日本産米の“おいしさ” 輸出します
2019年12月05日
「世界は今」のアクセシビリティ対応について
ジェトロ・ウェブアクセシビリティ方針に基づき、「世界は今」では次のような取り組みを行っています。
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世界への日本食の広がりに伴い、コメの輸出も増加傾向にある。しかし、海外では日本産米の扱い方が理解されておらず、その価値を十分に伝えきれていないのが実状だ。実際、中粒米・長粒米が普及する国々では日本と調理法が異なり、そもそも日本のように各家庭に炊飯器がある訳でもない。そうしたなか、海外のシェフに産地を見てもらったり、ニーズに合ったコメを、炊き方・食べ方とともに提案する動きがある。単に商品を輸出するだけでなく、その“おいしさ”を届けようとする取り組みを追った。
(13分05秒)
テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。
映像説明: ジェトログローバルアイオープ二ングタイトル。 薄い青を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。 世界地図の上で回転する、中が空洞になった地球儀から、もうひとつ地球儀が飛び出す。 拡大表示された地球儀の横にタイトルが現れる。 「世界は今ジェトログローバルアイ」。
映像説明: スタジオ。 地球儀と世界地図の画像をバックに、女性キャスターが入ってくる。明るいベージュのワンピースに、キャメル色(いろ)のサークルバックルサッシュベルトをつけている。
テロップ: 八木 ひとみ(やぎ ひとみ)
八木(やぎ)キャスター: 世界は今、ジェトログローバルアイ。日本人(にほんじん)にとって主食であるおコメ。日本産米(にほんさんまい)の輸出が進むなか、海外では日本式(にほんしき)のごはんの炊き方を知らない人も多く、肝心の「本来のおいしさ」が伝わっていないという盲点がありました。今、そんな「日本のおコメの価値」を知ってもらうため、さまざまな取り組みが行われています。
テロップ: 日本産米(にほんさんまい)の“おいしさ”輸出します
映像説明: ところどころに白い雲が浮かぶ青空の下、低い山に囲まれて農地が広がる。段々になった田畑を横断するように、曲がりくねった高架道路が走り、緑が豊かな山の中へと続いていく。農地の奥にはうっそうとした森が広がり、はるか遠くには背の高い山々が続いている。
テロップ: 岩手県 奥州市
ナレーション: 9月の岩手県。
映像説明: 黄金色(こがねいろ)に実った稲穂で覆われた、広大な田んぼ。緑の葉の中に、たわわに実った稲の穂先が頭を垂れて(たれて)いる。
ナレーション: 今まさに、刈りいれ時(かりいれどき)を迎えた稲穂が実る、田園風景が広がっていた。
映像説明: 田んぼのそばを通る、舗装されたまっすぐな道路。道の脇に、薄いグレーのスーツを着た女性が立っており、田んぼのほうを手で示しながら話をしている。浮世絵風の富士山のTシャツを着た男性がうなずきながら女性の話を聞いている。 田んぼのあぜ道。水色と白のチェックの半袖シャツを着た男性がしゃがみ込み、黄金色(こがねいろ)に実った稲穂のほうにスマートフォンを向けている。後ろには、グレーのベストに黒いスカート姿の女性が立っている。少し離れたところでも、白いワイシャツに黒いズボン姿で眼鏡をかけた男性がしゃがんで稲穂を見ている。隣に立つ薄い緑のジャンパーを着た男性が、田んぼの中に入って稲を触っている。
ナレーション: そこに、海外の日本食(にほんしょく)レストランのシェフたちの姿があった。
映像説明: 走る車の車窓から臨む田園風景。黄金色(こがねいろ)の田んぼがどこまでも続いている。 倉庫のような建物の軒下。トタン屋根のついたスペースに重機が置かれ、パレットの上に薄い茶色のシートに覆われた荷物が積まれている。9人の男女が、薄いグレーのスーツを着た女性の話を聞いている。浮世絵風の富士山のTシャツを着た男性や、グレーのベストに黒いスカート姿の女性など、田んぼを視察していた人々がみんな、うなずきながら斜め上の方を見ている。
テロップ: 2019年9月18~(から)19日 コメ海外市場拡大戦略プロジェクト 日本産(にほんさん)コメ研究会・産地視察
ナレーション: 彼らは、収穫期を迎えた田んぼをはじめ、コメづくりに関わる場所や施設を訪問。
映像説明: 山の中にあるコンクリートの建物。脇から延びる橋の上を12人ほどの視察団の一行が歩いてくる。水色と白のチェックの半袖シャツを着た男性がスマートフォンを掲げながら、欄干に近づく。 山に囲まれた巨大なダム湖(だむこ)。水面が光を受けてきらめいている。緑の木々(きぎ)に覆われた山。一定の高さから下は山肌がむき出しになっており、草木が一本も生えていない。 広い敷地に立つ、2階ほどの高さの大きなグレーの腰屋根の建物。道路脇にはコメ粒の形をアレンジした緑のマークに、「株式会社純情米いわて」と書かれた白い看板が立っている。 3階建ての白い建物。外壁に、新芽をモチーフにした緑のマークと、「JA(ジェイエー)岩手ふるさと」、「世界一安全・安心な産地を目指して」と書かれている。 倉庫の中に積み上げられたコメ袋。薄茶色(うすちゃいろ)の紙の袋には、赤で「いわて純情米」と印字されている。 工場の廊下に立つ視察団の一行。機械が置かれた部屋を窓ガラス越しに見ている。窓には説明が書かれた小さなパネルが何枚か立て掛けられており、白いワイシャツ姿の男性が透明の容器を手に、身振りを交えて話をしている。ガラスの向こうの部屋の中には、巨大な白い機械とモニター付きの配電盤が置かれている。
