進和テックのロゴが描かれている。

ナレーション: こちらは新製品の空気清浄機。

映像説明: グレーのツイード織りのジャケットを着た渡邊 裕元(わたなべ ひろもと)社長が、空気清浄機の背面から取り出した白い長方形の装置を手にインタビューに答える。

ナレーション: 中に入っているのが…。

渡邊 裕元(わたなべ ひろもと)社長: これが、「ウイルスガード」というエアフィルターになります。

映像説明: 蛇腹の形をした2種類のエアフィルター。左側には薄い黄色(きいろ)のフィルターが、右側には淡い水色のフィルターが並べて置かれている。

テロップ: 通常のエアフィルター 抗ウイルス加工された「ウイルスガード」

映像説明: 幾重にも折り重ねられ、蛇腹状になった淡い水色のフィルターのアップ。

ナレーション: 実は、これ、抗ウイルスの加工がされたエアフィルターで、短時間でウイルスの活動を抑えるというもの。効果を保ちながら加工することが難しいという。

映像説明: 正面の壁に黒い布が掛けられた、白い煙が立ちこめた部屋。壁際に青い進和テックのロゴのある縦型の空気清浄機が設置されている。青いシャツを着た人物が空気清浄機の黒い部分に触れたあと、空気清浄機から離れる。 左側に置かれた装置から噴き出す白い煙が右側に置かれた空気清浄機に吸い込まれている。天井近くに漂っている薄い白い煙も一緒に吸い込まれていく。空気清浄機の右側には白い煙は見えない。

テロップ: 汚れた空気 きれいな空気

ナレーション: この機器は汚れた空気をエアフィルターでろ過すると同時にウイルスの活動を抑え、きれいになった空気を送り出すという仕組みだ。

映像説明: クリーム色(いろ)の壁の部屋。渡邊 裕元(わたなべ ひろもと)社長が進和テックの青いロゴがある空気清浄機のそばで、身ぶりを交えて話をしている。 渡邊 裕元(わたなべ ひろもと)社長が通常のエアフィルターと抗ウイルス加工された「ウイルスガード」のエアフィルターが置かれたデスクの後ろに立ち、身ぶりを交えて話をしている。 抗ウイルス加工された「ウイルスガード」の、淡い水色のフィルターの蛇腹部分のアップ。

ナレーション: 進和テックがウイルスをターゲットにしたのは、今回が初めて。実は、開発を始めた1年半前は、こうした空気清浄機のニーズは高くなかったという。それでも先を見据えて開発に取りかかった。

映像説明: クリーム色(いろ)の壁の部屋。渡邊 裕元(わたなべ ひろもと)社長が身ぶりを交えてインタビューに答える。 デスクの上に2種類のエアフィルターが並べて置かれている。

渡邊 裕元(わたなべ ひろもと)社長: 過去にSARS(サーズ)、MERS(マーズ)という、その、感染病というのが、あの、はやりましたので、 うちの開発の責任者は、とにかく、次、また新たなものが必ず来る。 その新たなものに立ち向かっていくために、とにかく、日々、その開発の研究を続けた。

映像説明: 窓に縦型の白いブラインドがかかった部屋。円いテーブルが置かれた一角で、渡邊 裕元(わたなべ ひろもと)社長と紫のポロシャツを着た男性がソファに座っている。二人ともマスクを着けている。 マスクを着けた渡邊 裕元(わたなべ ひろもと)社長が身ぶりを交えて話をしている。 マスクを着けた紫のポロシャツを着た男性がうなずきながら話をしている。

ナレーション: その開発の最中、突如訪れたのが新型コロナウイルスだ。本来なら完成までにまだ1~2年(いちにねん)かかる想定だったが、製造を担うグループ企業の渡邊社長は「急いで完成させなければならない」という強い使命感を感じたという。

映像説明: 窓に縦型の白いブラインドがかかった部屋。紫のポロシャツを着た男性が身ぶりを交えてインタビューに答える。

テロップ: グループの製造部門 日本エアフィルター(にほんエアフィルター) 渡邊 保孝 社長

渡邊 保孝社長: ほかにもいろいろあるんです。10個ぐらい(開発を)やってたんですけど、人の命を助けるもんじゃないので、 とにかく、その、プライオリティーとして、こっちに(ウイルスガードの開発に)力を、シフトしたというような感じです。

