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世界が発見! 遠州織物 ‐伝統×創造で次世代へ‐

2019年10月10日

静岡県の西部は伝統的に繊維産業が盛んで、「遠州織物」の産地として知られる。かつて日本有数の綿花の産地であっただけでなく、自動織機の製造を原点とするトヨタ自動車とスズキゆかりの地という背景を持つ。現在、小規模な機屋を含めて200を超える企業が、綿や麻などの天然繊維を中心に、コーデュロイや浴衣地などのさまざまな製品を生産している。安価な海外製品に押され、産地の規模は縮小してきたが、昔ながらのシャトル織機ならではの風合いの生地のほか、最新の技術と若い人材によるユニークなデザインや質感で、欧米の高級ブランドから注目される企業も。長年培われた伝統を基に、新たな価値の創造に取り組む産地の今を取材した。

(12分29秒)

テキスト解説を読む

テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。

映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。 薄い青を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。 世界地図の上で回転する、中が空洞になった地球儀から、もうひとつ地球儀が飛び出す。 拡大表示された地球儀の横にタイトルが現れる。 「世界は今 ジェトログローバルアイ」

映像説明: スタジオ。 地球儀と世界地図の画像をバックに、女性キャスターが入ってくる。 光沢のあるゴールドのフリル袖が付いたシャンパン色(いろ)のワンピース姿。

テロップ: 八木 ひとみ(やぎ ひとみ)

八木(やぎ)キャスター: 世界は今、ジェトログローバルアイ。 静岡県の西部は、伝統的に繊維産業(さんぎょう)が盛んで、遠州(えんしゅう)織物の産地として知られています。近年は、安価な海外製品に押され、産地としての規模が縮小するなか、オリジナルの製品を生み出し、世界を目指す企業があります。その取り組みに迫りました。

テロップ: 世界が発見! 遠州(えんしゅう)織物 ‐伝統×創造で次世代へ‐

映像説明: 板張りの壁の事務所の中で、6人ほどの人々が話をしている。白いカーテンの掛かった窓の手前にあるハンガーラックには、グレーやベージュ、紺のコートやズボンが吊るされている。 壁に掛けられた月間予定表の黒板の前に黒い背景のパネルが置かれ、白いインクで円い鈴のような形のロゴマークが描かれ、その右隣に、「鈴木晒整理株式会社」、その下に「加工工程変化系図」と書かれている。「加工バリエーション」と書かれた白枠の中には、緑(みどり)や黄色(きいろ)、オレンジなど、さまざまな色の小さな生地見本が16枚ほど貼られている。パネルの前で、グレーの花柄のノースリーブブラウスを着て、ウェーブヘアを後ろでまとめた女性と、背面の首元に丸い鈴のようなロゴマークがプリントされた黒いポロシャツを着て、黒ぶち眼鏡を掛けた男性が、笑顔で握手をしている。水色のバインダーを抱えた黒いスーツ姿の女性と、黒いキャップをかぶった男性が傍らに立ち、うなずきながら二人の様子を見ている。

グレーの花柄のノースリーブブラウスを着て、ウェーブヘアを後ろでまとめた女性・英語: 本当にクール!

映像説明: 白い壁の作業場。窓際にハンガーラックが3台置かれ、黒やカーキ、白などの長方形の生地見本がたくさん吊るされている。スチール製の棚の前に、薄い茶色の紙が巻かれた巨大なローラーが何本も積み上げられている。白いブラウスの上に黒いベストを着た女性が身ぶりを交えてインタビューに答える。

白いブラウスの上に黒いベストを着た女性・英語: とても芸術的。

映像説明: 板張りの壁の工場の中。金属製の大型の織機が、部屋いっぱいに並べられている。織機の端には、白い糸が分厚く巻かれた糸巻きが2つ取り付けられ、幅の広い織機の中央から、薄いベージュの生地が延び、先端にあるローラーに巻き取られている。白いTシャツを着たウェーブヘアの女性が、笑顔で話をしながら、織機の間を歩いてくる。白いブラウスの上に黒いジャケットを着たポニーテールの女性が右手にバインダーを持ち、後をからついていく。

白いTシャツを着たウェーブヘアの女性・英語: アメージング!

映像説明: 白い壁の平屋の建物の外観。大きなトタンのひさしの下に、白いボディーに青、ピンク、金色のラインが入った観光バスが停車している。十数人の男女が、バスから降りて歩いていく。

テロップ: 静岡県 浜松市

映像説明: 工場の中。青い壁の小さな部屋の外側に、「毛焼き」と書かれた白いプレートが貼られている。通路をはさんだ向かいのスペースには、白い布が積み上げられている。黒とグレーのおそろいのベースボールキャップをかぶった男女が、狭い通路を進んでいく。建物の奥には、青やシルバー、オレンジなど、さまざまな色や太さのパイプが張り巡らされている。 工場の一角。天井まで届くほどのスチール製の青いフレームの奥で、大きさの異なる巨大なグレーのローラーが2本、ゆっくりと回転している。青いフレームの横の天井には、横長のスチール製の枠が取り付けられ、前後に揺れている。天井の方から下りてくる幅広の白い生地が、揺れるスチール製の枠を通り、真下に置かれたコンテナにジャバラ折りで畳まれていく。黒いポロシャツにベージュのズボン姿で、黒いベースボールキャップをかぶった男性従業員が腰に手を当て、機械の上の方を見つめている。奥の部屋の天井のあちこちに、シルバーの細いローラーが何本も取り付けられている。コンテナに積まれた白い生地が天井の方にあるローラーに巻き取られていたり、別のローラーから流れてくる生地を、黒いポロシャツ姿で、黒いベースボールキャップをかぶった男性作業員が2人がかりで引き下ろしたりしている。

テロップ: 鈴木晒整理

映像説明: 白い生地が折り畳まれていく。 金属製で小ぶりの、ローラーのある機械が置かれた一角。「MOTOR SWITCH」と書かれたプレートのついた、黒と赤のボタンがある。黒いポロシャツを着てエメラルドグリーンのゴム手袋をつけた作業員が、細長く裁断した白い生地を細いローラーに通すと、上部の一部を残して紅色(べにいろ)に染め上げられる。その生地を回転する太いローラーに巻き付ける。

