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貿易取引で考えるリスク対策 ‐不可抗力に備えて‐

2020年07月30日

海外との貿易取引は国内取引とは異なり、売り手と買い手とが物理的に離れているうえ、取引相手国の法律や文化背景が異なるため、何か問題が起きた時を想定した事前の備えが一層重要になる。さらに昨今では、新型コロナウイルスなどの感染症の拡大、東日本大震災のような自然災害など、当事者同士ではどうすることもできない「不可抗力」に起因した問題への対応も考慮する必要がある。そこで、輸出を行う企業にとって「不可抗力」にどのように備えるべきなのか、「代金決済」「貿易保険」「契約書」の3つのポイントから解説する。

(11分56秒)

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テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。

映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。 薄い青を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。 世界地図の上で回転する、中が空洞になった地球儀から、もうひとつ地球儀が飛び出す。 拡大表示された地球儀の横にタイトルが現れる。 「世界は今 ジェトログローバルアイ」

映像説明: スタジオ。世界地図をバックに女性キャスターが座っている。 柄物のブラウスにライトベージュのジャケットを着ている。

テロップ: 八木 ひとみ(やぎ ひとみ)

八木(やぎ)キャスター: 世界は今、ジェトログローバルアイ。貿易取引では、今回の新型コロナウイルスのような感染症の拡大や、東日本大震災(ひがしにほんだいしんさい)のような自然災害、企業の倒産など、思わぬリスクが付き物です。起きてからの対応では難しく、前もって、対策を取っておく必要があります。今回は、そのリスク対策について、お伝えしていきます。

テロップ: 貿易取引で考えるリスク対策 ‐不可抗力に備えて‐

映像説明: 八木(やぎ)キャスターの右側に、黒いスーツを着て眼鏡を掛けた男性が座っている。八木(やぎ)キャスターが右側に座る黒いスーツを着て眼鏡を掛けた男性を紹介する。

八木(やぎ)キャスター: スタジオにはジェトロ貿易投資相談課の石川さんにお越しいただきました。石川さん、よろしくお願いします。

映像説明: 世界地図をバックに黒いスーツを着て眼鏡を掛けた、ジェトロ貿易投資相談課の石川が座っている。

テロップ: ジェトロ 貿易投資相談課 課長代理 石川 雅啓(いしかわ まさひろ)

八木(やぎ)キャスター: 石川さん、よろしくお願いします。

石川(ジェトロ 貿易投資相談課 課長代理): よろしくお願いいたします。

映像説明: スタジオ。八木(やぎ)キャスターと石川が話をする。

八木(やぎ)キャスター: 今回は、貿易取引の際のリスク対策についてということですね。

テロップ: 貿易取引では 地震 津波 洪水 疫病 戦争 暴動 など 当事者同士では どうすることもできない事象 → 不可抗力

石川: はい、貿易取引では地震、津波、洪水、疫病、戦争、暴動といった当事者同士ではどうすることもできない事象を不可抗力と言っています。

テロップ: 代金決済 貿易保険 契約書

石川: 今回は、その不可抗力のリスク対策に関して、輸出者の視点で、代金決済、貿易保険、契約書という3つのポイントについてご説明させていただきます。

映像説明: 薄い青を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。 中が空洞になった地球儀が回転している。

テロップ: Point. 1(ポイント いち) 代金決済

映像説明: スタジオ、。八木(やぎ)キャスターと黒いスーツを着て眼鏡をかけた石川が話を続ける。

テロップ: 1. 代金決済(いち だいきんけっさい)

八木(やぎ)キャスター: まず初めに代金決済についてですが、そもそも取り引きにおいて外国と国内ではどんな違いがあるんでしょうか。

映像説明: 画面左側に、緑の長方形の中に白抜きの文字で「国内取引」と書かれた枠の下に、レジに立つコンビニの店員と客のイラストが現れる。店員から客に向かって「商品」と書かれた矢印が伸びる。客から店員の方へは「代金」と書かれた矢印が伸びる。店員と客のイラストの上に「同時」と表示される。

