交流が育む防災用品市場 ‐静岡から台湾へ‐

2020年02月27日

台湾では1月19日の前後、日本と同じ消防への緊急電話の119番にちなみ、防災のイベントが各地で開催される。今年、そうしたイベントの中に、長期保存できるリゾットやパン、簡易トイレなど、日本の防災用品を紹介するブースがあった。出展していたのは静岡県の関連企業の団体だ。静岡は防災先進県の一つ。台湾の県・市との交流を進める静岡県とも連携し、防災用品の現地への普及に取り組んできた。相互扶助の気風もあって、災害に備える意識が高くないという台湾で、交流を通じてノウハウを共有しつつ、市場を育てようとする取り組みを取材した。

(11分13秒)

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テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。

映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。 薄い青を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。 世界地図の上で回転する、中が空洞になった地球儀から、もうひとつ地球儀が飛び出す。 拡大表示された地球儀の横にタイトルが現れる。 「世界は今ジェトログローバルアイ」

映像説明: スタジオ。地球儀と世界地図の画像をバックに、女性キャスターが入ってくる。水色のワンピースに細い黄色いベルトをつけている。

テロップ: 八木 ひとみ(やぎ ひとみ)

八木(やぎ)キャスター: 世界は今、ジェトログローバルアイ。 地震や台風など、自然災害が多い国、日本。ここ数年被害が増え、防災の重要性が一層高まっています。そうしたなか、日本と同じような災害リスクがあると言われる台湾と、官民一体となって、防災を強化しようという取り組みが行われています。

テロップ: 交流が育む防災用品市場 ‐静岡から台湾へ‐

映像説明: 屋外の広場に並んでしゃがみこむ2組(ふたくみ)の親子。幼い子どもたちはそれぞれ、赤い消化器のホースをつかんで前方に向けている。母親たちがレバーを握り、ホースの先から一斉に水が噴き出す。手前に立つ青いダウンジャケットを着た男の子が、1人で消化器のレバーとホースを握り、高い位置に向けて水を噴射している。後ろを大勢の通行人が行き交い、ピンクのジャンパーを着た子どもたちが放水の様子を見つめている。 コンクリートの屋根の下に駐車された、箱型の赤いトラック。側面に漢字で「新北市政府消防局(しんぺいしせいふしょうぼうきょく)」や「119」、炎の上で羽ばたく黄色い鳳凰(ほうおう)の絵が描かれている。荷台の後ろのドアは上向きに開いており、左半分にはポスターが貼られ、右半分にかけられたカーテンを赤いジャンパーを着た係員たちが押さえている。赤いトラックの中から白い煙とともに、オレンジのジャケットを着た小さな男の子と黄緑色(きみどりいろ)のジャンパー姿の男性が出てきて、スチール製の階段を下りてくる。

テロップ: 119

ナレーション: 台湾の消防の電話番号は、日本と同じ119番。

映像説明: 小さな部屋のような作りになっている地震体験車。モニターとスピーカーが設置された壁の下にテーブルが置かれ、床が左右に揺れている。3人の幼い子どもたちが、外側が青で内側が黄色(きいろ)のおそろいの防災頭巾をかぶって、テーブルの下にしゃがみ、手すりを握りしめている。赤いジャンパー姿の男性がテーブルの横で膝をついて子どもたちを見守る。地震体験車のフェンスの外では、スマートフォンをかざして子どもたちの様子を撮影している人たちがいる。

ナレーション: 毎年1月19日の前後に、台湾各地で防災のイベントが開催されている。

映像説明: 家族連れでにぎわう、大きな建物の前の広場。オレンジや赤の子ども用の制服をつるしたハンガーラックの周りに、母親と小さな子どもたちが集まっている。おそろいの赤いジャンパーに、赤や黒のキャップをかぶった5、6人の係員たちが、オレンジや紺の制服を子どもたちに着せている。制服の袖口や胸元に黄色(きいろ)とグレーのストライプの発光テープがついている。 コンクリートの屋根の下のイベント会場。紅白の三角屋根のブースがずらりと並ぶ。通路を埋め尽くすほど大勢の人々が、左右に並ぶブースをのぞき込んだり、写真を撮ったりしている。 「静岡県防災用品普及促進協議会」の青い横断幕とのぼりで飾られたブース。ブースの壁は、青空をバックに気球や木、人のイラストと、現地の言葉でイベントの名前が描かれたシートで覆われている。赤いセーターを着た男性が、赤いプラスチック製の椅子をブースの中に置いている。

ナレーション: 防災の体験コーナーや展示でにぎわう、こちらのイベントに、静岡県のブースがあった。

映像説明: ブースに置かれた、赤い布が掛けられたテーブルに、黒いジャンパーを着て、サイドを刈り上げた髪型の男性がレトルトパックに入った商品を並べている。赤い布が掛けられたテーブルの上に、透明なアクリル製のスタンドが並び、4種類のチラシが入っている。隣には、大きな白い立て看板や、青いフタのついた白い箱のようなものが置かれている。 黒いジャンパーを着て、サイドを刈り上げた髪型の男性が、真剣な表情で作業を続ける。隣に立つ、グレーのダウンジャケットを着た男性も話しながら作業をしている。 チラシの入ったアクリル製のスタンドの前に、「手羽先玄米リゾット」と書かれた3種類のレトルトパウチのパッケージや、イラストの入った小さな缶詰が並んでいる。

