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出会いが創る! 伝統産業の新たな価値 ‐こはぜ×藍染で世界へ‐

2020年02月13日

足袋の留め具に使われる「こはぜ」。日本人の和装離れに伴って需要が落ち込むなか、創業100年を超える兵庫県の企業が乗り出したのが、足袋以外の用途の商品開発と海外市場の開拓だ。パリの見本市に向けて用意したのは、こはぜを留め具にした藍染のジャケット。コラボする徳島の藍染を行う企業も、その価値を高め、発信していくため、他社との連携に前向きに取り組む。日本の異なる分野との、そして、既成のイメージにとらわれない外国人との出会いから生まれる新たな価値。日本の伝統産業の挑戦を追った。

(12分07秒)

テキスト解説を読む

テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。

映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。 薄い青を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。 世界地図の上で回転する、中が空洞になった地球儀から、もうひとつ地球儀が飛び出す。 拡大表示された地球儀の横にタイトルが現れる。 「世界は今ジェトログローバルアイ」

映像説明: スタジオ。地球儀と世界地図の画像をバックに、女性キャスターが入ってくる。前身頃(まえみごろ)に4つのボタンがついた茶色のワンピース姿。 左手の親指と人差し指でつまんだ小さな金具を見せ、右手の手のひらに載せながら話をする。 手のひらに置かれた、小指の先ほどの金色の金具。平たい爪の形で、表面にはうろこの文様が施されており、付け根部分には3つの穴が等間隔に開いて(あいて)いる。 スタジオの女性キャスターが話を続ける。

テロップ: 八木 ひとみ(やぎ ひとみ)

八木(やぎ)キャスター: 世界は今、ジェトログローバルアイ。 みなさん、この金具をご存じでしょうか? 実はこれ、「こはぜ」という和装には欠かせない足袋の留め具です。そのこはぜで今、日本の伝統的な染物、藍染めとのコラボにより、海外に挑戦しようとしています。2つが出会うことによって、どんな商品が生まれたのでしょうか。その取り組みを追いました。

テロップ: 出会いが創る! 伝統産業の新たな価値 ‐こはぜ×藍染で世界へ‐

映像説明: 青空の下、地平線まで続く平野に街が広がる。手前にそびえ立つ細長い電波塔は、最上部の近くに円筒形(えんとうけい)の展望台が設置され、周りに密集して建つ近代的な高層ビルを見下ろしている。周囲には緑の多い住宅地が広がり、はるか遠くには高層の建物群が白くかすんでいる。

テロップ: カナダ トロント

映像説明: 大きなガラス窓で囲まれた部屋。外には夜の闇が広がる。 部屋の中央に作られたベージュの木目調の床のランウェイを、黒いワンピースを身にまとった女性たちが、一列になって歩いていく。周りの椅子席はすべて埋まり、椅子席の後ろには大勢の人々が立ち、ランウェイを歩く女性たちのほうにスマートフォンを向けている。紫や緑の柄(がら)が入ったものや、金色のスパンコールをつけたものなど、異なるデザインのワンピースを着た女性たちがさっそうと歩く。

テロップ: 2019年2月 トロント・ファッション・ウィーク

ナレーション: 2019年、カナダのトロントで行われたファッションショー。きらびやかな服を身にまとい、ランウェイを歩くモデルたち。

映像説明: 観客の拍手のなか、胸元と肩口から袖にかけて、うろこのような金色の飾りを付けた黒で丈の短いミニのワンピース姿のモデルがランウェイを歩く。後ろには、右半分に同じ金色のうろこのような飾りを並べてつけた黒のワンピース姿のモデルが続く。 ランウェイを歩くモデルの写真。左側は長袖、右側はノースリーブの黒のワンピースを着ている。右半身には金色のうろこのような飾りがびっしりと貼りつけられ、たくさんの釣り糸のようなものが膝のあたりまで垂れ下がり、釣り糸のようなものの隙間から金色の飾りが透けて見えている。 黒いワンピースに取り付けられた、金色の飾りのアップ。爪のような形がうろこのように見える。根元に開けられた小さな穴から、釣り糸のようなものが無数に下がっている。

テロップ: こはぜ

ナレーション: ドレスのアクセントになっている金色の装飾品。よーく見ると、どこかで見覚えが。そう、足袋の留め具に使われている、こはぜだ。

映像説明: 白い壁の部屋に立つ、黒いTシャツを着た男性の写真。手には箱のようなものを持っている。後ろの壁には2枚の絵が飾られ、壁際に置かれたスチール製のハンガーラックに、黒いシャツなどが吊るされている。