ナレーション: 欧米ブランドのバイヤー一行が、静岡県の織物メーカーを視察に訪れた。こちらは、浜松市にある鈴木晒整理。機屋で織られた布に染色や加工をする会社だ。

映像説明: 板張りの壁の事務所。左胸に円い鈴のような形のマークがついた黒いポロシャツを着て、黒ぶち眼鏡を掛けた男性が、身ぶりを交えて話をしている。男性の後ろの方で、グレーの長袖のシャツの上に円い鈴のような形のマークがついた黒いポロシャツを着た男性が小さくうなずきながら話を聞いている。 工場の一角。大きな機械の中でローラーが回転している。白い生地がローラーを通ると、黒い色に染まり、一旦、機械の上の方に引き上げられたあと、機械の下の方にある巨大なローラーにゆっくりと巻き取られていく。 工場の別の一角。ステンレスの台の上に、さまざまな色合いの液体が入った透明の瓶が30本ほど並べられている。ふたの中央から半透明のチューブが延びており、側面には「513」と書かれた白いラベルが貼られている。ステンレスの台の前で、緑のバインダーを脇に抱え、黒いベースボールキャップをかぶり、ベージュのトップスを着た女性が、黒とグレーのベースボールキャップをかぶった3人の女性に向かって話をしている。黒とグレーのベースボールキャップをかぶり、白い半袖シャツを着た女性が、瓶にスマートフォンを向けて撮影している。

鈴木晒整理 鈴木 希昌(すずき きしょう) 社長

鈴木社長: 先染め、別珍、コール天(こーるてん)(コーデュロイ)と、えー、品種を多く、加工しています。 日本(にほん)の中でも一番多い品種を扱っている工場だと思います。

映像説明: 雲の多い空の下、住宅や低層の建物が広がる街。はるか遠くに新幹線が走っていく。画面左下の四角い枠内に、緑一色で描かれた静岡県の地図のイラスト。遠州(えんしゅう)と呼ばれる西側の地域が黄色(きいろ)に変わる。

テロップ: 遠州(えんしゅう)

映像説明: 「遠江国絵図」(とおとうみのくにえず)と題された古地図。山や川、湖が、緑や薄い茶色、水色などで立体的に描かれ、至る所に村の名前が書き込まれている。

テロップ: 日本三大綿織物産地 泉州 三河 遠州(えんしゅう)

ナレーション: 静岡県西部は、遠州(えんしゅう)と呼ばれる地域で、江戸時代の中頃から大阪の泉州、愛知の三河と並ぶ日本三大(にほんさんだい)綿織物産地として知られている。

映像説明: 年季の入った金属製の赤い織り機。大きさの異なる、いくつもの黒い歯車が組み合わされている。機械の後ろには、何十本もの縦糸が張られており、中央には、グレーと青の細い縦じまの生地が半分ほど織り上げられ、木製と金属製の数本のローラーに巻きつけられていく。 展示室の壁に、茶色の巨大なパネルが掲げられている。「遠州(えんしゅう)の『ものづくり』を支えた偉人たち」と題され、英語と日本語で説明が書かれている。礼服や背広姿の、6人の男性の写真の左側に、それぞれ「『楽器の街・浜松』を生んだ偉人」や「世界的な自動織機を作り出した発明家」などのタイトルと人名、説明などが日本語と英語で書かれている。説明文の下に、グランドピアノや日本家屋(にほんかおく)などの写真のほか、時計や鍵盤などの立体的な展示物(が取り付けられている。 ガラス戸の奥に展示された織り機。オレンジとグレーのローラーに、黄色(きいろ)と青のチェック柄の生地が巻きついている。オレンジの横木には、右から左に黒で「鈴木式織機株式會社(かぶしきがいしゃ)製」と書かれている。

ナレーション: 織物産業(さんぎょう)の機械化が進む中で、日本を代表する企業を生み出した地域だ。

映像説明: 展示室の別の一角。木材に黒い歯車をつけたシンプルな織り機が展示されている。縦糸を張った2枚の木枠が、交互にゆっくり上下に動き、グレーの生地を織っている。織り機の前には、緑と紺の縦じまの着物を着て、手ぬぐいを頭に巻いた白いマネキンが上下に首を振りながら座っている。傍らには「杼箱上下器 搭載 織機(1910年代)」と題された茶色のパネルがあり、1911年に鈴木道雄が発明した織り機を復元したものだという説明が書かれている。

ナレーション: トヨタやスズキも、自動織機の製造が原点となっている。

映像説明: 工場の中に置かれた、巨大な金属製の織り機。縦糸を張ったパネルが素早く上下に動き、織り上がった生成り色(きなりいろ)の生地が、機械の下部にある太いローラーに巻き取られている。 4種類の生地が、画面を4分割して順々に映し出される。表示順は左上→右上→左下→右下。左上に生地の表面(おもてめん)と裏面(うらめん)が見えるように重ねられた黄色(きいろ)と薄いグレーのストライプの生地。右上にはかすかに格子の柄(がら)が入ったような、平織りの薄いグレーの生地。左下には厚みがあり、縦に凹凸のラインがある茶色と紺のコーデュロイの生地。右下に白や黄色(きいろ)、赤の円に模様が入った水色の生地と、水色や薄い紫の円や白い花が描かれた紺の生地が並べられている。

テロップ: 遠州(えんしゅう)織物

ナレーション: この地で作られる織物は、遠州(えんしゅう)織物と呼ばれ、綿や麻などの天然繊維を中心に、コーデュロイや浴衣地(ゆかたじ)など、多種多様な点が特長だ。

映像説明: 工場の中。白い糸が巻きつけられた大きな糸巻きを取り付けた緑の織り機が布を織っている。後ろにも、横にも、年季の入った金属製の織り機が所狭しと並べられ、フル稼働している。縦糸をピンと張った枠が何枚も重ねられ、素早い動きで交互に上下している。 10人ほどのバイヤーの一行が、ずらりと並んだ旧式の織り機に目を向けている。数人がスマートフォンで撮影をしている。

ナレーション: 現在は製造されていない、昔ながらのシャトル織機が稼動する工場を、興味深く見学するバイヤーたち。

映像説明: 工場の一角に置かれたグレーの織り機。機械の後方では、縦糸を張った7つの枠が上下に動き、前方の平面の部分には、細長い金属製の板が横向きに渡され、前後に動いている。