映像説明: オフィス。渡邊 保孝社長が水色のシャツを着てデスクに着いている男性と笑顔で話をしている。2人ともマスクを着けている。

ナレーション: 当時は、これまでにないほど、製造と販売が意見をぶつけ合っていたという。

映像説明: オフィス。モスグリーンのTシャツを着た女性と白いシャツを着た男性が透明なパーティションを挟んで話をしている。2人ともマスクを着けている。 窓に縦型の白いブラインドがかかった部屋。円いテーブルが置かれた一角。渡邊 保孝社長が、うなずきながらインタビューに答える。

渡邊保孝社長: これまで空気(清浄)のものって、目に見えないから「別に無くてもいいんでしょう?」みたいなところもあったのが、 他人の命を、どうにかしなければいけないというところに「同じ敵に向かって頑張ろう」みたいな…。

映像説明: オフィス。書類棚の向こうでマスクを着けた3人の女性が話をしている。書類棚の手前のスペース。透明なパーティションの向こうで、白いシャツを着た女性がデスクに向かっている。 デスクが並べられたフロアで大勢の人が仕事をしている。

ナレーション: グループが一体となり、皆の思いが詰まった新製品は、大幅に期間を短縮して、完成にこぎ着けた。

映像説明: 空気清浄機の前面パネル。青、緑、黄色(きいろ)のグラデーションがかかったアルファベットのVとGをモチーフにしたマークに、黒い文字で「VIRUS GUARD(ウイルス ガード)」と書かれたロゴが描かれている。パネルのだ円形(だえんけい)の穴から、機器の内部には抗ウイルス加工された淡い水色のエアフィルターが取り付けられているのが見える。

ナレーション: すぐに販売を開始し、病院などで、すでに導入されている。

映像説明: 会議室。額に入った賞状が窓際にある棚にいくつも飾られている。 紺のポロシャツを着た男性が木目調のテーブルでノートパソコンを見ながら話をしている。 紺のポロシャツを着た男性の右側にある壁に表示された6分割の画面に、紺のポロシャツを着た男性と渡邊 裕元(わたなべ ひろもと)社長、渡邊 保孝社長を含む6人の人物が話をする様子が映し出されている。

ナレーション: 進和テックでは、さらに海外への展開にも動き出している。アジアを中心に行う海外事業の中核を担うのがマレーシアの拠点だ。

映像説明: クリーム色(いろ)の壁の部屋。渡邊 裕元(わたなべ ひろもと)社長がノートパソコンに映し出された6分割の画面を見ながらうなずいている。

ナレーション: 現地での営業活動を行ったところ、すぐに引き合いがあったという。

映像説明: クリーム色(いろ)の壁の部屋。渡邊 裕元(わたなべ ひろもと)社長が身ぶりを交えてインタビューに答える。 会議室。6分割された画面が壁に映し出されている。

渡邊 裕元(わたなべ ひろもと)社長: (マレーシアの)宮殿内全部を、その、ウイルスガードにしてもらいたいという要望があったり、 ま、当然、その、マレーシアにも病院はありますから、 向こうでも、いよいよ製造するかという、今、段取りをしている真っ最中です。

映像説明: 2階建ての白い壁の建物の外観。3本の曲線を円で囲んだマークにで「JAF(ジャフ)」と書かれた立体文字のロゴが壁に掲げられている。

テロップ: Japan Air Filter Malaysia(ジャパン エア フィルター マレーシア) マレーシア法人の工場

ナレーション: こちらは、マレーシアの工場。

映像説明: 工場の中。白衣(はくい)を着た男性が白い板を持ってきて、ローラーコンベアに載せている。通路の両側に置かれた作業台で白衣(はくい)を着た10人ほどの男性が作業をしている。 工場の別の一角。白衣(はくい)を着た3人の男性が作業台に置かれた箱形の製品を拭いたり、向きを変えながら見ている。

ナレーション: 新型コロナウイルスによる落ち込みから、すでに8割以上まで回復し、新しいガイドラインに従いながら運営されている。

映像説明: 街なか。たくさんの人が横断歩道を渡っている。街路樹が植えられた車道沿いにビルが立ち並んで(たちならんで)いる。 フードコート。人々がテーブルで食事をしたり、通路を歩いている。食事をしている人以外はマスクを着けている。

ナレーション: 人々の生活も、落ち着きを取り戻したものの、日本と同様に、従来の生活様式から変化している。

映像説明: 6分割された画面。黒いポロシャツを着た男性を含む6人の人物が話をしている。(Zoomのビデオ通話) 会議室。黒いポロシャツを着て話をする男性が壁に映し出されている。