石川: はい、貿易取引では、国内取引で可能な物品の引き渡しと代金の受け取りが同時にできません。分かりやすい例を挙げますと、コンビニでの買い物の場合、店員に代金を渡すのと引き換えに商品を受け取ることができますね。国内取引ではこのように、代金の支払いと商品の受け渡しを同時に行うことが可能です。

映像説明: 画面右側に、緑の長方形の中に白抜きの文字で「貿易取引」と書かれた枠の下に、段ボール箱を抱えた男性と海を進むタンカー船、グレーのスーツを着た男性のイラストが現れる。段ボール箱を抱えた男性からタンカー船を挟んでグレーのスーツを着た男性のほうに「商品」と書かれた点線の矢印が伸びる。グレーのスーツを着た男性からタンカー船を挟んで段ボール箱を抱えた男性に向かって「代金」と書かれた点線の矢印が伸びる。段ボールを抱えた男性とグレーのスーツを着た男性のあいだに、バツ印が付けられた「同時」の文字が表示される。

石川: しかし、これが貿易取引となりますと、売り手と買い手が物理的に離れた所にいますので、商品を渡すことと代金の支払いを同時に行うことが不可能なんですね。

映像説明: スタジオ。八木(やぎ)キャスターと石川が話を続ける。

八木(やぎ)キャスター: 商品の受け渡しと代金の回収に時間差ができてしまうということでしょうか。

石川: はい。そうです。

テロップ: 前払い → 商品を受け取れるか 買い手のリスク 後払い → 代金を回収できるか 売り手のリスク

石川: 一般的によく利用される銀行送金の決済の場合ですと、前払いになれば「買い手が物品を確実に受け取れるのか」、後払いであれば「売り手が代金を確実に回収できるのか」というリスクが双方に発生してしまいます。

テロップ: 時間差を意識した代金決済を考えることが重要

石川: ですので、特に初めての取引相手の場合は、この時間差を意識した代金決済を考える必要があります。

八木(やぎ)キャスター: では、実際に企業がどんな対応をしているのか、お話を伺いました。

映像説明: 白い2階建てのビルの外観。1階の正面のシャッターの上に緑の日よけが取り付けられている。 壁に掲げられた看板には朱色で「Union」と書かれたロゴが描かれ、「ユニオン光学株式会社」と書かれている。

テロップ: 東京都 板橋区

テロップ: ユニオン光学

映像説明: 室内。壁際にモニターと白い顕微鏡が置かれている。 顕微鏡には4本の対物レンズが取り付けられている。

ナレーション: 東京、板橋区にあるユニオン光学は、光学顕微鏡や対物レンズなどを製造、開発している中小企業。

映像説明: 円筒形(えんとうけい)の機器。台座に取り付けられた筒の部分が回転している。

ナレーション: 東南アジアを中心に、積極的に輸出を行っている。

映像説明: 緑の作業着を着て、マスクを着けた男性がデスクでパソコンに向かっている。 モニターにCAD(キャド)で作られた製品の設計図が表示されている。 白い作業服を着た2人の男性が、顕微鏡が置かれたデスクのそばで作業している。

ナレーション: ユニオン光学では貿易取引の際、相手企業との信頼関係によって代金を回収するタイミングを変えることで、不払いといったリスクに対応しているという。

映像説明: 緑の作業着を着た男性がソファーに座ってインタビューに答える。

テロップ: ユニオン光学 松田 郁夫 取締役

松田取締役: やはりあの、新しいところについては、信用が取れるまでは、事前に振り込んでもらうと。 (前払いだと)ほとんどは1回。 出荷前に何パーセント納めて 検収してから(残りの)何パーセントっていう場合もあります。 反対の立場からすると、あの、早く後払いにしてよっていう。 結局、信用の取り引き、つきあいなんで、そういった中で、理解をしてもらってると思います。

