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輸入に動く中国 ‐巨大博覧会に商機を見る‐

2018年12月13日

11月、上海で輸入をテーマにした中国初の大規模な博覧会が開かれた。約3,600社の外国企業が出展するなか、日本は国別最多の450を超える企業が参加。地方政府関係者も含め中国全土からバイヤーが訪れ、会場は熱気に包まれた。日本の大手電機メーカーは工場用のロボットなどを展示、産業の高度化を進める中国の生産現場をスマート化する技術をアピールした。また、日用品や食品を扱う日本企業も多く出展。中国市場開拓に取り組む福岡の蔵元は新たな顧客をつかもうと、日本酒を積極的に売り込む。輸入に力を入れていくことを内外に示した中国。こうした変化を企業はどのように捉え、ビジネスにつなげていくのか。現地を取材した。

(13分15秒)

テキスト解説を読む

テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。

映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。 薄い青を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。 世界地図から飛び出した、中が空洞になった地球儀が、 回転しながら拡大表示される。 さらに世界のさまざまな都市の画像が周囲を取り巻きタイトルが現れる。 「世界は今ジェトログローバルアイ」

映像説明: スタジオ。 地球儀と都市の画像をバックに、女性キャスターが入ってくる。 マスタード色のハイネックのセーターにチェック柄のロングスカート姿。

テロップ: 宮瀬 茉祐子(みやせ まゆこ)

宮瀬キャスター: 世界は今、ジェトロ グローバル・アイ。 中国で、輸入をテーマにした国際博覧会が初めて開催されました。 世界中から多くの企業が参加しましたが、中でも、もっとも多かったのが日本で、450を超える企業の出展がありました。 輸入博覧会とはどのようなイベントなのか、そして、参加した日本企業はこうした動きをどのように捉え、ビジネスに繋げようとしているのか、取材しました。

テロップ: 輸入に動く中国 ‐巨大博覧会に商機を見る‐

映像説明: 灰色の柱と大きな窓が付いた曲線のある建物。窓に赤やオレンジ、黄色(きいろ)などの細長いブラインドが下がっている。建物の横にはまっすぐに伸びる三車線の車道が3本。その上にかかる長い歩道橋を大勢の人が渡っている。円形の建物の隣にはどっしりとした箱型の大きな建物。壁に赤い大きな看板が掲げられ、「中国国際輸入博覧会」と中国語と英語で書かれている。看板の両端に地球儀とイベント名がデザインされた丸いマークがあしらわれている。建物に続く歩道橋や入り口の前に、色とりどりの国旗やパンダのイラストが入った赤いパネル、水滴などが描かれた白と青の広告パネルが置かれている。 天井が高く、広々とした博覧会の会場ホール。黒や白のパネルで仕切られた各企業の個性豊かなブースが並び、車やバイク、自転車などが展示されている。

テロップ:上海 2018年11月5~(から)10日 中国国際輸入博覧会

ナレーション: 2018年11月。 上海で開催された「中国国際輸入博覧会」。 輸入拡大をアピールするために、今回、初めて国を挙げて開催した一大イベントだ。

映像説明: ブースのあいだの通路には、首からパスケースを下げた大勢の人たち。スーツ姿の人、大きなリュックを背負ったカジュアルな装いの人、スマートフォンを耳に当てながら歩く人などでにぎわっている。

テロップ: 中国の輸入額 15年間で40兆ドル(約4,500兆円)超

ナレーション: 中国の輸入額は今後15年間で4,500兆円を超える見通し。

映像説明: 黄色(きいろ)を基調としたブース。ショーケースの中で左右に動く黄色い機械のデモンストレーションが行われている。ショーケースの横には製品の説明を映すモニター。 ショーケースの前でスマートフォンを掲げる来場者たち。真剣な面持ちで撮影している。

ナレーション: 市場を開放し輸入に力を入れることを内外に示した。

映像説明: 「DS AUTOMOBILES」と書かれた看板の前に数十人の人たちが集まり、スマートフォンやデジタルカメラを構えたり、メモを取ったりしている。視線の先には白と黄色のツートンカラーの乗り物。車と小型飛行機を融合させたような形をしている。流線形のフロント部分にはタイヤが付いていて、後方のウィンドウ部分からは翼が伸びている。 全体に宝石をあしらったようなピンクのハイヒールが時計回りに回転している。 モーターボートの横にエンジンが展示されているブース。スーツを着た数人の男性が奥の窓ガラスの向こう側から見つめている。 メルセデスベンツのブース。白や黒のSUVが並び、奥の液晶モニターに、コンパクトカーが走る映像が流れている。 別のブースでは、大型モニターやパソコンのスクリーンが設置され、血管の3D(すりーでぃー)画像が映し出されている。 博覧会の会場の外。参加国の国旗が並び、風にたなびいている。外国人の来場者が国旗をバックに記念撮影をしている。

