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まぐろの町を“Maguro”で復活! ‐神奈川・三崎が取り組むブランディング‐

2018年05月24日

世界的な寿司ブームに伴って、需要が高まるまぐろ。しかし、事業者にとっては、他産地とどう差別化していくかが課題だ。そうしたなか、「三崎まぐろ」で知られる神奈川県三浦市に、この春、日本初となる冷凍まぐろ専用の卸売市場がオープンした。温度管理を徹底し、水揚げから出荷までの品質を担保することで、ブランド力の強化を狙う。卸問屋も、厳選されたまぐろを海外に向け“Tuna”ではなく、“Maguro”として発信することの重要性を説く。一方、地元の京浜急行は、地域の飲食店などと連携して観光切符を販売、インバウンド客の取り込みを図る。特産品を軸に、港の活性化と輸出拡大を目指す地域の取り組みを取材した。

(10分16秒)

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テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。

映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。 薄い青を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。 世界地図から飛び出した、中が空洞になった地球儀が、回転しながら拡大表示される。 さらに世界のさまざまな都市の画像が周囲を取り巻きタイトルが現れる。 「世界は今ジェトログローバルアイ」

映像説明: 地球儀が回転するコンピューターグラフィックスの世界に女性キャスターが入ってくる。 淡いピンクのブラウスにワイン色(いろ)のスカート姿。

テロップ: 宮瀬 茉祐子(みやせ まゆこ)

宮瀬キャスター: 世界は今、ジェトログローバルアイ。 寿司ネタの王道、まぐろ。日本食ブームに伴って、世界的に需要が高まっていますが、ほかの産地とどう差別化して売っていくかが、事業者の課題となっています。 今回は、日本で初めて冷凍まぐろ専用の市場(いちば)をオープンし、まぐろのブランディングに取り組む三崎の町を取材しました。

タイトル: まぐろの町を“Maguro”で復活! ‐神奈川・三崎が取り組むブランディング‐

映像説明: 大きな橋を背に、海岸に突き出た漁港。荷捌き所の脇に数隻の漁船が停泊している。 対岸に住宅地、その向こうには深い緑が広がる。 四角い枠内に地図のイラスト。東京都、静岡県、山梨県に隣接している神奈川県。太平洋に面し、南東部にある三浦半島の先端に「三浦市 三崎」は位置する。

ナレーション: 神奈川県三浦市三崎。

映像説明: 漁港の船揚場(ふなあげば)スロープに船が並び、通りを隔てた向かいに低い建物が軒を連ねる。 漁船が横づけされた海岸沿いの道路をバスや乗用車が行き交う。

ナレーション: 三浦半島の南に位置するこの町は、古くからまぐろの水揚げ基地として有名だ。

映像説明: 市場(いちば)の床に並んだ冷凍まぐろ。切り取られた尾の一部が、断面が見えるようにそれぞれ腹の上に添えられている。

映像説明: 冷凍まぐろを背景に、「三崎魚市場取扱量の推移」と題した棒グラフ。 縦軸に取扱量、横軸に年。1990年代は6万トンほどだったが、2000年代に入ると5万トン前後になり、2010年には3万トン近くにまで減少。赤く表示された2016年はおよそ2万トンに減少している。 出所:三浦市

ナレーション: しかし近年、主力の冷凍まぐろをはじめ、三崎漁港で取り扱う水産品が激減。

映像説明: 店先に、海鮮丼(かいせんどん)や刺身の看板とともにぶら下がった、大きな作り物のまぐろ。 別の店には、まぐろのイラストをあしらった大きな看板が掲げてある。 トレーに置かれた定食の中にまぐろの刺身。大葉の上に盛りつけられ、わさびが添えられている。

ナレーション: そんな状況を打破するため、三崎の特産品であるまぐろを、世界に売り込むためのプロジェクトが動き出した。

映像説明: テープカットのセレモニーが行われている会場。荷捌き所の前に設けられた壇上に、スーツ姿の政府関係者や地元関係者20名ほどが2列になってずらりと並ぶ。一同は白い手袋にハサミを持ち、紅白のテープに手をかけている。

テロップ: 2018年3月18日 三浦市低温卸売市場(いちば) 竣工(しゅんこう)式 主催:三浦市

ナレーション: そのカギを握るのが、この春オープンした、市が建設を進めてきたある施設だ。

セレモニーの司会者: どうぞ。

映像説明: 壇上の中央に立った吉田 英男市長。両隣に、齋藤 健農林水産大臣と小泉 進次郎(こいずみ しんじろう)議員。 ファンファーレとともに一斉に紅白のテープハサミが入れられ、出席者から拍手が起こる。

