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デジタル化がつなぐ国際経済 ‐世界貿易投資報告2018年版より‐

2018年09月13日

2017年の世界貿易は、3年ぶりに増加に転じた。背景には資源価格の上昇があるが、需要が急増する半導体や、その製造装置をはじめとする「デジタル関連財」も大きく伸びた。一方、米国や中国などの大手EC、あるいはIT企業による海外展開も加速している。日本への進出も増えており、そうした動きをとらえ、外国企業と連携して商品を開発、ビジネスの拡大を図る日本企業もみられる。今、デジタル技術の急速な進化がビジネスや世界経済に大きな影響を与えている。今回は、“デジタル化”をキーワードに、貿易・投資・通商ルール、それぞれの側面から見たポイントを事例を交えて解説する。

(11分55秒)

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映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。 薄い青を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。 世界地図から飛び出した、中が空洞になった地球儀が、回転しながら拡大表示される。 さらに世界のさまざまな都市の画像が周囲を取り巻きタイトルが現れる。 「世界は今ジェトログローバルアイ」

映像説明: 白をメインとしたモダンなデザインのスタジオ。 白いスーツを着た女性キャスターが座っている。

テロップ: 宮瀬 茉祐子(みやせ まゆこ)

宮瀬キャスター: 世界は今、ジェトログローバルアイ。 今回は、ジェトロが毎年発行している調査報告書、「世界貿易投資報告」を基に、世界の貿易投資に関する最新の動きをご紹介します。

タイトル: デジタル化がつなぐ国際経済 ‐世界貿易投資報告 2018年版より‐

映像説明: 宮瀬キャスターと並んで座っている黒いスーツを着た男性。

テロップ: ジェトロ 国際経済課 課長 米山 洋(よねやま ひろし)

宮瀬キャスター: スタジオには、ジェトロ国際経済課の米山さんにお越しいただきました。よろしくお願いします。

米山(ジェトロ 国際経済課 課長): よろしくお願いします。

宮瀬キャスター: さて、今年の報告のテーマは、「デジタル化がつなぐ国際経済」ですね。

米山: はい、ジェトロでは、毎年「世界貿易投資報告」で世界と日本の貿易投資や通商ルールを分析し、ビジネスにまつわるトピックをまとめていますが、今年のメインテーマは「デジタル化」です。

テロップ: メインテーマ 貿易 投資 通商ルールから見たデジタル化

米山: 近年、電子商取引などデジタル技術の急速な進化が世界経済やビジネスに大きな影響を与えるようになってきています。今回は、貿易、投資、通商ルール、それぞれの側面から見たデジタル化の進展状況についてお話をします。

テロップ: 2017年の世界貿易

宮瀬キャスター: メインテーマの「デジタル化」の前に、まず世界貿易の動向についてお聞かせください。

米山: はい、貿易量の伸びを見ますと、世界の経済成長率を下回る「スロー・トレード」現象が2012年以降続いてきましたが、2017年は世界の貿易量が大きく伸びたことから、過去5年続いた、この「スロー・トレード」から脱却をいたしました。

テロップ: 2012年から続いた「スロー・トレード」 →世界の貿易量が大きく伸び 2017年に脱却

映像説明: 「世界貿易の推移(輸出ベース)」と題した棒(ぼう)グラフ。 縦軸に貿易額。単位は兆ドル。0から5刻みに20まで目盛りがある。横軸は年。2003年から2017年までが表示されている。 2003年は10兆ドルを大きく下回っていたが、その後右肩上がりに推移。2008年には15兆ドルを超える。2009年に一時減少するものの、2010年に約15兆ドルまで回復。以降、順調に推移していくが、2015年、2016年はともに前年に比べて減少する。2017年はプラスに転じ、17.3兆ドル(前年比10.5%増)を記録する。 出所:各国・地域貿易統計を基にジェトロ作成