テロップ: 参加企業数 151ヵ国・地域 3,617社

ナレーション: この輸入博覧会の会場は、分野別に7つのホールに分けられている。 自動車から、医療機器、食品に至るまで、151の国と地域から、3600を超える企業が参加。 それも外国企業ばかりだ。

映像説明: 博覧会の会場ホール内。Google社のブース。看板には、青、赤、黄色(きいろ)、緑を組み合わせた「Google」の文字が掲げられ、後ろから照明に照らされて浮かび上がっている。通路の脇には「Shadow Play」と書かれた小さな部屋。内側の真っ黒な壁に白く丸い照明が取り付けられている。外側の壁に設置された白い丸い照明の中に手の形の影絵が映し出され、形が変化していく。 facebook社のブース。青い照明パネルにスマートフォンのような2つの画面。右側に若い女性の顔が映し出され、左側の画面にエフェクトがかかったような小さな顔の画像が3つ並んでいる。 Microsoft社のブース看板。 Ford社のブース。看板の青い照明パネルには「Ford」の白い文字が浮かぶ。 その下のスペースには、白い展示車。後部座席のファルコンウィングドアが上に開いている。スーツ姿のビジネスマン数人が取り囲み、車内をのぞきこむ人もいる。 GENERAL MOTORS社のブース。ナンバープレート部分に「CT6」と書かれたパネルの付いた白いセダンが展示されている。眼鏡の男性が車に歩み寄って眺める。

テロップ: 米国企業の出展数 約180社

ナレーション: 会場には、なんとグーグルやフェイスブックなど、アメリカ企業の姿も…。 貿易摩擦が深刻化しているなか、180社が参加した。 中国市場への関心の高さがうかがえる。

映像説明: 2本のアームがついた機械。赤い小さな円筒形(えんとうけい)の部品をつまみ上げ、1本ずつトレイのくぼみに差し込んでいく。

テロップ: 自動化 Factory Automation

映像説明: 強い日差しに照らされた上海の浦東地区のビル群と東方明珠電視塔(とうほうめいじゅでんしとう)。霞がかった空に数十棟(すうじゅっとう)の高層ビルが伸びる。

テロップ: 中国政府 ハイテク産業を育成して 製造業の高度化を促進

ナレーション: この博覧会で目立ったものが、「自動化」の技術だ。 中国政府は、ハイテク産業を育成し、製造業の高度化を進めてきた。

映像説明: ショーケースの中で動く2台の小型機械。紫色のペンをはさんだアームを傾け、それぞれのペン先を近づけては離す。 白く長いアームを持つ大型の機械。何本ものアームが独立して動き、車を組み立てる動きをデモンストレーションしている。

ナレーション: 博覧会に出展した企業にとっても、中国は重要なマーケットになっている。

映像説明: 白を基調とした三菱電機のブース。長く続く通路に機器やモニターが並ぶ。 ブースの上に設置された白い看板には赤い3つの菱形のロゴマークとアルファベットで「MITSUBISHI ELECTRIC」の文字。ブースの入り口には赤や白の千羽鶴がつりさげられた大型の展示ケースが置かれている。その中でロボットアームが扇子を動かしている。

テロップ: 三菱電機

ナレーション: 一際大きなブースを構えていたのが、総合電機メーカーの三菱電機。

映像説明: 赤や白の千羽鶴がつりさげられた大型の展示ケースの中のロボットアーム。折り鶴に触れることなく、滑らかに扇子を動かす。

ナレーション: 一番目立つ場所には、優雅な舞を披露するロボットアーム。

映像説明: 畳1畳分以上ありそうな大きな作業台と、その上に設置されたクレーンシステム。作業台にシルバーの部品が載り、その上でクレーンから伸びた太いアームが上下左右に動く。 ペンのように先が細くなったアームの先端。シルバーの部品に触れると火花が散り、小さな楕円形(だえんけい)の穴があく。