ナレーション: 現地法人の社長は、空気に対する意識も大きく変わったことから、抗ウイルスの空気清浄機へのニーズが高まっていると話す。

映像説明: グレーの壁の部屋。黒いポロシャツを着た男性がインタビューに答える。(Zoomのビデオ通話) 店内の通路。「ばり馬(ばりうま)」と書かれたラーメン店の看板が壁に掲げられている。渡り廊下には「ToysЯus(トイザらス)」と書かれた看板が出されている。マスクを着け、布で頭を覆った4人の女性が通路を歩いている。 フードコート。マスクを着け、布で頭を覆った2人の女性が、出入り口に置かれたQRコードのある白いボードにスマートフォンを向けている。 グレーの壁の部屋で黒いポロシャツを着た男性が話を続ける。(Zoomのビデオ通話)

テロップ: Japan Air Filter Malaysia(ジャパン エア フィルター マレーシア) KH Ng(ケイエイチ エヌジー) 社長

KH Ng(ケイエイチ エヌジー)社長・英語: 今や誰もが、空調やウイルス、エアフィルターの品質を気にしています。 コロナ禍が終わったあとも 家庭やオフィス、公共の場で、きれいな空気が必要だと思います。

映像説明: クリーム色(いろ)の壁の部屋。観葉植物のそばに「VIRUS GUARD(ウイルス ガード)」の空気清浄機が置かれている。

ナレーション: マレーシアからアジア各国へウイルスガードの展開を進める進和テック。渡邊社長は今後も見えない脅威との戦いは続くと話す。

映像説明: クリーム色(いろ)の壁の部屋。渡邊 裕元(わたなべ ひろもと)社長が身ぶりを交えてインタビューに答える。 オフィス。白いワイシャツを着た男性がデスクで身ぶりを交えて話をしている。 パソコンの画面。製品の設計図が表示されている。 眼鏡を掛けた男性がデスクに向かっている。 エアフィルターの素材に機械で折り目がいくつも作られ、蛇腹状になっていく。(映像提供 進和テック) クリーム色(いろ)の壁の部屋で、渡邊 裕元(わたなべ ひろもと)社長が笑顔で話を続ける。

テロップ: 進和テック 渡邊 裕元(わたなべ ひろもと) 社長

渡邊 裕元(わたなべ ひろもと)社長: 目に見えない、小さなものに対するっていうものは、ずっとやり続けてきてることなので、 それに対する製品は、どのように作ってったらいいのか。 日々、研究してるっていうところが、ほかよりも強みじゃないかなと…。 いかに、経済的に、リーズナブルに、その、いい空気を提供してあげられるかっていうのが、今後の、その、進和テックの課題になってくると思います。

映像説明: 6階建ての白い建物の外観。建物のそばに車が3台、駐車されている。

テロップ: 大阪府 茨木市(いばらきし)

テロップ: ビズジーン

ナレーション: 一方、こちらは、大阪大学の研究施設に拠点を構える、ビズジーン。

映像説明: 建物内の廊下。壁際に置かれたハンガーラックに数着の白衣(はくい)が掛けられている。前を歩くストライプのワイシャツを着た男性がドアの前に立ち、ノブに手を掛ける。

ナレーション: 遺伝子の研究で見えない脅威に立ち向かうベンチャー企業だ。

映像説明: 実験室。ブラインドがかかった窓の前にあるデスクに、ノートパソコンや、さまざまな装置が置かれている。デスクの手前に座ったワイシャツを着た男性がインタビューに答える。

テロップ: ビズジーン 開發 邦宏 (かいはつ くにひろ)社長

開發(かいはつ)社長: もう、常に怖いですね、やっぱり。 あの、実験室でウイルスを使う際も、やはり、あの、気を抜いたら、自分が感染してしまう可能性があります。

映像説明: 実験室。マスクを着け、白衣(はくい)を着た開發(かいはつ)社長が箱形の作業台に向かっている。

ナレーション: リスクと向き合いながら、感染症などを素早く診断するための研究を続ける、開發(かいはつ)さん。

映像説明: ドアのそば。アルファベットのVとGをモチーフにしたマークに「VisGene(ビズジーン)」と書かれたロゴが描かれ、「ミル、シル、カエル」の文字があるロールスクリーンが置かれている。

テロップ: 遺伝子を可視化

ナレーション: 強みとなるのは、遺伝子を可視化する技術。

映像説明: 実験室。デスクのそばでマスクを着け、白衣(はくい)を着た開發(かいはつ)社長が白い小型の製品を手に話をしている。 白い小型の製品を持つ開發(かいはつ)社長の手元。製品には長方形と円形の小さな窓が作られている。窓の上には「SARS‐CoV‐2(サーズ コブ ツー)」と書かれ、下にはビズジーンのロゴが描かれている。 オフィス。開發(かいはつ)社長を含む7人の人物がデスクでパソコンに向かっている。全員がマスクを着けている。 白いストライプのワイシャツを着た男性と淡い水色のワイシャツを着た男性が席で話をしている。2人ともマスクを着けている。 実験室の中にある箱型の作業台。機械式のピストンが付いたピペットや試験管立てがいくつも置かれている。マスクを着けた開發(かいはつ)社長が作業台のそばに立ち、話をしている。