ナレーション: 水源となるダム、精米工場、冷蔵倉庫などで、日本産米(にほんさんまい)の育成環境や精米までの工程を、じっくりと学んだ。
映像説明: 雲の多い空の下、駐車場を歩く一行。浮世絵風の富士山のTシャツを着た男性と、水色と白のチェックの半袖シャツを着て、スマートフォンを持った男性に挟まれて、黒のパンツスーツ姿の女性が歩いている。
テロップ: 木徳神糧(きとくしんりょう) 海外事業部 杉山 綾 さん
ナレーション: 案内役を務めているのは、木徳神糧(きとくしんりょう)の杉山さん。
映像説明: 生垣のあいだの砂利の細い道を進む一行。園芸用のはしごや白い軽トラックの横を通り過ぎ、赤い切妻屋根の平屋の建物へと歩いていく。
ナレーション: 木徳神糧(きとくしんりょう)は、コメの商社としては日本でトップクラス。事業内容は多岐に渡り、輸出にも力を入れている。
映像説明: ビルのエントランス。ガラスの開き戸から、視察団の一行が建物の中に入っていく。開き戸の上のガラスの仕切りには、アルファベットの「J」と「A」を組み合わせた緑のマークと、「JA(ジェイエー)岩手ふるさと 本店」と書かれている。 茶色の壁の会議室。一行が大きな木目調のテーブルを囲んでいる。黒のスーツ姿の杉山さんが身ぶりを交えて話をする。 水色と白のチェックの半袖シャツを着た男性が、後ろに座る薄いグレーのスーツを着た女性にむかって手振りを交えて話しかける。薄いグレーのスーツを着た女性が、何度もうなずきながら話を聞いたあとで、周りの人々に向かって話を始める。 紺のピンストライプスーツを着た男性が話をしている。男性の後ろの棚には、大きな飾り皿(かざりざら)とともに、「前沢牛(まえさわぎゅう)」と書かれた小さなのぼりと、こげ茶色(こげちゃいろ)の牛の置き物が置かれている。 紺のピンストライプスーツを着た男性の隣の席に座る浮世絵風の富士山のTシャツを着た男性が、手元に置かれた袋を示しながら大きな身振りで話をし、紺のピンストライプスーツを着た男性がうなずきながら話を聞いている。
ナレーション: このプロジェクトは、彼らのレストランで使ってもらうために、日本産米(にほんさんまい)のおいしさへの理解を深めてもらうことが目的だ。JA(ジェイエー)岩手ふるさとなど、産地側の協力も得て、今回の視察ツアーが実施された。
映像説明: 左右に田んぼが広がる砂利道。風に揺れる黄金色(こがねいろ)の稲穂の前で、黒のパンツスーツ姿の杉山さんがインタビューに答える。 精米工場の中。天井の高い部屋の中に、たくさんのパイプが張り巡らされ、箱型の機器、配電盤などが置かれている。施設の中を見ている一行。水色と白のチェックの半袖シャツを着た男性が、あごを手で触り、笑顔でうなずきながら斜め上のほうを見上げる。杉山さんも隣でその様子を見ている。 左右に田んぼが広がる砂利道で、杉山さんが話を続ける。
テロップ: 木徳神糧(きとくしんりょう) 海外事業部 杉山 綾 さん
杉山さん: 私たち、輸出する時に、日本産米(にほんさんまい)は「こう、おいしいですよ」、「香りも違いますよ」、「食感(しょっかん)も違いますよ」っていうふうに伝えてはいる(つたえてワいる)んですけれども、 実際に(産地を)見ていただくのと、伝えるのとでは差があるので、 日本産米(にほんさんまい)って、こういう作り方をしているからいいっていうのを実際、体感して、日本産米(にほんさんまい)の良さを知っていただきたい。
映像説明: 一面に稲穂が実っている田んぼを背景に、「商業用の日本産米(にほんさんまい)の輸出金額」と題された折れ線グラフが表示される。縦軸には0~(ぜろから)40億円までの金額が10億円刻みで示され、横軸に2014年から2018年までの年が示されている。2014年は10億円台だった日本産米(にほんさんまい)の輸出金額は、年々右肩上がりで上昇し、2018年には37億5,600万円に達している。(出所:農林水産省「米(こめ)の輸出をめぐる状況について」)
ナレーション: 世界的に日本食が知られるようになり、日本産米の輸出は増加傾向にある。
映像説明: 丸々としたもみがびっしりと実った稲穂。白いジャンパーを着て、片手に書類を持った男性が、あぜ道に立ち、稲穂をそっと触っている。
ナレーション: しかし、海外ではさまざまなコメの選択肢があるなか、ほかの国のコメと比べ、高額な日本産米(にほんさんまい)は、不利な状況だ。
映像説明: 茶色い壁の会議室。黒のスーツを着た杉山さんが、少し離れたところに座る浮世絵風の富士山のTシャツを着た男性と、笑顔で話をしている。二人のあいだに座る男性たちも話を聞きながら笑顔で杉山さんの方を見る。浮世絵風の富士山のTシャツを着た男性が身振りを加えながら真剣な表情で話をしている。 クリーム色(いろ)の壁の部屋。白のボタンダウンのシャツを着て、銀ぶちの眼鏡をかけた男性が、立ったまま話をする。壁には、スライドが投影され、工場の写真が映し出されている。
ナレーション: そこで今、日本産米(にほんさんまい)の価値に見合った魅力を海外の消費者に伝えようと、このような大手企業や産地などをはじめ、各方面でさまざまな取り組みが行われている。
映像説明: 屋内の照明が抑えられた講演会場。黒い長机(ながづくえ)が並べられ、板張りの壁の前に置かれたスクリー ンに、プロジェクターから画像が投影されている。青空と稲穂の写真を背景に、「MAFF Japanese Rice Workshop」、日本語で「コメ海外市場拡大戦略プロジェクト」と書かれている。スクリーンの脇に白い演台(えんだい)が設けられ、黒っぽいスーツを着た男性が話をしている。壁際には、白っぽいスーツを着た2人の女性が書類を手に並んで立っている。