ナレーション: このブースの代表は、静岡県で食品加工会社を営む、鈴木さんだ。展示しているのは…。

映像説明: 静岡県のブースの中で、サイドを刈り上げた髪型の鈴木さんが青い法被を羽織ってインタビューに答える。法被の黒い襟には白抜きの文字で「静岡県防災用品普及協議会」と書かれている。 赤い布が掛けられたテーブルに青いフタのついた白い箱のようなものが置かれている。水色のドーナツ型のフタの中央には円い穴が開いて(あいて)おり、洋式トイレの便座のようになっている。白い箱の部分は縦長にくりぬかれ、両脇には水色の小物入れ(こものいれ)とトイレットペーパーホルダーが取り付けられている。 青いフタのついた白い箱のようなものの隣に置かれた看板。リビングダイニングのイラストに、家具やテレビの上、足元など、転倒を防ぐために固定する場所が10ヵ所示され、それぞれ使用する器具を拡大した写真が入っている。看板の前には、L字型の金具やベルトのついたものなど、さまざまな転倒防止用具の実物が展示されている。 サイドを刈り上げた髪型の鈴木さんがブースの中で話を続ける。

テロップ: 魚藤(うおとう) 鈴木 達朗(すずき たつあき) 社長

鈴木社長: きょう持ってきたものは、えーと、備蓄食品と、トイレ。あとはそのー、家具の転倒防止(用具)。 それが一番、あの皆さんに、あの、手に取ってみて分かりやすいもの、それを持ってきました。

映像説明: 缶詰や家具の転倒防止用具がディスプレーされたテーブルを人々が見ている。紺のコートを着た男性が腰をかがめて、缶詰に手を伸ばす紺のダウンジャケットを着た小さな男の子を押さえている。茶色いダウンジャケットを着た女性が台の上を指でさしながら、紺のコートを着た男性に話しかける。奥では黒のダウンジャケットの上に青い法被を羽織った男性がスマートフォンを操作し、隣で黄色いコートを着た子ども連れの女性が、テーブルの上に並べられた商品を見回している。黄色いコートを着た女性の前に立つ青いダウンジャケットを着た幼い男の子が、転倒防止器具のサンプルを触っている。

ナレーション: これらはすべて、静岡の企業が開発した防災用品。

映像説明: テーブルの上に並ぶイラスト入りの缶詰。それぞれ「MAPLE BREAD」、「MILK BREAD」、「BLUE BERRY BREAD」、「CHOCO BREAD(チョコ ブレッド)」と書かれ、三角形の旗や雲を洗濯ばさみで挟んでロープにつるしたイラストが入っている。 手のひらより小さいサイズの茶色いパンを持つ手。下半分は茶色の包み紙(つつみがみ)で覆われ、上半分はふっくらと高く盛り上がり、チョコレートの筋が3本入っている。

ナレーション: これらはすべて、静岡の企業が開発した防災用品。備蓄用の食品は2種類。缶の中に入っているふわふわのパンに、

映像説明: 3種類のレトルトパウチ。「骨まで美味しく食べられる 手羽先玄米リゾット・ミニ」の文字と、手羽先の載った異なる色合いのリゾットの写真が印刷されている。トマト味の真っ赤なリゾットのほか、白っぽい色の和風味や黄色いカレー味がある。

ナレーション: 調理せずにそのまま食べられるリゾット。

映像説明: サイドを刈り上げた髪型の鈴木社長が、黒いジャンパーを着て、テーブルにレトルトパウチを並べる。 ブースの前に2列に並ぶ5人の男女。青い法被姿の鈴木社長を挟んで、黒いセーターの上におそろいの法被を着た男性と黒のパーカーの上に青いベストを着たボブヘアの女性が並ぶ。後ろにはカーキ色(いろ)のダウンジャケットを着た男性と白いTシャツの上に黒い上着を着た男性が立ち、笑顔を向ける。フラッシュが光り、鈴木社長が撮影者からスマートフォンを受け取る。

ナレーション: このリゾットを開発したのが、鈴木さんだ。食品会社(しょくひんがいしゃ)の社長である鈴木さんが、なぜ、台湾でさまざまな防災用品をピーアールしているのだろうか。

映像説明: 晴れた空に、雪化粧をした富士山がくっきりと見える。手前に連なる濃い緑の山々のふもとには平地が広がり、低層のビルや住宅が密集している。

テロップ: 防災先進県

ナレーション: 静岡県は、40年以上前から、防災への取り組みに力を入れてきた、防災先進県のひとつだ。

映像説明: 障子がある畳敷きの部屋。茶色いテーブルと椅子が、カタカナのロの字型に置かれている。30人ほどのスーツ姿の男女が座り、それぞれ写真入りの資料に目を落としている。

テロップ: 静岡市

ナレーション: この日、静岡市で、台湾への防災用品の普及について会合が開かれた。

映像説明: 障子がある窓を背に、グレーのストライプのスーツに格子柄のネクタイをしめた男性が立ち、手を体の前に組んで話をする。 黒いスーツの襟に銀色の社章(しゃしょう)をつけた男性が座りながら、手ぶりを加えて話をしている。両脇に座るスーツ姿の男性たちは、手元の資料に目を向けている。 ベージュのジャケットを着た男性が笑顔で話し出すと、周りの人たちも笑顔になる。 障子がある窓を背に並んで座る5人の男性たち。この中に、サイドを刈り上げた髪型の鈴木社長が、白いワイシャツにネクタイ姿で座っている。 濃いグレーのスーツ姿の男性と、隣に座る黒いスーツ姿の男性が資料を見ながらうなずく。