テロップ: Zoran Dobric(ゾラン ドブリック) デザイナー ゾラン・ドブリック さん

テロップ: 初めて見た「こはぜ」に日本の美を感じた

ナレーション: カナダの新進気鋭のデザイナー、ドブリックさんが、こはぜを採用した理由は、見たこともないもので、日本の美を感じたからだという。

映像説明: 木々(きぎ)が生い茂る(おいしげる)小高い山のふもとに、住宅や工場が軒を連ねる。画面左下の四角い枠内に兵庫県の地図。兵庫県は、東は京都府と大阪府、西は鳥取県と岡山県に接し、北は日本海、南は瀬戸内海に面している。神戸市は県の北東、瀬戸内海に面していて赤い丸印(まるじるし)で示されている。丹波篠山市(たんばささやまし)は県の中東部(ちゅうとうぶ)、京都に近いところに位置し、赤い星印(ほしじるし)で示されている。山すその一角に建つ、白い壁の2階建ての建物。入口に張り出したひさしには、青い字で「青山産業研究所(あおやまさんぎょうけんきゅうしょ)」と書かれた看板が掲げられている。

テロップ: 青山産業研究所(あおやまさんぎょうけんきゅうしょ)

ナレーション: ドブリックさんが採用した、こはぜを製造しているのは、青山産業研究所(あおやまさんぎょうけんきゅうしょ)。

映像説明: 建物の中。薄茶色(うすちゃいろ)の壁の広い工場に、円盤があちこちについたたくさんの機械や、金属のテープを巻いたもの、プラスチックのコンテナなどが置かれ、天井は黒いはりがむき出しになっている。白いつなぎを着て眼鏡を掛けた男性が、ベルトをかけたローラーが高速回転する機械を見つめている。黄色い半袖のポロシャツに、水色のオーバーオールを着たショートボブの女性が、シルバーのローラーが回る機械を動かしたり止めたりしている。 黄色い半袖のポロシャツに、水色のオーバーオールを着たショートボブの女性が、シルバーのローラーを回すと、手元の台の中央が少しずつ回り、爪の形に穴が開いた(あいた)金色のテープが少しずつ右に移動する。 機械の下に置かれたトレイ。爪の形に型抜きされた金色のこはぜが、金属のレーンを滑り落ちてトレイの上にたまっていく。

ナレーション: ここ、丹波篠山(たんばささやま)で、創業100年を超える、こはぜの専業のメーカー。こはぜだけを作る企業は、今や国内で僅か3社のみだという。

映像説明: 白いつなぎを着た男性が、ローラーが高速回転する機械から出てきたものを手にとって見る。

テロップ: 青山産業研究所(あおやまさんぎょうけんきゅうしょ) 青山 佳司(あおやま けいじ) 会長

ナレーション: 商品開発や製造機械の整備を担当する会長と、

映像説明: 黄色い半袖のポロシャツに、水色のオーバーオールを着たショートボブの女性がシルバーのローラーがついた機械の前に立ち、回転する台の横にある箱型の機械に透明な容器の中に入った白い液体を差す。

テロップ: 青山産業研究所(あおやまけんきゅうしょ) 久保 佳代 社長

ナレーション: 営業を行う社長の、夫婦で切り盛りする、零細企業。

映像説明: 年季の入った機械に囲まれ、ショートボブの久保社長がシルバーのローラーがついた機械の前に立って真剣な表情で作業を続ける。 1990年10月14日の日付が入った写真。ツタに覆われた壁の前にテントが張られ、2本のマイクスタンドや黒いピアノがあり、その前に長机(ながづくえ)が置かれている。長机(ながづくえ)には緑と赤でアルファベットのRSKをデザインしたマークと「山陽放送」と書かれた布が掛けられ、卓上マイクに向かって話をする男性と髪の長い女性が並んで座っている。2人の後ろには「RSKラジオ 倉敷ラジオスクエア 放送中」と書かれただ円形の看板が立っている。

ナレーション: 実はこちらの社長、少々変わった経歴を持っている。以前は、山陽放送のアナウンサー。

映像説明: 薄茶色(うすちゃいろ)の壁の工場。ショートボブの久保社長が、シルバーのローラーがついた機械をのぞき込み、ペンチのような工具を差し入れて、短くて細い金属片のようなものを取り除いている。 ショートボブの久保社長がうつむいて手元を見つめている。

ナレーション: そこから転身して、日々、汗と油にまみれ、50年以上使い続けた専用の機械で、1日5万個から8万個を生産。

映像説明: 台(だい)の上に広げられた大量のこはぜ。いくつかの山に分けられている。白い手袋をつけた手が、中央により分けたこはぜの山をつかみ、右手のほうに移動させていく。 木目調の台の上に藍色の足袋が一足置かれている。足首のあたりに白と赤のステッチが入っている。 足首の後ろの部分に、金色のこはぜが3つ縫い付けられている。

ナレーション: 日本で販売されている足袋や地下足袋の8割以上で、こちらの「こはぜ」が使われている。

映像説明: 薄茶色(うすちゃいろ)の壁の工場。ショートボブの久保社長がシルバーのローラーがついた機械を動かしている。機械の上の台に置かれた箱の中を金色のテープが通ると、爪の形に穴が開いて(あいて)いき、機械から送り出された穴の開いた(あいた)金色のテープが、右手に置かれた大きなコイルに巻き取られていく。

