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シリーズ「ASEANのスポーツ・健康市場をつかむ」 スポーツの力でベトナムの人を楽しく健やかに!

2020年03月26日

ナショナルチームの活躍で、ベトナムで人気沸騰中のサッカー。ハノイ市内の公園では子どもからお年寄りまで、ボールを追う姿が見られる。そのサッカーを、「教育ツール」として位置づけた日本のサッカー教室が人気を博している。一方、ベトナムでは意外にも、水泳を苦手とする人が多いという。背景にはベトナムならではの学校事情がある。そうしたなか、水泳の楽しさを伝えていく日本企業の挑戦も。スポーツで体を鍛え、上達するというだけでなく、プラスαの価値を提供しようとする取り組みを現地で取材した。

(12分36秒)

テキスト解説を読む

テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。

映像説明:  ジェトログローバルアイオープニングタイトル。 薄い青を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。 世界地図の上で回転する、中が空洞になった地球儀から、もうひとつ地球儀が飛び出す。 拡大表示された地球儀の横にタイトルが現れる。 「世界は今ジェトログローバルアイ」。

映像説明: スタジオ。地球儀と世界地図の画像をバックに、女性キャスターが入ってくる。茶色のブラウスにからし色(いろ)のスカート姿。

テロップ: 八木 ひとみ(やぎ ひとみ)

八木(やぎ)キャスター: 世界は今、ジェトロ グローバル アイ。 経済の発展が続くベトナム。人々のライフスタイルも変わりつつあります。そうしたなか、日本の企業が運営するサッカーや水泳などの教室が人気を集めています。人気の理由を探ると、現地ならではの事情が見えてきました。

テロップ: シリーズ「ASEANのスポーツ・健康市場をつかむ」 スポーツの力でベトナムの人を楽しく健やかに!

映像説明: たくさんのスクーターが走る街中(まちなか)の十字路。周囲には5階から6階建ての建物が並び、1階にスターバックスコーヒーが店を構えているビルもある。画面右下の四角い枠内にインドシナ半島の地図。東部に位置するベトナムは、北は中国と国境を接し、東と南は南シナ海に面している。ラオスとカンボジアを挟んで、西側にはタイが位置している。縦に長いベトナムの北部に首都ハノイがあり、赤い星印で示されている。南部にはホーチミンがあり、赤い丸印で示されている。

ナレーション: ベトナム、ハノイ。帰宅ラッシュを迎える夕刻。

映像説明: 背の高い街路樹が並ぶ幅の広い歩道で、歩行者に交じって男性がジョギングをしている。 水辺の公園。ベンチのあいだにフィットネスバイクやステップマシンが作りつけられており、年配の女性たちが器具を使って運動している。コンクリートタイルの広場では、子どもたちがスケートボードの練習をしている。

ナレーション: 暑さが和らいだ公園では、多くの人がスポーツを楽しんでいる。

映像説明: 舗装タイルが敷かれた広場。2人の男性が10メートルほど離れて立ち、重りにバドミントンの羽根をつけたようなものを蹴りあっている。

テロップ: Đá Cầu(ダーカウ) ダーカウ

ナレーション: これは、ダーカウ。ベトナムで古くから親しまれてきたスポーツだ。

映像説明: コンクリートタイルの広場。ネットを張ったコートで、3人ずつのチームが対戦形式でダーカウをしている。

ナレーション: 重りのついた羽根を、地面に落とさないように蹴り合う。いわば「足版・バドミントン」。

映像説明: コンクリートタイルの広場。ネットを張ったコートで、2人ずつのチームが対戦形式でダーカウをしている。ネットの間際で黒いポロシャツに黒のズボン姿の男性が、高く上げた右脚で相手コートに重りのついた羽根を打ち込む。

ナレーション: 熟練者の動きは、かなりアクロバティック。

映像説明: 台座に現地の言葉でで「リー・タイ・トー」と書かれた巨大な像のあるコンクリートタイルの広場では、子どもたちがはだしでサッカーをしている。リー・タイ・トーの像の台座には花が供えられている。 別のコンクリートタイルの広場。年配の男性のグループ。赤いTシャツを着た男性が蹴ったボールをヘディングしようと、白いTシャツを着た男性が後ずさりしている。 赤茶色の六角形の屋根のあずまやがあるコンクリートタイルの広場。若者たちがボールを蹴っている。