映像説明: グレーを基調とした平屋建ての建物。屋根には「三浦市低温卸売市場(いちば)」の大きな看板。荷捌き所に並んだシャッターつきのゲートに、画面左奥から16から24までの番号がふられている。

テロップ: 三浦市低温卸売市場(いちば) 日本初の冷凍まぐろ専用

ナレーション: 日本初の、冷凍まぐろ専用の卸売市場だ。

映像説明: 新市場の中の競り会場。 床にずらりと並べられた冷凍まぐろ。長靴をはいた男性たちが真剣に見つめるなか、巨大まぐろが細い金属棒で引っぱられ続々と運ばれてくる。フックになった棒の先端が、まぐろの口元にかけられている。 大勢の人でにぎわう競り会場。まぐろのかたわらに立った男性が、棒のフックを輪切りのしっぽに刺す。眼鏡の男性は輪切りを引っかけて持ち上げ、切り口をじっくりと見ている。

テロップ: 新市場は室温と衛生環境を徹底管理

ナレーション: 新しい市場は、冷凍まぐろを扱う施設内の温度と衛生環境を徹底管理。 高い品質を売りに、国内外での消費拡大を目指す。

映像説明: 紅白の幕が張られた室内の会場に、マイクを持った眼鏡にスーツの男性。

テロップ: 三浦市 吉田 英男 市長

吉田市長: この三崎漁港、三崎まぐろを海外に向けても、さまざまな動きをさせていただく、そういったことを、この場でお約束をさせていただきたいと思います。

映像説明: 日の丸と、三浦市の市章が描かれた2枚の旗を背に、吉田市長と2人のスーツ姿の男性が鏡開きの樽を囲む。

テロップ: 齋藤 健 農林水産大臣 小泉 進次郎(こいずみ しんじろう) 衆議院議員

セレモニーの司会者: よいしょ。

映像説明: 吉田市長と齋藤農林水産大臣、小泉衆議院議員が木づちを振り下ろし、鏡開きをしたあと、会場にいる方々に笑顔を向ける。

ナレーション: オープニングセレモニーには、農林水産大臣や地元選挙区の小泉衆議院議員らも列席。

映像説明: 真新しい低温卸売市場(いちば)の建物内を視察する齋藤農林水産大臣と小泉衆議院議員。 地元関係者と歓談する。

小泉議員: ちょっとこれは、稼働したら見に来なきゃ。

映像説明: 職員に質問する齋藤農林水産大臣。小泉衆議院議員と白いスーツ姿の女性も耳を傾ける。

齋藤農林水産大臣: それはHACCP(ハサップ)的(てき)にはオーケー?

職員の男性: ええ。

ナレーション: 輸出を視野に入れた新市場に、国としても期待が高まる。

映像説明: 三崎まぐろのポスターの前でインタビューに答える齋藤農林水産大臣。

テロップ: 齋藤 健 農林水産大臣

齋藤農林水産大臣: 世界市場を、最初からですね、ターゲットにしているということなので、これからの日本の水産業の在り方の一つのですね、大きな方向性を示す施設になってるな、というふうに。

映像説明: 小さな鮮魚店が密集する産直品売り場。客が店先を見て回る。 店頭の冷蔵ケース内にびっしりと陳列された袋入りのまぐろ。切り身のほか、500円のテールステーキ用のまぐろの尾や、600円の骨付きのカマもある。

テロップ: 三崎まぐろは獲(と)ってすぐ船上で -60℃(ど)で急速冷凍

ナレーション: 三崎漁港で水揚げされる冷凍まぐろは、獲(と)ってすぐさま、船上でマイナス60度で急速冷凍する。

映像説明: 別の冷蔵ケースでは分厚い輪切りや厚さ1、2センチにカットされた冷凍まぐろが売られている。 発泡スチロールの中に、真空パック詰めされた本まぐろの中(ちゅう)トロ。 四角い皿に盛りつけられたまぐろの刺身がみずみずしく輝く。