ナレーション: しかしなぜ、圧倒的な国内シェアを持ちながら、海外展開に踏み切ったのだろうか。そこには、伝統産業ならではの理由があった。

映像説明: 薄茶色(うすちゃいろ)の壁の工場の一角で、ショートボブの久保社長がインタビューに答える。

テロップ: 青山産業研究所(あおやまさんぎょうけんきゅうしょ) 久保 佳代 社長

久保社長: 和装の文化がどうしても減ってきましたので、 足袋を履かれる方(かた)が減ってきましたよね。 と、ともに、こはぜの需要も減ってきたために、 こはぜを守るために、生かすためには、 じゃあ、全く知られてない海外に持って行ったらどうかなというところから、 海外展開を図るようになりました。

映像説明: 木製のダイニングテーブルが置かれた部屋。壁際には木製の食器棚や冷蔵庫、木製のラックが置かれ、調味料や酒のボトル、コーヒー豆などが並んでいる。パソコンやノートを広げたダイニングテーブルに、ショートボブの久保社長が座っている。向かいには、赤いフレームの眼鏡を掛けて白と黒のチェック柄のワンピースを着た女性が座り、ペンを手に身ぶり、手ぶりを交えて話をする。久保社長がうなずきながら聞いている。

テロップ: ジェトロの専門家(ファッション分野) 森本 道子

映像説明: 久保社長が身を乗り出して赤いフレームの眼鏡を掛けた森本(ジェトロの専門家(ファッション分野))の手元にあるノートを指さす。赤いフレームの眼鏡を掛けた森本(ジェトロの専門家(ファッション分野))が資料をめくりながら話をする。

テロップ: 新輸出大国コンソーシアム

ナレーション: そこで、こはぜを守るために久保社長が活用したのが、企業と専門家が二人三脚で海外展開を目指すジェトロの支援だ。

映像説明: 展示会場のブースの写真。黄緑色(きみどりいろ)の壁の会場で、ショートボブの久保社長が、白いTシャツにシルバーのネックレスをつけた男性と並んで笑顔を見せている。白いパーティションには、木製のハンガーが掛かっている。

テロップ: ファッション関連の総合見本市 「プルミエール・ヴィジョン・パリ」

映像説明: 展示会場のブースの別の写真。テーブルの上に置かれた、カラフルなこはぜのサンプルを並べた木製のコレクションボックスを、久保社長を含む4人の女性が囲んでいる。こはぜをつなげたネックレスをつけた久保社長の横で、黒の柄物のワンピース姿の女性、白いジャケットを着た女性が、コレクションボックスの中にずらりと並ぶ色やサイズ、柄(がら)の異なるこはぜを見つめている。黒のカチューシャをつけた女性が、笑顔で手をのばしている。

ナレーション: まず、商品分析や市場調査を重ねて売り込み先を絞るなか、パリで行われたファッション関連の総合見本市を視察。翌年、初めて出展した時、こはぜの新たな可能性を知った。

映像説明: 木製の台の上に置かれた表側が藍色、裏側がスカイブルーの2枚の布。裏側のスカイブルーの布には、シルバーのこはぜが6枚、表側の藍色の布に1枚縫い付けられている。 扇形(おうぎがた)で、表側が藍色、裏側がスカイブルーの布が2組(ふたくみ)、上下に並べて置かれている。どちらも裏側のスカイブルーの布にこはぜが6枚ついており、上部に丸ゴムがついている。上に置かれた1組(ひとくみ)は、表側の藍色の布が刺し子になっており、黒のこはぜが3枚、花のような形に飾りつけられている。下に置かれた1組(ひとくみ)は、表側の藍色の布の表面がなめらかで銀色のこはぜが1枚飾りつけられている 表面がなめらかな藍色の布に飾りつけられた1枚の銀色のこはぜのアップ。

テロップ: こはぜを留め具に使ったサポーター

ナレーション: そこで会ったバイヤーの意見などを参考に開発したのが、手首の腱鞘炎などを保護するサポーター。留め具だけでなく、ファッション性を高めるために、ワンポイントに「こはぜ」を付けた。

映像説明: 黒いシューズボックスの上に、足袋のように足先が分かれた革靴が載っている。紫がかった藍色で内側はベージュ。足の甲の部分には3本のベルトがついている。 ベルトを外すと内側には黒のこはぜが1つずつついており、向かい側には3列の掛け糸が並び、こはぜを留められるようになっている。

ナレーション: もう一つは、ひもやマジックテープの代わりに、こはぜを使った靴だ。

映像説明: 木製のダイニングテーブルが置かれた部屋。ショートボブの久保社長と赤いフレームの眼鏡を掛けた森本(ジェトロの専門家(ファッション分野))が向かい合って座っている。久保社長がシューズボックスからつま先が分かれた黒の革靴を取り出し、森本(ジェトロの専門家(ファッション分野))が話しかける。 つま先が分かれた黒の革靴を手にした久保社長が靴を持ったまま答える。

ナレーション: この日は、前年に続いて出展するパリの見本市に向けた最終打ち合わせ。

森本(ジェトロの専門家(ファッション分野)): これも完成品として出すんですよね?