テロップ: シャトル織機

映像説明: 金属製のフレームの間を、白い糸を巻いた棒とバネが入った、木製の細長い部品が流れてきて、一時停止する。 白い布の上に置かれた木製の部品。両端が細く削られ、カヌーのような形をしている。中がくりぬかれてバネが取り付けられ、木の棒に黒い糸を巻いた棒状のものがはめ込まれている。先端の金具に挟まれた糸が、側面に開けられた小さな穴を通って外側に出ている。

テロップ: シャトル

ナレーション: シャトル織機とは、横糸を通すためのシャトルを用いる織り機。

映像説明: 工場の一角。オレンジのフレームのシャトル織機に、縦糸を張った金属製の枠が16枚ほど取り付けられている。薄い茶色のポロシャツに紺のズボン姿の男性が、横に渡された金属製の板の上に覆いかぶさって、手で糸を結ぶような動きをしている。

ナレーション: 職人による調整の仕方ひとつで、さまざまな風合いの生地を織ることができる。

映像説明: 金属製の板がすばやく前後に動き、白い生地を織っていく。 工場の別の一角。白い糸が巻きつけられた大きな糸巻きが取り付けられた、シャトル織機。縦糸を張った枠がテンポよく上下に動いている。

テロップ: シャトル織機 保有数 国内最大級

ナレーション: 遠州(えんしゅう)地域は、シャトル織機の保有数が国内最大級。

映像説明: ところどころに田畑のある、緑豊かな住宅街。遠くには海が広がっている。海岸線に沿って風力発電の風車が建ち並び、羽がゆっくりと回転している。

テロップ: 200超の小さな機屋

ナレーション: 200を超える小さな機屋が、多彩な織物を生み出している。

映像説明: 石造りの門の前。塀に囲まれた広い敷地に、庭木が植えられている。奥へと続く道の脇に、青いトタンで作られた小屋があり、突き当たりには大きな平屋の建物がある。

テロップ: 静岡県 掛川市

映像説明: 板張りの壁の工場の中。所狭しとシャトル織機が並べられている。縦糸を張った枠が上下に動き、織り上がった白い生地が、足元の太いローラーに巻き取られている。脇の通路を白いワイシャツにオリーブ色(いろ)のズボン姿の男性が歩いていく。

テロップ: カネタ織物

ナレーション: 掛川市のカネタ織物は、従業員5人の家族経営の機屋。

映像説明: 工場の別の一角。赤や緑、黄色(きいろ)の円いボタンがついた、先進的な織り機が並べられ、高速で生地を織っていく。 縦糸の枠と横糸を渡す板状の部品が、高速で動いている。 茶色いテーブルに、非常に細い糸が巻かれた、大きな白い糸巻きが置かれている。画面左下に、普通の糸と強撚糸(きょうねんし)を拡大したイラスト。どちらも2本の糸をよっているが、強撚糸(きょうねんし)は、「ヨリ」の数が2倍程度多くなっている。先進的な織り機が、細い糸を使ってグレーの布を織っていく。

ナレーション: 綿を中心に、シャツ地(しゃつじ)からコート地(こーとじ)まで幅広く生産するなか、売りは、通常の糸に比べ2倍程度「ヨリ」をかけた強撚糸(きょうねんし)で織った生地。

映像説明: テーブルに置かれた、ややしわのあるグレーの生地。質感を確かめるように両手で触っている。

ナレーション: 吸湿性や速乾性(そっかんせい)に富み、肌触りがよいのが特長だという。

映像説明: 白い壁の作業場。薄い茶色の紙が巻かれた巨大なローラーが積み上げられ、ハンガーラックには、生地用の黒の紙ハンガーがついた生地見本が何枚も吊るされている。上部の黒の紙ハンガーには、「かね尺」に漢字の「田」の字を組み合わせた屋号紋が描かれている。ハンガーラックの横で、白いTシャツ姿の男性が、紺のポロシャツを着た男性とともに、10枚ほどの写真と説明書きが貼られたパネルを掲げている。

テロップ: カネタ織物(おりもの) 太田 稔 社長

映像説明: 白いTシャツ姿の男性が、左右を見回しながら話をしている。パネルにはさまざまな角度から撮影された織り機の写真と、英語と日本語の説明が書かれた紙が貼られている。紙には、「ふっくらとした風合いの生地ができます!!」、「シャトル織機を使った高密度織物です!」などと書かれている。

テロップ: カネタ織物 太田 充俊(おおた みつとし) さん

ナレーション: 社長である父親とともに、バイヤーたちにプレゼンテーションをするのは、去年入社した、息子の太田充俊(おおた みつとし)さん。

映像説明: 板張りの工場の中。所狭しとシャトル織機が置かれている。そのそばで、白いTシャツ姿の太田充俊(おおた みつとし)さんが、バイヤーの一行に向かって、両手の人さし指をクロスさせるなど、身ぶりを交えて話をしている。

ナレーション: 全く別の業界にいたが、家業の可能性を見直し、4代目を継ぐことを決意した。

映像説明: 白い生地を織っているシャトル織機の前で、白いTシャツ姿の男性が、その生地に触れながら話をしている。

太田充俊(おおた みつとし)さん: これで1メートル間に2,000回、ヨリをかけます。

映像説明: 別の一角。白のTシャツを着た太田充俊(おおた みつとし)さんが、シャトル織機の下部の白い布が巻かれたローラーを触り、年季の入った織り機の上部を指さして、笑顔で話をしている。

ナレーション: 他社ではまねできないような、高い技術力をアピール。

映像説明: 紙のように折り目のついた生成り色(きなりいろ)の白い大きな生地が置かれている。 透け感のある紫のカーテンが掛かった部屋。茶色やベージュの生地が畳まずにふわりと丸めて置かれている。グレーの花柄のブラウスを着たウェーブヘアの女性と水色のバインダーを抱えたスーツ姿の女性が、積み上げられたダンボール箱の脇に置かれた、生成り色(きなりいろ)白い生地の端を触っている。太田充俊(おおた みつとし)さんが近づき、生地に手を触れながら話しかける。

ナレーション: 密度が高く、独特の張りがある綿の生地は、バイヤーたちの注目を集めた。

映像説明: 6人の女性たちが積み上げられたダンボールの脇に置かれた生成り色(きなりいろ)の生地を囲んでいる。グレーの花柄のブラウスを着たウェーブヘアの女性と白いTシャツを着たウェーブヘアの女性が、しゃがんで生地に触りながら話をしている。ボブヘアの女性が、生地を触って、黒いスーツ姿の女性を見上げる。