テロップ: 静岡県防災用品 普及促進協議会 ‐ 静岡県

ナレーション: 静岡県と台湾の防災分野の交流は、2013年から本格的に始まった。現在、民間企業およそ40社が加盟している団体と静岡県が両輪となって、この防災交流事業をすすめてきた。

映像説明: 障子がある窓を背に、赤いネクタイをつけた男性が座ったまま、資料を手に話をしている。隣に座る鈴木社長が資料を開きながら耳を傾け、大きくうなずく。

ナレーション: 鈴木さんは、この団体で副会長を務め、台湾の活動で中心的な役割を担っている。

映像説明: 黒っぽいスーツ姿の2人の男性が並んで立ち、それぞれが両手で二つ折りの協定書ホルダーを広げて持っている写真。後ろの壁には、船体が黒、その上の上部構造物がオレンジの船や赤いゴムボートと緑の地球のイラスト、黄色(きいろ)で描かれた「119」の数字、羽を広げた鳳凰(ほうおう) のシンボルマークなどが描かれた大型ポスターが貼られている。中央には日本語で、「静岡県と台湾地方政府(4市2県)との防災に関する相互応援協定の締結式」と書かれている。(写真提供 静岡県) 壁に貼られた大型ポスターの前に11人のスーツ姿の男性が横一列に並んでいる写真。壁の大型ポスターの上部には現地の言葉で協定式の名称などが書かれたオレンジ色(いろ)の横断幕が掛けられている。(写真提供 静岡県)

テロップ: 防災に関する相互応援協定 台北市 新北市(しんぺいし) 台南市(たいなんし) 基隆市(きーるんし) 桃園県(たおゆえんけん)(現:桃園市(げん たおゆえん)) 嘉義県(じあいけん) 台中市 高雄市(かおしょんし)

ナレーション: 静岡県では現在、台湾の8つの県や市と、相互応援協定を結んでいる。

映像説明: 障子がある窓のある畳敷きの部屋。黒いスーツに、紺地に赤とベージュのストライプのネクタイをつけた男性が、写真入りの資料に見入っている。 天井近くの壁に大型のモニターが2台設置された部屋。モニターには市内の映像が映されている。出入口のドアには、「静岡県災害対策本部」、「静岡県原子力災害対策本部」と書かれた縦長の紙の上に、赤字で「訓練」と書かれた紙が貼られている。大型のモニターの下に置かれたホワイトボードには、静岡県全域の地図が貼られており、その奥の壁には「静岡県国民保護対策本部」と書かれた紙と、その近くに赤字で「訓練」と書かれた紙が貼られている。黒いスーツに、紺地に赤とベージュのストライプのネクタイをつけた男性が、モニターを手で示しながら話をしている。

テロップ: 静岡県地震防災センター 外岡 達朗 所長

映像説明: 黒いスーツに、紺地に赤とベージュのストライプのネクタイをつけた外岡所長が、4分割映像を映し出すモニターの前でインタビューに答える。映像の中には、熱海総合庁舎や海辺、川の風景が映し出されている。

ナレーション: 静岡県地震防災センターの外岡所長は、台湾との防災連携を強化することの意義について、こう話す。

外岡所長: 広域的な災害になると、近隣県も被災しますし、 で、すぐには(救助に)来れない。という中でですね、遠隔地との交流というものもね、大事ではないかと。 で、台湾の方々(かたがた)というのもですね、自然災害の脅威、あのー、日本(にほん)、静岡と同じようにですね、をも、抱えていらっしゃる。 相互にですね、なんか起こったときには、えー、お互いに助け合うと。

映像説明: 横一列に並べられた白い長机(ながづくえ)の陳列台が置かれた会場の写真。横一列に並べられた陳列台に、小さなスプレーや長いコードのついた青い光を放つライトのほか、レトルトパウチや缶詰などが展示されており、人々が集まってスマートフォンをかざしたり、手を伸ばしたりしている。陳列台の両端(りょうはし)には、青い法被を着た男性が立っている。(写真提供 静岡県防災用品普及促進協議会) 赤いじゅうたんが敷かれ、壁に大きな鏡がある会場の写真。手前の席では10人ほどの男女がテーブルを囲み、青い法被を着た女性がテーブルの上の資料を手で示しながら口を開いている。奥に置かれた2つのテーブルでも、それぞれ青い法被姿の男性と2、3人の男女が向き合っている。テーブルの横に置かれた茶色い台にはペットボトルのお茶や紙コップが並び、5人の男女が飲み物を手に持ちながら立って話をしている。(写真提供 静岡県防災用品普及促進協議会)