久保社長: これもだから、オーダーメードしたいんですよ、本当はね。こはぜも…。

映像説明: 革靴のベルトの内側を見せながら久保社長が話をし、森本(ジェトロの専門家(ファッション分野))がノートにメモをしながらうなずく。

ナレーション: 今回の戦略と新商品のチェックを行なった。

映像説明: 森本(ジェトロの専門家(ファッション分野))が手ぶりを加えながら、久保社長に話をする。

森本(ジェトロの専門家(ファッション分野)): フランス人って紺、黒、茶なんですって。 そこから、もう、だから赤とかのバッグいらないって言われちゃったんですよ。はい。

久保社長: ああ、そうですかー。

映像説明: 木製のダイニングテーブルを挟んで2人が熱心に打ち合わせを続ける。

ナレーション: 3年間、久保社長とともに海外を目指し、歩んできたジェトロの専門家は…。

映像説明: さまざまな額やポスターが飾られた部屋。細長い葉が放射状に広がった観葉植物の前で、森本(ジェトロの専門家(ファッション分野))がインタビューに答える。

テロップ: ジェトロの専門家(ファッション分野) 森本 道子

森本(ジェトロの専門家(ファッション分野)): 足袋だけじゃない留め具。 例えば、ファスナーの代わりとか、えー、ボタンの代わり、といったものにも使えます。 このように新しいアイデアを、えー、出すことによって、 世界の人だけではなく、日本(にほん)の人にも、新しいこはぜの提案が、ま、えー、そういった提案ができるというふうに思いました。

映像説明: 凱旋門前(がいせんもんまえ)の幅の広い道路。細かい彫刻が施された巨大な四角い門が、青空の下にそびえ立ち、片側4車線の広い車道の両側に、きれいに刈り込まれた背の高い街路樹が並んでいる。中央分離帯には白い台座に立てられた縦型の信号機が一列に置かれている。

テロップ: パリ

映像説明: 石造りの重厚な建物が並ぶ通り。幅の広い歩道を、ショートボブの久保社長が黒いコートを着て歩いていく。

ナレーション: 準備は万端。いざ、ファッションの都(みやこ)、パリへ。

映像説明: 日光が降り注ぐなか、黒いコートの胸元にコサージュを付けた久保社長が歩きながらインタビューに答える。背後の車通りの多い道路の突き当たりには、緑の屋根に金色の像が置かれた巨大な建物がある。

久保社長: これから「青山こはぜ」を売り込みに行きます!

映像説明: 展示会場の入口。天井から吊るされた横断幕には、全裸の男性が森の中の滝に飛び込む写真に、フランス語で「PREMIÉRE ViSiON(プルミエール ヴィジョン)」と書かれている。入口前の広いスペースで、6人ほどの来場者が立ち止まって話をしている。ガラスの壁で仕切られた会場の奥には大量のブースが並び、大勢の人でにぎわっている。 広々とした会場の中。エスカレーターの下に、移動式の売店が置かれた広いスペースがあり、壁際に赤いパラソルが並んでいる。奥に向かって高い天井に蛍光灯が並ぶ広大なスペースが広がり、白いパーティションで区切られた大量のブースが会場を埋め尽くしている。

テロップ: 2019年9月17~(から)19日 プルミエール・ヴィジョン・パリ

ナレーション: 久保社長が2年連続で出展するファッション関連の世界3大見本市のひとつ、プルミエール・ヴィジョン・パリ。

映像説明: マスタードイエローのカーペットが敷かれた広い通路を人々が行き交っている。左右には背の低い白いパーティションで区切られたブースが並ぶ。天井からつり下げられた看板には「Hall3 LEATHER MANUFACTURING LEATHER SMART CREATION」、「Hall 4 ACCESSORIES」などの文字がある。 黒い布地が張られた木のフレームにディスプレーされた彫金細工。中央に水色やサンゴ色(いろ)、黒の石がはめ込まれ、こまかな模様がデザインされたブローチのようなアクセサリーが2種類と、まが玉のような形の金属を左右対称に7つずつ並べ、それぞれにダイヤモンドのような石をはめこんだデザインのアクセサリーがあり、それぞれのデザインのアクセサリーは、シルバーとゴールドの2色が並べられている。 ショーケースの中に飾られた色とりどりの宝飾品。濃紺の陳列台の上に、赤、水色、黄、オレンジなど、さまざまな色や大きさのだ円形(だえんけい)の石を組み合わせ、アルファベットのTの字やVの字につなげたアクセサリーが6点展示されている。隣の台には、ヒトデをかたどった青や黄色(きいろ)、ピンクのアクセサリーが並んでいる。 グレーのパネルが置かれたブースの中。紫や濃い緑で模様が描かれたパネルにレールが取り付けられ、赤や水色、クリーム色(いろ)、焦げ茶など、さまざまな色の生地見本が掛けられたり、ピン留めされて展示されている。 赤い壁に囲まれた展示会場の一角。ピンク、グレー、マスタードイエローのカーペットで囲まれた、グレーのカーペットが敷かれた中央のスペースに、白いカウンターやパネルがいくつも置かれている。天井からつり下げられたポールに青や白の半透明のテープを垂らした装飾がブラインドカーテンのようにぶら下がっている。赤い壁の壁際には、白い枠で囲っただけの壁のないブースが作られ、大きなパネルがたくさん並べられて、にぎわいをみせている。