映像説明: スタジオ。八木(やぎ)キャスターと石川が話を続ける。

八木(やぎ)キャスター: 銀行送金以外の決済方法には、どんなものがあるんでしょうか。

石川: 貿易取引の決済方法は、貿易の規模や取引先によって、さまざまな方法を選択できます。

映像説明: 「代表的な代金決済の種類」と題された表が現れる。「銀行送金決済」と書かれた枠に「電子送金(T/T(ティーティー))」と書かれている。「クレジットカード・オンライン決済」の枠には「クレジットカード」、「インターネットバンキング」、「PayPal」、「WeChat」、「など」と記載されている。「荷為替手形決済」と書かれた枠には、「信用状(L/C(エルシー))」、「手形引受書類渡し(D/A(ディーエー))」、「手形支払書類渡し(D/P(ディーピー))」、「など」と書かれている。「クレジットカード・オンライン決済」の枠の色が赤く変わる。

石川: 小規模な取引であれば、限度額はありますけども、クレジットカード決済やオンライン決済といった、国内取引でも、よく使われる決済方法も利用できます。

映像説明: 「代表的な代金決済の種類」と題された表のなかの「クレジットカード・オンライン決済」の枠の色がブルーグレーに戻る。「荷為替手形決済」の枠の中に書かれた「信用状(L/C(エルシー))」の文字の色が赤く変わる。

石川: ですけども、大規模な取り引きとなりますと、そうはいきません。その場合、銀行を介して行う信用状決済という方法が取られることがあります。

映像説明: 八木(やぎ)キャスターと石川が話を続ける。

八木(やぎ)キャスター: その信用状決済というのは、どのような仕組みなんでしょうか。

テロップ: 信用状決済(Letter of Credit)(レター オブ クレジット) 銀行が買い手の支払いを確約する信用状を発行する 船積書類を銀行に提出することで銀行から代金を回収できる

映像説明: 広い港。コンテナがいくつも積み重ねられ、クレーンが何基も建てられている。 大きな船が横付けされた埠頭には、数十台の自動車が止められている。

石川: はい、銀行が買い手の支払い確約をする信用状というものを発行して行われる決済方法のことです。銀行が信用状を発行した時点で、ある程度の信用度が担保されますし、万が一、商品発送後に相手先企業の倒産や自然災害などの不可抗力が発生した場合でも、代金の回収が可能になります。

映像説明: スタジオで八木(やぎ)キャスターと石川が話を続ける。

八木(やぎ)キャスター: それなら初めての取引相手や大規模な取引でも安心ですね。

テロップ: 信用状決済 → 銀行手数料や時間がかかる 相手の信用状況により発行できない

石川: はい。ですが、信用状決済は銀行を通じて行うため、その分、費用や時間がかかります。さらに、相手企業によっては銀行が信用状を発行できない場合があります。

テロップ: 取引の規模や取引先に適した 決済方法を選ぶことが重要

石川: ですので、取り引きの規模や取引先に適した決済方法を選ぶことが大切です。

映像説明: 薄い青を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。 中が空洞になった地球儀が回転している。

テロップ: Point. 2(ポイント に) 貿易保険

映像説明: 八木(やぎ)キャスターと石川が話を続ける。

テロップ: 2. 貿易保険(に ぼうえきほけん)

八木(やぎ)キャスター: 2つ目は貿易保険についてですね。

映像説明: 貨物保険と貿易保険の違いについての表が現れる。「貨物の破損」と「貨物の盗難 など」の項目から伸びた矢印の先に「貨物保険」と書かれている。「戦争や自然災害」、「急な輸出入制度の変更」、「取引先の倒産 など」の項目から出ている矢印の先には、「貿易保険」と表示される。

石川: はい。貿易に関わる保険といえば、まず皆さんが思い浮かべるのが、貨物保険かと思います。これは貨物の破損や盗難があった場合の損失に対してカバーされます。ですが、戦争や自然災害、急な輸出入制度の変更、取引先の倒産などといったリスクに対しては、この保険はカバーされません。そこで貿易保険です。