グレーの花柄のブラウスを着たウェーブヘアの女性・英語: これはいい。

白いTシャツを着たウェーブヘアの女性・英語: 紙のよう。

映像説明: 駐車場。青、金色、赤のラインが入った観光バスの横で、グレーの花柄のブラウスを着たウェーブヘアの女性が身ぶりを交えてインタビューに答える。隣で、黒いスーツを着た女性がうなずいている。

テロップ: 米国のファッションブランド Khaite(カイト) クリスタ・チウ 開発ディレクター

チウ開発ディレクター・英語: とても印象的だったのは、あんなに高密度だと重いはずなのに軽い素材。 例えば、パンツなどにも使えるような。

映像説明: 板張りの壁の部屋。大きな業務用エアコンが2台設置され、窓際にあるハンガーラックには生地見本がたくさん 吊るされている。バイヤーの一行が白い椅子に座って話をしている。迷彩柄のカーキブラウンのジャンパーを着た、ブロンドのロングヘアの男性が、緑茶のペットボトルを前にインタビューに答える。

テロップ: 英国のファッションブランド You Must Create 共同創業者 フレイザー・モス さん

モスさん・英語: この地域の生地は品質が非常に高く、欧米の市場に適している。 一見の価値がある。

映像説明: グレーのカーペットが敷かれた広々とした部屋。グレーの椅子と木目調の長机(ながづくえ)をハンガーラックで仕切った簡易ブースが壁際に並んでいる。ハンガーラックには、さまざまな色や柄(がら)の生地見本が吊るされている。入口のドアから、バイヤーの一行が続々と入ってくる。 バイヤーの一行が、壁際に置かれたハンガーラックを見て、生地見本を手に取ったり、出展者と話をしたりしている。

テロップ: 名古屋市

テロップ: 2019年6月28日 欧米向けテキスタイル輸出展示商談会 主催:ジェトロ

ナレーション: 翌日、バイヤーが参加したのは、名古屋で行われたテキスタイルの商談会。

映像説明: 白いワイシャツに黒いズボン姿の男性が、「3」と書かれた紙が貼られたブースの長机(ながづくえ)の周りで話すバイヤーたちの写真を撮っている。別のブースのハンガーラックのそばで、ボブヘアの女性がグレーの生地を手にしている。 「3」と書かれた紙が貼られたブースの手前に、オレンジや薄いピンク、紫、朱色など、色鮮やかな生地が何枚も吊るされている。その手前に置かれた長机(ながづくえ)で、白とグレーのストライプのワイシャツ姿で眼鏡を掛けた男性が座ってメモを取っている。

ナレーション: 中部地方を中心とした企業23社が出展するなか、遠州(えんしゅう)地域からは7社がブースを構えた。

映像説明: ホワイトボードに「1」と書かれた紙が貼られたブース。白いワイシャツ姿の太田充俊(おおた みつとし)さんが、長机(ながづくえ)に座ってA4サイズの紙を広げ、ペンを片手に隣に立つ白いシャツに黒いズボン姿の太田稔社長と話をしている。傍らのハンガーラックには、紺やグレー、ベージュ、黒などの生地が吊るされており、上部の黒の紙ハンガーには、「かね尺」に「田」の字を組み合わせた「カネタ」のマークが入っている。

テロップ: カネタ織物

ナレーション: カネタ織物は、海外バイヤーとの商談会に、初めて挑む。

映像説明: 「Kaneta Orimono Co., Ltd.(カネタ オリモノ コー エルティーディー)」と書かれた紙が張られたホワイトボードの前で、太田充俊(おおた みつとし)さんがインタビューに答える。 ウェーブヘアの女性が、ハンガーラックにかかったグレーの生地に手を触れながら、太田充俊(おおた みつとし)さんと話をしている。黒いブラウス姿の女性が、身ぶりを交えてウェーブヘアの女性に話かける。 ホワイトボードの前で、太田充俊(おおた みつとし)さんが話を続ける。

テロップ: カネタ織物 太田 充俊(おおた みつとし) さん

太田充俊(おおた みつとし)さん: こだわったものづくりで、金額も高級なもんですから、えー、そういったハイブランド向けに製品作りをしているんですけども、 国内だけのブランドだと、あのー、ま、裾野が狭いもんですから、海外に視野を向けて販売先を広げていきたいなという。

映像説明: ハンガーラックに、「カネタ織物」のマークが入った黒の紙ハンガーがつけられた、グレーやベージュ、紺などの落ち着いた色合いの生地見本が何枚も吊るされている。

ナレーション: 綿を中心とした、さまざまなオリジナルの生地をそろえた。

映像説明: 薄い水色をベースとした柄物のブラウスに黒いベストを着た女性が、ハンガーラックにかかったカネタ織物の生地見本を一つ一つめくって見ている。 薄い水色をベースとした柄物のブラウスに黒いベストを着た女性が差し出した白と黒の太いボーダーの白い部分に緑とボルドー色(いろ)と黄色の細いボーダーが入った生地見本を、太田稔社長が受け取る。薄いベージュのジャケット姿の女性が通訳をする。

薄い水色をベースとした柄物のブラウスに黒いベストを着た女性・フランス語: とてもきれい。

映像説明: ウェーブヘアのチウ開発ディレクターが、ハンガーラックに掛けられたカネタ織物のベージュの生地見本を触りながら話をしている。

チウ開発ディレクター・英語: これは私のお気に入り。

映像説明: ウェーブヘアのチウ開発ディレクターが、ハンガーラックに吊るされた生地を触りながら、水色のバインダーを抱えた女性の話を聞いている。 チウ開発ディレクターと、白と薄いグレーの細いストライプのジャケット姿の男性が、長机(ながづくえ)をはさんで握手をする。水色のバインダーを抱えた女性が通訳をし、太田充俊(おおた みつとし)さんが傍らで笑顔を見せている。 ロングヘアのモスさんが、ハンガーラックにかかったカネタ織物の生地見本をめくっている。隣にいる黒いブラウス姿の女性が話しかけ、モスさんが英語でお礼を言いながらブースの奥の方に向かって会釈をする。