ナレーション: 世界各国からアクセサリーやテキスタイルなど、2,000を超える企業、団体が参加。およそ5万6,000人が来場した。

映像説明: 展示会場の別の一角。透明なパーティションで囲まれたブースが並ぶ。黒のライダースジャケットを着た男性が通路を歩きながら、ディスプレーされたジャケットやチェックのシャツ、柄物のジャンパーなどを透明のパーティション越しに眺めながら歩いてくる。 グレーのチェックのジャケットを着た男性が立ち止まり、透明なパーティションの奥に並べられた柄物のジャンパーを見つめる。 グレーのパネルが置かれたブースの中。黒いジャケットを着て、肩に黒いバッグを掛けた男性が、パネルに取り付けられたレールに掛けられた青やオレンジ、赤、茶色などのチェック柄の厚手の布地にスマートフォンを向けている。

ナレーション: ここで話題になったものが、今後のファッション業界に大きな影響を与えるという。

映像説明: 白いパーティションで囲まれたブース。周りの通路にはピンクのカーペットが敷かれ、奥のパーティションに貼られたポスターには、ピンクのラインに白抜きの文字で「KOHAZE」と書かれている。入口付近に置かれた白いテーブルには木製のコレクションボックスが並べられ、そばに動画を映した小さなモニターが置かれている。黒のジャケットにグレーの柄物のパンツを履いた女性と白いトップスに黒いズボン姿の女性がテーブルの前に立ち、テーブルを挟んで向かいに立つカーキ色(いろ)のジャケット姿の男性が、コレクションボックスから商品を1つ手に取って見つめる。青いジャケットに水色と青のスカート姿の女性が、隣のテーブルに置かれた黒い靴を手に取って見ている。 木製のコレクションボックスに並ぶ、こはぜのサンプル。金色、銀色、銅色のほかに、赤、黒、パステルカラーなど、さまざまな色のこはぜが取りそろえられている。 いろいろなデザインのこはぜ。「3」、「4」、「5」など数字が入ったものや、波のような模様が入ったもの、三角形の突起が付いているもの、漢字が入ったものなどがある。 ネックレス用マネキンに展示された金色のこはぜのネックレス。60枚ほどのこはぜをつなげて作られている。隣には、チェーンにこはぜをぶら下げたネックレスがディスプレーされている。 ショートボブの久保社長が、3人の来場者と一緒に、こはぜのサンプルを囲んでいる。黒いコートを着たブロンドヘアーの男性がサンプルの1つを指差し、向かいに立つ眼鏡を掛けた女性が、こはぜの上に指を置く。

ナレーション: 今までに会った関係者をブースに招待していたこともあるが、予想以上に多くのバイヤーが「こはぜ」を見に訪れた。

映像説明: グレーや藍色の足袋が置かれた台の上に、金色のチェーンに金色のこはぜをあしらったネックレスが入った黒い箱が置かれている。久保社長がネックレスに触れながら、隣に立つボディー部分が紺地に白の水玉模様で、袖部分は白いシャツを着た男性に英語で説明している。久保社長が、男性が手にした資料を指さし、顔の横で両手を回すしぐさをする。ボディー部分が紺地に白の水玉模様で、袖部分は白いシャツを着た男性がうなずきながら話を聞いている。

ナレーション: 久保社長、アナウンサー時代に培ったトークと積極性で、こはぜをアピールする。

映像説明: 白いパーティションで囲まれた、青山こはぜのブース。藍色のジャケットやズボン、青やオレンジの柄物のポーチなどが飾られた棚の前で、黒のジャケットに白いシャツを着てひげをはやした男性がインタビューに答える。

テロップ: オランダのデザイナー

オランダのデザイナー・男性・英語: とても小さいけど、いろいろなデザインがあるね。 こんなのは見たことがないよ。

映像説明: 青山こはぜのブースの前。久保社長がえんじ色(いろ)のセーターにグレーのスカーフを首にかけた男性の腕を取って、ブースに案内する。黒いライダースジャケットを着た森本(ジェトロの専門家(ファッション分野))が後方から声をかける。 えんじ色(いろ)のセーターにグレーのスカーフを首にかけた男性が、台(だい)の上に置かれた金色のこはぜのサンプルを指さす。久保社長が別の位置に置かれたサンプルを置き直す。 久保社長が、えんじ色(いろ)のセーターにグレーのスカーフを首にかけた男性に、身ぶりを交えて話をする。通路を挟んで隣にあるブースには、たくさんのモノトーンの生地見本が、壁際のラックいっぱいに吊るされている。

ナレーション: ブースを訪れたのは、前回の見本市で「こはぜ」を気にいっていたフランスのデザイナーだ。

映像説明: 青山こはぜのブース。パーティションに貼られたポスターの前で、えんじ色(いろ)のセーターにグレーのスカーフを首にかけた男性がインタビューに答える。ポスターには、ピンクでこはぜの形が描かれたマークの下に、同じピンクのラインに白抜きの文字で「AOYAMA KOHAZE」と書かれている。