ナレーション: 一番人気があるのはサッカー。子どもたちだけでなく、お年寄りも皆、夢中でボールを追いかける。

映像説明: スポーツシューズやスポーツバッグが並ぶスポーツ用品店。赤黒ボーダーのトップスを着た女性が、襟元と袖口に黄色いラインが入った真赤なサッカーウェアを見せている。サッカーウェアの左胸部分には、赤地の中央に黄色い星が配置されたベトナムの国旗がついている。

ナレーション: そんなサッカー人気の背景には、代表チームの躍進があった。その盛り上がりは想像以上。

映像説明: 街中(まちなか)。若者が乗った2人乗りのバイクが4台、集団で路地を駆け抜けていく。(テロップ @WanderwithAngela) 夜、目抜き通りを走るたくさんのバイク。ベトナムの国旗を手にした人もいる。(テロップ @WanderwithAngela)

ナレーション: 大一番(おおいちばん)の勝負の日には、サポーターが街を埋め尽くす。

映像説明: 繁華街の道路を埋め尽くす人々。国旗を持ち、両手を振り上げて歓声をあげる。(テロップ @WanderwithAngela) 繁華街の道を走るたくさんのバイクの列が途切れなく続いている。(テロップ @WanderwithAngela)

テロップ: AFC U‐23(エイエフシー アンダートゥエンティースリー)選手権 準優勝(2018年) 東南アジアサッカー選手権 優勝(2018年) 東南アジア競技大会 優勝(2019年)

ナレーション: ここ数年、急速に力を伸ばしたベトナム代表。アジアの主要大会で上位に入賞。人々のサッカー熱も急上昇。テレビ中継の視聴率が、なんと77パーセントを記録した試合も。

映像説明: スポーツ用品店の前で、赤と黒のボーダーのトップスを着た女性が、左胸部分にベトナムの国旗がついていて、襟元と袖口に黄色いラインが入った真赤なサッカーウェアを手に持ちながらインタビューに答える。

テロップ: サッカー用品店 店主

サッカー用品店 店主・女性・ベトナム語吹き替え: この2~3年(に、さんねん)、以前にも増してサッカー人気が、とても盛り上がっているの。

映像説明: 市街地にある、近代的な高層ビルに囲まれた緑のサッカーコート。人工芝の上でサッカーをしている人々。 近代的な高層ビルに囲まれた別のコートでもサッカーをしている。パスを受けた背中に8番の番号が入った白いウェアを着た男性がシュートを打つ。

ナレーション: 沸騰するサッカー熱。そうしたなか、あるものが人気を集めている。週末の朝、市内のサッカーコート。

映像説明: 人工芝のサッカーコート。トレーニングウェアを着た7人の男の子が、足元にボールを置いて横一列に並んでいる。後ろには上下とも同じデザインのグレーのトレーニングウェアを着た男性が2人立っている。男の子たちの正面に立つ男性が手ぶりを加えながら話をし、右手を挙げると、何人かの子どもたちと、後ろに立つ男性の1人が一斉に手を挙げる。

テロップ: Amitie Sports Club(アミティエ スポーツ クラブ)

ナレーション: その一角で、整列している子どもたち。実はこれ、日本の企業が運営するサッカースクールだ。

映像説明: 黄緑のウェアに黄色いゼッケンを着た少年が前に出て、大きな声で掛け声をかけると、ほかの子どもたちと男性たちも声を合わせ、みんなで同時にお辞儀をする。

黄緑のウェアに黄色いゼッケンを着た少年・ベトナム語: よろしくお願いします!

整列している子どもたちとグレーのトレーニングウェアを着た男性・ベトナム語: よろしくお願いします!