ナレーション: 前日の工場視察で製品への理解が深まったバイヤーたちからは、商談会でも高い評価の声を聞くことができた。

映像説明: オフホワイトの壁に白いドアの前。太田充俊さんが笑顔でインタビューに答える。

カネタ織物 太田 充俊(おおた みつとし) さん

太田充俊(おおた みつとし)さん: ピックアップ多かったのでかなりうれしいですけど。 まあ、こっからどうつなげるかなので、まだ、頑張っていきたいです。

映像説明: オフホワイトの壁に黒いドアの前のブースに、ハンガーラックが4台置かれている。グレーや黒などのシックな色や、青やピンクなどの明るい色合いの生地が何枚も吊るされている。髪を後ろでハーフアップに結んだ黒いワンピース姿の女性が、グレーの生地をハンガーラックに掛けている。傍らに立つ黒のポロシャツにグレーのズボン姿の男性が話しかけている。 髪を後ろでハーフアップに結んだ黒いワンピース姿の女性とウェーブヘアの女性が、長机(ながづくえ)をはさんで笑顔で名刺交換をしている。

テロップ: 古橋織布(ふる はし しょくふ)

ナレーション: 一方こちらは、10年以上前から海外展開に取り組む古橋織布(ふる はし しょくふ)。

映像説明: ウェーブヘアの女性がハンガーラックからグレーの生地見本を1枚取り、髪を後ろでハーフアップに結んだ黒いワンピース姿の女性に手渡す。髪を後ろでハーフアップに結んだ黒いワンピース姿の女性が生地を長机(ながづくえ)に置き、バインダーに書き込みをしている。 ウェーブヘアの女性が、ハンガーラックに掛けられた紺や緑、水色や赤の生地見本を見ている。生地の上部には、男性の似顔絵が描かれたクリーム色(いろ)の黒の紙ハンガーが付けられている。

ナレーション: 1928年の創業以来、伝統的な製法にこだわり、遠州(えんしゅう)地域の織物産業をけん引してきた企業だ。

映像説明: オフホワイトの壁と黒いドアの前のブース。髪を後ろでハーフアップに結んだ黒いワンピース姿の女性が、紺と白の生地見本をハンガーラックに掛けている。 黒い格子が入ったクリーム色(いろ)の壁の展示ブース。4人の男女がハンガーラックに掛けられた生地見本を見ている。カヌーのような形をしたシャトルの写真に、白い筆文字で「風合いの匠」と書かれたポスターが掲げられている。ショートカットの女性スタッフがドレッドヘアの男性に話しかけている。 「風合いの匠」と書かれたポスターの隣の一段低い場所に、「Furuhashi」、「古橋織布 有限会社(ふる はし しょくふ ゆうげんがいしゃ)」と書かれた看板が掲げられている。黒いコートを着た男性や、紫のトップスを着た女性が、壁際のラックに掛けられた生地を見ている。すぐ隣では、ショートヘアの女性スタッフが、黒いコートに黒いリュックを背負った女性と笑顔で話をしている。

テロップ: Premium Textile Japan(プレミアム テキスタイル ジャパン) (2018年11月)

ナレーション: 従業員7名という規模ながら、直接ブランドと取り引きする道をいち早く切り開き、国内外の展示会に出展してきた。

映像説明: 淡いピンクや紫、紺色など、やわらかな色合いの生地見本が、ハンガーラックに並んでいる。

ナレーション: 現在、取引の15%は、海外だという。

映像説明: グレーのカーペットが敷かれた部屋。オフホワイトの壁と黒いドアの前のブースで、ロングヘアのモスさんと黒いワンピース姿の女性が、長机(ながづくえ)をはさんで話をしている。モスさんは、黒や赤、緑、青の生地の写真が入ったパンフレットを広げている。

テロップ: 古橋織布(ふる はし しょくふ) 営業担当 西井 佳織理(にしい かおり) さん

ナレーション: 海外展開を担当するのは、3代目社長の娘である、西井さんだ。

映像説明: 黒いワンピース姿の西井(にしい)さんが身ぶりを交えて話をしている。黒いバインダーを手にした女性とロングヘアのモスさんが、うなずきながら話を聞いている。

西井さん・英語: ミラノ・ウニカに出展しており、貴社にコレクションを見てもらったことがある。

映像説明: 展示会場の外観の写真。会場脇の広い通路を人々が歩いていく。波打ったような形の網目模様の天井が、等間隔に並んだ多くの白い丸柱に支えられ、通路を覆っている。両脇には、ガラス張りの3階ほどの高さの建物が建っている。通路のあちこちに置かれた白の看板には、赤い文字で「M」、「U」のイニシャルがデザインされたミラノ・ウニカのロゴマークが描かれている。大勢の人々が、エスカレーターで1階上の渡り廊下に上がり、右手の建物へと進んでいく。 展示会場の中の写真。長い通路の真ん中に赤いカーペットが敷かれ、奥の方に続いて黒のカーペットが敷かれている。天井から、紺とオレンジの文字で「JAPAN」と書かれた白い垂れ幕が掲げられている。通路の左手には、天井から吊るされた長いワイヤーの先に、さまざまな色や柄(がら)の生地が結び付けられ、展示されている。ベージュやモスグリーン、青、赤、黄色(きいろ)などのさまざまな色、そしてストライプやチェックなど、さまざまな柄(がら)の生地見本がずらりと並んでいる。シルバーヘアで黒のトップスを着たグレーヘアの女性が、生地に手を伸ばしている。

テロップ: Milano Unica(ミラノ ウニカ) (2019年7月)

映像説明: 生地が展示された会場内のブースの写真。「FURUHASHI WEAVING CO., LTD(フルハシ ウィービング コー エルティーディー」のプレートがある壁際のハンガーラックに、白やグレー、黒、ベージュなどの生地が吊るされ、ハンガーラック上部の壁に織り機の写真が何枚も貼られている。白いリュックサックを背負った茶色いTシャツ姿の男性と白くて薄いコートを着た女性が、肩を寄せ合って生地を見ている。後ろに立つ、モスグリーン色(いろ)の着物姿の女性が、2人の方に笑顔を向けている。

ナレーション: イタリアで開催される世界的なテキスタイル見本市、ミラノ・ウニカに毎年2回、欠かさず出展し、ヨーロッパの大手ブランドにも生地が採用されている。

映像説明: グレーのカーペットが敷かれた部屋。古橋織布(ふる はし しょくふ)のブースでは、ハンガーラックの上に、織り機の写真が2枚、クリップで留められている。ロングヘアのモスさんが、ハンガーラックに掛かった生地を手に取って見ている。黒いワンピース姿の西井さんが、モスさんに話しかけ、織り機の写真をモスさんの方へ向ける。モスさんが写真を見つめる。