テロップ: フランスのデザイナー

フランスのデザイナー・男性・フランス語: 製作中のコレクションには、1つもボタンを付けていないんだ。 こはぜを付ければ、私のコレクションは完成だよ。

映像説明: 青山こはぜのブースの中。グレーのセーターを着た女性が白いシャツにひげをはやした男性に藍色のジャケットを後ろから着せる。ひげをはやした男性が笑顔で話をする。 藍色のジャケットの襟の下の身頃部分に、白いこはぜが3つついている。ひげをはやした男性が前合わせ(まえあわせ)の部分を手で触りながら話をし、久保社長がうなずきながら聞いている。ひげをはやした男性が人差し指と親指を合わせて丸の形を作り、OKのジェスチャーをする。

ナレーション: 今回、見本市へ持ってきた新商品で評判が良かったのは、藍色に染めたウールの生地で作ったジャケット。

映像説明: 低いブロック塀(べい)が続く住宅街の一角。狭い道沿いに並ぶ背の高い庭木の奥に、グレーの2階建ての建物がある。画面右上の四角い枠内に四国の地図。徳島県は四国の東部に位置している。徳島市は県の北東にあり、赤い星印(ほしじるし)で示されている。瀬戸内海に浮かぶ淡路島(あわじしま)を挟んで北東に神戸市があり、赤い丸印(まるじるし)で示されている。

テロップ: あおし

ナレーション: 実は、別の企業とのコラボ商品だ。このジャケットを製作したのは、徳島県で藍染めを行なっている企業、あおし。

映像説明: 太い木枠にはめ込まれた大きな窓が並ぶ部屋。窓の前に黒いパーカー姿の女性が立ち、糸巻きからつやのある白い糸を引き出す。

テロップ: あおし 梶本 登基子(かじもと ときこ) さん

映像説明: 隣で椅子に座る藍色のセーターを着た男性が糸の先を触りながら、女性を見上げてうなずく。

テロップ: あおし 梶本 雄大 社長

ナレーション: 藍染め作家である母親。そして、社長で営業を行う息子と2人で切り盛りしている。

映像説明: 写真。天井から藍色に染められた薄い布が吊り下げられているスペースで、白いワイシャツに藍色のネクタイを締めた梶本 雄大社長と、藍色のコートを着たロングヘアーの女性がカメラに笑顔を向けている。

テロップ: 2016年から海外市場に挑戦

ナレーション: こちらの会社も、独自にパリの見本市などに出展し、海外市場に挑戦してきた。

映像説明: 太い木枠にはめ込まれた大きな窓が並ぶ部屋。黒いパーカー姿の梶本 登基子(かじもと ときこ)さんと藍色のセーターを着た梶本 雄大社長が、広い作業台の上で、大きさの異なる5つの輪を3センチくらいの隙間をあけて5重に並べている。黒いパーカー姿の梶本登基子(かじもと ときこ)さんが輪についている5つの小さな突起の数を数える。 黒いパーカー姿の梶本 登基子(かじもと ときこ)さんが話しかけ、藍色のセーターを着た梶本 雄大社長が糸を手繰り寄せる。

ナレーション: そんななか、こはぜを作る企業が、日本のものづくりの魅力を海外へ発信するコラボのパートナーを探していると、ジェトロを通じて知ったのだ。

映像説明: 木の柱のある土壁(つちかべ)の部屋で、藍色のセーターを着た梶本 雄大社長がインタビューに答える。後ろの鴨居には、襟元から裾まで一直線に17個のこはぜがつけられた藍色のジャケットが掛けられている。

梶本 雄大社長: ま、あの、いろんな機会を捉えて、海外に、えー、ま、藍の魅力を訴求していきたいっていうことがあったんですけども、 青山産業さんの方からお声掛けをいただいて、で、あの非常に良い機会かなと。

映像説明: 木の棚に置かれた、四角い風呂敷包み(ふろしきづつみ)。深い色合いの藍に、明るい藍色の模様が入った風呂敷が使われている。傍らには、フリンジがついた濃い藍色の布と、濃い藍色の中に明るい藍色のラインが入った小さな四角い布小物が置かれている。

ナレーション: この会社のこだわりは、天然の染料を使った藍染め。

映像説明: 鮮やかな黄緑色(きみどりいろ)の葉の写真。厚みのある先の尖った葉が、茎の先に放射状に広がり、日光を受けてつややかに輝いている。 こげ茶色(こげちゃいろ)の土(つち)のようなものが、木の丸盆に広げた白い懐紙の上に、ひとつかみほど載せられている。

テロップ: すくも

ナレーション: 使うのは、藍から作った「すくも」という染料。その生産量1位が徳島県だ。

映像説明: 木枠の窓がある作業場。窓の横の土壁(つちかべ)の前に、プラスチックのたらいや細長い棒などの道具と、スチール製の大きなケースが置かれている。部屋の真ん中には、墨汁のような黒い染料がなみなみと入った木桶が置かれ、黒いパーカー姿の梶本 登基子(かじもと ときこ)さんが腕まくりをして、フリンジがついた白い布をゆっくりと木桶の中に沈めていく。木桶にしずめた両手が、真っ黒な液体の中で見えなくなる。 梶本 登基子(かじもと ときこ)さんが、薄く藍色に染まった手で、濃いブルーグレーに染まった布を広げる。 流しに置かれたプラスチック製のたらいに濃いブルーグレーに染まった布を入れ、水道水ですすぐと、たらいの水が黒くにごる。たらいから布を取り出して水分を絞ると、布の色が薄い藍色へと変わる。