映像説明: 八木(やぎ)キャスターと石川が話を続ける。

八木(やぎ)キャスター: つまり、貨物保険ではカバーできない範囲を補填(ほてん)するのが貿易保険なんですね。

石川: はい、そうです。貿易保険は貨物保険とは異なり、一度に支払われる保険金の額が大きくなることが多いため、民間企業では運営するのが難しく、政府や政府機関が運営することが多いです。日本(にほん)では、政府が100パーセント出資する、日本貿易保険(にほんぼうえきほけん)が運営しています。

八木(やぎ)キャスター: ではここで、日本貿易保険(にほんぼうえきほけん)の担当者のかたに、どのような場合に保険が有効なのか、お話を聞きました。ご覧ください。

映像説明: 街路樹が植えられた街なか。グレーの高層ビルがそびえ立っている。

テロップ: 東京都 千代田区

テロップ: 日本貿易保険(にほんぼうえきほうけん)(NEXI(ネクシー))

映像説明: 室内。壁に、アルファベットのNをモチーフにしたような青と赤の円いロゴと、「NEXI(ネクシー)」、「Nippon Export and Investment Insurance」と書かれた立体文字が掲げられている。 オフィス。奥へ続く通路沿いに、デスクやキャビネットが並べられている。 ストライプのワイシャツを着てマスクを着けた男性がデスクでパソコンに向かっている。

ナレーション: 日本貿易保険(にほんぼうえきほけん)では、貿易取引における事故に対応するために、物品の輸出以外に融資や投資などに対しても、さまざまな保険を用意しているという。貿易保険をかけるメリットについて担当者は…。

映像説明: ブラインドが掛けられた窓のそばで、グレーのジャケットを着た男性がインタビューに答える。

テロップ: 日本貿易保険(にほんぼうえきほけん) 営業第一部 田中 宏之 営業推進グループ長

田中営業推進グループ長: 貿易保険をですね、やはり掛けていただく最大の利点といいますのは、 海外バイヤーさんに知られることなくですね、えー、日本(にほん)サイドで、そういったリスクヘッジができること。 もう一つはですね、あの、販路拡大、売り込みを拡大しようといったときに いちばん安全な決済条件というのは、前払い決済なわけですけども、後払いでいいよという決済条件をご提案、オファーできる。 後払いによる売込先の拡大。こういったものにも、ご活用いただけるんではないかなと。

映像説明: 「貿易保険の対象」と題された表が現れる。画面左側には「カントリーリスク」、「(非常危険)」と書かれた枠に「戦争・内乱・革命」、「自然災害」、「為替取引の制限・禁止」、「輸入制限・禁止」、「制裁的な高関税、テロ行為」、「経済制裁 など」と書かれている。画面右側には「取引先のリスク」、「(信用危険)」 と書かれた枠に「取引先の破産または破産に準ずる事」、「3ヵ月以上の不払い」、「外国政府等が取引先の場合の一方的なキャンセル など」と書かれている。(出所:日本貿易保険(にほんぼうえきほけん)の資料を基に作成)

ナレーション: 貿易保険が適用される対象は大きく2つ。戦争や自然災害といったカントリーリスクと、取引先の破産や不払いといった取引先のリスクだ。

映像説明: 「カントリーリスクマップ」と題された世界地図が表示される。地図は、リスクの高さ別に8色に塗り分けられている。EU(イーユー)の一部の国やオーストラリア、アメリカ、カナダ、日本などは、リスクが最も低いことを意味する水色になっている。アフリカや中東の諸国、モンゴル、アルゼンチンなどは、リスクが最も高いことを示す赤になっている。(出所:日本貿易保険の資料を基に作成)

ナレーション: これらのリスクの高さや相手企業の信用状況によって保険料は異なるが、小規模な取り引きにも対応している。

映像説明: 市街地近くのコンテナ置き場。大きな茶色いコンテナがクレーン車で運ばれている。 車が2車線の車道を走っている。道の両側にはショベルカーなどが何台も止められている。