西井さん・英語: 高密度の織物に特化(とっか)している。

モスさん・英語: いい生地だ。

西井さん・英語: これで織っている。

映像説明: 年代物(ねんだいもの)のシャトル織機が4台並ぶ工場の写真。濃い緑のフレームに「SAKAMOTO」の文字が入っている。 古橋織布(ふる はし しょくふ)のブースで、黒いワンピース姿の西井さんが、濃いグレーのシャンブレー生地見本を手にしている。生地の右上に、同じ生地が裏返して付けられている。 西井さんが、手触りを確かめるように濃いグレーの生地を触っている。 ハンガーラックに、薄手のものや厚手のものなど、さまざまな種類や色の生地見本が吊るされている。 薄手で浅いしわが入った淡いピンクや白の生地が揺れる。

ナレーション: 半世紀ほど前に作られたシャトル織機を使いこなし、天然素材の良さを生かした味わいのある生地を得意としている。時代に左右されないベーシックな生地は、欧米での評価が高い。

映像説明: オフホワイトの壁と黒いドアの前で、黒いワンピース姿の西井さんがハンガーラックに吊るされた白い生地に触れる。 ハンガーラックから外した、光沢のある白い生地見本を下から触り、質感を見せる。

テロップ: アメリカン・シーアイランドコットン

ナレーション: この日は、アメリカン・シーアイランドコットンという希少な綿を使った新商品や、

映像説明: 淡い紫、水色、緑の、3種類の生地が重ねられた生地見本。上部の生地用の薄いベージュの紙ハンガーの左側には、ぶどうとブルーベリー、緑の丸い植物のイラストに、それぞれ「Grape」、「Blueberry」、「Light Green」と書かれたシールが貼られている。紙ハンガーの右側には、円の中に2本のシャトルがクロスしているマークと、「FURUHASHI」と書かれたロゴが描かれている。

ナレーション: 果物の色素で染めた生地なども展示した。

映像説明: グレーのカーペットが敷かれた部屋。古橋織布(ふる はし しょくふ)のブースでは、ハンガーラックの上に、人間の両腕が地球を包んでいる「エコマーク」と、黒の文字で「ECO friendly」と書かれた白いカードと、白い糸が入ったシャトルの写真がクリップで留められている。ボブヘアの女性が、果物のシールが貼られた淡い紫の生地見本を右手に持ちながら、ハンガーラック越しに話をしている。西井さんがボブヘアの女性に近づき、2人が並んで話をする。ボブヘアの女性が右手に持った淡い紫の生地見本と、左手に持った淡い緑の生地見本をならべて見ている。

テロップ: バイヤー

ボブヘアの女性・英語: ブルーベリーで染めている?

西井さん・英語: はい、ボタニカルダイ(植物染め)です。

ボブヘアの女性・英語: おもしろい。

西井さん・英語: イエス。ウフフ。

映像説明: オフホワイトの壁と黒いドアの前で、西井さんがインタビューに答える。 薄い水色をベースとした柄物のブラウスに黒いベストを着た女性がハンガーラックの中から黒い生地を取り出し、長机(ながづくえ)の上に置く。黒いワンピース姿の西井さんが生地を受け取ると、黒いベストを着た女性がベージュのジャケット姿の女性に話しかける。 西井さんが身ぶりを交えて話を続ける。

テロップ: 古橋織布(ふる はし しょくふ) 営業担当 西井 佳織理(にしい かおり) さん

西井さん: どの会社さんも熱心に見ていただいて、 普段ドレッシーな物しか使わないからっていうことだったんですけど、 まあ、クラフトマンシップというかビンテージライクな部分で、 ま、クラシックな印象を受けたからって言って、それでもう、いくつか選んでくださったりとか。

映像説明: グレーのカーペットが敷かれた部屋。入口ドアの近くのブースでは、ハンガーラックに、チェック柄やシワ加工が施されたものなど、さまざまな色や柄(がら)、異なる種類の生地見本が展示されている。長机(ながづくえ)の奥には、紺の長袖のシャツを着た男性が立っている。向かいには、黒いTシャツを着たポニーテールの女性が、書類をファイルに入れており、傍らでは、黒いスーツ姿の女性が水色のバインダーに書き込みをしている。 縦長の白いボードに、数字の「5」が書かれた紙と、「Fukudaorimono, Ltd(フクダオリモノ エルティーディー)」と書かれた紙が貼られている。白やベージュ、オレンジや茶色の、無地やチェック柄などの生地が吊るされたハンガーラックのそばに、紺の長袖のシャツを着た男性が立ち、生地を並び替えている。

テロップ: 福田織物

ナレーション: こちらは、同じく欧米のハイブランドとも取引をしてきた福田織物。

映像説明: とても薄手のライトグレーとダークグレーの2枚の生地見本を揺らす。ライトグレーの生地の向こうにダークグレーの生地が透けて見える。上部の生地用の黒の紙ハンガーには、白抜きの文字で「FUKUDA ORIMONO」、「MADE IN JAPAN」と書かれている。

ナレーション: 遠州(えんしゅう)の伝統的な職人の技と最新の技術を融合し、これまでにない生地を製造している。

映像説明: 工場の中。白いコンクリートの仕切りのそばに設置された先進の織り機が高速で動き、生成り色(きなりいろ)の生地を織り上げていく。 コンクリートの壁と天井の工場。部屋の左手には、制御盤がついた新しい織り機が2台並び、奥には濃い緑のフレームのシャトル織機が置かれている。部屋の右手には、黒や赤のボタンが付いた最新の織り機が設置され、高速で動いている。

ナレーション: 最新鋭のベルギー製織機をカスタマイズしたものなど、生地に応じて3種類の織り機を使用。

映像説明: 数百本もの細い縦糸を張った枠が、高速で上下に動き、白い生地が織られていく。

テロップ: 超極細糸の綿織物技術の パイオニア

ナレーション: 超極細糸の綿織物技術のパイオニアであり、

映像説明: 黒の5分袖(ごぶそで)シャツを着た女性が、レースのように薄く、後ろの黒い壁が透けて見えるほどの生地を掲げている。

ナレーション: 世界一細いと言われる糸を使った綿(めん)製品や、

映像説明 目の荒いグレーの生地が置かれている。 表面に厚みがあり、縦に太さの異なるラインが入った白、紺、茶色のコーデュロイの生地が置かれている。 コーデュロイの生地が14枚重ねて並べられている。黒、グレー、ベージュ、ピンクなど、さまざまな色の生地に、異なる種類の幾何学模様が入っている。