映像説明: サッカーコートの上に、緑(みどり)やピンク、オレンジの小さなマーカーコーンがいくつも置かれている。黄緑のウェアに黄色(きいろ)やオレンジのゼッケンを着た子どもたちが、グレーのトレーニングウェアを着た男性が蹴りだすボールを受けて、小さなマーカーコーンを避けながらボールを蹴っている。 黄緑のウェアに黄色いゼッケンをつけた子どもが右足でボールをける様子を見ながら、グレーのトレーニングウェアを着た男性が声をかける。 黄緑のウェアに黄色(きいろ)やオレンジのゼッケンをつけた小学校低学年くらいの子どもたちが、両方の足を交互にボールに乗せる練習をしている。上下ともに黒のスウェットを着た2人のコーチが、子どもたちに声をかけ続ける。 膝でボールを蹴っている黄緑のウェアにオレンジのゼッケンを着た小学校高学年くらいの男の子に、グレーのトレーニングウェアを着たコーチが声がけをする。

ナレーション: 2014年、初の海外展開として、ベトナムに進出。このスクールを立ち上げた。今では、その生徒数はベトナム全土で3,000人に及ぶ。ハイテンションなコーチが、頻繁に生徒に声をかけているのが印象的だ。

映像説明: グレーのトレーニングウェアを着た男性と、黒のトレーニングウェアを着て前髪を横に流した髪型の男性が話をしている。

テロップ: School Partner Vietnam 山下 侑斗 ハノイ支社長

ナレーション: 運営する山下さんに、そのコンセプトを聞いてみると…。

映像説明: 黒いトレーナーを着て、前髪を横に流した髪型の山下ハノイ支社長が、サッカーコートの中でインタビューに答える。

山下ハノイ支社長: 普通のサッカースクールではなくて、 サッカーの技術はもちろんなんですけど、一番の目的は、「非認知能力」の獲得。

映像説明: 上下ともに黒のスウェットを着たコーチが、黄緑のウェアを着て、ビニール袋を手にした少年と握手をする。少年が深々とお辞儀をすると、上下ともに黒のスウェットを着たコーチが腰のあたりを軽くたたく。 グレーのトレーニングウェアを着た男性の前に横一列に並んで立つ、黄緑のウェアに黄色(きいろ)やオレンジのゼッケンを着た子どもたち。コーチが片脚を上げ、上げた脚を指でさしながら話をしている。同じように片脚をあげる子どももいる。

テロップ: 非認知能力

ナレーション: 非認知能力とは、例えば、やりぬく力、協調性、自制心などの、テストで測定できない内面的な能力のこと。

映像説明: 笛が鳴ると黄緑のウェアに黄色(きいろ)やオレンジのゼッケンを着た子どもたちが一斉に走り出し、黄色いラインの入ったオレンジ色(いろ)の小さなマーカーコーンを素早く片づけていく。 体育座りをして、笑顔を見せる黄緑のウェアを着た子どもたち。後ろで、黒い上着にジーンズ姿の男性やライトグレーの上着にジーンズ姿の女性たちがその様子を見守っている。

ナレーション: 将来の収入や社会的地位に影響するという研究もあり、最近の幼児教育のトレンドのひとつになっている。

映像説明: 前髪を横に流した髪型の山下ハノイ支社長とコーチが、黄緑のウェアを着て座る子どもたちの前に体育座りで座っている。 山下ハノイ支社長が黄緑のウェアを着た子どもたちに声をかけると、何人かの子どもたちが手を挙げる。

ナレーション: このスクールでは、毎月1つのテーマを決めて、非認知能力の強化に取り組んでいる。今月のテーマは、「積極的にチャレンジすること」。

映像説明: 山下ハノイ支社長が黄緑のウェアを着た子どもたちに声をかけたあとで左手を挙げると、何人かの子どもが手を挙げる。

テロップ: School Partner Vietnam(スクール パートナー ベトナム) 山下 侑斗 ハノイ支社長

山下ハノイ支社長: きょう、何かチャレンジできたよっていうのを発表できる人!

映像説明: 髪を短く刈り上げ、黄緑のウェアを着た男の子が立ち上がって話をする。

髪を短く刈り上げ、黄緑のウェアを着た男の子・ベトナム語: 上級生のチーム相手に、ゴールを決めることができました。

映像説明: 後ろで見ている保護者が笑顔になり、コーチや山下ハノイ支社長とともに拍手をする。

映像説明: 幼い子どもたちのグループ。サッカーボールに左右の足を交互に乗せる練習をしている。 黄緑のウェアに黄色いゼッケンを着た男の子が、山下ハノイ支社長に話しかけている。その男の子に向かって、コーチがマイクを差し出すジェスチャーをすると男の子が答える。山下ハノイ支社長とコーチたちが笑顔で声をあげる。 保護者の男性たちが、サッカーコート脇の椅子に座って、ボールを蹴る子どもたちを眺めている。 14人ほどの子どもたちと7人ほどのスタッフが並んで、保護者たちに頭を下げ、みんなで拍手。子どもたちが列を作り、保護者の一人一人と握手をする。