テロップ: ジェトロ地域間交流支援事業

ナレーション: この防災の交流事業では、2016年から、ジェトロの支援も活用し、取り組んできた。

映像説明: ベージュの長机(ながづくえ)に並んで座るスーツ姿の2人の男性の写真。青と黒のチェックのネクタイ姿の男性と、グレーのネクタイをつけた男性がそれぞれペンを持って、赤い2つ折りのホルダーに挟まれた書類に向かっている。(写真提供 静岡県防災用品普及促進協議会) 集合写真。書類が挟まれた2つ折りの赤いホルダーが2つ置かれたベージュの長机(ながづくえ)の後ろにスーツ姿の11人の男女が2列に並んで立っている。青い法被を着た人が3人おり、サイドを刈り上げた髪型の鈴木社長が後ろの列の一番右に立ち、前列に立つ男性のあいだから顔をのぞかせている。後ろのスクリーンには、赤の背景に白抜きの現地の言葉でMOU(エムオーユー)締結式の名称が書かれている。(写真提供 静岡県防災用品普及促進協議会)

テロップ: 団体間の協力に関する覚書

ナレーション: 台湾の防災産業に関わる組織と、覚書が結ばれたのもこの年だ。

映像説明: 赤いじゅうたんと鏡張りの壁のある室内の写真。鏡張りの壁の前で、青い法被姿の鈴木社長を中心に5人の男女が並んで立っている。鈴木社長と右側に立つ法被姿の男性、左側に立つグレーのジャケットを着た男性が、メダルのイラストが入った認定証のようなボードを持っている。グレーのジャケットを着た男性は、小さな服が入ったミニチュアのクローゼットを手にしている。(写真提供 静岡県防災用品普及促進協議会) 鈴木社長が、メダルのイラストが入った認定証のようなボードを抱えたまま右手にマイクを持ち、左手にリゾットのパウチを持ちながら話をしている写真。右隣に立つ、おそろいの青い法被を着た男性は、左手にメダルのイラストが入った認定証のようなボードを持ち、右手にパンの缶詰を持っている。2人の後ろに貼られた薄い茶色のポスターには、フチに細かな波線(なみせん)の入った円形のなかに、人工衛星やソファーなど、さまざまな道具のシルエットが入ったメダルのようなマークが描かれ、同じマークが2人の持つボードにも描かれている。(写真提供 静岡県防災用品普及促進協議会)

テロップ: 優良防災商品認定式

ナレーション: 2019年には、防災用品の優良商品を認定する制度が、台湾で初めて作られ、静岡の防災食が認定された。

映像説明: コンクリートの屋根の下のイベント会場。サイドを刈り上げた髪型の鈴木社長が青い法被を着て立ち、グレーのブルゾン姿の男性と話をしている。黒いダウンジャケット姿の男性が近寄ってきて、鈴木社長と握手を交わし、3人が笑顔で話をする。

ナレーション: この制度づくりに携わった、台湾防災産業協会の幹部は…。

映像説明: コンクリートの高架の下。金属製の緑のスレート小波(こなみ)の壁の前で、黒いダウンジャケット姿の男性がインタビューに答える。

テロップ: 台湾防災産業協会 唐 鎮宇(とう ちんう) 常務監事

唐(とう)常務監事・中国語吹き替え: 台湾ではこれまで、防災用品に目を向けてきませんでした。 防災食品は長期の保存が重要ですが、 市販の食品で5年以上のものはほとんどありません。 市民が防災にあたって何を選ぶか、 (認定制度で)私たちの薦める商品が参考になってほしいです。

映像説明: 山すそに広がる港町(みなとまち)。遠くに紅白の鉄塔を望む山肌に、「KEELUNG」と書かれた巨大な白い立体看板が設置されている。白や茶色の4から5階建てのビルが海の際に建ち並び、 港には大小の船舶が接岸している。左下の四角い枠内に台湾の地図。台湾は、南北に長い太平洋上の巨大な島で、北部には主要都市の台北があり、赤い丸印で示されている。基隆(きーるん)は、さらに北の海岸沿いに位置していて赤い星印で示されている。 海上から海岸線を望む。大きな茶色い建物の前に、白い船が6隻並んで停泊している。遠くには低い山が広がり、海沿いに青空と海と山が描かれた円柱形(えんちゅうけい)の背の高い建物が2棟(にとう)、並んで建っている。その先には紅白のタワークレーンが10本ほど、長いアームを空に伸ばしている。そのタワークレーン群から手前に向かって細長い桟橋のような陸地が延びており、工事中の大きなビルの横には、青空に映える白い大型客船が停泊している。

テロップ: 基隆(きーるん) KEELUNG

ナレーション: こちらは台湾北部にある港町(みなとまち)。静岡県と、相互応援協定を結んでいる、基隆(きーるん)だ。雨が多い気候と、海と山に囲まれた地形から、さまざまな自然災害のリスクを抱えている地域でもある。

映像説明: コンクリートの低層ビルが立ち並ぶ市街地。高架の脇に大きな街路樹が枝葉を伸ばしている。すぐ脇に建つ、広い駐車場を備えた8階ほどの高さのレンガ色(いろ)のビ ル。出入り口の上の外壁には、青い円の中に羽を広げた金色の鳳凰(ほうおう)のエンブレムと「基隆市消防局(きーるんししょうぼうきょく)」の文字が掲げられている。1階に設けられた駐車場には赤い消防車や、白い車体に赤いラインの入ったワゴン車が駐車されている。屋上には、羽を広げた金色の鳳凰(ほうおう)のマークに挟まれた、「基隆市防災教育館(きーるんしぼうさいきょういっくかん)」と書かれた立体看板が取り付けられている。

テロップ: 基隆市消防局(きーるんししょうぼうきょく)