テロップ: 3次元レーザー加工機

ナレーション: さらに、最先端のレーザー加工機など、技術力(ぎじゅつりょく)の高さをアピールした。

映像説明: 「e‐F@ctory(イー・ファクトリー)」の体験コーナー。大きなモニターに中国語で概要が映し出され、その下に3台のタブレットが並ぶ。さらにその横には赤、緑、黒の押しボタンがついたモニターが置かれ、さまざまな機器やロボットアームが動いている展示ケースが並んでいる。

テロップ: e‐F@ctory(いーふぁくとりー)

ナレーション: その三菱電機が力を入れているものの一つが「イー・ファクトリー」というソリューション。

映像説明: モニターに映し出されたイー・ファクトリーの概要。図と中国語で分かりやすく説明されている。 展示ケースの中で動く白いロボットアーム。動きが止まると、ロボットアームにライトが当てられる。

テロップ: 「スマート化」でコストを軽減して 最適化を図る

ナレーション: 自動化とITを連携させて、工場のスマート化を図るものだ。 コストを軽減し、モノづくりの最適化を目指す。

映像説明: 別のロボットアーム。製造ラインに部品を置くような動きをデモンストレーションしている。

テロップ: 中国でも100件以上の納入実績

ナレーション: すでに中国でも、現地資本の工場を中心に100件以上の納入実績がある。

映像説明: チャコールグレーに細いラインの入ったジャケットを着た眼鏡の男性。千羽鶴とロボットアームの展示ケースの横で話をする。

テロップ: 三菱電機自動化(中国) 本村 昭浩 部長

ナレーション: 今後は地方都市にも広げたいと、今回の博覧会に期待していた。

映像説明: 本村部長が、三菱電機のブースでインタビューに答える。

本村部長: 智能化(スマート化)を導入したいという。まあ、あとは地方政府さんとかが、自分のところを少しこう強化したいと、自分たちが管理している開発区の、工場とか、そういったところに、なにか、こう、入って提供できないかとか、そういったところを、ちょっと期待はしております。

映像説明: 展示ケースの中で動く白いロボットアーム。スーツ姿の男性と白いジャケットを着た女性がスマートフォンで撮影している。 展示ケースの端に集まる数人の男女。左胸に三菱のマークと社名ロゴの入った白いジャンパーを着た男性スタッフが眼鏡をかけた男性と握手を交わし、笑顔で会話をする。

テロップ: 常熟市(じょうじゅくし) 副市長

ナレーション: その三菱電機のブースを訪れていたのが、江蘇省(こうそしょう)、常熟市(じょうじゅくし)の副市長。 このイベントには、中国各地から多くの要人が来場した。

映像説明: 広いブースを埋め尽くす背広姿の来場者たち。イー・ファクトリーのモニターの前で本村部長がパンフレットを手に説明をしている。 真剣な表情でパンフレットを来場者に見せる本村部長。

ナレーション: 地方政府も含めて、国全体でハイテク産業や製造業の底上げを進めたい、という状況は、企業にとって、事業を拡大させる大きなチャンスだ。

映像説明: 三菱電機のブースで、本村部長のインタビューが続く。

本村部長: 今は、日本、ドイツ、アメリカ、そういったところの製造…に対して、まだ中国というのはこれから伸びていきますけど、それを今度は超えると。超えて自分たちが、最先端をやっていくっていう意識づけで進めている。 そういう国家的な戦略もありますので、自動化、智能化というのを突き進んでいくんではないかと思ってます。

映像説明: ジェトロのブース。案内カウンターがあり、その横のラックにはパンフレットが並べられている。ブース内の仕切りは、床から天井近くまである白い壁の下半分をカットした形状で、壁面には白い筒状の突起が等間隔にある。その仕切りの下には、小型のカウンターが置かれた展示スペースが並んでいる。歯ブラシと人の口元のイラストが描かれた展示スペースに多くの人が集まっている。 天井近くに設置された、しゃもじを横に倒したような形の白い看板。持ち手(もちて)にあたる部分の長方形には黒文字で「JAPAN」と「JETRO(じぇとろ)」のロゴマーク。丸い部分には赤とうぐいす色の4つのひし形が時計回りで交互に並んでいる。それぞれのひし形のなかには時計回りで「創」、「心」、「新」、「匠」と書かれたマークがデザインされている。 まな板、鉄のフライパン、和食器などが、解説の書かれたパネルとともに展示されている。多くの人が展示の前で立ち止まり、スマートフォンで撮影したり、じっくり見たりしている。 ブースの一角に設けられたステージ。パンフレットを持った赤地の着物姿の女性と、背広の男性がマイクを片手に来場者の前に立つ。2人の後ろの白い壁に日本のレトロな街並みが映し出されている。ステージ前の椅子には十数人の来場者が座っている。