ナレーション: テクニックの指導を重視するスクールが多いなか、この教室ではサッカーを「教育ツール」として位置づけているのだ。会費は1ヵ月、およそ5,000円。大卒初任給が平均3万円程度のベトナムでは、高めの設定だが、富裕層を中心に支持されているという。子どもの教育に熱心なことで知られるベトナム人。

映像説明。 サッカーコートの片隅で、ピンクのトップスを着た女性がインタビューに答える。

ナレーション: こちらの母親、2人の息子を通わせている。その理由を聞くと…。

テロップ: 生徒の保護者

生徒の保護者・女性・ベトナム語吹き替え: サッカーだけでなく、精神面でも成長できるのよ。 入会する前は、よく兄弟げんかをしていて、譲り合いの気持ちがなかったの。 でも、教室に通う中で、お互いが助け合うようになったのよね。

映像説明: 山下ハノイ支社長とコーチが、保護者の前に立ち、身ぶりを交えて話をしている。 山下ハノイ支社長が黄緑のサッカーウェアの上にダウンジャケットを羽織った男の子と笑顔で握手をし、肩を軽くたたく。

ナレーション: 今後、さらに生徒を増やしていきたいという山下さん。そこには、ベトナム社会に向けたまなざしも。

映像説明: サッカーコートの一角で、山下ハノイ支社長がインタビューに答える。後ろでは子どもたちが練習をしている。

山下ハノイ支社長: 諦めない気持ちだったりとか、相手のことを考えるとか、積極的にチャレンジするとか、ルールとマナーを守るとか。 そういった、学校では習えないのを、サッカーを通して、サッカーをツールとして学ぶように。 それが子どもの頃にできることが、きっと子どもたちの将来のためになるし。そういった子どもたちを増やしていくことが、ベトナムの社会の貢献にもつながるなあと思っているので。

映像説明: 市街地の通り。竹を編んだ伝統的な笠をかぶり、自転車に乗った女性をスクーターが追い抜いていく。 ブラインドが掛かるオフィスの中。胸にイルカのワッペンをつけた紺のポロシャツを着て、前髪を立ち上げた髪型の男性が白いノートパソコンを操作している。

ナレーション: 同じハノイ市内。ここにも、スポーツを通じた子どもの教育に挑む企業がある。

映像説明: 建物内の廊下。前髪を立ち上げた髪型の男性と、8人ほどのスーツ姿の男女が集まり、話をしている。

テロップ: S&F ベトナム 鮎澤 貴孝(あゆさわ たかのり) 代表

ナレーション: エスアンドエフの鮎澤さんは、ある使命を胸にベトナムで働いている。

映像説明: エントランスの前。ガラスドアの奥は広いホールへとつながっている。前髪を立ち上げた髪型の鮎澤代表がうなずきながら話を聞いている。

テロップ: ベトナムで水泳教室を開く

ナレーション: それは、ベトナムで水泳教室を開くこと。

映像説明: 2階建ての箱型の建物。壁にはイルカのイラストが描かれた巨大な円い立体看板が掲げられ、エントランスの上には、カタカナと英語で「サギヌマ スイミング クラブ」と書かれている。外壁にジュニアオリンピックカップで準優勝と、3位になった選手を祝う巨大な垂れ幕も掲げられている。

テロップ: 川崎市

ナレーション: 鮎澤さんが勤めるのは、50年近く続くスイミングスクールの運営会社。

映像説明: 6レーンある室内プール。黒い水着に白いスイムキャップをかぶり、おなかに四角いスイムヘルパーをつけた子どもが2人並んで背泳ぎをしている。次の順番の2人の子どもがプールに飛び込む。 緑(みどり)や黒のスイムキャップをかぶったコーチたちが、子どもを1人ずつ支えながら背泳ぎの指導をしている。