ナレーション: 貿易保険を掛けておけば、船積みの前後を問わず、不可抗力による事故が起きたとしてもカバーすることができる。

映像説明: ブラインドが掛けられた窓のそば。グレーのジャケットを着た田中営業推進グループ長がインタビューに答える。 海外の人のまばらな公園。近くに建てられたビルの壁には、現地の言葉で書かれた立体文字が掲げられている。 海外の街なかを走る車の中からの車窓風景。白壁のホテルなどが立ち並ぶ道が続いている。人の姿は見えない。 ブラインドが掛けられた窓のそばで田中営業推進グループ長が話を続ける。

田中営業推進グループ長: 年間、その、少ないときでも数十億円。多いときですと、やはり数百億円という規模でですね、保険事故っていうのが発生をしていると。 足元、コロナウイルスの影響等(えいきょうとう)でですね、サプライチェーンの途絶ですとか、都市封鎖ロックダウンですとか、 海外バイヤーさんにある資金繰り、流動性。こういったものの影響からですね、3ヵ月以上の支払い遅延というですね、 信用リスク。実際のその、保険事故っていうのは非常に増えてきていると。

映像説明: スタジオ。八木(やぎ)キャスターと石川が話を続ける。

八木(やぎ)キャスター: これからも感染症や自然災害といった、不測の事態は起こりえますからね。

石川: はい、そのとおりです。そういった不可抗力リスクを考えたとき、貿易保険を検討しておくことが重要になってきます。

映像説明: 薄い青を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。 中が空洞になった地球儀が回転している。

テロップ: Point. 3(ポイント さん) 契約書

映像説明: スタジオ。八木(やぎ)キャスターと石川が話を続ける。

テロップ: 3. 契約書(さん けいやくしょ)

八木(やぎ)キャスター: 最後に、契約書についてですが、これは国内取引でもあるものですよね。

石川: はい、そうです。ですが、貿易取引と国内取引とでは、契約書に異なる点もあるんですね。

八木(やぎ)キャスター: どのように異なるんでしょうか。

石川: 国内取引では、あまり重要視されないような条項でも、貿易取引では非常に重要になってくる条項が多数あります。

映像説明: 「不可抗力条項」、「クレーム条項」、「紛争解決条項」と書かれた3つの枠が表示される。

ナレーション: 不可抗力リスクへの対策として、契約書で特にチェックすべき条項は3つ。

映像説明: 「不可抗力条項」の枠に「何を不可抗力とするかを決める」と書かれている。「もし条項が無ければ」と書かれた矢印の先に、「不可抗力によって取り引きができなくなった場合でも責任を負ってしまう可能性も」と表示される。

ナレーション: まず何を不可抗力とするかを決める不可抗力条項。この条項が無いと、不可抗力によって取り引きができなくなった場合でも、その責任を負ってしまう可能性がある。

映像説明: 「クレーム条項」の枠に「トラブル時の責任の範囲や対処方法」、「クレームができる期間を事前に決める」と書かれている。「もし条項が無ければ」と書かれた矢印の先に、「減額や損害賠償など買い手に要求されるままになる可能性も」と表示される。

ナレーション: 2つ目はクレーム条項。トラブルが発生したときの責任の範囲や対処方法、クレームができる期間などを事前に決めておく。もし条項が無い場合、減額や損害賠償など買い手に要求されるままになってしまうこともある。

映像説明: 「紛争解決条項」の枠に「当事者同士では解決が難しい紛争に対して、裁判や仲裁などの解決方法を決める」と書かれている。「一方の国での裁判だと強制力が無い」と書かれた矢印の先に、「ニューヨーク条約に基づいた仲裁が選ばれる場合が多い」と表示される。

ナレーション: 当事者同士では解決が難しい紛争に対して、裁判や仲裁などの解決方法を決める紛争解決条項。一方の国での裁判では強制力がないため、貿易取引ではニューヨーク条約に基づいた仲裁が選ばれる場合が多い。