ナレーション: こちらは、ジェトロが出展をとりまとめたジャパンパビリオン。 匠の心とイノベーションをコンセプトに掲げ、多くの中小企業も参加した。 そこで行われていたのが、中国で浸透している技術を取り入れた、新たな試み。

映像説明: ステージで赤地の着物を着た女性司会者が、英語や中国語、日本語を織り交ぜながら話をする。司会者の前には赤い布がかかった長いテーブル。日本人形(にほんにんぎょう)、鶏、いのしい 、猿、犬の置物が並ぶ。ステージの袖にいる男性に向かって「ヨシマル株式会社、よろしくお願いします」と呼びかける。 女性司会者とスーツを着て眼鏡をかけた、ヨシマル株式会社の代表者が並んでいる。女性司会者がいのししの置物を手に、中国語で来場者に話しかける。隣に立つヨシマル株式会社の代表者は笑顔で来場者の方を見ている。 女性司会者とヨシマル株式会社の代表者が立つステージの後ろの壁に代理店やホームページのアドレスなどの企業情報とともに、QRコードが映し出されている。来場者席の横では、スタッフがステージの様子をビデオカメラで撮影している。

テロップ: インターネットでライブ配信

ナレーション: 各社の担当者が演壇に上がり、ネットを使いライブ配信を行う。 そこで活躍するのがQRコードだ。 これを使って、企業やオンラインショップのサイトに消費者を誘導する。

映像説明: 地下鉄の入り口。頭上の電光掲示板に運行時刻(うんこうじこく)が表示されている。地下に伸びる階段横の壁に予備校の赤い広告。その隅にQRコードが表示されている。 予備校の広告のQRコードがアップで映し出される。右隣には商品のポスターがあり、2つのQRコードがプリントされている。 地下鉄の通路。波打ち際を歩く4人家族の後ろ姿を背景に中国語が書かれた広告。右下にQRコードが表示されている。QRコードにズームインする。 多くの人でにぎわう飲食店。入り口の横のテラス席で食事をしている人もいる。 テーブルに貼られたオレンジと赤のステッカー。QRコードがプリントされている。 人々が行き交う地下通路。ファストフード店の入り口にモニターが3台設置されている。 イートイン、またはテイクアウトを選ぶタッチパネル。客が指でイートインの表示をタッチする。 メニューの表示画面に切り替わる。ハンバーガーと飲み物がセットになったメニューにタッチする。 モニターの画面。スマートフォンでの決済の手順説明。支払い方法の選択、QRコード、金額がそれぞれ表示された3つのスマートフォンの画面が映し出されている。

ナレーション: 実は中国、このQRコードが街のいたるところにある。 地下鉄の看板から、飲食店まで…ファストフード店では、客がモニターで自らオーダー。 そしてここにも…まさにQRコード大国だ。

映像説明: 屋外。石のベンチに腰掛けてスマートフォンを見つめる男女。 路上で黄色(きいろ)のベストとヘルメット姿の宅配便のスタッフが、スマートフォンを操作しながら止めていた自転車を動かす。 後部に幌の付いたバイク。キャップをかぶって眼鏡をかけた男性が運転席に座り、バイクを止めたままスマートフォンを操作している。

ナレーション: 電子決済が生活の中に浸透している中国では、 スマートフォンは、若者からお年寄りまで、なくてはならないものになっている。

映像説明: 博覧会の会場。ジャパンパビリオンのブース。ベージュのジャケットを着て眼鏡をかけた男性がQRコードのついたパネルにスマートフォンを向ける。パネルには和歌山県の企業のQRコードがプリントされている。 Googleと書かれた大きなパネル。QRコードが表示されている。 日本のコメのPRブース。コメの真空パックや、レンジであたためるご飯のパックがテーブルに並ぶ。ブースのスタッフがスマートフォンにQRコードを表示させ、来場者が自分のスマートフォンで読み取る。

ナレーション: 博覧会の会場でも、このQRコードを使って、商談や情報交換が行われていた。 中国市場を攻略するには、こうした技術の活用が避けては通れない。

映像説明: 多くの人が集まるジャパンパビリオン。しょうゆや沖縄の酒造メーカーなどのブースが並んでいる。 「長崎鮮魚市場」と書かれた赤いのぼりが立つブース。来場者の女性が身をのり出してカウンターの魚をのぞき込む。 大きなモニターの前に、ペットボトルに入った油や瓶詰めのオリーブオイル、持ち手の付いたコメの真空パックが並べられている。

