BOPビジネスとは

年間所得が購買力平価(PPP)ベースで、3,000ドル以下の低所得層はBOP(Base of the Economic Pyramid)層と呼ばれ、開発途上国を中心に、世界人口の約7割を占めるとも言われています。
BOPビジネスとは、途上国のBOP層にとって有益な製品・サービスを提供することで、当該国の生活水準の向上に貢献しつつ、企業の発展も達する持続的なビジネスです。

※ジェトロは、ビジネスのターゲットをBOP層に限定せず、持続的なビジネスの実現のために、3,000ドルを上回るボリュームゾーンの開拓についても支援対象としています。

いま、なぜBOPビジネスか?

途上国の急速な経済成長に伴ってBOP層の所得向上が期待されることから、BOP層は新たな有望市場「ネクスト・ボリュームゾーン」として、世界的に関心が高まっています。

将来的ボリュームゾーン

  • 現在約40億人と推定されるBOP層は、将来的にはその多くが中間所得層に上昇することが期待される
  • 2050年までには全世界人口の85%を占める途上国人口

新市場への挑戦
将来的なボリュームゾーン市場において、企業各社のビジネスインフラとなる販売拠点やブランド展開、ネットワーク等の確立に寄与

各所得層の人口を、現在と2050年で比較した図。現在の構成はピラミッド型で、1人あたり年間所得20,000ドルの高所得層:1.75億人、同3,000ドルの中間所得層:14億人、BOP層:約40億人(世界人口の約72%、家計所得約5兆ドル(日本の実質国内総生産に相当))。2050年には中間所得層(ネクストボリュームゾーン)が拡大し、ダイヤモンド型になると予測。
出所:「THE NEXT 4 BILLION(2007 World Resource Institute, International Finance Corporation)」より作成。