ナレーション: 自治体として静岡の防災食を最初に採用したのが、基隆市消防局(きーるんししょうぼうきょく)だ。

映像説明: 壁が黄色(きいろ)と白に塗り分けられた屋内。英語と現地の言葉で「NUCLEAR SAFETY」と題さ れたイラスト入りの説明文が壁一面に書かれている。中央の円から三方に扇形(おうぎがた)を配置した赤い原子力のマークや、原子力発電所のイラストなどが描かれている。奥へ続く廊下の壁は、オレンジがベースとなっており、同じようにイラスト入りの説明が書かれている。

テロップ: 基隆市防災教育館(きーるんしぼうさいきょういくかん)

映像説明: クリーム色(いろ)の壁の部屋。カーテンの掛かった窓の前にはアイロン台とアイロンが置かれている。左胸に金色の鳳凰(ほうおう)のエンブレムがついた黒いベストを着た女性が、「家具・家電的傾倒防範用具」と題された、静岡県のブースで紹介されていたものと同じリビングダイニングのイラストが入ったパネルを手で示しながら話をしている。テーブルの上には、家具の転倒防止用具の実物が置かれている。 テーブルに置かれた透明のパッケージ。中には「EMERGENCY BLANKET」と書かれたオレンジのビニール製の袋や、「常備用カイロ」、「フクロからだすだけであたたまる」、「5年保存OK」などと書かれた赤いビニール製の袋、水のペットボトルなどが入っており。一式の上に「静岡県防災用品普及促進協議会 副会長 鈴木達朗」と書かれた名刺が置いてある。

ナレーション: 消防局内にある防災教育館では、見学に来た子どもたちに防災の大切さを伝えるとともに、静岡の防災用品も展示して、紹介している。

映像説明: 応接セットや赤茶色の重厚なデスクが置かれた広い部屋。窓際にはたくさんの盾と植物の鉢などが置かれている。胸元に記章をつけた黒の制服姿の男性がデスクに座り、向かい側に立つオレンジ色(いろ)のジャンパーを着た男性に見ていたファイルを渡すと、別のファイルを取って確認する。デスクの後ろの壁一面に大きな地図が貼られている。 書類を見つめる黒の制服姿の男性。胸元には赤と青、黄色(きいろ)でデザインされた四角い記章、両襟には羽を広げた鳳凰(ほうおう)をかたどった金色の記章がつけられている。デスクの上には「局長 陳龍輝(ちんりゅうき)」と書かれた金色のプレートが置かれ、ピンク色の花をつけた胡蝶らんの鉢には赤いちょうちんが飾られている。

ナレーション: 消防局長は、自身も何度も静岡県の視察に足を運んだ。なかでも、防災訓練に一般住民が参加している様子を見て、その意識の高さに驚いたという。

映像説明: 紅白のテント屋根のブースが連なる屋外のイベント会場。胸元には赤と青、黄色(きいろ)でデザインされた四角い記章、両襟には羽を広げた鳳凰(ほうおう)をかたどった金色の記章がつけられた黒の制服姿の男性が、ブースの前でインタビューに答える。 コンクリートの塀に囲まれたグラウンドの写真。塀の向こう側に木々(きぎ)が生い茂っている。グラウンドには白いフレームのサッカーゴールが2つ並べられている。黒と白のスタジアムジャンパーを着た小さな女の子がホースを握り、斜め上のほうにむけて、白い水しぶきをかけている。青いつなぎの制服を着て白いヘルメットをかぶった女性2人が前後でホースを支え、紺のコートを着た女性や白いトップスを着た女性がすぐ近くで見守っている。少し離れたところで、黒いセーターを着 た女の子が腰に手を当てながら放水している様子を見ている。後ろには、青いつなぎの制服にヘルメット姿の男性たちや、ジャージやジーパン姿の男性たちが、ホースがつながった赤い台車を囲んで放水している女の子の様子を眺めている。(写真提供 静岡県防災用品普及促進協議会) 大勢の人が集まるグラウンドの写真。「堀之内町内会」、「谷稲葉町内会」など、異なる町内会や防災会の名前が入った白いテントが4つ並んで立てられている。ヘルメットをかぶった人々が、壁に亀裂が入った大きな黄色い家の模型を遠巻きに見ている。撮影用のカメラや一眼レフを構える人たちが、壁に亀裂が入った大きな黄色い家の模型にレンズを向けている。オレンジのつなぎに黒のベストを着た男性が、大きな黄色い家の瓦の絵が描かれた屋根に手をついて立っている。黒のベストの背中には白い文字で「志太高度(しだこうど)」と書かれている。男性の後ろに大勢の子どもたちが集まって、模型の家の様子を見つめている。(写真提供 静岡県防災用品普及促進協議会) 紅白のテント屋根が連なる屋外のイベント会場で、胸元には赤と青、黄色(きいろ)でデザインされた四角い記章、両襟には羽を広げた鳳凰(ほうおう)をかたどった金色の記章がつけられた黒の制服姿の男性が話を続ける。

テロップ: 基隆市消防局(きーるんししょうぼうきょく) 陳 龍輝(ちん りゅうき) 局長

陳(ちん)局長・中国語吹き替え: 静岡県では、一般市民まで防災意識が広がっているのがよく分かりました。 台湾では、市民レベルの防災意識がまだまだなので、 もっと一般の市民に浸透させていくべきだと強く感じています。