テロップ: 2018年7月から 日用品(にちようひん)の輸入関税率を引き下げ

ナレーション: こちらは、食品や農産品などが出品されているエリア。 中国政府は、今年の7月に、加工食品や衣類など、日用品の関税率を引き下げた。

映像説明: ジャパンパビリオン。壁のパネルのフックに、色や形など、豊富な種類の靴下をぶら下げているブース。 何台ものハンガーラックが並ぶブース。赤いチェックのカットソー、ラベンダー色のシャツ、ファーがついたコートなどの服がかけられている。

ナレーション: 関税が下がれば、当然、外国製品の競争力が増す。

映像説明: カウンターの前に2人の着物姿の女性。ひとりは日本語で「京都コシヒカリ」、中国語で「京都産米」などと書かれた真空パックを手にしている。右隣にいるロングヘアの女性は、トレイに置いたプラスチック製のスプーンの上にのせたマグロの握りを手に取り、「お待たせしました」などと言いながら来場者に試食を勧めている。2人の横には富士山が印刷されたパンフレットを持つ男性。女性の来場者が寿司を受け取る。 キッチンスペースで寿司を握る白衣姿(はくいすがた)の職人と、黒い厨房服を着た職人。 花柄のトレイに置いたプラスチック製のスプーンの上に、握った寿司を並べていく。 京都のコメを扱うブース。髪を一つに結んで眼鏡をかけた女性と来場者男性が話をしている。その二人のそばにカウンターの上に「農樹」などと書かれた、2キロの米袋、小さな米俵(こめだわら)、中国語で書かれた日本メーカーのカレールーのパッケージ、緑の稲穂が揺れる水田を映したテレビモニターが置かれている。 小さなプラスチックカップに入った半透明の米粒(こめつぶ)。

ナレーション: 試食で振る舞われていたのは、中国で人気の日本のコメ。 会場で握った寿司を食べてもらう。 これまで、中国へコメを輸出するには、精米工場などの施設が限られていた。

映像説明: 京都や九州、北海道のコメの真空パックが並べて展示されている。

テロップ: 認可施設が増えたことで 輸出量の拡大に期待

ナレーション: しかし、その施設の数が増えたため、これから輸出の拡大が期待される。

映像説明: 寿司の試食を勧めていたロングヘアの女性が、白いカーディガンに黒のカットソーに着替え、真空パックの米が並んだ棚の横で話をする。

ロングヘアの女性: おかげさまで持ってこられる量が増えましたんで、はい。皆様に食べていただけると思います。 中国の市場はかなり伸びてますね。はい。

映像説明: 松竹梅のポスターを貼った日本酒(にほんしゅ)メーカーのブース。両襟に白文字で「松竹梅」とプリントされた濃い青の法被を着た男女のスタッフが、「松竹梅 白壁蔵」のラベルのある瓶を見せながら来場者に酒の試飲を勧める。小さなプラスチックのカップを受け取った女性来場者がそれを口に運ぶ。女性の後ろからやって来た男性来場者もプラスチックカップを受け取る。 別の日本酒(にほんしゅ)メーカーのブース。カウンターに青や緑、黒、茶色の瓶が並んでいる。男性来場者がスマートフォンで写真を撮っている。ふたりの女性スタッフが別の男性来場者ににこやかに対応している。

テロップ: 日本酒 中国への輸出額 2007年 2.5億円 2017年 26.6億円 出所:財務省「貿易統計」

ナレーション: すでに、輸出を急速に伸ばしているのが日本酒だ。 この10年で、なんと、10倍にアップ。

映像説明: 鷹正宗のブース。カウンターに日本酒(にほんしゅ)の瓶が並べられている。瓶を手にとる女性来場者。グレーのニットを着た短髪の男性スタッフが、カウンターの前で女性来場者に対応している。

テロップ: 鷹正宗

ナレーション: さらなる成長が期待できる中国市場を開拓しようと、今回出展したのは、福岡県に拠点を構える鷹正宗。

映像説明: 「黒田藩正宗 おにころし」の一升瓶や、「SAKE(さけ) CHINA 金賞」と書かれた赤い札(ふだ)の付いた、「十七」をかたどったロゴラベルが貼られた緑色(みどりいろ)の瓶。おちょことともにカウンターに並んでいる。 「鷹正宗 大吟醸」の一升瓶や四合瓶、「吟醸 蔵(くら)」の500ミリリットル瓶、麦焼酎「麦快極(ばっかいきわみ)」の四合瓶、「黒麹仕込み 南州伝楽(なんしゅうでんらく)」の四合瓶なども並んでいる。