米山: また、金額を見ますと、2017年の世界貿易は、前年比10.5%増の17.3兆ドルというふうになりまして、3年ぶりにプラス成長に転じました。

宮瀬キャスター: 世界の貿易額が3年ぶりに増加したということなんですが、その背景にはどういったものがあるんでしょうか。

テロップ: 世界貿易額増加の背景 ・世界経済の成長が加速 ・資源価格の上昇

米山: はい。その背景には、世界の経済成長が加速をしたことに加え、原油や金属などの資源価格の上昇があります。2017年の世界貿易増加のおよそ半分が、これら資源関連商品の増加によるものです。国別では、貿易額の大きいアメリカ、中国、ドイツに加え、オーストラリアやブラジルなどの資源輸出国が世界貿易の拡大をけん引しました。

テロップ: スマートフォン向けなどの集積回路 半導体製造機器の伸びが顕著

米山: 資源関連以外では、スマートフォンやデータセンター、自動車など向けに需要が急増する集積回路ですとか、それらを製造する機械など、半導体関連の伸びが顕著でした。

テロップ: 世界のデジタル貿易

宮瀬キャスター: では、次に今回のメインテーマですが、具体的に貿易のデジタル化とはどういったものを指すんでしょうか。

米山: はい。国際的に「デジタル貿易」という言葉がよく使われるようになってきましたが、まだ、この「デジタル貿易」の決まった定義はありません。今回の報告では、次の4つの指標から説明をいたしました。

テロップ: デジタル貿易とは ● デジタル関連財貿易 例:半導体 通信機器 ● デジタル関連サービス貿易 例:ソフトウェア 音声・映像コンテンツ ● 越境EC ● 国を越えたデータのやり取り

米山: 1つは、半導体や通信機器などのデジタル関連財、すなわちモノの貿易。2つ目は、ソフトウェアや音声・映像コンテンツなどのデジタル関連サービスの貿易。3つ目には、国外の消費者向けに販売するEコマース、すなわち越境EC。それから最後に、国を越えたデータのやり取りの4つです。

映像説明: 「世界のデジタル関連財貿易の推移」と題した棒(ぼう)グラフ。 縦軸に貿易額。単位は億ドル。0から5,000刻みに35,000まで目盛りがある。横軸は年。2002年から2017年までが表示されている。 2002年に1兆ドル強だった額は、2008年の2兆ドルを大きく上回る額まで右肩上がりに推移。2009年にいったん減少するが、2010年に2.5兆億ドル近くまで回復、そのまま上昇を続ける。2015年、2016年は再びともに前年に比べてわずかに減少するが、2017年に2兆9,505億ドルになる。 出所:各国・地域貿易統計を基にジェトロ作成

米山: このうち、1つ目のデジタル関連財の貿易は、ジェトロの推計によりますと、2017年に世界貿易全体の17%を占める2.9兆ドルに拡大をしました。これは2002年に比べて2.5倍の規模に相当します。ただ、世界のデジタル関連商品の貿易が拡大をするなか、輸出国としての日本の地位は低下をしています。

映像説明: 「デジタル関連財輸出の上位国(2017年)」と題した表。 縦は1位から6位までの順位。横は国、金額、世界シェア、07から17年の年(ねん)平均伸び率を示す。 1位 中国、金額7,062億1,200万ドル、世界シェア23.9%、年(ねん)平均伸び率5.9% 2位 米国、金額2,516億5,800万ドル、世界シェア8.5%、年(ねん)平均伸び率1.5% 3位 韓国、金額1,663億1,600万ドル、世界シェア5.6%、年(ねん)平均伸び率4.8% 4位 ドイツ、金額1,662億7,100万ドル、世界シェア5.6%、年(ねん)平均伸び率0.4% 5位 オランダ、金額1,486億1,100万ドル、世界シェア5.0%、年(ねん)平均伸び率2.4% 6位 日本、金額1,404億700万ドル、世界シェア4.8%、年(ねん)平均伸び率マイナス1.5% 世界全体 金額2兆9,504億9,500万ドル、世界シェア100%、年(ねん)平均伸び率3.0% 出所:各国・地域貿易統計を基にジェトロ作成