テロップ: 東京都 新宿区。
ナレーション: この日は、講習会が開催された。
映像説明: 紺色のスーツに水色のネクタイを締めた男性が、マイクの前に立って話をしている。
テロップ: 農林水産省 米穀貿易企画室 小林 保幸 室長
小林室長: 今回の研究会と産地視察を通じ、みなさまが五感で感じていただいた日本産米(にほんさんまい)の良さを、 ご帰国後、母国でも、多くのかたに伝えていただければ幸いです。
映像説明: 照明が抑えられた講演会場。20人ほどの人々が席に着き、資料に目を落としている。最前列には、視察団の参加者3人が、すぐ後ろには黒のスーツを着た杉山さんが座っている。杉山さんは、隣に座るグレーのスーツを着た男性に話しかけられ、笑顔でうなずいている。 真剣な顔で前を見つめる参加者。黒いブラウスを着た参加者の女性の横に、白いシャツを着てヒゲを生やした男性とオールバックの髪に黒ぶち眼鏡をかけた男性が座り、話を聞いている。
ナレーション: 実は、この2日間は、農林水産省の補助事業の一環として行われたプロジェクト。この日の講習のテーマは、産地で大切に育てられたコメのおいしさを、どう調理すれば引き出せるのか。
映像説明: 眼鏡を掛け、緑の法被を着た男性がスクリーンの横で話をしている。法被の前襟(まええり)には「すみだや」の白い文字、背中には「やま形に漢数字の三」の屋号が入っている。スクリーンには「Tasting Japanese rice & CA rice」、「日本米(にほんまい)/カリフォルニア米 試食」と書かれたスライドが投影されている。スクリーン横のテーブルには、電気炊飯器と木製のおひつ、大きな木の箱が2つ置かれ、白い調理服を着た男性が会場のほうを向いて立っている。緑の法被を着た男性が、身振りを加えながら会場のほうに向かって話している。
テロップ: 隅田屋商店(すみだやしょうてん) 片山 真一 社長
テロップ: 五つ星お米(おこめ)マイスター
ナレーション: 講師として登壇しているのは、コメの専門団体が認定する「お米(おこめ)マイスター」の最上位、「五つ星」の資格を持つ、片山さんだ。
映像説明: 食品売り場の写真。贈答品の箱が並ぶコーナーの前にカウンターが置かれている。透明のビニール袋に入った小さなコメのパッケージがたくさん並べられ、しゃもじの入った土鍋が置かれている。5人ほどの買い物客が足を止めて商品を見ている。調理用の白い和帽子に調理服を着た片山社長がカウンターの後ろに立ち、黒っぽいスカーフを肩に巻いた女性客にコメが入った袋を渡している。女性客の横で小さな女の子が試食用の小皿に口をつけている。
テロップ: 台湾
映像説明: イベント会場の写真。正面の白い壁に、グレーの富士山が描かれた赤い円のマークと、「THIS IS JAPAN QUALITY(ディス イズ ジャパン クオリティー)」、 「日本のおいしい米。」と書かれている。白い壁の前に立つ片山社長の前に置かれた白いテーブルの上には、フタが開いた状態の電気炊飯器や、すしおけが置かれている。調理用の白い和帽子に調理服を着て、ヘッドセットマイクをつけた片山社長が、手ぬぐいを広げて見せながら説明をしている。緑の法被を着たブロンドヘアの女性が、マイクを手に片山社長の様子を見ている。 会場の隅には2人の撮影クルーがいて、1人がライトのついたビデオカメラを構え、もう1人はさおのように長いマイクを持ち、会場の様子を撮影している。
テロップ: ロシア
ナレーション: 本業として精米店を経営しながら、日本産米(にほんさんまい)のおいしさを伝える伝道師として、各国での講演など、プロモーション活動も積極的に行なっている。
映像説明: 照明が抑えられた講演会場。緑の法被を着た片山社長が演台(えんだい)に立ち、マイクに向かって話をしている。
片山社長: 水は(コメが)取れた産地、場所によっても、入っていく水分量も違うし、重さも違います。 その日の大気、湿度でも違うので、だから重さで量る。
映像説明: 照明が抑えられた講演会場。黒い長机(ながづくえ)に座った参加者たちが、真剣な表情で話を聞いている。 演台(えんだい)で片山社長が身ぶりを交えて話を続ける。
ナレーション: コメは品質や産地によって特徴がある。作る料理によって、それぞれに合うコメがあり、適した炊き方があると片山さんは語る。
映像説明: スクリーン横のカウンターの周りに参加者が集まっている。カウンターの後ろに、白い調理服姿の2人の男性。奥の男性は、大きな木箱に入った白の四角い容器から具を取っておむすびを作り、手前の男性はおむすびに海苔を巻いて、紺のジャケットを着た男性に手渡す。 青いTシャツを着てひげを生やした(はやした)男性が、両手で持ったおむすびをほおばる。 黒いブラウス姿の女性も、おむすびを食べて口を動かす。
ナレーション: 続いては「おむすび」の試食タイム。片山さんが選んだコメを適した方法で炊飯したものだ。試食したシェフたちは…。
映像説明: 講演会の会場。黒の長そでTシャツを着た男性が席に座り、手にした食べかけのおむすびを指さしながらインタビューに答える。
テロップ: 米国の和食レストラン オーナーシェフ
米国の和食レストラン オーナーシェフの男性・英語: なぜ、このおむすびを紹介されたか良く分かった。 水分量や食感(しょっかん)がとても良い。 かめばかむほど、(コメの)甘みが感じられる。