映像説明: 走る車の車窓から街の景色を望む。年季の入った建物の1階部分は店舗になっており、歩道に売り物の家具が並べられ、露店が出ている。1階部分が店舗ではない場所では、乗用車が路肩に縦列駐車をしている。

ナレーション: 台湾では、一般の人々の防災への関心が不十分であることが大きな課題となっている。

映像説明: ビルの外壁にある立体看板。白の文字で「愛買(あいばい)」と書かれている。その文字の隣に緑で人のような形のマークと赤の文字で「a.mart(エーマート)」と書かれている。 幅の広い道路沿いに並ぶさまざまな店舗。日本のコンビニエンスストアやバイク店の前には、数十台のバイクが車道に駐車されている。鍋料理を提供する店の隣に、「愛買(あいばい)」の緑の突き出し看板が出ており、緑の柱のあいだに赤いちょうちんが4個ぶら下がっている。

テロップ: 愛買(あいばい) 基隆店(きーるんてん)

ナレーション: 台湾で、複数店舗を展開している大型ホームセンター。

映像説明: 緑の壁の店内。乾電池や火災報知器、電球などの商品が陳列されたフック式の棚の奥に、ミニカーが置かれた棚や、動物のイラストの入った絵本などが並ぶ棚がある。 スポーツシューズ売り場。赤い壁の棚には、ナイキやアディダスのロゴの看板が掲げられ、さまざまな種類の靴がディスプレーされている。中央の陳列台に置かれた色とりどりのスニーカー。箱に は「特価商品 1288元」などの黄色い値札が貼られている。 食品売り場。壁沿いに冷蔵庫がずらりと並び、右手には、ドリンクの缶やペットボトルが並ぶ棚がある。たくさんの客が商品を選んだり、通路をカートを押しながら歩いていく。 コーヒーやココアなどのインスタント食品、瓶に入ったビール、菓子類などを陳列した棚が等間隔に並ぶ。

ナレーション: 数多くの商品を取り扱っているが、防災用品をそろえた売り場は、見当たらない。

映像説明: レジカウンター横の木目調のパーティションの前で、白いワイシャツを着た男性が手ぶりを交えながらインタビューに答える。

テロップ: 愛買(あいばい) 基隆店(きーるんてん) 陳 正義(ちん まさよし) 副マネージャー

陳(ちん)副マネージャー・中国語吹き替え: 防災用品のコーナーを普段から設けていないのは、効果的ではないからです。 台湾では、台風や大雨などの災害予報が出たときや、地震のあとなど、 お客さんの要望が多い商品を用意して、特設コーナーを作るようにしています。

映像説明: インスタントラーメンがぎっしり詰め込まれた棚。「激辛」と書かれたものや、「海鮮湯麵(かいせんたんめん)」などの漢字が印刷されたもの、ハングル文字が書かれているものなど、20種類以上の袋麺が取りそろえられている。 缶詰が置かれた棚。赤や黄色(きいろ)、茶色、紫、緑など、さまざまな色の缶に、皿に盛り付けられた茶色い肉のような料理の写真が印刷されており、3個ずつのパッケージになっている。 家庭用品売り場。ピンクやブルーの4段ストッカーや、プラスチック製の収納ケースが並ぶ通路で、白いワイシャツを着た陳(ちん)副マネージャーが大きな収納ケースを持ってきて床に置き、手で示しながら話をする。

ナレーション: 大型台風の予報が出た時には、食料品のほか、貯水用として収納ケースがよく売れる。

映像説明: 緑の壁の店内。乾電池や火災報知器を並べた棚に、日本語で「ボタン電池」と書かれた商品がフックにつり下げられている。 棚の横に、白い丸型の火災報知器の大きなポスターが貼られている。棚の上段には2種類の火災報知器が4列だけ置かれ、下の段には充電式の電池がずらりと並んでいる。

ナレーション: しかし、地震など予測ができない災害に対して、前もって備えることは、ほとんどないという。

映像説明: 額に入った大きな風景画が掛かったコンクリートの壁のホール。ステージの背後のパネルはオレンジの布で覆われ、「119」の数字やオレンジ色(いろ)のつなぎを着たライオン、消防車、オレンジのヘルメットをかぶってホースを持ったキャラクターのイラストなどが描かれている。壇上では、黒 の制服を着た陳龍輝(ちんりゅうき)局長が黒いジャケットの胸元に紫のコサージュをつけた男性と握手をする。金色の鳥のエンブレムのついた黒い制帽と制服を身に着けた女性が壇上にあがり、黒いジャケットの胸元に紫のコサージュを着けた男性に赤いリボンがかかったガラスケースを手渡す。男性に渡されたガラスケースの中には、白いボディーに赤い十字のマークが入った車両の模型が入っている。黒いジャケットの胸元に紫のコサージュをつけた男性と陳龍輝(ちんりゅうき)局長が、2人でガラスケースに手を添え、肩を並べてポーズをとる。陳龍輝(ちんりゅうき)局長がケースを別の制服姿の女性に手渡し、黒いジャケットの胸元に紫のコサージュをつけた男性をステージの中央へと促す。