米山: 世界の輸出上位国の中で、日本の順位は2017年に第6位と、2007年の第3位から低下をいたしました。過去10年における年(ねん)平均の輸出伸び率も、上位国の中で日本だけがマイナスの伸びというふうになっています。

宮瀬キャスター: なぜ日本だけがマイナスになっているんでしょうか。

テロップ: デジタル関連商品輸出 減少の理由 集積回路 PC・周辺機器 デジカメなど 主要品目の輸出減少の影響

米山: はい。日本のデジタル関連商品の輸出が減少したのは、集積回路、それからノートパソコンなどのコンピューター周辺機器、デジタルカメラなどの映像機器、こういった主要品目が軒並み減少したためです。 輸出額に限らず、世界の生産額に占めるシェアも低下をしており、デジタル関連商品における日本企業の国際競争力の低下が背景にあると思われます。 一方で、輸出が増加をした品目もあります。

映像説明: 工場の映像。さまざまな機械が広がるフロア。腕のような形、動きをする黄色いロボットがせわしなく動いている。 製造部品を持って移動したり、細い先端を使って細かい作業をおこなったりと、多くの作業をロボットがこなしていく。 組立作業も、ロボットがおこなっている。 (映像提供 ファナック「視覚センサ付き多関節ロボット」)

テロップ: 日本の半導体製造機器 産業ロボットの輸出 →過去10年増加 世界シェア第1位を維持

米山: 半導体製造機器と産業ロボットの輸出は、過去10年間に増加をしており、これら2品目は、常に世界の輸出シェア第1位ということを維持しています。

宮瀬キャスター: 全体として日本のデジタル関連商品が奮わないなか、これは1つ明るい材料と言えそうですね。

テロップ: 世界のデジタル関連直接投資

宮瀬キャスター: では、世界の直接投資におけるデジタル化はどうでしょうか。

米山: はい。貿易と同様に、デジタル関連の外国直接投資も世界的に拡大傾向にあります。

テロップ: 外国直接投資 世界的に拡大 グリーンフィールド投資 クロスボーダーM&A →金額が増加

米山: リーマンショックの前後を比較したところ、企業による海外での設備投資などのグリーンフィールド投資、それからクロスボーダーM&A、つまり海外企業の買収ともに増加をしています。

宮瀬キャスター: デジタル分野では、どこの国や地域からの投資案件が多いのでしょうか。

映像説明: 「デジタル関連企業による対外グリーンフィールド投資(件数ベース)(2010~(から)2017年)」と題した円グラフ。各国のシェアが色分けされている。 米国 33.5% 英国 9.0% 日本 5.1% 中国 3.3% 韓国 1.0% その他 48.1% 出所:「fDi(エフディーアイ) Markets(Financial Times)」を基にジェトロ作成

米山: はい、投資元としては、グリーンフィールド投資、M&Aともにアメリカが世界のおよそ3割と、最大のシェアを占めています。アメリカはアマゾンやグーグルなどの大手デジタル企業を有しており、これら企業による海外展開が進んでいます。

テロップ: 中国企業の外国直接投資が拡大

米山: アメリカ以外では、中国のシェアが上昇しました。

映像説明: 解説をする米山の隣に、近代的な高層ビルの写真が表示される。画面に「中国 アリババ集団」のテロップ表示。

テロップ: アリババ テンセントなど大手企業が 東南アジアなどへの進出を加速

米山: 巨大な自国市場を有する中国企業はこれまでアメリカ企業に比べて海外展開が遅れていましたが、アリババやテンセントといった大手が東南アジアなどへの進出を加速させています。

宮瀬キャスター: アメリカや中国企業の動きがやはり目立つようですが、その他の国はどうなんでしょうか。

米山: はい。中国以外の新興国や途上国のデジタル企業も、ここにきて海外進出を進める動きをみせています。例えば、インドネシアのゴジェックやタイのアセンドマネーといったところが挙げられますが、今回はベトナムで最大手のIT(あいてぃー)企業に話を聞きました。