テロップ: 温度が不安定な場所で冷凍まぐろを 扱うと鮮度に影響

ナレーション: そのため、獲った直後の鮮度が保たれているのだが、冷凍まぐろを扱う場所の温度が不安定だと、せっかくの鮮度に影響が出る。

映像説明: 旧市場の建物内。天井が高く、がらんとした空間に日射しが差し込む。大きく開け放たれた出入口から外の様子が見える。

テロップ: 今までの卸売市場

ナレーション: 実(じつ)のところ、今までの市場は外気と触れ合う部分が多く、夏場の温度管理に不安を抱えていた。

映像説明: 新市場の競り会場。冷凍まぐろが、口元にフックをかけられ運ばれていく。 搬出入口(はんしゅつにゅうぐち)の屋内側。長靴をはいた男性がシャッターを上げると、フォークリフト用のバケットに載せられた2本の冷凍まぐろが、狭い空間に一時保管されている。屋外側のシャッターは閉まっている。

ナレーション: そこで新市場では、搬出入口(はんしゅつにゅうぐち)の扉を二重にすることで、外気を遮断。

映像説明: 競り会場にシートをかぶせられたたくさんのまぐろ。 壁際で長靴姿の大勢の男性たちが、じっと競りの開始を待つ。 天井にはファンが複数並ぶ空調設備が備えつけてある。

テロップ: 新市場では外気を遮断し 室温は冷凍まぐろの 品質が担保できる15℃に設定

ナレーション: さらに室温は、冷凍まぐろの品質が担保できる15度に設定。獲れたての鮮度を保てる環境を作った。

映像説明: 長靴の男性たちが、ずらりと並んだ冷凍まぐろのあいだを行き交う。

テロップ: “三崎まぐろ”の ブランド力UP

ナレーション: その狙いはズバリ、「三崎まぐろ」のブランド力UP。

映像説明: 白く凍りついた何本ものまぐろ。胴体には白いラベルが貼られている。 ラベルには黒字で「日本船、太平洋、チリ、48.1、三崎ツナ」の文字。別のまぐろのラベルには「日本船、大西洋(たいせいよう)、サハラ、53.8」と書かれている。

テロップ: 単に 水揚げ基地の名を付けただけでは 「三崎のまぐろ」の特徴づけは難しい

ナレーション: 冷凍まぐろは世界中で漁獲してくるため、水揚げ基地の名を冠した「三崎のまぐろ」と言っても特徴づけは難しい。

映像説明: 競り会場に長靴の男性が冷凍まぐろを運んでくる。 足元に、丸々としたまぐろの列。

テロップ: “獲(と)れたての鮮度”を維持できる 徹底した品質管理で他産地と差別化

ナレーション: そこで、水揚げから出荷まで、獲れたての鮮度を維持できることを「三崎まぐろ」の特長として打ち出し、ほかの産地との差別化を図る。

映像説明: 床に置かれた10本ほどの冷凍まぐろ。 長靴をはいた男性たちがまぐろの品定めをしている。

ナレーション: 世界中に需要がある冷凍まぐろのブランド価値を高めることで、三崎漁港の取扱高、復活を目指していく。

映像説明: 屋外でインタビューに答える眼鏡にスーツ姿の吉田市長。

テロップ: 三浦市 吉田 英男 市長

吉田市長: ぜひ消費者の期待に応える「まぐろの基地」としての機能を十分発揮していきたい、というふうに思っています。

映像説明: 三崎口駅の看板。漢字の「口」の字をカタカナの「ロ」に見立て、「マグ」をつけ足した「三崎マグロ駅」と書き換えられている。横には駅員の帽子をかぶったまぐろのイラスト。 緑に囲まれた高架の上を、赤い車体に白いラインの入った電車が走ってくる。

テロップ: 京浜急行電鉄

ナレーション: 新たなブランディングを目指す三崎まぐろのアピールに一役買っているのが、東京と三浦半島をつなぐ京浜急行電鉄だ。

映像説明: 黒を背景にした木目のお盆と箸のイラストの上に、平仮名3段で「みさき・まぐろ・きっぷ」と書かれたパンフレットの表紙。大盛りのまぐろ丼(どん)の写真も載っている。

日本語版と英語版の2種類で発行された縦長のパンフレット。 英語版のパンフレットにはアルファベットで「Misaki Maguro Day Trip Ticket」「Eat, Play, Ride」などと書かれている。