映像説明: 照明が抑えられた講演会場。緑の法被を着た片山社長がスクリーンの横で身振りを交えて話している。 黒い長机(ながづくえ)に座る参加者たちが、試食用の小さい器(うつわ)に入ったごはんを、箸を使って食べている。
ナレーション: おいしいコメも、取扱い方によっては本来の味が損なわれてしまう。片山さんは、そこを丁寧に説明し、海外に伝えていきたいと言う。
映像説明: 照明が抑えられた講演会場。演台(えんだい)で、マイクに向かって片山社長が話をする。
片山社長: 日本のお米屋さん(おこめやさん)もそうですが、その、(コメを炊くのに)ここまでするのが基準ですよ、というのを伝えてこなかった。 おコメは皆さん買うんだけど、そこに説明書はついていませんね、How to cook。
映像説明: 赤レンガの外壁の建物。筆文字で「やま形に漢数字の三」の屋号と「株式会社隅田屋商店(すみだやしょうてん)」と書かれた木の看板が掲げられ、横には白抜きで大きく「米(こめ)」と書かれた藍色の日よけのれんが掛かっている。大きなガラス張りの入口には、「やま形に漢数字の三」の屋号」と「隅田屋(すみだや)」の文字が白く染め抜かれた藍色ののれんが下がっている。ガラス戸の前には青い機械が置いてあり、店の中には、薄茶色(うすちゃいろ)のコメ袋が天井まで高く積み上げられている。
テロップ: 東京都 墨田区
ナレーション: 片山さんは、東京・墨田区で、100年以上続く精米店の5代目。
映像説明: 薄茶色(うすちゃいろ)のコメの袋が積みあげられた店内。スチール製の扉の上に、「米穀低温貯蔵庫」と書かれたパネルが取り付けられている。紺の作業服を着て、白の衛星帽で髪を覆った片山社長が小皿を手にして、部屋の奥の巨大な精米機へと向かう。下に向かってすぼまっている、四角いじょうごのような形の薄い緑の機械。片山社長が、精米されたコメを小皿ですくって鼻に近づける。じょうごの後ろでは、ベルトを巻いた歯車が高速で回転している。
ナレーション: 年ごとに、全国のコメの作柄をプロの目利きで見極め、厳選した玄米をブレンドしている。
映像説明: 薄い緑の機械の下から白いコメが流れ出て、下に重なるように設置された白っぽいじょうご型の機械の中に入っていく。さらに下についている筒型の部品から、白く精米されたコメが出てくる。 半透明のビニール袋に入ったコメのパッケージ。並べられた袋には、「古式精米製法」、「隅田屋米(すみだやまい)」などと印字されている。
ナレーション: その玄米をゆっくり丁寧に精米して仕上げたのが、「隅田屋米(すみだやまい)」だ。
映像説明: 店の入口の脇に置かれた薄い緑の精米機。傍らに薄茶色(うすちゃいろ)の大きなコメ袋が山積みになっている。片山社長がコメ袋を積み直し、袋の1つを奥へと運んでいく。
ナレーション: 一般的にブレンド米は品質が低いと思われがちだが、隅田屋米(すみだやまい)は高い評価を受けている。
映像説明: 隅田屋商店(すみだやしょうてん)の事務所。壁には、骨とう品のような古い絵が大きな額に入れて飾られている。田植えや稲刈りなど、手作業または牛を使っておこなっていた昔の農作業の手順が、崩し字の説明とともに色つきで描かれている。奥の部屋につながるすりガラスの引き戸には、「丸に隅立て四つ目」の家紋が入っていて、「やま形に漢数字の三」の屋号」と「隅田屋(すみだや)」の文字が白く染め抜かれた藍色ののれんが下がっている。引き戸の前のデスクを挟み、片山社長が2人の男女を前に話をしている。 片山社長が右手にペンを持ちながら、身ぶりを交えて話を続ける。 対面には、青いシャツを着て銀ぶち眼鏡を掛けた男性が座り、書類を片手に話を聞いている。隣には白いドット柄の紺のワンピースを着た女性が座り、メモを取っている。2人の後ろには茶色のブラウスを着た女性と白いワイシャツ姿の男性が座っている。 両手の拳を突き出すようにして、話をする片山社長。向かいに座る2人がうなずきながら話を聞いている。
ナレーション: 海外では、日本料理店(にほんりょうりてん)でも日本産米(にほんさんまい)が使われていないことが多く、以前から、コメのプロとして歯がゆさを感じていたという片山さん。単身、アメリカでの営業を開始し、3年前からは、ジェトロの専門家とともに、さらに取り組みを広げた。この日、打ち合わせをしていたのは、シンガポールでの今後の展開について。
映像説明: 丸々としたもみをつけた稲穂の画像を背景に、「商業用の日本産米(にほんさんまい)の輸出量(2018年)」と題された棒グラフが表示される。縦軸は0トンから5,000トンまでを1,000トン刻みで示し、横軸には国と地域の名前が示されている。トップの香港は4,690トン。シンガポールは3,161トンで2位。次いでアメリカの1,282トン、台湾の1,173トンと続き、オーストラリア635トン、中国524トン、英国422トン、モンゴル336トンの順となっている。(出所:農林水産省「米(コメ)の輸出をめぐる状況について」)
ナレーション: 日本産米(にほんさんまい)のシンガポールへの輸出量は、香港に次いで、第2位。
映像説明: 隅田屋商店(すみだやしょうてん)の事務所。「丸に隅立て四つ目」の家紋が入ったすりガラスの横のデスクで、片山社長が手を大きく動かしながら話をしている。 向かいに座る青いシャツを着て銀ぶち眼鏡の男性が、身振りを交えて話をしている。
ナレーション: 市場としては盛況であるものの、現地の寿司店からは、こんな要望があるという。
映像説明: デスクの前に置かれた椅子に座って青いシャツを着て銀ぶち眼鏡をかけた男性がインタビューに答える。
