シンガポール展示会・会議局とジェトロ・シンガポール事務所がシンガポール・日本間のビジネスイベント成長を加速させる提携に合意

2025年06月20日

シンガポール/日本・大阪、2025年6月20日 – シンガポール政府観光局 （STB）グループのシンガポール展示会・会議局（SECB）とジェトロ・シンガポール事務所は本日、3年間の協力覚書（MOC）に調印し、ビジネスイベントの成長を促進し、シンガポールと日本間の経済協力の新たな道を開くことを目指します。この提携は、シンガポールの「世界最高のMICE都市」としての地位を強化すると同時に、両国間の貿易関係を強化するものです。

世界的に、会議・インセンティブ・コンベンション・展示会（MICE）産業は、2024年から2032年にかけて年平均成長率（CAGR）7.2％で成長を続けると予測されています 。アジア太平洋地域のMICE観光セクターは、堅調な地域経済、ビジネス渡航の増加、およびインフラの改善に支えられ、この拡大を主導すると期待されています。

このトレンドを踏まえ、シンガポールは先端製造業、金融サービス、グリーンエコノミー、ライフサイエンス、テクノロジーなど幅広い分野でMICEイベントの強力なパイプラインを構築し続けています。シンガポールのイノベーション、信頼性、安全性という主要な特性と、ジェトロの日本産業界リーダーとの深いつながりが組み合わされることで、強力なシナジーが生まれ、アジア太平洋地域全体でビジネス成長の新たな機会が広がることになります。

MOCの調印式は、大阪・関西万博2025におけるシンガポールのパビリオン「ザ・ドリーム・スフィア」で行われました。このパビリオンでは、シンガポールが希望と夢を現実に変える様子が描かれており、革新的な体験と没入型のストーリーテリングを通じて、シンガポールの味わい、創造性、人々、文化的本質を祝福し、二国間のビジネス関係を深めるための理想的な背景を提供しています。

この覚書に基づき、両機関は日本の成長し多様化する経済とシンガポールのビジネスイベント開催地としての強みを結びつけ、シンガポールで開催されるMICE関連イベントと参加者が国際的な展開を拡大し、意義ある協力関係を育むことを可能にします。

また、この合意により、両者は持続可能性、生産性、デジタルイノベーションなどの重要分野における知識共有を通じてMICE基準を向上させる道を開きます。さらに、両機関はそれぞれのマーケティングチャネルを活用して、日本とシンガポール両国に共通する高成長および新興産業の認知度を高めていきます。

ポー・チー・チュアン、シンガポール展示会・会議局長は次のように述べています。「ビジネスのグローバル・アジアノードとして、シンガポールは活気あるビジネスコミュニティの本拠地であり、アジア太平洋地域への玄関口として、新しい市場への比類ない接点を持っています。ジェトロとの、この初めての形の協力関係は、パートナーシップを活用してMICEの成長を加速させる重要な節目となります。私たちはシンガポールと日本の両国におけるMICEのエコシステムを強化し、これがもたらす機会が生まれることを楽しみにしています。」

世界経済の不確実性の中で、時宜を得たこのパートナーシップは、両国間のビジネス協力と回復力をさらに強化し、両国の市場機会を拡大していきます。

黒川淳二、ジェトロ・シンガポール所長は以下のように述べています。「私たちは、両国間でさらに強固なウィンウィンの関係を構築することを目指しています。来年は日本・シンガポール外交関係樹立60周年であり、ジェトロ・シンガポール設立70周年を迎えます。私たちはSECBとのこの協力を楽しみにしており、日本企業には、シンガポールのグローバルなイベントやプラットフォームを活用して、新しい市場を開拓し、ビジネスを広げていただきたいと考えています。ジェトロシンガポールではシンガポールで10月に開催されるアジア最大級のイノベーション関連イベントであるSingapore Week of Innovation and Technology (SWITCH)に参加し、日本企業や地方自治体の出展支援ならびにシンガポールでの各イベントへの参加を通じて、シンガポールの関係者とのビジネス促進に尽力していきます。」