ナレーション: 今、実用化を目指している新型コロナウイルスの簡易診断キットなど、研究の成果を社会課題の解決に役立てようと取り組んでいる。そのビズジーンが立ち向かう病原体の一つがデング熱だ。

テロップ: デング熱

映像説明: ブラインドがかかった窓の前にあるデスクの手前に座る開發(かいはつ)社長がうなずきながらインタビューに答える。

開發(かいはつ)社長: 現在毎年、世界で、約3億人が感染しているという、蚊が媒介する感染症になります。

映像説明: フタがされた透明なケースの中に数十匹の蚊が入っている。 病室。並べられたベッドに水色の寝巻きを着た人々が横たわっている。白衣(はくい)を着た看護師や女性スタッフが部屋の奥のベッドに集まっている。 窓際に立てられたスタンドに透明な点滴薬の袋がつり下げられている。 青い柄物のワンピースを着た女性がベッドで横になった男性を見守っている。(映像提供 Voice TV(ボイス ティービー))

テロップ: デング熱 2回目以降の感染は重篤化(じゅうとくか)しやすい →治療が遅れると致死率が大きく上昇

ナレーション: 熱帯、亜熱帯地域で流行している、デングウイルスによる感染症は、複数回感染すると重篤化(じゅうとくか)しやすく、さらに治療が遅れると死に至る可能性が高くなる。

映像説明: 白い外壁の集合住宅の周りを、白い煙が噴き出す噴霧器を手にした人物が歩いている。 緑に囲まれた建物の周りのうっそうとした草地に、赤いTシャツを着た男性が噴霧器で薬をまいている。(映像提供 Voice TV(ボイス ティービー))

ナレーション: 開發(かいはつ)さんが、以前、訪れたタイでもデング熱の感染が広がっていた。しかし、投資に見合う回収が簡単ではないため、治療や診断のための研究開発は進んでいないという。

映像説明: 開發(かいはつ)社長を含む8人の人物の集合写真。タイの言語や絵が描かれた壁を背に、横一列に並んで立っている。(写真提供 ビズジーン)

ナレーション: 「それなら自分がやってみよう」という思いから、タイの保健省などと連携して、診断キットの開発に取りかかった。

映像説明: 実験室。ブラインドがかかった窓の前にあるデスクの手前に座る開發(かいはつ)社長がインタビューに答える。

開發(かいはつ)社長: 死に至る病気っていうにも関わらずですね、治療薬や診断薬の開発があまりなされてない。 そういったとこにチャレンジするのがベンチャーだと思っています。

映像説明: 開發(かいはつ)社長を含む12人の人物の集合写真。プロジェクターやマイクが置かれた長机(ながづくえ)を前に横一列に並んで立っている。 会議をする一同の写真。だ円形(だえんけい)の会議テーブルに座った開發(かいはつ)社長たちが話をしている。(写真提供 ビズジーン)

テロップ: PCR検査 測定に時間や手間がかかる 価格が高い 簡易診断キット 複数回感染者の陽性検出率が低い

ナレーション: 現地では、精度の高いPCR検査があるものの、検査に時間がかかり、価格も高い。一方、既存(きぞん)の簡易診断キットの場合、感染歴のある人の陽性を見つけるのが難しいという。

映像説明: 病室。ベッドで横になった男性の腕に点滴の針が固定されている。(映像提供 Voice TV(ボイス ティービー)) 壁際に大型の白い機器が設置された部屋の写真。ピペットを手にした開發(かいはつ)社長が機器を前に座っている。周りで4人の人がその様子を見ている。(写真提供 ビズジーン)

ナレーション: ビズジーンでは、その課題を解決し、早期の発見と治療が実現できる診断キットの開発を目指した。

映像説明: 実験室。白い小型の簡易診断キットが2本並べて作業台に置かれている。 青いゴム手袋をした人物が小さな円すい形(えんすいけい)の容器にピペットを差し込み、中に入っている液体を吸い上げている。