テロップ: ジェトロ 輸出プロモーター事業専門家 榎本 修
榎本(ジェトロ 輸出プロモーター事業専門家): それなりのおコメは手に入るんですけれども、必ずしも、そのおコメが、えー、自分が握るおすしにふさわしい、いうお米ではないと。 シェフの方々も、その、業者さんにあたって探してはいる(さがしてワいる)んですけれども、 えー、理想的なお米に出会えていなかったと、いうのがシンガポールの現状。
映像説明: 「丸に隅立て四つ目」の家紋が入ったすりガラスの横のデスクに座って話をする片山社長。右手に持ったペンで何かを書くようなしぐさをする。
ナレーション: 片山さんは、そのニーズに、どう応えるのだろうか。
画像説明: 高層ビルに囲まれた市街地の広場。頭はライオン、下半身は魚のような尾ひれがついた白い像、マーライオンの口から滝のように水が噴き出ている。階段状の敷地には大勢の人々が歩いており、後ろの白い建物には、「THE FULLERTON HOTEL」という立体看板が掲げられている。
テロップ: シンガポール
映像説明: 屋内。ガラス戸を押し、出入り口近くの棚に花が飾られた、カウンター席だけの店に入る。カウンターの中では、黒い制服姿の男女のスタッフが準備をしている。奥の調理場には緑の法被姿の片山社長が立ち、その隣で白い半袖の調理服に白い調理帽姿のシェフが、黒い器の中を泡だて器(あわだてき)でかき混ぜている。 壁際に作られたステンレス製の調理台に、赤い電気炊飯器や大きなすしおけが置かれている。白い半袖の調理服に白い調理帽姿のシェフが、左手に持っていた大きなしゃもじを台の上に置き、すしおけの中のすし飯を右手で触ってみる。隣に立つ片山社長が手のひらで押さえるような動作をしながら、シェフに話かけている。
ナレーション: シンガポールにやってきた片山さんは、早速、日本料理店(にほんりょうりてん)を訪れていた。シンガポール人シェフが営むカウンターだけのすしレストランに、
映像説明: 画面が白く転換し、レストランの出入口に切り替わる。金色の麻の葉模様が入ったガラス張りの壁に、「Maetomo RESTAURANT & BAR」と書かれたロゴが入っている。ガラスの扉の前の通路にはメニューを載せた台が置かれている。
ナレーション: こちらは、1年前にオープンしたばかりの、高級レストランだ。
映像説明: 木製のカウンター席の中にある調理台の前に立つ緑の法被を着た片山社長。調理台の上に置かれた黒いおひつの中からごはんを1粒取り、人差し指に載せて話をしている。「Maetomo」のロゴが入った白い調理服に白い調理帽姿の男性がうなずきながら話を聞き、すしおけの中のごはんをしゃもじでかき混ぜる。片山社長が指に載せていたごはん粒を口に入れる。
ナレーション: 1軒1軒、シェフがどんなコメを求めているのかを聞き取る、草の根営業が片山さんのスタイル。
映像説明: 左手の甲に少量のごはんを載せる片山社長。ごはんを鼻に近づけたあと、口に入れる。
ナレーション: 海外への取り組みを始めた当初は、飛び込みで店を訪問することもあったという。
映像説明: 白い調理服に白い調理帽姿の男性が、黒いおひつのフタを開ける。片山社長が、立ち上る湯気を手であおぎながら顔を近づける。白い調理服に白い調理帽姿の男性が片山社長の話を聞いて笑いながら、大きなしゃもじで、黒いおひつの中のごはんをすしおけに移す。
ナレーション: シェフの要望に応えるために、単一銘柄米を選ぶこともあれば、その店専用のブレンド米を提案することもある。
画像説明: 夕暮れどきのビル街。ビルの谷間にある2車線の道路を、ヘッドライトをつけた車が通り過ぎる。やしのような葉をつけた街路樹が植えられ、左の車線は赤いテールランプをつけた車で渋滞している。右手の建物には、屋根のついた歩道があり、温かいオレンジ色(いろ)の明かりが灯っている。
ナレーション: シンガポールでも高級エリアとして知られる、オーチャード。
映像説明: 建物の外観。屋根のある歩道の脇に、モダンな外装の出入口。丸みをおびた白い壁の足元に、筆文字で「商い中」と書かれた小さな木の看板が立てかけられている。入口横の黒い大理石の壁には、金色の筆文字で漢字の「青木」をデザインしたロゴマークが彫りつけられ、そのすぐそばに「aoki」の文字がある。道を走る車や歩道を歩く人が黒い大理石の壁に反射して映し出されている。
テロップ: 青木
ナレーション: この地でおよそ17年、営業を続けている、老舗のすし店「青木」。
映像説明: 調理場。壁際の白い棚にたくさんのお椀や皿が収納され、中央にはステンレスの調理台や棚が並んでいる。調理場の奥に、眼鏡を掛けた黒いポロシャツ姿の男性がカメラを手にして立っている。白い調理帽をかぶり、白い調理服を着たかっぷくの良い男性が、湯気が立つ、一抱えほどあるごはんを包んださらしの四方を右手に持ち、運んでいく。白い調理服の胸元には「青木」のロゴが入っている。白い調理帽をかぶり、白い調理服を着たかっぷくの良い男性が、大きなすしおけにさらしの中のごはんを移す。緑の法被を着た片山社長が、すしおけの中のごはんから湯気が立ち上る様子を見ている。
ナレーション: 1ヵ月前、片山さんは、この店のシェフが理想とするすしに合うブレンド米を提案した。
映像説明: 調理場で、片山社長と白い調理服を着たグレーヘアのシェフが並んで立ち、話をしている。白い調理服を着たグレーヘアのシェフの話を聞き、片山社長がうなずいている。
片山社長: やっぱり、こちらは(ごはんの)温度って高いですか?