ナレーション: 昔ながらの手法で行う藍染めは、すべての工程が手作業なので、化学染料で染めるよりも手間と時間がかかる。それが、販売戦略上(はんばいせんりゃくじょう)の問題の一つだった。

映像説明: 木の柱のある土壁(つちかべ)の部屋で、藍色のセーターを着た梶本 雄大社長がインタビューに答える。

梶本 雄大(かじもと ゆうだい)社長: 扱っているものが、あまり大量生産に向かないので、 ま、数を少なくして、えー、販売するには、やっぱり金額をどうしても高くしないといけないと。

映像説明: 木の柱のある土壁(つちかべ)に掛けられた藍染めのジャケット。襟元から裾までのファスナーの横に一直線にこはぜが並んでつけられている。 展示会場の青山こはぜのブース。ショートボブの久保社長が、襟元から裾までのファスナーの横に一直線に白いこはぜが並んだ藍染めのジャケットをブロンドヘアーの男性に着せる。ブロンドヘアーの男性が脇のポケット口(ぽけっとぐち)を少しめくると、内側にも白いこはぜがついている。

ナレーション: そこで、藍染めの付加価値を高めるための新商品の1つとして考えたのが、留め具としてのこはぜをデザインとしても取り入れたこのジャケットだった。

映像説明: こはぜのついた藍染めのジャケットを着たブロンドヘアーの男性が、胸元に触れながらインタビューに答える。

テロップ: スウェーデンのバイヤー

ブロンドヘアーの男性・英語: とても軽くて、前を閉めると(こはぜが)隠れるけど、 前を開くと飾りになっているのがいい。

映像説明: 青山こはぜのブースの中。黒いコートを着たブロンドヘアーの男性がこはぜを手に取り、久保社長と話をしている。 ブロンドヘアーの男性、眼鏡をかけた女性、ロングヘアーの女性が、こはぜが並べられたテーブルを囲んでいる。久保社長が隣のテーブルに置かれた、足袋のような形の革靴を指さし、ブロンドヘアーの男性がじっと見つめる。奥のパーティションには、こはぜを並べ、宝珠(ほうじゅ)のような形に作った帽子をかぶり、額(ひたい)に日の丸のように見える赤い丸がペイントされた男性のポスターが貼られている。久保社長が話をしながら、手元のこはぜを指さす。

ナレーション: バイヤーたちの反応に、久保社長は手応えを感じていた。

映像説明: こはぜのサンプルや革靴がディスプレーされたテーブルを前に、久保社長がインタビューに答える。

テロップ: 青山産業研究所(あおやまさんぎょうけんきゅうしょ) 久保 佳代 社長

久保社長: 今回はもう初日から、もういきなり(こはぜの)サンプルオーダー、 ならびに、あの、作品を作りたいからっていうことで、すぐその場で、もう注文をしてくださったという方(かた)があって、 この「こはぜ」を使って、逆に私たちが、どんなモノを作ってもらえるのかなっていうのを、すごく楽しみにしています。

映像説明: 青山こはぜのブースの中。こはぜのついた藍染めのジャケットを試着(しちゃく)したブロンドヘアーの男性に、久保社長が話しかける。ブロンドヘアーの男性がうなずきながら答える。

久保社長・英語: この生地は天然の染料を使っています。

映像説明: 久保社長が、こはぜのついた藍染めのジャケットの袖を折り返すと、内側にこはぜが3つついている。ブロンドヘアーの男性が袖口を見て笑顔になる。

ナレーション: 一方、コラボのパートナーである、あおしの梶本社長は、今後の海外への展望をこう話す。

映像説明: 木の柱のある土壁(つちかべ)の部屋。壁にかけた藍染めのジャケットの前で、藍色のセーターを着た梶本 雄大社長がインタビューに答える。

テロップ: あおし 梶本 雄大 社長

梶本 雄大社長: 藍の発信っていうことを、まあ、主眼に置きながら、やっぱ日本中(にほんじゅう)にいろいろ良いものたくさんありますんで、 何かこう、新しい使い方の提案ができたらいいのかなというふうには思ってます。

映像説明: ショーウィンドウがある建物が並ぶ街並み。日光が降り注ぐなか、黒いジャケットの胸元にコサージュを付けた久保社長が幅の広い歩道を歩いていく。

ナレーション: 見本市のあと、精力的に営業に向かう久保社長の姿があった。

映像説明: 静かな裏通り。1階部分にショーウィンドウのある店舗が軒を並べている。深緑色(ふかみどりいろ)の外壁の店舗には、小さなボタンのような小物が飾られた大きなショーウィンドウがあり、現地の言葉で「MERCERIE(メルスリー)」と書かれている。隣にある薄紫の外壁の店には、現地の言葉で「Madame Mozzarella(マダム モッツァレラ)」と書かれた立体文字の看板が掲げられている。