ナレーション: 川崎市内で2教室を展開している。地域密着型で、これまで4万6,000人を超える生徒に、泳ぐことの楽しさを伝えてきた。

映像説明: ベトナムの街角。赤い看板の店の入口には、色とりどりのちょうちんがつるされている。

ナレーション: 去年、初の海外事業に乗り出した。その舞台が、ベトナム。

映像説明: ブラインドが掛かるオフィスの中。前髪を立ち上げた髪型の鮎澤代表が、白いノートパソコンに向かっている。

ナレーション: そして、現地の代表として指名されたのが鮎澤さんだった。しかし、なぜベトナムに。そのきっかけは意外なものだった。

映像説明: オフィスの一角。青いソファーに座った鮎澤代表がインタビューに答える。

テロップ: S&F ベトナム 鮎澤 貴孝(あゆさわ たかのり) 代表

鮎澤代表: 当初は、日本(にほん)のスタッフの人材不足(じんざいぶそく)を補うのが一番の目的で。 水泳事情っていうのを調査してくなかで、 あのそれよりも、ベトナム自体に水泳を普及させるほうが、非常に必要なんじゃないかっていうふうに感じて。

映像説明: 砂浜が続く海岸。波打ち際に足跡が続いている。海の向こうには、対岸の山と高層ビルの影が連なっている。 幅の広い川に、大小さまざまな船が走っている。川岸は緑豊かな木々(きぎ)で覆われ、高層ビルが建ち並ぶ市街地へとつながっている。

ナレーション: 南北に長い海岸線をもつベトナム。川も多い。

映像説明: 川に面した道路。手をつなぎ、肩を組んだカップルが歩道を歩いている。 川べりのベンチに座る若い男女のグループがこちらに笑顔を向けている。

ナレーション: それにもかかわらず、水泳を苦手とする人が多いという。にわかには信じがたいが、街の人の声を聞いてみると…。

映像説明: 川べりのベンチに座る若い男女のグループの中にいるマスクをつけた女性がインタビューに答える。

マスクをつけた女性・ベトナム語吹き替え: 水は苦手…。

映像説明: 川べりの歩道で、茶色のセーターを着た男性と、コーラルレッドのパーカーを着た女性のカップルがインタビューに答える。

茶色のセーターを着た男性・ベトナム語吹き替え: 川で練習しました。

コーラルレッドのパーカーを着た女性・ベトナム語吹き替え: 練習しようと思ったこともあるけど、泳げない。

映像説明: 歩道に立つ2人の女性。2階建ての赤い観光用バスをバックに、ベージュのコートを着た女性がインタビューに答える。

ベージュのコートを着た女性・ベトナム語吹き替え: 習ったけど、泳げないわ。

映像説明: いくつもベンチが並ぶ川べりの遊歩道を人々が行き来している。

ナレーション: 水泳に苦手意識を持つ人も、少なくないようだ。その背景には、何があるのか。

映像説明: クリーム色(いろ)の建物の前。赤茶色のタイルが敷かれたスペースに、赤と白のシャツに紺のズボンのジャージ姿の大勢の子どもたちが20人ほど集まっている。先生が黄色いボールを投げると、子どもたちがそのボールに当たらないように逃げる。

ナレーション: 実は、ベトナムのほとんどの小学校にはプールがない。

映像説明: 赤茶色のタイルが敷かれたスペース。子どもたちの列の前に、大小さまざまな円が5つ、地面にまっすぐ並べて置かれている。先頭の女の子が、円の中を踏みながら小走りで駆け抜けたあと、列のほうに走って戻っていく。隣の列でも、男の子が円の中を踏みながら走っていく。 道端に設置された赤い消火栓周りで2人の子どもが遊んでいる。

ナレーション: スイミングスクールはあるが、そもそも水泳に対する考え方が、日本とは大きく異なるのだという。

映像説明: オフィスの一角で、青いソファーに座った鮎澤代表がインタビューに答える。

鮎澤代表: 溺れないようになったら、もう水泳はおしまい、っていう意識が強い方(かた)が多くて、 日本(にほん)のように、スポーツとして末永く水泳を楽しむっていう意識が、ちょっと、少ないのが現状です。