シェフ: 僕は高めに握ってますね。
映像説明: 白い調理帽をかぶり、白い調理服を着たかっぷくの良いシェフがしゃもじを使って、すしおけの中の酢飯を切るように手早く混ぜる。しゃもじの先に少し取ると、片山社長の手の甲に載せる。片山社長が手の甲の上の酢飯を指で軽く押しながら広げる。
ナレーション: 納品後も、定期的に調理方法や料理人(りょうりにん)の要望を確認し、ブレンドを調整していくこともある。
映像説明: 照明が抑えられたカウンター席に座り、片山社長がインタビューに答える。隣には、眼鏡を掛け、黒いポロシャツを着た男性が座っている。カウンターにはこげ茶色(いろ)のトレーが並べられ、それぞれに箸やしょうゆ皿(しょうゆざら)が載せられている。トレーの右側には千代紙のような柄(がら)のナプキンが置かれている。
片山社長: 私は、自分でこれがおいしいって話ではないです。 なんで握りにくいんだろう。なんで握りやすいんだろう。おコメはなんだったんだろう。考えながら、フィードバックして、ご提案させていただく。
映像説明: カウンターの中の調理スペースで、すしを握る白い調理服を着たグレーヘアのシェフ。白い調理服の胸元に「青木」のロゴが、左袖には日の丸と「K. Aoki」の文字が刺繍されている。後ろの壁には暖かな色の木製の棚や木の扉の冷蔵庫が作りつけられている。
テロップ: 青木 青木 邦雄 オーナーシェフ
ナレーション: 片山さんから提案されたブレンド米を試した青木さんは、すぐに違いを感じたという。
映像説明: カウンターの中の調理スペースで、グレーヘアの青木オーナーシェフがインタビューに答える。 調理場。白い調理帽をかぶり、白い調理服を着たかっぷくの良い青木さんが大きなすしおけを時計と反対回りの方向に回しながら、しゃもじを使って酢飯を混ぜ合わせていく。片山社長が傍らに立ち、おけの中の酢飯を見つめている。 カウンター席。赤いトレーに載ったマグロの握りを手にとり、口に入れる片山社長。確かめるように、真剣な表情で口を動かし、かんでいる。
青木オーナーシェフ: 本当にこう、握りやすい。こう、手になじむっていうか。 今回、来て食べてもらって、うちのお酢見てもらって、塩加減見てもらって。で、提案してもらったもんで。こう、それ僕食べて、良かったので。 スパッと(隅田屋(すみだや)のブレンド米に)変えましたね。
画像説明: 照明を抑えたカウンターの中の調理スペース。上からの照明の光を浴びた青木オーナーシェフが手際よく丁寧に、赤身のマグロのすしを握る。 室内のすべての明かりをつけた店内。カウンターの中の調理スペースで、青木オーナーシェフが大きなまな板の前に立ち、すしを握りながらうなずいている。
ナレーション: 隅田屋(すみだや)のコメにしたことで、コストは2倍近くなったが、握りをオーダーする客が増えているという。コストは上がったとしても、その分、おいしくなれば、客はついてくるのだ。
映像説明: ショッピングセンターの中にあるスーパーマーケット。広々とした明るい店内にたくさんの食料品が陳列されている。出入口の上部には、赤い小さな三角形を3つ組み合わせて大きな三角形を形作ったマークと、青の文字で「MEIDI‐YA(めいじや)」と書かれた立体看板が掲げられている。子連れの家族が店の奥へと入っていく。 5段の棚が並ぶ乾物売り場。商品名が日本語で書かれた、もずくや昆布(こんぶ)などのパッケージが並ぶ。グレーのリュックを背負った男性が「焼のり」と日本語で書かれたビニールのパックを手に取って見ている。
テロップ: 明治屋シンガポール グレートワールドシティー店
映像説明: 鮮魚売り場。冷蔵ショーケースに、さまざまな魚を盛り合わせた刺身のパックが並んでいる。 サーモンやマグロ、大トロ(おおとろ)、中トロ、タコにハマチなど、新鮮な刺身が彩り良く盛り付けられている。パックの中に、わさびやしょうゆの小袋が5つほど入っている。透明のふたには「特撰 刺身盛合せ」、「本まぐろ」などと書かれたシールが貼られ、「SASHIMI COMBINATION 35.90」などと書かれた値札が貼ってある。
ナレーション: 一方こちらは、日系のインターナショナルスーパー。
映像説明: 木製の棚に並ぶ日本語で商品名が書かれたコメのパッケージ。「新潟県産 無洗米 コシヒカリ」や「北海道産 ななつぼし」の袋には「輸出用米 5kg」と書かれたシールが貼られている。「徳島県産 コシヒカリ」の値札には、「$46.00(46ドル)」と書かれている。 木製の棚の一番下段。日本語で「たきたてご飯 5食入り」とかかれたパックライスと、「金芽米 5kg」と書かれた袋のあいだに、「SINGAPORE’S No.1 (シンガポールズナンバーワン)RICE BRAND」、「ROYAL UMBRELLA THAI HOM MALI RICE(ロイヤル アンブレラ タイ ホム マリ ライス)」の文字と仏塔のイラストが金色で描かれたタイ米(タイまい)が置かれている。このタイ米(たいまい)値札には、「$9.95(9.95ドル)」とある。「たきたてご飯」のパックライスの値札には「$11.40(11.4ドル)、「金芽米 5kg」の袋の値札には「$44.00(44ドル)」のと書かれている。