ナレーション: 4年前から輸出を始めた酒造会社だ。

映像説明: 両襟に「鷹正宗」とプリントされた青い法被を着て眼鏡をかけた男性がブースで話をする。

テロップ: 鷹正宗 濵﨑 公孝(はまさき きみたか) 常務

濵﨑(はまさき)常務: 後発で、あの、ブランドの浸透ができてないということで、 こういう大きな博覧会に、出ることで、 鷹正宗の製品の、まあ、ブランド価値を上げる、 そういう考えで出展させていただいています。

映像説明: 鷹正宗のブース。カウンター越しに試飲を勧める濵崎(はまさき)常務。男性来場者がおじぎをしながら小さなプラスチックカップを受け取り、口に運ぶ。隣の女性来場者もプラスチックカップを受け取り、口に運ぶ。 濵崎(はまさき)常務と女性スタッフが、それぞれ小さなプラスチックカップに酒を注ぎ、来場者たちに試飲を勧める。女性スタッフがデニムシャツを肩にかけ、眼鏡姿の若い男性にプラスチックカップを渡し、中国語で酒の説明をする。

ナレーション: 会場で陣頭指揮を執るのは、濵﨑(はまさき)常務。 スタッフと一緒に、ひたすら試飲を勧める。

女性スタッフ・中国語: 北京の品評会で金賞を取った日本酒(にほんしゅ)です。

映像説明: 試飲のプラスチックカップを手にした来場者でにぎわう鷹正宗のブース前の様子。黒いジャンパーを着て眼鏡をかけた男性来場者がプラスチックカップの中の酒を見ながら女性スタッフに質問をする。

黒いジャンパーを着て眼鏡をかけた男性来場者・中国語: アルコール度数はどれくらいですか?

映像説明: 鷹正宗のブース。黒いジャケットを着た女性来場者が「黒田藩正宗 おにころし」の一升瓶に触れながら、スタッフに話しかける。 「SAKE(さけ) CHINA 金賞」と書かれた赤い札(ふだ)の付いた、「十七」をかたどったロゴラベルが貼られた緑色(みどりいろ)の瓶。 黒いジャケットを着た女性来場者が、その赤い札(ふだ)のついた酒の瓶を指さして、さらに質問をする。

黒いジャケットを着た女性来場者・中国語: これはいくらですか? こちらのものは?

映像説明: 鷹正宗のブース前で試飲を楽しむ人々。濵崎(はまさき)常務が黒いTシャツを着た男性に試飲のプラスチックカップを手渡す。

ナレーション: 購入したいという話が、次々と舞い込んでくる。 反応は上々のようだ。

映像説明: 試飲をする人たちが集まる鷹正宗のブース前。黒いジャケットを着て、眼鏡をかけた若い男性が試飲の酒を一口飲んでうなずき、カメラに向かって感想を述べる。カップに残っていた酒を飲み干す。

眼鏡をかけた若い中国人男性・日本語: おいしい!

映像説明: 博覧会の会場の通路。スーツ姿の濵崎(はまさき)常務と女性スタッフが、それぞれ方からバッグを提げて歩いていく。

ナレーション: 午後6時、博覧会の終了時刻。 ひと仕事を終えたと思いきや、これから、視察と営業に向かう。

映像説明: 大型スーパーマーケットの入り口。店内へ続く通路を囲むようにブルーグレーの看板が設置され、カバの顔のイラストが描かれ、そのイラストの右に中国語で店名が書いてある。 店内の陳列スペース。蝶ネクタイをしたブルーグレーのカバの店頭用キャラクターの周りに青いペットボトルが並べられ、さらにその外側に手のひらサイズのカバのぬいぐるみがディスプレイされている。天井からはさまざまな国の小さな国旗が提げられている。 果物が売られているコーナー。プラスチックのパックに入ったフルーツが整然と並べられている。 天井が高く開放感のある店内。飲み物などが置かれた背の高い冷蔵ショーケースの前の通路には、腰の高さほどの黒い冷蔵ショーケースが並ぶ。コック帽をかぶった従業員が楕円形(だえんけい)のショーケースに置かれた総菜パックを並べなおしている。十数人の客が、ショーケースの商品をゆっくりと見て回っている。

テロップ: アリババグループ 「ニューリテール」を提唱

ナレーション: 最初に立ち寄ったのが中国で話題のスーパーマーケット。 ネット通販大手「アリババグループ」が運営するネットとリアルを融合させた店だ。 「ニューリテール」という、新しい小売りの形が提唱されている。