テロップ: 「みさきまぐろきっぷ」のパンフレット

ナレーション: 2009年から「みさきまぐろきっぷ」を発売。

映像説明: セットになった「電車&バスの乗車券」、「まぐろまんぷく券」、「三浦・三崎おもひで券」の説明図。 それぞれの説明に乗り物、寿司、灯台のイラストが添えられている。 「主要駅からの発売額(大人の場合)」の表。 発売額は、品川、京浜蒲田、京急川崎からはそれぞれ3500円。横浜からは3400円、上大岡、金沢文庫からは3290円。 表紙に「まぐろが旨い」と書かれたパンフレット。中を開くと、大きなまぐろ丼(どん)の写真に「こころも『まんぷく』に」の文字。まぐろまんぷく券加盟店の紹介コーナーには、さまざまなまぐろ料理の写真とともに二次元バーコードも添えてある。

ナレーション: 電車とバスの乗車券、まぐろの食事券、そして施設利用券がセットになっており、日帰りで三浦・三崎を楽しめるお得なきっぷだ。

映像説明: 店先の看板。まぐろ海鮮丼(どん)や刺身定食などの写真があり、赤い帯に白地で大きく「京急まぐろきっぷご利用頂けます」と書かれている。 作り物のまぐろが吊された店の前には、10人以上の客が集まっている。

テロップ: 昨年度は約20万枚販売

ナレーション: 昨年度はおよそ20万枚を売り上げ、地元の大きな観光ツールとなっている。

映像説明: 眼鏡をかけたスーツの男性が、みさきまぐろきっぷのポスターの前でインタビューに答える。

テロップ: 京浜急行電鉄 原田 一之 社長

原田社長: 地元と私たち鉄道事業者が、こう、協力しあって作った「きっぷ」だと思ってますんで、観光振興の一つの大きな形だと思っています。

映像説明: 食堂店の店内。数組の客がテーブルで食事している。 男性と食事中の女性が料理に箸を伸ばす。

テロップ: 三崎水産物地方卸売市場(いちば)食堂 みさきまぐろきっぷ加盟店

ナレーション: このまぐろきっぷを利用して、三崎の町を訪れる外国人観光客も増えてきているようだ。

映像説明: 店内でインタビューに答えるグレーのポロシャツを着た男性。

テロップ: 三崎水産物地方卸売市場(いちば)食堂 井上 靖彦 社長

井上社長: 中国のかたは、お刺身とかね、そういったものを、すごく求められているので、団体でいらっしゃったりとか、そういうことも、増えてきている感じはあります。 三浦の中に、お客様を勧誘していただければな、と、すごく思っています。

映像説明: 住宅街を走る赤い車体の特急列車。

ナレーション: インバウンドのきっかけにもなっている「みさき まぐろきっぷ」。

映像説明: インタビューに答える京浜急行電鉄の原田社長。

ナレーション: 販売する企業としても、「三崎まぐろ」のブランド力UPに期待を寄せる。

テロップ: 京浜急行電鉄 原田 一之 社長

原田社長: もともとやはり、三崎はまぐろで大きく育った町ですので、これまで以上に三崎まぐろのブランドがアップすることによって、海外のかたからも日本のまぐろと言えば「三崎」だなというふうに言っていただけるように、われわれはそれを一生懸命宣伝をして、いろんなかたに来ていただいて、三崎のまぐろを食べていただきたいと、そんなふうに思ってます。

映像説明: フロアの一角に設けられた会場に、そろいのジャンパーを着たスタッフと十数人の外国人。脇のテーブルにたくさんの小皿が並び、外国人男性が料理を口に運ぶ。 さまざまな年齢層の外国人が輪になって、スタッフの説明に耳を傾ける。

テロップ: 2018年3月18日 一県一支援プロジェクト 三浦の食・モニタリング調査 主催:三崎漁港輸出促進協議会 共催:三浦海業公社 三浦市 ジェトロ

テロップ: 調査協力:横浜デザイン学院

ナレーション: 新市場の竣工式と同じ日、地元三浦(みうら)の特産品の海外販路拡大に向け、外国人留学生によるモニタリング調査が行われていた。

映像説明: 試食品の説明書き。「①商品名:まぐろのとろ炊き、事業者名:鈴木水産」と日本語で書かれ、写真とともに「獲れたての新鮮なまぐろをじっくりと炊き上げた、まぐろのとろ炊きです」との説明が添えられている。 ずらりと並んだ試食トレーに、少量ずつ取り分けられたまぐろのとろ炊き。 外国人男性が爪楊枝に刺したとろ炊きを口に入れ、満足げにうなずく。 箸で食べる外国人女性は真剣な表情で味を確かめている。 ポロシャツを着た日本人男性が、試食品を参加者に勧める。 外国人女性にジェスチャーを交えて説明する。