ナレーション: コメ売り場には、日本産(にほんさん)だけでなく、海外産のコメも並んでいる。
映像説明: 広々とした店内の一角に、コメを陳列した棚が置かれている。一番上の段には、向かって左に筆文字で「古式精米製法 隅田屋(すみだや)」と書かれた小さな木の看板と、向かって右に筆文字で「五つ星お米(おこめ)マイスター 片山真一」と書かれた小さな木の看板が掲げられている。真ん中の段には、二十一穀米(にじゅういっこくまい)などの雑穀も置かれている。棚の横にはグレーの炊飯器が2つ置かれ、緑のエプロンを着けた女性が、試食用の皿を載せた赤茶色のトレーを持って立っている。 棚に並んだ隅田屋米(すみだやまい)のパッケージ。半透明の袋には、銀色で八角形(はっかくけい)の枠が描かれ、その中に銀色の筆文字で「隅田屋米(すみだやまい)」と書かれている。
ナレーション: 一角には、隅田屋米(すみだやまい)の特設コーナーが。
映像説明: コシヒカリやななつぼしなどが並んだ棚の前で、白の調理帽をかぶり、白の調理服を着た片山社長が、グレーのパーカーを着た女性客と話をしている。
テロップ: 隅田屋商店(すみだやしょうてん) 片山 真一 社長
映像説明: 食品売り場の一角。片山社長がグレーのパーカーを着た女性に、炊飯器の黒い内釜を見せ、身振りを交えて説明をしている。
ナレーション: これからはじめるのは、試食販売。もちろん、ただの試食ではなく、炊き方まで伝える。
映像説明: 片山社長が、イラスト入りのコメの炊き方(たきかた)の説明が書かれたカードを手に話をしている。右手に中国語で書かれたもの、左手に英語で書かれたものを持っている。
ナレーション: シンガポールのニーズに合わせ、英語と中国語の説明書も。
映像説明: 冷蔵ケースのある食品コーナーの一角で、片山社長がインタビューに答える。
片山社長: こちらの方(かた)は、基本的に長粒米(ちょうりゅうまい)・中粒米(ちゅうりゅうまい)は浸漬をしないで炊いたり、洗わないで炊いたり。 または、えー、炊飯器に入れっぱなしにしたり。いろいろあるので。 日本米(にほんまい)としての取り扱い説明書は、やっぱりご説明する必要があるんではないかな。つくづく感じています。
映像説明: 隅田屋米(すみだやまい)の特設コーナー。白いカットソーに水色の半ズボンのサロペットをはいた女性が、小さな子どもたちと一緒に試食をしている。白いレンゲに盛られたごはんを食べて、片山社長の話を聞きながら何度もうなずく。白と紺のボーダー柄のワンピースを着た女の子も、ごはんを口にする。 黒ぶち眼鏡をかけた男性と薄い緑のブラウスを着た女性が白いレンゲに盛られたごはんを試食して、親指を立てながらうなずく。
ナレーション: 試食した客の反応は上々。
映像説明: 茶色のウェーブヘアに白と黒の柄物のブラウスを着た女性が白いレンゲに盛られたごはんを口に入れる。隣に立つ緑のエプロンをつけた店員の女性が説明をするように話しかけている。
ナレーション: 一袋、購入したこちらの女性は…。
映像説明: 茶色のウェーブヘアに白と黒の柄物のブラウスを着た女性が、隅田屋米(すみだやまい)の特設コーナーの脇でインタビューに答える。 インタビューに答える女性の後ろを数人の買い物客が通り過ぎ、隅田屋米(すみだやまい)の特設コーナーの前で足を止めている。
テロップ: 試食した客
茶色のウェーブヘアに白と黒の柄物のブラウスを着た女性・英語: 試食をしたら、一粒一粒に弾力性があるし、甘みもあって食べやすかった。 一般的なタイ、マレーシア、インドネシアのコメとは全然違った。
映像説明: 天井の高いショッピングモールの店内。通路が弧を描くように作られ、左右にさまざまな店が並んでいる。弧の内側の広いスペースに、日本語で書かれたパッケージが並ぶ店。 店頭に設置された陳列台の上には、 「Award‐winning Specialty FOODs from JAPAN(アワード ウイニング スペシャルティー フーズ フロム ジャパン)」と書かれた黄色い店頭幕が掲げられている。白っぽい木の棚に囲まれ、店内の中央置かれた陳列棚には、扇や富士山の絵、さまざまな袋のパッケージや瓶詰めなどが、所せましと並んでいる。白っぽい木の棒をジャングルジムのように組み合わせた天井のはりから、富士山と松の木を染め抜いた手拭いや、赤や青、水色の風鈴が吊るされている。右端には筆で描いた円のような形のマークと、ひらがなで「のもの」の文字が染め抜かれた藍色の大きなのれんがつり下げられている。大きなのれんの前には日本地図と「NOMONO from JAPAN」と書かれたパネルが置かれている。