映像説明: 再び、「不可抗力条項」、「クレーム条項」、「紛争解決条項」の3つの枠が表示される。

ナレーション: これらの条項以外でも、契約書の提案段階から、代金決済の方法など、細かく内容を確認しておくことが重要となる。

映像説明: スタジオ。八木(やぎ)キャスターと石川が話を続ける。

八木(やぎ)キャスター: ただ、国内取引では見慣れない条項が多いと、外国と取引をしたことがない企業は、契約書を作成する際に悩んでしまいそうですよね。

石川: はい。貿易取引における契約書作成の注意点などについては、国際取引に精通している弁護士のアドバイスを得るとよいでしょう。

映像説明: 企業のエントランス。天井から薄茶のメビウスの帯のような形のオブジェがつり下げられている。 白い壁に、「ANDERSON MORI & TOMOTSUNE(アンダーソン モウリ アンド トモツネ)」と書かれた立体の電光文字が掲げられている。

テロップ: アンダーソン・毛利・友常(あんだーそん もうり ともつね) 法律事務所

ナレーション: 国内外のさまざまな法律問題を取り扱うアンダーソン・毛利・友常(あんだーそん もうり ともつね)法律事務所。

映像説明: オフィス。紺のスーツを着た男性がデスクでパソコンに向かっている。 紺のスーツを着た男性がパソコンの操作を続けている。

テロップ: アンダーソン・毛利・友常(あんだーそん もうり ともつね) 法律事務所 福家 靖成(ふけ やすなり) 弁護士

ナレーション: 今までに多くの貿易取引に携わってきた福家弁護士は、外国企業との契約書の作成について…。

映像説明: 白い枝のようなオブジェが置かれた部屋。紺のスーツを着た福家弁護士が笑顔でインタビューに答える。 商談会場。長机(ながづくえ)が並べられ、大勢の人が座って話をしている。(2019年8月撮影) グレーのスーツを着た男性が青いスーツを着た男性と身ぶりを交えて商談をしている。(2019年8月撮影) 白い枝のような白いオブジェが置かれた部屋で、福家弁護士が話を続ける。

福家弁護士: コロナに代表されるような、危機のとき、「このときどうするんだ」っていうところがやっぱり契約書に書いてないとですね、 あの、あまり役に立たない契約書ということになってしまうと。 初めの段階では、(相手側から)都合のいいような契約書案を出してくるような場合ってのが多い。 逆に、こちらに有利なものに書き換えて返す。 最低でも、やっぱり2往復ぐらいは、契約書を交わさないと、なかなか落としどころってのは見えない。 われわれの、その、日本(にほん)の法律で育ってきている人たちと、全く別の法令がある、別の国。で、文化的な背景も違うと。 できるだけ、細かく、いろいろなことを書いておかないと、勘違いがよく起こる。 「今は、まさに、いい関係にあるんで、書くことによって関係が悪化しちゃうんじゃないでしょうか」 というふうに言われるんですけれども、やっぱりいい関係にあるうちに、きちっと主張すべきことを主張する。これが大事だなと思います。

映像説明: スタジオ。八木(やぎ)キャスターと石川が話を続ける。 画面の下部に、虫眼鏡のイラストが描かれ、「検索」と書かれた枠が表示される。枠の中には「ジェトロ 貿易投資相談」と書かれている。

八木(やぎ)キャスター: やはり、貿易取引となると、国内の取り引きとは違った、さまざまなリスクが考えられますよね。そのリ スクをできる限り、軽減するために、あらかじめ、いろいろな対策を取っておくことが必要なんですね。

石川: はい、今後、貿易を行う企業の方々には、リスクに備えたうえで取り引きを行っていただければと思います。もし何かお困りのことがございましたら、ジェトロ貿易投資相談課、またはお近くのジェトロまでお問い合わせください。

映像説明: スタジオ。八木(やぎ)キャスターと石川が、あいさつをしながらおじぎをする。

八木(やぎ)キャスター: 石川さん、今日はありがとうございました。

石川: ありがとうございました。

映像説明: 薄い青を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。 中が空洞になった地球儀が回転している。


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