ナレーション: 参加した食品事業者も、海外の意見を取り入れたいと積極的だ。

映像説明: ワイシャツに紺色のベスト姿の男性がインタビューに答える。

テロップ: 西松 相原 宏介(あいはら こうすけ) 専務

相原専務: 各国(かくくに)の文化に合った食べ方の提案なんていうのを逆にいただければ、僕らの商品開発のヒントになるのかな、というふうに思っています。

映像説明: しずく形のスプーンに盛られた一口分の白ご飯とまぐろのたたき。 トレーいっぱいに並べてある。 黒髪の外国人女性が口に運び、おいしそうに大きくうなずく。

ナレーション: 数ある試食品の中には、もちろんまぐろも。その評判は上々だ。

映像説明: ロングヘアの外国人女性がインタビューに答える。 しずく形のスプーンに取り分けられた、ペースト状のまぐろ。

テロップ: フランスからの留学生

フランスからの留学生: 生魚は、結構、お寿司とか、人気があって。でもフランスに似ているようなものがなくて。 「まぐろのたたき」も結構、人気がありそうです。

映像説明: シンガポールの都心部。 口から水を噴き出すマーライオンの周りにたくさんの観光客が集まる。 対岸にはマリーナ・ベイサンズ。超高層の3棟のタワーが連なり、屋上に巨大な船の形をした建造物がまたがっている。

テロップ: シンガポール

ナレーション: 一方、すでに数年前から、海外で三崎まぐろの魅力を広めている店がある。

映像説明: 「まぐろ問屋直営店」の看板が明るく光る、店の入り口。 ()

テロップ: まぐろ問屋(どんや) 三浦三崎港 シンガポールで人気の寿司店 2016年7月20日放送「世界は今」より

ナレーション: 以前、番組でも紹介したシンガポールで人気の寿司店、「まぐろ問屋 三浦三崎港」だ。

映像説明: 店内。カウンターの奥で白い調理服に和帽子姿の板前がもくもくと働く。 黒いTシャツを着た男性客がインタビューに答える。

男性常連客・英語: ここのマグロはとても新鮮だよ。

映像説明: 男性客の隣に座るノースリーブを着た女性が笑顔で話す。

女性常連客・英語: 日本で食べるマグロの味と同じです。

映像説明: 波が穏やかな海の対岸に、「三崎恵水産」の看板がかかる大きな建物。 海に面した荷捌き所に数台のトラックが止まっている。 発泡スチロールの箱を積んだフォークリフトが、建物内とトラックのあいだを行き来する。

テロップ: 三崎恵水産

ナレーション: この店舗を運営するのが、まぐろ問屋の三崎恵水産。

映像説明: 加工工場内。骨に沿って二つにカットされた冷凍まぐろが台の上に置かれている。 そばの作業台では、白衣に身を包んだ従業員が冷凍まぐろを切断機に通し、骨をそぎ落としている。

ナレーション: 三崎港で、冷凍まぐろや鮮魚の仕入れ、加工などを行っている。

映像説明: シンガポールの寿司店。テーブルに載せられた丸ごとのまぐろ。店員が胴体を切り出し、客に披露する。拍手が起こり、スマホを向ける者もいる。 テーブルを囲む家族連れ。子供が大きな口を開けて料理をほおばる。

テロップ: 現在 シンガポールに3店舗 米国に2店舗を出店

ナレーション: シンガポールに飲食店3店舗を構えるほか、今年3月には、アメリカでも2店舗をオープン。

映像説明: 積み重ねられた、深さのある発泡スチロールの箱。手書きで「シンガポール」と書かれた紙が貼られ、箱の側面のラベルには日本語で「冷凍保管、羽田空港着」などと書かれたシールが貼られている。 別の発泡スチロールの箱には「香港向け、インドカマ」などと書かれたシールが貼られていて、その横には「5/1(火) NP P.M」と書書かれた紙が貼りつけられている。

テロップ: 5年前から始めた輸出は 去年の売り上げ3億円

ナレーション: また、5年前から、まぐろの卸問屋として、アジアやアメリカなどに輸出しており、去年の輸出売り上げは3億円に上(のぼ)る。

映像説明: シンガポールの寿司店。カウンターにカップルが並んで座る。 調理場には、てきぱきと手を動かす2人の板前。 まな板の上に置いたまぐろの柵を、包丁を寝かせて斜めにカット。筋に対して垂直になるように包丁を入れ、細かく切り込みを入れていく。