テロップ: Ultramod(ウルトラモッド) 老舗の手芸用品店

ナレーション: やってきたのは、パリ市内で創業100年を超える手芸用品店。

映像説明: 深緑色(ふかみどりいろ)の外壁の店舗の中。カウンターの奥に、紺地に白の花柄のシャツに紺のジャケットを着た女性と黒いカーディガンを着た女性が立っている。後ろにある背の高い大きな棚は、ラベルや取っ手のついた緑(みどり)や赤の箱で埋め尽くされている。久保社長が紺地に白の花柄のシャツの女性に、カウンター越しに名刺を渡し、互いに頭を下げて挨拶を交わす。カウンターの上には、こはぜのサンプルが入った木製のコレクションボックスが置いてある。

テロップ: Ultramod(ウルトラモッド) アン=クリスティーン・モラン(アン クリスティーン モラン) 店長

ナレーション: 一般客からデザイナーまで、さまざまな材料を求めてやってくるという。

映像説明: 久保社長が、サンプルを貼りつけたシートを手で示しながら説明を始める。久保社長の肩越しに森本(ジェトロの専門家(ファッション分野))がカウンターを見つめる。黒いカーディガンを着た女性が、こはぜの1つを指さす。 紺地に白の花柄のシャツを着たモラン店長と黒いカーディガンを着た女性が顔を見合わせ、うなずきながら話をする。

久保社長: プルミエール・ヴィジョンで人気があったのは、やっぱりこの、うろこのですとか。

モラン店長・フランス語: これが人気が高くて、いちばん注文があったのね。

映像説明: 久保社長が、紺地に白の花柄のシャツを着たモラン店長に向かって熱心に説明を続ける。黒いカーディガンを着た女性が何度もうなずく。 大きくうなずいた久保社長が真剣な表情で話をする。

ナレーション: この店でこはぜを扱ってもらえると、さらにビジネスが広がるため、社長も真剣だ。

映像説明: 久保社長が、紺地に白の花柄のシャツを着たモラン店長と笑顔でカウンター越しに握手を交わしたあと、互いにお辞儀をして挨拶する。奥行きのある店内には、グラデーションができるように色を並べたリボンや、糸巻きに巻かれたひも、さまざまな布地、小さな引き出しがついた棚が、天井に届かんばかりに積みあげられている。 石造りの重厚な建物が並ぶ大通り。薄手のコートを着た女性や半袖のシャツにカーディガンを肩にかけた男性とすれ違いながら、黒いコートを着た久保社長が歩道を歩いていく。

ナレーション: 見本市同様、こちらの店でも良い感触を得た久保社長。今後の海外展開への意気込みをこう語る。

映像説明: 白いタイル張りの地下鉄の通路。現地の言葉で書かれた案内看板の前で、久保社長がインタビューに答える。

テロップ: 青山産業研究所(あおやまさんぎょうけんきゅうしょ) 久保 佳代 社長

久保社長: ようやく、あのー、スタート地点に、海外で立てたんじゃないかなっていう実感を得ることができましたので、 来年、これから再来年。ほんとに、どんどんと積極的に展開をし続けていきたいと思います。

映像説明: ガラス張りの明るいサンルームのあるカフェ。白いシェードの下に白いテーブルが置かれ、グレーや赤の椅子が並ぶ。久保社長が、襟元にファーのついた黒いダウンジャケットを着た男性と眼鏡を掛けた女性、森本(ジェトロの専門家(ファッション分野))と一緒に丸テーブルを囲んでいる。黒いダウンジャケットを着た男性が、隣に座る眼鏡を掛けた女性と久保社長に笑顔で話しかけ、2人がうなずく。森本(ジェトロの専門家)が手元の資料に目を落としながら話を聞いている。 襟元にファーのついた黒いダウンジャケットを着た男性が、テーブルに広げた写真入りの本を指で示しながら、身ぶり、手ぶりを交えて話をする。笑顔でうなずいていた久保社長が、男性が指でさしたページをのぞき込む。 テーブルの上いっぱいに広げられた、こはぜが入ったたくさんのビニール袋。それぞれもいくつか手に取って袋の中を見ている。 木製のコレクションボックスに並べられたさまざまな種類のこはぜ。金や銀のこはぜには、漢字で「安全」、カタカナで「アサヒ」など、いろいろな文字や数字、家やコマの絵などが型押しされている。 水色や白、ピンク色に塗られたこはぜも並んでいる。

ナレーション: 今年1月、パリで新規の商談をする久保社長。去年の見本市で出会ったデザイナーの新作には「こはぜ」が採用され、手芸用品店での販売が決まるなど、着実にビジネスに結びついているようだ。久保社長の新たな出会いを探す旅は、これからも続く。

スタジオの八木キャスター: 今回取り上げたこはぜは、藍染めとの出会いで新たな価値を生み出していました。海外に出た伝統産業が、今後どのように展開していくのか、ビジネスの広がりに期待したいと思います。

映像説明: 八木キャスターがお辞儀をする。


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