映像説明: サギヌマ スイミング クラブの室内プール。背中に四角いスイムヘルパーをつけた子どもたちがプールのふちに一列に並び、前に立つ黒いスイムキャップをかぶったコーチの掛け声のあと、水に顔をつける。 黒いキャップをかぶったコーチが、背中に四角いスイムヘルパーをつけ、ビート板につかまって泳ぐ子どもを支えて、クロールの泳ぎ方を教えている。

ナレーション: 水泳に対する意識を「身を守るもの」から、「楽しいスポーツ」に変える。

映像説明: 現地語で書かれたロールスクリーンが置かれた部屋。赤や青のスイムヘルパーが並べられた棚の前で、スーツ姿の鮎澤代表がうなずきながら部屋の奥を見つめている。

ナレーション: 鮎澤さんの挑戦には、そうした思いもあった。

映像説明: 大型のバスに乗り込むスーツ姿の一行。 2人掛けの長机(ながつくえ)が並べられた部屋に20人ほどの男女が座り、話を聞いている。

テロップ: 2020年2月24~(から)25日 健康・スポーツ ミッション 主催:日本国スポーツ庁 ジェトロ

ナレーション: この日、鮎澤さんが参加したのは、ジェトロのミッション。健康やスポーツに関連する商品を扱う企業、13社が集まった。

映像説明: 赤いじゅうたんが敷かれた商談会場。壁に張られたスクリーンには、「JETRO(ジェトロ)」のロゴと、黒の文字で「ジェトロ 健康・スポーツ商談会 in ベトナム」、その下に「JETRO Healthcare & Sports Meeting in Vietnam(ジェトロ ヘルスケア アンド スポーツ ミーティング イン ベトナム)」と書かれている。壁際と会場の中央にテーブルが並べられ、人々が座って話をしたり、展示物を見たりしている。 数字などが表示された液晶のあるベージュの箱型の機械が置かれたテーブルで、5人の男女がパンフレットを前に話をしている。 中央のテーブル。日本語で「ショートソックス」と書かれたパッケージを手にした女性が、5人の男女を前に身ぶりを交えて話している。

ナレーション: ベトナムの健康意識やスポーツ需要を探り、そこに潜むニーズを掘り起こすために行われた、このミッション。

映像説明: 瓦屋根に、一部がレンガ造りの洋風の建物にスーツ姿の一行が入っていく。

ナレーション: 会期中には、商談会に加えて、関係機関や企業の視察も行われた。

映像説明: 木目調の壁の部屋。マスクをつけ、スーツ姿の鮎澤代表と参加者の一行がコの字型のテーブルの左手側に座っている。一行が座る机の上に小さな日の丸の旗が置かれている。コの字型のテーブルの右手側の机の上には、赤地の中央に黄色い星が配置されたベトナムの旗が置かれ、スーツ姿の男性たちが並んで座っている。それぞれの席にはスタンドマイクが置かれている。

ナレーション: 訪れたのは、スポーツを所管する行政機関。そこで聞いたのは…。

映像説明: ベトナム側の席の中央に座る、紺のスーツ姿の男性が話をする。紺のスーツ姿の男性の右隣には、青いマスクをつけた男性が座り、話を聞いている。

テロップ: ベトナム文化スポーツ観光省 ヴォン・ビック・タン スポーツ総局長

ヴォン スポーツ総局長・ベトナム語吹き替え: 10年ほど前には、年間6,000人以上が溺れて死んでいました。 対策プログラムを導入し、去年の死亡者は1,900人に減少しています。 しかし、まだまだ多い。今後も水泳教育に力を入れていかなければなりません。

映像説明: 紺のスーツ姿のヴォン スポーツ総局長が、何枚もの名刺を手に持ちながら、鮎澤代表を含む参加者たちに囲まれて話をしている。 鮎澤代表が、青いマスクをつけた男性や、ほかの参加者と輪になって話を聞いている。

ナレーション: 政府の持つ問題意識をじかに聞いた鮎澤さん。この国で求められていることを、肌で感じた。

映像説明: 部屋の一角で、白いマスクをつけた鮎澤代表がインタビューに答える。

鮎澤代表: 政府の人がこういう方針を打ち出してるよ、とか。実際、こういうふうに直接お話を聞くことができて、 あの改めて、(水泳教育が)本当に必要にされてるものなんだと、実感することができました。