ナレーション: それにはどうやら、台湾の人々に根づく考え方も関係しているようだ。防災の式典で表彰を受けたこちらの男性、救急車を寄贈したのだという。

映像説明: 駐車場。屋根に赤いランプを載せ、赤いラインが入った白い救急車両のあいだから、黒いジャケットの胸元に紫のコサージュをつけていた男性が現れ、1台の救急車両のほうへ案内する。窓に大きく「119」と書かれた赤と白の車両の側面に書かれた漢字を手で示す。 救急車両のバックドア。下のほうに、寄贈した企業の会社名が書かれている。

ナレーション: 台湾には、慈善活動をすれば幸運に恵まれるという考え方があり、救急車の寄贈もよく知られている。

映像説明: コンクリートの壁のホールに設置されたオレンジ色(いろ)のステージ。救急車やライオンのイラストが描かれた幕の前に、横倒しにしたグレーと赤のドラム缶を2つつなげて木枠に入れたようなトンネルが置かれている。脇には、グレーの防火服に酸素ボンベを背負った1人の消防隊員が横たわっている。ドラム缶をつなげた小さなトンネルの入口に、同じグレーの防火服を着て白いヘルメットをかぶった3人の隊員。一番前の隊員がトンネルの中に体を入れた隊員の脚を押している。ステージの脇では黄色いヘルメットに防火服を着た隊員がマイクを握って話をしている。 トンネルの出口側で、白いヘルメットをかぶった隊員が消火用のホースを引っ張っている。同じくヘルメットをかぶった別の隊員が、背中にポンプを背負い、首にライトを下げた格好で、はい出てく る。トンネルの出口側で待つ隊員が、はい出てきた隊員の手をつかんで引っ張り出す。

ナレーション: 寄付やボランティアといった、周りに対する思いやりの精神が浸透しており、災害時には、行政や地域の助け合いがいち早く行われる。その一方で、自分で自分の身を守るために備える、という考えはうまれにくい。

映像説明: 赤と白のテント屋根のイベント会場。静岡県のブースで、サイドを刈り上げた髪型の鈴木社長がリゾットのパッケージを並べる。大勢の人々が通路を行き交い、あちこちのブースで足を止めている。 作業を続ける鈴木社長。隣にグレーのダウンジャケットを着た男性が来て、一緒に商品を並べる。

ナレーション: こうした背景から、台湾では、防災用品の市場は、まだまだ未成熟なのが実情だ。厳しい状況下で、それでも鈴木さんが取り組みを続けてきた理由とは。

映像説明: 静岡県のブースの中で青い法被を着た鈴木社長がインタビューに答える。

鈴木社長: あの、食品に限らず、この防災の事業というのは、流行(はやり)じゃないので、 一度、根づいてしまえば、ずっとこう、続いていくもんだと思いますんで。 (日本(にほん)と)文化的にもそんなに変わらなくて、 そんなにその、いろんな商品の流れも変わらない中で、ぽっかりとその、防災の分野だけ、全くこう市場がないと。 そういった市場が、非常にこう、日本(にほん)と同じように整備されたときには、 今までにないようなかたちのマーケットができるんじゃないかなっていう…。

映像説明: 別のイベント会場。白いビニールシートで作られた静岡県のブースで黒いトレーナーを着た鈴木社長が、赤いダウンベストを着てサングラスをかけた少年にピンクやクリーム色(いろ)に塗られたカラフルなカードを手渡す。ブースのテーブルには、パウチのリゾットやパンの缶詰、防災用具のサンプルが置かれている。

ナレーション: 一方で、台湾の取り組みに気づかされることもあるという。

映像説明: ブースの陳列台に置かれたクリーム色(いろ)のスタンプカード。マス目には、1から52まで番号が印刷され、すでに13ヵ所に番号のスタンプが押されている。茶色いコートを着た女性がスタンプ カードを手にとる。紺のダウンベストを着た男性が、茶色いコートを着た女性にパンの缶詰を指で示すと、おさげ髪の女の子がその缶詰をじっと見つめる。水色のトレーナーを着た女の子や白いトレーナー姿の女の子が、茶色のコートを着た女性とおさげ髪の女の子の後ろで、ピンク色(いろ)のカードとチラシを手に並んでいる。

ナレーション: 台北の防災イベントでは、子ども向けのスタンプラリーで、多くの来場客を集めていた。

映像説明: 柄入り(がらいり)のマスクをした男の子が、ブースの陳列台に2段に重ねで並べられたパンの缶詰の下段の缶詰に触れる。ゆらりと揺れた缶詰の位置を、男の子の後ろに立つグレーのコートを 着た女性が慌てて直す。陳列台の中にいる鈴木社長が肩から茶色いバックをかけた女性にチラシを手渡す。

ナレーション: 子どもと一緒に来場した親が、商品に関心を持つことも多い。

映像説明: ブース脇に立てた静岡県防災用品普及促進協議会の青いのぼりの前で、鈴木社長がインタビューに答える。

鈴木社長: 防災自体は、日本(にほん)よりもちょっと遅れてるかもしれないんだけども、 こういった人を集める集め方は、日本(にほん)よりも上手な面が非常に多くて。

映像説明: 大きなビルの前の広場。青い法被を着た鈴木社長が、グレーのカーディガンを着て黒縁眼鏡をかけた男性に向けて手を挙げる。 黒縁眼鏡を掛けた男性が、赤ちゃんを抱いた男性と横に立つ青いコートを着た女性に話しかける。 赤ちゃんを抱いた男性が、手にしたチラシを見ながら話に耳を傾ける。赤ちゃんを抱いた男性が会釈をしてブースを離れる。黒縁眼鏡を掛けた男性が笑顔で見送る。