映像説明: 企業のPR映像。近代的なデザインの高層ビル。屋上に、アルファベットで「FPT」と書かれた看板。青、オレンジ、緑の四角い枠に、F、P、Tの白抜き文字が描かれている。ビルの側面に、ロゴと同じ3色が配置されている。「1988 FTPコーポレーション設立」のテロップ。 上空からビルを俯瞰した映像。「1999 FPTソフトウェア設立」のテロップ。 3階建ての巨大な建物に「FPT」の看板。周囲を緑に囲まれている。 建物に挟まれた敷地に丸い緑地。 中央に、ロゴをかたどった石造りの看板がある。 風に揺れるベトナム国旗とFPTコーポレーションの社旗(しゃき)。 会議の様子。文字がびっしり書き込まれたホワイトボードの前に立って説明している1人の男性。テーブルを囲む7人の男性社員と話し合う。 二つ折りのカバーを付けた携帯端末を操作する社員たち。 指でパネルに触れ、画面を拡大させる。 端末の緑色(みどりいろ)に光る窪みに指を押しつける。 ディスプレイの上部にあるチェックマークが、緑色(みどりいろ)に点灯する。 (映像提供 FPTジャパンホールディングス)

テロップ: FPTコーポレーション ベトナム最大手のIT(あいてぃー)企業

ナレーション: 1988年に設立されたベトナムのFPTコーポレーション。ソフトウェアのアウトソーシングやオフショア開発をおこない、世界21ヵ国に展開をするグローバル企業だ。

映像説明: ビル街に建つFTPジャパンホールディングスのビル。

テロップ: 東京都 港区

テロップ: FPTジャパンホールディングス

ナレーション: 2005年には、日本法人を設立。

映像説明: 壁にFPTのロゴが飾られた社内。 脇には「先駆者として30年。FPTが開発したIT(あいてぃー)システムは、ベトナムの近代化を支える基盤を築きました」などと書かれたポスターが並ぶ。

ナレーション: 現在、7ヵ所に拠点を構え、従業員は1千人を超える。

映像説明: 白を基調としたオフィス。 整然と並んだデスクで、数十名の社員がパソコンに向かっている。 打ち合わせスペースでは、ワイシャツを着た若い男性社員がイヤホンをつけ、ノートパソコンに向かって話をしている。

ナレーション: 製造、金融、物流など、さまざまな分野で研究開発を手がけ、急成長している。

映像説明: オフィスの別の一角。6人がけのテーブルに若手の男女が3人ずつ座り、ノートパソコンを開いている。 4人がけのテーブルでは男性社員が談笑している。向かい合った2人のあいだには大きなディスプレイ。壁に大きな眼鏡をかけて学生服を着た芥子坊主のキャラクターが、飾られている。 別のテーブルでは、3人の男性社員が真剣な表情でノートパソコンに向かっている。

ナレーション: 日本で不足するIT(あいてぃー)人材を多く抱えるFPTだが、ベトナム国内には高い技術力を生かす場が、まだ少ない。製造業などの日本企業との協業は、大きな可能性があると話す。

映像説明: 会議室に、オレンジ色(いろ)のポロシャツを着て話をするトラン・クァン クラウド推進部長。日本とベトナムの小さな国旗が飾られている。

テロップ: FPTジャパンホールディングス トラン・クァン クラウド推進部長

トラン・クァン クラウド推進部長・日本語: ベトナムにはたくさんの若い人材がいます。

映像説明: 資料映像。机上に置かれ、機敏な動きで踊るロボット。眼鏡をかけたワイシャツの男性が、動きをチェックする。 別の場面。ニットベスト姿の男性が、2体のロボットに目をやる。 開いた両手で輪を作るロボット。 紺色のワイシャツを着た男性が、ロボットと向かい合う。ロボットの額(ひたい)に「Camera」、胸のディスプレイに「Detect Human」のテロップ。 胸のディスプレイに映像が映る。カメラのとらえた男性の顔に「Face detection」、右下の赤いアイコンに「Confirm」のテロップ。(映像提供 FPTジャパンホールディングス)