ナレーション: 麻、コーデュロイなど幅広く製造している。

映像説明: 大きな窓のあるオフィス。3人の女性たちが、向かい合わせに置かれたデスクに座り、パソコンに向かっている。壁際には、細かく区切られたスケジュール表がホワイトボードに書き込まれている。デスクの上にノートや複数の書類が広げられている。

ナレーション: 現在、従業員は10名余り。

映像説明: 窓際に置かれた本棚には、オレンジやピンクのフラットファイルが立てかけられ、本が山積みになっている。本棚の前に、肩から腕にかけてグレーのラインが入った黒いシャツを着た男性が座っている。 板張りの壁の工場。眼鏡を掛け、紺の半袖ポロシャツを着た女性が、何百本もの綜絖子(そうこうし)が張られた綜絖枠(そうこうわく)の前に座り、作業をしている。綜絖子(そうこうし)には細い白い糸が通されている。 長い金属製の箸のような道具で、綜絖子(そうこうし)の奥から細い白の糸をつまみ、手前に引っ張りだしてくる。

ナレーション: 福田社長は、若手を積極的に採用し、遠州(えんしゅう)織物の伝統技術の継承を図っている。

映像説明: 白い壁の部屋。新聞紙が貼られたクリーム色(いろ)のパーティションの前で、肩から腕にかけてグレーのラインが入った黒いシャツを着た男性がインタビューに答える。 大きな窓のあるオフィス。紺のTシャツ姿のショートヘアの女性が、さまざまな織り方を組み合わせて、柄(がら)が浮き出るように作った藍色の生地を広げ、表面をなでている。生地の下の方をめくると、裏側は、ベージュになっていて藍色の細かい縦線の柄(がら)が入っている。 白い壁の部屋。新聞紙が貼られたクリーム色(いろ)のパーティションの前で、肩から腕にかけてグレーのラインが入った黒いシャツを着た男性が身ぶりを交えながら話を続ける。

テロップ: 福田織物 福田 靖 社長

福田社長: 産地の職人さんたちが、やっぱり60代後半から70代前半ぐらいまでの高齢化にはなっております。で、そこのとこの技術が、ほんとに今なくなろうとしています。 伝統的な技術の人たちと今、福田織物の若い人たちでコラボさせながら、新しいコール天(こーるてん)(コーデュロイ)作ってみたり、若い子たちに、昭和時代のいい物をリバイバルさせて、物を作って今、提案させていただいております。

映像説明: セピア色(いろ)の映像。高い煙突が立てられた白やグレーに見える平屋の建物が何棟も建てられ、1本の煙突からは、もうもうと煙が吐き出されている。 煙突が立つ平屋の建物がある一角。背の高い煙突にカタカナで「ビロード」と書かれている。荷物を載せた小型のトラックが、激しく揺れながら曲がり角を左折し、平屋の建物のあいだを走っていく。

テロップ: 1896年 コーデュロイの生産開始

映像説明: 平屋の建物の中。天井から吊り下げられた横長の枠を通って長い生地が送られ、ジャバラ折りで畳まれていく。キャップをかぶった作業服姿の男性が、積み重ねられた薄いグレーに見える生地をめくっている。別の作業員が腰に手を当ながら機械の動きを眺めている。(映像提供 磐田市)

ナレーション: 120年余り前、現在の磐田市でコーデュロイの生産が始まり、遠州(えんしゅう)は、その一大産地となった。

映像説明 緑色(みどりいろ)の床でコンクリートの壁の工場に、カーキ色(いろ)の大きなシャトル織機が置かれている。縦糸を張った複数の枠が上下に動き、透けるほどの薄さに織られた薄オレンジの生地が、枠と平行に設置され小刻みに動く銀色の棒を経由して、織機下部のローラーに巻かれていく。横に取り付けられた半透明のケースの中に、白や薄いピンクの糸が巻かれた糸巻きが10本ほど入っている。 織機のピンク色の穴から3本の細い白い糸が送られている。その奥で、近代的な織り機が猛スピードで布を織っている。 緑色(みどりいろ)の床でコンクリートの壁の工場に置かれたカーキ色(いろ)の大きなシャトル織機。縦糸を張った複数の枠がゆっくりと上下し、透けるほどの薄さに織られた薄いオレンジの生地が、枠と平行に設置され小刻みに動く銀色の棒を経由して、織機下部のローラーに巻かれていく。

ナレーション: しかし、海外製品との価格競争が激しくなり、生産量は現在、大幅に落ち込んでいる。

映像説明: 16枚のコーデュロイの生地見本がアーチ状に並べられている。黒、グレー、ベージュ、ピンクなどのさまざまな色に、異なる種類の細かい幾何学模様が入っている。 白の生地に立体的な黒の模様が入ったものや、グレーの生地に、立体的な小さな四角形が均一に入ったデザインのコーデュロイが並べられている。 コーヒー豆のような模様が入った、光沢のある紫のコーデュロイを広げている。

ナレーション: そんななか、一般的な縦ラインのものとは異なるデザイン性のある製品を、若手デザイナーとともに開発。次世代コーデュロイとして世界に向けて売り出している。

映像説明: 白い壁の室内。入口近くの福田織物のブース。ウェーブヘアの女性が、ハンガーラックに吊るされた生地見本を見ながら、黒いジャケットを着て、髪を後ろで1つに結んだ女性と話をしている。

ウェーブヘアの女性・英語: きれいなコーデュロイ。

映像説明: 福田織物のブースで、ウェーブヘアの女性が、白地に黒い模様が入ったコーデュロイの生地を手に取って見つめている。 ボブヘアの女性が、コーデュロイの生地が吊るされたハンガーラックから、黄色(きいろ)と茶色の生地を取って、紺の長袖のシャツを着た福田社長に手渡している。

ナレーション: その幾何学的なデザインが、複数のバイヤーに高く評価された。

映像説明: 福田社長がハンガーラックに掛けられた生地見本の中から、ピンクのコーデュロイの生地を手に取る。

ナレーション: 福田社長、素材の特長も売り込んでいきたいという。

映像説明: 白い壁の室内。入口近くの福田織物のブースの前で、福田社長がインタビューに答える。 木目調の長机(ながづくえ)の上に、黒と紺の生地見本が置かれている。上部の黒い紙ハンガーにはシルバーの文字で「FUKUDA ORIMONO」と書かれている。 黒いラバーバンドの腕時計をした手が木目調の長机(ながづくえ)の上に置かれた生地を触っている。 福田社長が、黒い生地見本を手にしながら話を続ける。