テロップ: 輸出と連動した海外飲食店経営

ナレーション: 好調のポイントは、輸出と連動した海外での飲食店経営。 飲食店としての収益だけでなく、そこを拠点として、輸出ビジネスにもつなげている。

映像説明: 室内で、白い壁を背景にインタビューに答えるワイシャツ姿の男性。

テロップ: 三崎恵水産 石橋 匡光(いしばし まさみつ) 常務

石橋常務: 卸の一環としてお店をやっている感覚もあるので。 シンガポールに関しては、お店を出したことによって、卸の仕事がほかの国でもやっぱり広がったので。

映像説明: 三崎の新市場の冷凍室。床に並んだ冷凍まぐろの前に透明なビニールカーテンが下ろされる。 大勢の人でにぎわう競り会場。黒いジャンパー姿の石橋常務が入っていく。

ナレーション: 今、海外における日本のまぐろビジネスは好調だが、石橋さんは決して楽観視していない。

映像説明: フォークリフトの前に取りつけられたバケットに載せられている大量の冷凍まぐろ。 フォークリフトが構内を進んでいく。

テロップ: 世界のまぐろ需要↑ 日本のまぐろ消費量↓

ナレーション: 世界中でまぐろの需要が高まる一方、国内消費は減少傾向にある。そのため、これまで日本で水揚げしてから輸出されていたまぐろが、日本を経由せず、

映像説明: 競り会場の石橋常務。床に並んだまぐろを見比べている。

テロップ: 日本を経由しない まぐろの流通増加に危機感

ナレーション: 、直接海外へ流通することが増える可能性に危機感を抱いている。

映像説明: 漁港でインタビューに答える石橋常務。

石橋常務: 日本のまぐろ屋さんが、「これが日本のまぐろだよ」っていうことが、ちゃんとこう、できないと、本当にこの先の日本のまぐろ屋さんの未来はないかな、とは思っていて。 こう差別化するためにでも、我々が選んで「日本から出荷したものは“Maguro”ですよ」と、「ほかは“Tuna(ツナ)”ですよ」と、ブランディング作戦じゃないですけども、絶えずやっていますね。 「僕は“Tuna(ツナ)”は売ってません。“Maguro”を売っています」って言うと、向こうは食いついてきますね。

映像説明: たくさんの人でにぎわう競り会場。まぐろの周りにはフックのついた棒を持った男性らや、メモを取る女性の姿。床に並んだまぐろのそばを、行き交う白い長靴姿の足元。 まぐろの輪切りを棒で持ち上げた石橋常務が切り口を見たあと、隣の男性に話しかける。男性の話に耳を傾けながら、別の輪切りの切り口を棒の先で確かめる。談笑する石橋常務と男性。

テロップ: Tuna(ツナ)≠(ノットイコール)“Maguro”

ナレーション: 日本のまぐろ問屋が目利きして厳選したものを“Tuna(ツナ)”ではなく“Maguro”と呼び、ブランディングに取り組む石橋さん。新市場オープンによる、三崎まぐろのブランド力アップと今後の海外展開に期待をこめる。

映像説明: 漁港でインタビューに答える石橋常務。

テロップ: 三崎恵水産 石橋 匡光(いしばし まさみつ) 常務

石橋常務: もっともっと三崎のまぐろを、日本だけではなくて世界に伝えていけるか、っていうのが肝になってくると思うので、そういった意味では(新市場を)造ってからが勝負。 ようやく(三崎まぐろをアピールする)スタートには立ったかな、というぐらいかな、とは思ってます。

映像説明: 競り会場。床に並んだ冷凍まぐろのあいだを行き交う人々。 フックのついた棒でまぐろが運ばれてくる。 まな板の上で肉厚にカットされるまぐろの柵。 テーブルを囲んだ3人の外国人が、顔をほころばせながらまぐろの刺身を試食する。 皿に盛りつけられたまぐろの刺身が、みずみずしく輝きを放つ。

ナレーション: 三崎まぐろのグローバル化に取り組む行政と地元企業。品質管理が徹底された新市場のオープンによって、唯一無二のブランドへと進化し始めた「三崎まぐろ」が、世界中で愛される日が来るのかもしれない。

映像説明: 薄い青を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。 中が空洞になった地球儀が回転している。

※本番組は英語版(字幕)でもご覧いただけます。

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