映像説明: サギヌマ スイミング クラブの室内プール。おなかにスイムヘルパーを巻いた子どもたちが、コーチに支えながら背泳ぎで泳いでいく。

ナレーション: 水泳教育、その社会的意義は大きい。

映像説明: 木目調の壁の部屋で、白いマスクをつけ、スーツ姿の鮎澤代表が席について話を聞いている。

ナレーション: 一方、それをビジネスとして成立させるには、何が必要なのか。

映像説明: 現地語で書かれたロールスクリーンなどが並ぶスペース。片隅には小さなステージが作られ、スクーターが展示されている。向かいには受付カウンターとロビーがあり、大型モニターに水泳をする男性の映像が映し出されている。

テロップ: ルネサンス

映像説明: 壁に、アルファベットのRとe を人の形にデフォルメしたマークと、「SWIMMING & FITNESS RENAISSANCE JAPAN」と書かれた看板が掲げられている。

ナレーション: 続いて向かったのは、ルネサンス。日本国内の売り上げ、業界第3位の大手フィットネスクラブだ。

映像説明: フィットネスクラブの中。男性たちが、両手または片手でダンベルを使い、トレーニングをしている。 スタジオでは、女性たちが男性インストラクターの動きに合わせてエアロビクスをしている。

ナレーション: この分野の日本企業(にほんきぎょう)では、初めて東南アジアに進出した。2015年にオープンしたハノイの店舗。いまでは、その会員数は、4,000人を超える。

映像説明: 受付カウンターに、紺のポロシャツを着た男女のスタッフが立ち、利用者の対応をしている。 さまざまな器具が置かれたフィットネスクラブの中で、男性たちがトレーニングをしている。 広いヨガスタジオ。ステージの上のインストラクターを見ながら、100人ほどの人々がヨガマットの上に座り、前屈(ぜんくつ)をしている。 6レーンの屋内プール。スイムキャップをかぶった人々がゆっくりと泳いでいる。 20台ほどのフィットネスバイクが置かれたスペース。さまざまな年代の利用者で、すべてのバイクが埋まっている。

ナレーション: 訪れたのは平日の昼間。それにもかかわらず、店内には多くの人の姿が。混雑によるトレーニングマシンの「順番待ち」も珍しくないという。

映像説明: ロビーに集まる一行が、黒縁の眼鏡を掛けたスーツ姿の男性の話を聞いている。

テロップ: ルネサンス ベトナム 大森 健司 社長

ナレーション: 参加企業からは質問が相次ぐ。その答えからは、消費者のリアルな姿が浮かび上がる。

映像説明: ロビーで、グレーのジャケットを着た男性が質問し、黒縁の眼鏡を掛けたスーツ姿の大森社長が答える。

グレーのジャケットを着た男性: 集客は、どういう集客を?

大森社長: Facebookとかいろいろ言いますけども、やっぱり口コミです。 コミュニティー大好きな、こう、国民性なんで。 やっぱり誰かが行き始めて、だから街ごと来るとかっていうのも。

映像説明: 大森社長の横に立つ黒いTシャツ姿の男性が、一行に向かって話をする。 ヨガスタジオで、インストラクターの動きに合わせて一斉に腕を上げる利用者たち。 ダンススタジオで、エアロビクスを行う女性たち。

テロップ: 現場責任者

現場責任者・男性: (具体的な)目的を聞いて、その目的に合わせてトレーニングメニュー指導するっていうのが、日本(にほん)だとセオリーじゃないですか。 (日本(にほん)のお客のように)目的がないんですよ。健康になるためにいるだけ、っていう感じの人がすごく多い。 ものすごくマイペース。

映像説明: ストレッチポールやフレックスクッションが置かれたフローリングの部屋。女性たちがストレッチをしている。座り込んだり、寝転がったりして、笑いながらおしゃべりをしている女性たちもいる。

ナレーション: 消費者のマインドにも、日本人(にほんじん)とは大きく異なる部分があるようだ。彼らの心をつかむためには何が必要なのか。

映像説明: ダンススタジオの入口の前で、黒縁の眼鏡を掛け、黒いスーツ姿の大森社長が、一行に向かって話をしている。

ナレーション: 大森社長は、これまでの経験をもとに語る。

映像説明: 白い壁の部屋で、大森社長がインタビューに答える。 プールの中で、5人ほどの女性が固まっておしゃべりをしている。 フィットネスバイクをのんびりとこぐ女性が笑顔を見せる。 大森社長が話を続ける。