テロップ: 福田織物 福田 靖 社長

福田社長: 20年前以上から、ちょっとオーガニックやってたんで、じゃあ、ま、オーガニックっていうのを、まずひとつ、前面的に出してくっていうことと、 もう、ヘンプ(麻)、商品、使ってます。 ま、良さは、まあ、本来、日本伝統的な、あの、素材(という点)。

映像説明: ハンガーラックにベージュや黒い生地が吊るされている。生地見本に付けられた黒い紙ハンガーの片隅に、オレンジのシールが貼られ、黒の文字で「ORGANIC」と書かれている。

テロップ: オーガニック

映像説明: 別の生地見本に付けられた紙ラベルには、黄色いシールが貼られており、黒の文字で「SUSTAINABLE」と書かれている。

テロップ: サステナブル

ナレーション: サンプルには製品の特長を表記し、バイヤーにアピールした。

映像説明: 白い壁の室内。入口近くの福田織物のブース。何十枚もの生地見本が吊り下げられたハンガーラックのそばで、ロングヘアのモスさんが身ぶりを交えてインタビューに答える。バインダーを手にしたボブヘアの女性が通訳をしている。

モスさん・英語: 自然な風合い。 しかし、とてもおもしろい。 デザインも凝っていて。

映像説明: 白い壁の室内。入口近くの福田織物のブース近くで、福田社長がインタビューに答える。 ハンガーラックに黒地にシルバーの文字で「FUKUDA ORIMONO」と書かれた紙ハンガーがついたベージュの生地見本が吊るされている。 モスさんが話をしながら、ハンガーラックに吊るされた生地見本を見ている。髪を後ろで1つに結んだ白いブラウスに黒いズボン姿の女性スタッフがバインダーに挟んだ紙に書き込みをしている。バインダーを手にしたボブヘアの通訳の女性と福田社長が、笑顔でうなずいている。 モスさんと、白いブラウスに黒いズボン姿の女性スタッフ、福田社長が握手を交わし、会釈をしている。 福田織物のブース近くで、福田社長が話を続ける。

福田社長: オーガニックコットンっていうものを提案さしていただきましたけど、非常に反応は、良かったですね。 世界的にサステナビリティー(持続可能性)っていう、言われてますけど、 えー、そこをもっともっと、自然的にいい、地球に優しいっていうことをもっともっとPRして、コットンを広げていきたいなと思ってます。

映像説明: 工場の中。巻き方や大きさが違う12個の白い巻き糸が、織機の上で小刻みに震えている。 工場の中のシャトル織機。縦糸を張った枠が上下に動き、シャトルをはめたスチール製の板が前後に動いている。 白い壁の室内。ロングヘアのモスさんがハンガーラックに吊るされたカネタ織物の生地見本を触りながら見ている。 黒いドアの前の古橋織布(ふる はし しょくふ)のブース。ウェーブヘアの女性がハンガーラックからグレーの生地見本を選び、黒いワンピース姿の西井さんに手渡す。西井さんが受け取り、木目調の長机(ながづくえ)の上に置いてある他の生地見本の上に重ねる。

ナレーション: 昔からの綿の産地であり、綿素材を得意とする遠州(えんしゅう)。長年培われた技で、新たな進化を続ける多彩な綿織物は、特にバイヤーに響いたようだ。

映像説明: 白い壁の廊下で、ウェーブヘアの女性がインタビューに答える。 板張りの壁の工場の中。所狭しと置かれた、たくさんのシャトル織機のあいだをバイヤーの一行が歩いている。 工場の中の別の一角。ボブヘアの女性が、白いスマートフォンを織機に向けている。ウェーブヘアの女性がスマートフォンの画面を見ながら、ほほえんでいる。 白い壁の室内。福田織物のブースで、ウェーブヘアの女性が、ハンガーラックに吊るされた生地見本を見ている。 カネタ織物のブースで、ウェーブヘアの女性がハンガーラックに掛かった黒やグレーの生地見本を手に取って見ている。手にバインダーを持ち、黒いジャケット姿で髪を後ろで1つに結んだ女性と会話し、驚いた表情を見せる。二人の近くで様子を見ていた太田充俊(おおた みつとし)さんが身ぶりを交えながら話しかける。 白い壁の廊下で、ウェーブヘアの女性が話を続ける。

テロップ: 米国のファッションブランド Marc Jacobs(マーク ジェイコブス) シャーロット・ルーチャー 原材料ディレクター

ルーチャー原材料ディレクター・英語: この(遠州(えんしゅう))地域は東洋的で加工が特徴的。東京で見たものと違う。 見た目と触感で、その違いが明らかに分かる。 より本物の日本のスタイルと言える。

映像説明: 白い壁の室内。モスさんが身ぶりを交えながらインタビューに答える。 白い壁の作業場で、バイヤーの一行がさまざまな道具を見ている。ボブヘアの女性が、腰をかがめて道具にスマートフォンを向けている。 床に置かれた太いローラーにベージュの糸が巻かれている。糸は4つの束に分けられ、上部の金属の棒にかけて留められている。 白い壁の室内。黒いドアの前の古橋織布(ふる はし しょくふ)のブースで、黒いワンピース姿の西井さんが、バインダーを手にしたボブヘアの通訳の女性と手に広げたパンフレットを持ったモスさんと話をしている。 モスさんがハンガーラックに吊るされたカネタ織物の生地を笑顔を浮かべながら見ている。 モスさんが、うなずきながら話を続ける。

テロップ: 英国のファッションブランド You Must Create 共同創業者 フレイザー・モス さん

モスさん・英語: 遠州(えんしゅう)織物はとても美しく創造的。デザインや加工がユニークで伝統的。 とても満足している。 良い製品がたくさんあったので、選ぶのが大変だ。

スタジオの八木(やぎ)キャスター: 今回、取材した遠州(えんしゅう)織物の機屋は、従業員が数人から10人余りの小さな会社ばかりです。伝統的な産業を活性化しようと、高い技術とデザイン力を武器に世界へ挑む姿。今後に期待したいと思います。

映像説明: 八木(やぎ)キャスターがお辞儀をする。


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