映像説明: 店内に置かれた3台のセルフレジ。縦長の大きなタッチパネルを操作している2人の女性の後ろ姿。黒いリュックを肩にかけた女性が商品のバーコードを読み取らせている。 タッチパネルに合計金額が表示される。スマートフォンを、セルフレジの画面の下の方に近づけると機械音が鳴る。 飲み物が並ぶ冷蔵ショーケース。横の柱にフックのついたコンベヤーが設置されている。水色のカバのロゴ入りトレーナーを着たスタッフがフックにグレーのバッグをかけると、コンベヤーが動き出し、柱に沿ってバッグが下から上に運ばれていく。 天井に張り巡らされたコンベヤー。フックにぶらさがったバッグが移動していく。 モニター画面にカバのマークと中国語でスーパーの店名などが表示され、同じく中国語で最短で30分で配達するという内容の表示がされている。

ナレーション: レジは、客自身で行うセルフ方式。 ネットから注文が入ると、商品を袋に詰めて、ベルトコンベヤーへ…。 配送スタッフが、指定の場所まで30分で届けるという。

映像説明: 店内を進む鷹正宗の女性スタッフの後ろ姿。酒のコーナーへ向かう。陳列棚のいちばん上にあるワンカップの青いラベルを正面に向けて、瓶の並びを整える。 スーパーの外。スーツ姿の濵崎(はまさき)専務が笑顔でインタビューに応じる。後ろにいる女性スタッフもにこやかに小さくうなずく。

ナレーション: 店内を見てみると、鷹正宗の日本酒が…。 現地の代理店が販路を開拓したものだ。

濵崎(はまさき)常務: たまたまですよ。 ぼくらも、ここにこれ(自社製品)が入っているの知らなくて…。 おっ、あるじゃんって…。

映像説明: 街なかの通り。薄暗い夜道をスーツ姿のビジネスマンが明かりのともる店に向かって歩く。店の大きなガラス窓には、丸いすりガラスに漢字で「歩(あゆみ)」という文字が浮かぶ。 店の入り口。黒い看板に「あゆみ」、「日本料理」などの文字が光っている。

ナレーション: 続いて訪れたのは、日本食(にほんしょく)を出している居酒屋。 ここで、販売代理店の副社長と商談だ。

映像説明: 店の外で、濵崎(はまさき)常務が話をする。

濵崎常務: うちとしては、2回目のコンテナの話があるんで、 まあ、在庫の話だとかっていうことをちょっと聞いてみて、 まあ、次のコンテナに向けて、こちらも仕込みをしたいなっていうふうに思ってます。

映像説明: 日本料理店(にほんりょうりてん)の店内。天井のスポットライトが木目調のパーテーションで仕切られたテーブル席を照らす。4組の客が食事をしている。 店内に置かれた酒の並ぶ棚。鷹正宗などの酒の瓶とともに招き猫も飾られている。棚の横には日本庭園をイメージした小さなオブジェ。小石が敷き詰められ大きな石のうしろからは松が伸びる。

テロップ: 上海で中国人経営の 日本食(にほんしょく)レストランが急増

ナレーション: 今、上海に日本食(にほんしょく)レストランがおよそ3,000軒(けん)ある。 中でも、現地の人が経営する店が急増中だ。

映像説明: カウンターの中の調理場では、板前が慣れた手つきでキュウリを千切りにしている。 どっしりとした大きな器。中には細かい氷が入っている。その上に黒っぽい魚の、白身の姿造りが美しく盛られ、レモンのスライス、わさびなどが添えられている。

ナレーション: この店も、日本で働いた経験のあるオーナーが、帰国後にオープンさせた。

映像説明: 店のメニュー。どんぶりものや握り寿司、ちらし寿司、魚の定食などが写真付きで載っている。 刺身定食の写真。尾頭付きの海老、マグロ、ホタテ、ブリ、サーモンの刺身五点盛り(ごてんもり)に、茶わん蒸し、小鉢、フルーツなどがセットになっている。