テロップ: ルネサンス ベトナム 大森 健司 社長

大森社長: 日本(にほん)のスタイルを全部押しつけるっていうものは、やはり受け入れ、はなかなかしづらいというところが、 やり始めて分かったところです。 日本人(にほんじん)の目から見ると、ルーズに見えるんですけども、 やっぱりベトナム人の社会的なルール、雰囲気、スタイルからいうと、 そこは許容していかなきゃいけないってところ、たくさんあります。 そこは、われわれが勉強して、そこはなじむっていうところが必要。

映像説明: ガラス窓から、下の階にあるプールの様子を見る鮎澤代表。

テロップ: S&F ベトナム 鮎澤 貴孝(あゆさわ たかのり) 代表

ナレーション: 視察する鮎澤さん。いわばベトナムでの“先輩”にあたるルネサンスを見て、気づいた点は…。

映像説明: 濃い木目調の壁の前で、鮎澤代表がインタビューに答える。

鮎澤代表: 日本(にほん)のいいところしっかり生かしながら、 ベトナムの人に、受け入れられるプログラムをしっかり作っていかないと。 何が受け入れられるのかというのを、しっかり見極めていく必要があるなと。

映像説明: 階段を上がったところにあるスペースに集まる参加者の一行。大森社長が身ぶりを交えて話をしている。参加者と一緒に、鮎澤社長がうなずきながら真剣な表情で話を聞いている。

ナレーション: 先行する企業からは、「日本流(にほんりゅう)」に固執するばかりでなく、現地のニーズに柔軟に合わせていくことの大切さがうかがえた。

映像説明: 緑のツタが密集した壁の前で、胸元にイルカのワッペンをつけた紺のポロシャツ姿の鮎澤代表と、白いシャツ姿の男性が書類にサインをしたあとで、互いの書類を交換する。(映像提供 S&F ベトナム)

ナレーション: ミッションの後、現地のプールと契約を締結。

映像説明: ブラインドが掛かったオフィスで、白いノートパソコンを操作する鮎澤代表。

ナレーション: 今年5月に、水泳教室をオープンする予定だ。

映像説明: ヴォン スポーツ総局長の話を、一行と一緒に聞いている鮎澤代表。 ルネサンスのプールをガラス越しに見学する鮎澤代表の後ろ姿。

ナレーション: 挑戦を続ける鮎澤さん。その原動力は、子ども時代の思い出。

映像説明: 大きな窓のある建物の中で、鮎澤代表がインタビューに答える。 プールの中で顔をつける子どもたち。黄色いキャップをつけた鮎澤代表が笑顔で手をたたきながら子どもたちに声を掛けている。(映像提供 S&F ベトナム) 大きな窓のある建物の中で、鮎澤代表が話を続ける。

鮎澤代表: 僕は小さい頃、あの、水泳がすごく嫌いだったんですよ。もう苦しくて。泳ぐのも、もう顔をつけるのも嫌だったんですけども。 泳げるようになってきて、すごく、水泳の楽しさっていうことを知ることができたので、 まずは、自分から進んで楽しんでできる、水泳っていうのを目指していきたいなあと思ってます。

映像説明: 黄緑のウェアに黄色(きいろ)やオレンジのゼッケンを着て、サッカーボールに足を乗せる子どもたち。 プールの中で、スイムヘルパーをおなかに巻いて、背泳ぎをする子どもたち。 黄緑のウェアに黄色いゼッケンを着た男の子の頭をなでる山下ハノイ支社長。 川べりのベンチに座り、笑顔を見せる若者たち。 サッカーコートの中で笑顔を見せる体育座りの男の子たち。 鮎澤代表が階段をのぼっていく。

ナレーション: スポーツの力。それは、知らず知らずのうちに、楽しさの中から大切なことを学べるところにある。これからの社会を担う子どもたちに、生きるために必要なことを伝えたい。その挑戦は続く。

映像説明: 薄い青を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。 中が空洞になった地球儀が回転している。


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9月24日(予定)
テーマ:中小企業の海外ビジネス 切り札は外国人!?

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