映像説明: 会議室。トラン・クァン クラウド推進部長のインタビューが続く。

トラン・クァン クラウド推進部長: ベトナムのソフトウェアと日本のメイドインジャパンのハードウェアを組み合わせることによって、新しいIoT(あいおーてぃー)ソリューションを生み出せるかなと思っています。

映像説明: 白い2階建ての建物。アルファベットで「TECLOCK」と書かれた看板がある。 ロゴの「O(おー)」の部分は、上下に2つの「O(おー)」の字が重なった形。

テロップ: 長野県 岡谷市

テロップ: テクロック 精密測定機器メーカー

ナレーション: このFPTと共同開発をおこなう日本企業が、昭和25年創業の「テクロック」。

映像説明: 工場内。機械や作業台が並ぶ一角で、青い作業服に帽子をかぶった従業員2名が作業をしている。 回転する機械が、細かい削りカスを飛ばしながら金属の板を加工していく。

ナレーション: 製造現場に欠かせない、製品の寸法や硬さを測る精密測定機器を製造している。

映像説明: 作業台で、白い手袋をして作業をする従業員。傍らには、製品を10個ずつ入れられる木箱が並ぶ。作業を済ませた製品を箱に入れ、次の製品を手に取る。 別の作業台では、棒状の部品を、測定機器を使って測定している。ほかにも同様の部品が近くの布の上に用意してある。

ナレーション: 従来のハードウェアだけでなく、作業を効率化できるソリューションを開発するため、ベトナムのFPTとタッグを組んだ。

映像説明: 机に置かれたアナログ測定機器とデジタル測定機器。近くにノートパソコンが置かれている。 画面に6分割で表示された折れ線グラフや棒グラフ。 ノートパソコンにつながった測定機器に、女性従業員が棒状の部品をセット。 測定すると、値は4.487を示す。 パソコン画面に測定結果の数字が一覧で並んでいる。

テロップ: IoT(あいおーてぃー)クラウド型測定ソリューション「SmartMeasure®(あーるまーく)」

ナレーション: 2017年に、測定した数値をクラウドで管理できる、業界初のクラウドサービスを共同で開発。海外への販路開拓も見据える。

映像説明: 室内で世界地図をバックに、グレーのスーツを着たテクロックの原田社長がインタビューに答える。 会議をする3名の男性社員の写真。水色のワイシャツを着た男性がノートパソコンを操作している。青い作業服の男性2名は、大型ディスプレイに映っている画面を確認している。(写真提供 テクロック) 展示会の写真。テクロックのブースに、「IoT(あいおーてぃー)測定革命 SmartMeasure」と掲げられている。ブース前に、スーツを着た複数の来場者。大型モニターにプレゼンの様子が流れている。(写真提供 テクロック) 原田社長のインタビューが続く。

テロップ: テクロック 原田 健太郎 社長

原田社長: やはり(ベトナムでは)最先端のIT(あいてぃー)企業に人気が集中してますので、 優秀な学生の方々も、やはりFPTを始めとしたとこに集まってきてますので。 開発コストも非常に競争力がありますし、(共同開発した)スマートメジャーについては、 日本のモノづくりの中でも、大きな潜在需要があるというのを感じてまして、 日本で実績をつくりながら、同時に海外展開を進めていきたいなと考えてます。

映像説明: スタジオの米山(ジェトロ 国際経済課 課長)。

米山: このように、日本企業は新興国や途上国のデジタル企業と連携をすることによって、新たなビジネス展開の可能性が広がると考えます。現時点では大手企業が中心ですが、中小企業による連携事例も徐々に見られるようになってきています。