テロップ: 128元=約2,100円

ナレーション: 上海でも、外食の価格は年々上がっており、すでに、日本と同じか、それ以上になりつつある。

映像説明: 日本酒(にほんしゅ)が並べられた棚の前で、デニムのシャツを着た短髪の男性がインタビューに答える。

テロップ: あゆみ 周 佳 店長

周佳店長・中国語: 平均の客単価は180元 日本円で3,600円ぐらい。

映像説明: ふすまで仕切られた個室。白いシャツに黒のカーディガンを着た男性と向かい合って食事をする濵崎(はまさき)常務。白いシャツに黒のカーディガンを着た男性が白身の刺身を指さしながら、片言(かたこと)の日本語で「中国人は、大人気ありますよ。」と話す。横に座った女性スタッフが中国語で会話し、内容を確認する。 食事の手を休め、白いシャツに黒のカーディガンを着た男性が真剣な表情で話を続ける。

テロップ: 販売代理店 副社長

ナレーション: こちらが、販売代理店の副社長。 中国の現状を熱く語る。

販売代理店 副社長・中国語: 1銘柄だけでも売り上げが年間2,000万元(3億3,000万円)以上ある。 特に、この2年間で伸びているのがネット販売だ。

映像説明: 薄暗い夜道。並んで歩く販売代理店の副社長と濵﨑(はまさき)常務と女性スタッフ。濵﨑(はまさき)常務が歩きながら女性スタッフに話をすると、女性スタッフが販売代理店の副社長の方に寄っていき、中国語で話の内容を伝える。

ナレーション: 商談を終えた濵﨑(はまさき)常務。 中国ビジネスで成功するためには、気持ちを伝えることが不可欠だと考えていた。

映像説明: 信号待ちをしながら濵崎(はまさき)常務が話す。

濵崎(はまさき)常務: それ、トップセールスしないと、相手が信用してくれないって言います。 でもそういう国だと。 僕らは後発なんで、もうそれ(トップセールス)じゃないと、たぶん伝わらない。 でも、これがハートで伝わったらやっぱ絶対やってくれると思います。

映像説明: 「中国国際輸入博覧会」会場の建物の外観。入口へ続く建物前の道を人々が歩いている。 会場内の鷹正宗のブース。黄色いポロシャツの男性が、襟元に「鷹正宗株式会社」とプリントされた青い法被を着た濵崎(はまさき)常務に話しかけている。「いい酒、いい顔、鷹正宗」書かれたのぼりの右側に、大吟醸の酒のパッケージを持った濵崎(はまさき)常務が、男性の横でスマートフォンを構える女性の方に視線を送る。 鷹正宗のブース。日本酒の瓶を並べたカウンターに立ち、女性来場者に試飲を勧める。 カウンターにずらりと並んだ日本酒の瓶の間から、濵崎(はまさき)常務と女性スタッフの顔がのぞく。濵崎(はまさき)常務が来場者に試飲の小さなプラスチックカップを渡している。 濵崎(はまさき)常務が、にこやかな表情でインタビューに答える。

テロップ: 鷹正宗 濵﨑 公孝(はまさき きみたか) 常務

ナレーション: 翌日も、輸入博覧会の会場で懸命に日本酒(にほんしゅ)をアピールする濵﨑(はまさき)常務の姿があった。 どうやら、昨日話していた2回目のコンテナ輸出が決まったようだ。

濵崎常務: 九割九分(きゅうぶ)決まっているらしいです。 (代理店から)詳細は聞いていないですけど…。

映像説明: 博覧会会場内の通路を歩いてくる大勢の人たち。そのほとんどがスーツ姿のビジネスマン。 ネクタイを締めた4人のビジネスマンに説明をしている女性。 会場をスマートフォンで撮影するロングヘアで黒いスーツを着た女性。 中国語で「中国国際輸入博覧会lと書かれた横断幕のある会場の入り口。中央にある階段とエスカレーターから、大勢の人たちが下りてくる。

テロップ: 商談成約見込み額 578億3,000万ドル (約6.5兆円)

ナレーション: 初開催となった中国国際輸入博覧会。 主催者は、会期中に6兆円を超える商談成約見込みがあったと発表した。

映像説明: 博覧会会場を見下ろす。人だかりができている企業のブース。多くの人が手を伸ばしてスマートフォンで撮影している。 企業のブースがひしめく会場ホール。ブースのあいだの通路を人々が行き交う。

ナレーション: 中国が輸入政策を打ち出すなか、どのように対応していくのか、企業の模索が続く。

スタジオの宮瀬キャスター: 中国とのビジネスは、アメリカとの貿易摩擦など、不確実性も高まっているように感じられます。 しかし、新たな技術を社会に導入していくそのスピードには目を見張るものがあります。 日々、刻々と変化する動きをしっかりと見ていく必要がありそうです。

映像説明: 宮瀬キャスターがお辞儀をする。

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