ナレーション: 彼らの台湾現地での活動を支えてきたのが、静岡県台湾事務所の内藤さんだ。協定を結ぶだけでなく、こうした民間の交流を通じて、静岡と台湾の関係が育っていくと、内藤さんは語る。

映像説明: 壁に掛けられた円い時計と、「Mt. FUJI WORLD HERITAGE CENTRE(マウント フジ ワールド ヘリテイジ センター), SHIZUOKA FUJINOMIYA」と書かれた富士山のポスターの前で、黒縁眼鏡を掛けた男性がインタビューに答える。

テロップ: ふじのくに静岡県台湾事務所 内藤 晴仁(ないとう はるひと) 副所長

内藤副所長: で、静岡で作られている良いものが、できるだけ台湾の、あの、みなさんのお役に立てるように、 えー、彼らもがんばっているので、私たちはそのー、県として、彼らの活動をバックアップするような立ち位置で 引き続き、支援ができる、できることをやっていきたいなと思ってます。

映像説明: ビルのエントランス。大きなビニール袋などを持ったスーツ姿の鈴木社長や内藤副所長のほか、5人の男性がガラスの自動ドアの中へと入っていく。 白い壁の部屋。鈴木社長が横に座る男性の話を聞いて口を開く。

ナレーション: 今後、鈴木さんたちは、視野を広げて取り組んでいきたいという。

映像説明: 天井に茶色のはりがある展示会場の写真。同じ看板を掲げたたくさんのブースが並び、通路は来場者で埋め尽くされている。ひし形に組まれた木枠の看板には、「JAPAN PAVILION」の文字と日の丸がデザインされた薄い布が張られている。(写真提供 静岡県防災用品普及促進協議会) 静岡県防災用品普及促進協議会の青いのぼりが立てられたブースの写真。ブース内の壁は解説やポスターのパネルが隙間なく飾られ、缶詰やリゾットのパウチ、段ボールが展示台に積み上げられている。隣のブースには、「だし」や「あらしお」と書いたポスターが貼ってある。(写真提供 静岡県防災用品普及促進協議会)

テロップ: FOOD TAIPEI 2019

ナレーション: 今後、鈴木さんたちは、視野を広げて取り組んでいきたいという。2019年には、防災という枠を超え、台湾で行われた大規模な食品見本市にも挑んだ。長期保存できる、調理不要のおいしい食品としてアピールしたのだ。

映像説明: 正面にスクリーンが下がっている部屋。カタカナのコの字型に組んだ白い長机(ながづくえ)の一方に鈴木社長をはじめ、5人のスーツ姿の男性たちが座り、向かい側には首に赤いスカーフを巻いた女性と、黄色いラインの入った黒いトップスを着た女性が座って話をしている。コの字に組まれた長机(ながづくえ)のあいだに置かれた中央の台にはプロジェクターが設置されている。 赤いスカーフを巻いた女性が、スーツ姿で眼鏡を掛けた男性の隣に座り、タブレットの画面を指さして話をしている。タブレットには、スマートロックの写真やどんぶりに入った料理の写真などが映し出されている。 白い棚に並ぶさまざまな種類の瓶詰めやパウチパッケージのナッツ。棚板に商品ごとのピンク色の小さなプライスカードが貼られ、瓶が2本、青いパウチパッケージが1つ入った箱入りの商品の前には、「450元」と書かれた手書きの大きなカードが置かれている。 中央に茶色いテーブルがある小さな部屋。鈴木社長を含むスーツ姿の6人の男性たちがテーブルに白や銀色のパウチパッケージを並べ、話し合っている。鈴木社長が身ぶりを交えて発言し、 向かい側に座る黒いスーツに眼鏡を掛けた男性がほほに手を当てながら聞いている。

ナレーション: 災害時だけではなく、日常的に使える商品として、ネットショップでの販売や、台湾企業とオリジナル商品を開発するなど、新たな手法に挑戦する鈴木さん。

映像説明: ビルのエントランス前でスーツ姿の鈴木社長がインタビューに答える。 白い壁の広い室内。部屋の奥のソファーなどがあるスペースに人々が集まっている。鈴木社長が、ピンクの花を生けた花瓶が置かれたカウンターで、白いパウチパッケージから、赤いレトルトのリゾットを白い皿に移している。赤いリゾットから湯気が上がる。 ビルのエントランス前でスーツ姿の鈴木社長が話を続ける。

鈴木社長: 一般の人に対しては「防災、防災」言うと、普段使わなくなってしまう。 一般の普通の台湾の方々が手に取って、 「あ、これ防災用品なんだ」と。で「これ、私たちもう普通にスーパーで買ってるよ」みたいになったらね、あの、いいかなと思いますね。

スタジオの八木(やぎ)キャスター: 災害時に互いに助け合う。日本と台湾のそうした関係は、とても大切だと思います。そのうえで、リスクに備えた取り組みを事前に行なっていくことも重要だと、あらためて感じました。防災は、私たちにとって身近なテーマです。その取り組みが、海外と日本、相互に生かされていくといいですね。

映像説明: 八木(やぎ)キャスターがお辞儀をする。

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