テロップ: 世界貿易の今後の見通し

宮瀬キャスター: では最後になりますが、アメリカと中国の貿易摩擦が激しさを増すなか、今後、世界の貿易はどうなっていくのでしょうか。

テロップ: 2018年 第1四半期の世界貿易 →10%を超える伸び 好調が続く

米山: はい。世界貿易は2018年に入っても、第1四半期に10%を超える伸びを示しており、好調が続いています。2018年通年でも大幅な減速はないものと予想されます。

映像説明: 星条旗が掲げられた市街地。いくつもの国旗が風に揺れる。 芝生の奥に建つホワイトハウス。白一色の外観。

テロップ: 米国による一方的な貿易制限措置 →世界貿易への大きな下振れ(したぶれ)リスク

米山: ただ、アメリカは今年に入り、鉄鋼やアルミニウムの輸入に対する追加関税など、国内法に基づく貿易制限措置を発動し始めています。貿易制限措置の世界的な連鎖が、世界貿易の大きな下振れ(したぶれ)リスクとなっております。

映像説明: スタジオの宮瀬キャスター。

宮瀬キャスター: 今後の世界貿易への影響が心配ですね。

米山: はい。さまざまな機関が世界経済や貿易へのマイナスの影響を予測しています。

テロップ: WTO加盟の70以上の国・地域間で 国際的な電子商取引のルール作りへ

米山: ただ、こうした状況にあって、デジタル分野では、世界貿易機関WTOに加盟する70以上の国と地域のあいだで、個人情報や消費者保護などを含む国際的な電子商取引ルールを検討する取り組みが昨年末から始まりました。日本、EU(いーゆー)、アメリカ、中国など、主要国がそろってこの取り組みに参加しています。

映像説明: 「早期発効が見込まれるメガFTA」と題した世界地図。国が色分けして表示される。 カナダ、メキシコ、ペルー、チリ、ニュージーランド、オーストラリア、シンガポール、ブルネイ、マレーシア、ベトナム、日本が、オレンジの円で囲まれ、「TPP11(いれぶん)(2018年3月 署名)」と表示される。 EU(いーゆー)加盟国と日本が緑の矢印で結ばれ、「日EU(いーゆー)・EPA(いーぴーえー)(2018年7月 署名)」と表示される。

米山: また、FTA自由貿易協定においては、参加国数の多いTPP11(いれぶん)と、日EU(いーゆー)・EPA(いーぴーえー)が今年署名され、来年早期の発効が見込まれています。 TPP11(いれぶん)は日本の貿易の15.1%、日EU(いーゆー)・EPA(いーぴーえー)は11.3%をカバーしており、関税コストの削減ですとか、国境を超えたサプライチェーンの広がりが期待できます。 こうしたWTOやFTAにおける動きは、多国間での貿易ルール作りの意義や重要性を改めて示すものと言えるかと思います。

宮瀬キャスター: 貿易戦争とも言われる国際情勢にあって、一筋の光とも言えそうですね。

映像説明: 「ジェトロ 世界貿易投資報告2018年度版 デジタル化がつなぐ国際経済」の表紙。電子回路のような背景に、スマートフォンやディスプレイ、ノートパソコンのイラストが描かれている。 検索ボックスが表示され、中に「世界貿易投資報告」と入力される。

テロップ: 世界と主要各国・地域の貿易、 直接投資、通商ルール形成 動向を豊富なデータを用いて 分析した年次レポートです。

宮瀬キャスター: 今回ご紹介した内容は、最新の「世界貿易投資報告」で詳しく解説しています。 インターネットで全文をご覧いただけるほか、ジェトロのウェブサイトからご購入いただくことも可能です。

宮瀬キャスター: 米山さん、今日はありがとうございました。

米山: ありがとうございました。

映像説明: 宮瀬キャスターと米山がお辞儀をする。

映像説明: 動く世界地図をバックに、中が空洞になった地球儀がゆっくり回転する。

番組で紹介している内容の詳細は、「世界貿易投資報告 2018年版」でご覧いただけます。

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