テロップ: のものシンガポール Jewel Changi Airport JW360°店(ジュエル チャンギ エアポート スリーシックスティー てん)
ナレーション: さらにこの隅田屋米(すみだやまい)、来年からチャンギ空港にある、日本の物産を扱うセレクトショップでも販売される。
映像説明: 窓で囲まれたビルの一室。窓の外にはたくさんの高層ビルが建っているのが見える。 グレーのポロシャツを着た片山社長が木目調のテーブルを挟んで、黒いスーツを着た男性と話をしている。 身振りを交えて話をする片山社長。手のひらサイズの四角いパッケージを手に取り、話を続ける。 立方体の隅田屋米(すみだやまい)のパッケージが並んでいる。大きなパッケージと同じ半透明の袋が使われ、パッケージの上部に「おむすび米)」と書かれた緑のシールを貼ったものと、「吟撰」と書かれた薄いグレーのシールを貼ったものがある。 おむすび米のパッケージが2個と、吟撰のパッケージが3個、横一列に並べられている。
ナレーション: 美食家の多いシンガポール人に隅田屋米(すみだやまい)が評価されれば、ギフトとしてさらに広がっていくことが期待できる。おむすび用に、白いごはん用。それぞれに適したブレンド米だ。
映像説明: 木目調のテーブルに置かれた英語の説明書。炊飯器と鍋のイラストが描かれている。 裏のQRコードにスマートフォンをかざす。画面に表示されたブラウザをタップすると、「Sumidaya USA」のfacebookページが表示される。「おいしいご飯の炊き方を説明致します。」という文字の下に表示されている画面の中にある再生ボタンをクリックする。 画面の左側に白い筆文字で書かれた「古式精米製法 隅田屋米(すみだやまい)」と、画面の右側に屋号と隅田屋(すみだや)のロゴが入った動画。 白い調理服を着た男性が、ピンクのボウルを手にとり、コメが入った鍋に計量された水を入れる。画面下部に「STEP 3 Add water 1.2, for rice 1(ステップ スリー アド ウォーター ワンポイントツー フォー ライス ワン)」と、英語の字幕が表示されている。 フタをした鍋をコンロの上に置き、火をつける。 火にかけた鍋の前で、白い調理帽をかぶり、白い調理服姿の男性が人差し指を立てて説明をしている。コンロの横には、隅田屋米(すみだやまい)のさまざまなパッケージが並んでいる。画面下部に、「STEP 4 Cook over high heat until the water is boiling for 10 min(ステップ フォー クック オーバー ハイ ヒート アンティル ザ ウォーター イズ ボイリング フォー テンミニッツ)」と、英語の字幕が表示されている。
ナレーション: ここにも説明書がついている。QRコードには炊き方の説明動画がリンクされており、炊飯器が普及していないシンガポールの一般家庭でも、おいしいごはんが炊けるよう、工夫されている。
映像説明: 明治屋のコメ売り場のコーナー。白い調理帽をかぶり、白い調理服を着た片山社長が、黒いトップスを着た女性と、ピンクのノースリーブのブラウスを着た女性に、小さな袋に入った雑穀を見せながら説明をしている。片山さんが親指を立てて、女性客に笑顔を向ける。 白い調理服を着た男性が、すしおけに入ったすし飯をしゃもじで切るように混ぜている。 「Maetomo RESTAURANT & BAR」の調理場。白い調理帽をかぶり、左胸に「Maetomo」のロゴの入った白い調理服を着た男性が、すしおけの中のすし飯を混ぜながら、隣に立つ緑の法被を着た片山社長の話を聞いている。
ナレーション: 現地の事情やニーズをとらえ、日本産米(にほんさんまい)の良さを丁寧に伝えていくことで、市場はまだまだ広がっていくと、片山さんは言う。
映像説明: 「Maetomo RESTAURANT & BAR」のカウンターの前で、片山社長がインタビューに答える。
片山社長: まだ今は、日本(にほん)のお米(おこめ)は、海外では普及段階。 使いやすい日本米(にほんまい)の種類が増えていくことも大事だと思ってます。 まずは日本米(にほんまい)を広げること。お米(おこめ)の選択肢を広げること。これが私は一番かな、と思ってます。
スタジオの八木(やぎ)キャスター: 良いものを作って売るだけでなく、調理法まで丁寧に伝えることや、その料理にあったおコメをブレンドして提案するなど、きめ細かな対応をしていくことが大切なんですね。こうした積み重ねによって、日本(にほん)のおコメの本来の良さがきちんと伝わり、ますます市場が広がることを期待したいです。
映像説明: 八木(やぎ)キャスターがお辞儀をする。
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