ナレーション: そして、何度も改良を重ねること、およそ5年。ようやく試作品の完成までこぎ着けた。

映像説明: 青いゴム手袋をつけた人物が、作業台に並べられた簡易診断キットの一方の円い窓に、ピペットで透明な液体を入れる。 簡易診断キットの長方形の窓にピンクの帯が現れる。 青いゴム手袋を着けた人物が、もう一方のキットの円い窓に液体を入れる。 一方の長方形の窓にはピンクの長い帯が現れ、もう一方の長方形の窓には短い帯が現れる。 箱型の作業台の前に座る、マスクを着け、白衣(白衣)を着た開發(かいはつ)社長が身ぶりを交えてインタビューに答える。

開發(かいはつ)社長: 患者さんの検体を1滴、ポタッと落とすと、15分以内にそれが検出できる。 それも、目で(結果が分かる)。なんの装置も要らずに。 私たちのキットは、ウイルスの中にある遺伝子、これをターゲットにしてます。

映像説明: 作業台に置かれた一方の簡易検査キットの長方形の窓の右側にピンクの線が2本現れている。 もう一方のキットの長方形の窓の右側にピンクの線が1本現れている。

テロップ: デングウイルスの入った検体 (2本目の線が出る) ↓

ナレーション: 遺伝子の配列を特定しウイルスを検出。それを可視化するビズジーンの技術。感染歴のある人でも9割近くの陽性が検出できるという。

映像説明: 開發(かいはつ)社長が箱型の作業台に向かっている。

ナレーション: 今後は、タイでの臨床治験や承認を経て、1年後の販売を目指している。

映像説明: 7人の男性の集合写真。「JETRO(ジェトロ)」と書かれたロゴが描かれたロールスクリーンの前に立ち、笑顔で親指を立てている。 展示会場の中の写真。「FUJI XEROX(フジゼロックス)」などと書かれた横断幕が掛けられた通路沿いにブースが立ち並んでいる。(写真提供 ビズジーン)

テロップ: 11月27~(から)29日 CEBIT ASEAN Thailand(セビット アセアン タイランド) 2019 ジェトロ・イノベーション・プログラム

ナレーション: 普及に向けて重要となるのが製造、販売を担う企業との連携。

映像説明: ビズジーンのブースの写真。白いワイシャツを着た男性がカウンターで書類を手にしている。傍らにはビズジーンのロゴが描かれたロールスクリーンが立てられている。(写真提供 ビズジーン)

ナレーション: 現地のパートナーを探すため、展示会に出展した。そこで出会った販売代理店の担当者は、ビズジーンの診断キットを高く評価する。

映像説明: ベージュの壁の部屋。グレーのスーツを着て眼鏡を掛けた男性が身ぶりを交えてインタビューに答える。(Zoomのビデオ通話)

テロップ: Q.S. International(キューエス インターナショナル) サラユット・マハンカトラクン 本部長

サラユット・マハンカトラクン本部長・英語: 彼らの診断キットは、スクリーニングテストよりも簡単で、 タイのデング熱の検査において画期的な製品だ。 顧客(病院など)の関心も非常に高い。 彼らと組んで、現地生産できればチャンスは広がる。

映像説明: オフィス。室内に入った、マスクを着けた開發(かいはつ)社長が隣の部屋を手で示しながら話をしている。 実験室。マスクを着けた開發(かいはつ)社長が身ぶりを交えて話をしている。

ナレーション: ウイルスという目に見えない脅威に対し、遺伝子を可視化する技術で立ち向かう開發(かいはつ)さん。今回の診断キット作りで得た研究成果は、次への大きな一歩になると考えている。

映像説明: ブラインドがかかった窓の前にあるデスクの手前に座る開發(かいはつ)社長が、身ぶりを交えてインタビューに答える。 実験室。マスクを着け、白衣(はくい)を着た開發(かいはつ)社長が箱型の作業台で小さな円すい形(えんすいけい)の容器にピペットを差し込んでいる。 ブラインドがかかった窓の前にあるデスクの手前に座る開發(かいはつ)社長が話を続ける。

テロップ: ビズジーン 開發 邦宏(かいはつ くにひろ) 社長

開發(かいはつ)社長: プラットホーム技術は、あらゆる病原体を対象にしてます。 未知の病原体がやってきたときにですね、 遺伝子のマップさえ分かれば、1週間でそれを捕まえる試薬ができる。 そういうところを強みにできるようになると、きっとこの技術は社会に貢献できるだろうというふうに思ってますんで、 それが現時点でのねらいですね。将来的ビジョンですね。

スタジオの八(やぎ)木キャスター: 取材した企業の、次に来る脅威を見据えている姿が印象的でした。世界共通の課題が増えていくなか、国内外で、その解決に貢献する日本企業に期待したいと思います。

映像説明: 八木(やぎ)キャスターがおじぎをする。

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