中国・上海で開催の「第5回中国国際輸入博覧会」に計77社・団体が出品

2022年10月05日

3つの分野にジャパン・パビリオンを設置して日本企業による中国市場における販路開拓を支援

ジェトロは、「第5回中国国際輸入博覧会(CIIE)」(開催地:中国・上海市、会期:11月5日(土)から10日(木))において、3つの分野(食品・農水産品、消費財、医療機器・医薬保健)でジャパン・パビリオンを設置します。本博覧会へのジェトロによるジャパン・パビリオンの設置は5年連続となり、日本における唯一の取りまとめ機関として、計77社・団体の販路開拓を支援します。
JAPAN MALLブースは、「食品・農産品」「消費財」ホールで約1,000品目を出品、中国への渡航制限が依然厳しいなか、日本企業の中国EC販路促進を図ります。また、会場でのリアル体験をした来場バイヤーはジェトロによる新サービスChina JAPAN STREET(CJS)(※1)へ誘導し、会期後も、常時、中国バイヤーと日本企業と結び付けるエコシステムの形成を促します。
「食品・農産品」ホールではJAPAN MALLブースの設置の他に、50社・団体の農水産物・食品の出展があり、来場バイヤーに対して日本産品のアピールを行います。暖簾や提灯を各所に設置することで「和」のイメージをより強調した空間を作るとともに、酒類・水産品・コメなど中国向け主要品目を展示し、来場バイヤーへの訴求効果を高めます。
医療機器・医薬保健分野では27社・団体が出展して、世界有数の「健康長寿社会」を支える我が国の健康・医療・介護関連の製品を一体的に紹介して日本の強みをアピールします。また、今回の新たな取り組みとして福祉用具の体験エリアを設けて、「日本式介護」を支える多様な福祉用具を中国の高齢者や関係団体・企業にPRし、中国市場における日本製品の普及を支援します。
なお、日中国交正常化50周年認定事業として実施いたします。

※1 ジェトロのオンラインカタログサイト「JAPAN STREET」の中国語版。微信(WeChat)で展開するジェトロの新たなサービスで、2022年10月下旬にローンチ予定。

日中国交正常化50周年ロゴ

ジャパン・パビリオン概要

JAPAN MALLブース

出品数:
合計約1,000品目
出品品目:
酒類、酒器、加工食品、化粧品、キッチン用品、テーブルウェア、生活用品、雑貨等
参加規模:
「食品・農産品」ホール300㎡、「消費財」ホール300㎡
出展場所:
Hall 1.2(「食品・農産品」ホール)、Hall 6.1(「消費財」ホール)
主な特徴・見どころ
2021年の世界のEC小売市場シェアで中国は52.1%と最大であり、2位の米国の19.0%を大きく引き 離しています(※2)。さらに、日本酒の最大輸出相手国は2021年に中国が香港を上回り首位となりました。「食品・農産品」ホールでは日本産酒類および食品の展示、「消費財」ホールでは、コスメ、日用品等の商品展示を行います。全ての出品物はJAPAN MALL事業を通じて中国主要ECで販売しており、出品物に貼付されたQRコードをスキャンすることで、来場者はその場で出品物を購入でき、B2Bのビジネスマッチング機会の創出に加えて、来場者へのB2Cの販売促進も図ります。
※2 eMarketer, “Global Ecommerce Forecast 2021”
  1. 連携EC事業者の大幅拡大
    中国EC販売に取り組む事業者との連携をさらに強化するため、EC事業者の数は前回9社から15社に拡大。過去最大の約200社・1,000品目の日本企業の商品を展示し、中国への渡航制限が厳しいなか、日本企業の中国EC販路開拓支援を行います。
  2. EC販売商品のリアル体験とジェトロ新サービスとの連動
    日中国交正常化50周年の節目となる今年は、「食品・農産品」ホールで常時50種以上の日本産酒類が試飲できる特設エリアを用意。「消費財」ホールでは中国のアウトドア需要の高まりを受けてキャンプコーナーを設置。両ホールで商品展示、EC販売ページへの誘導を行うとともに、来場バイヤーに商品を体験してもらうことで日本商品への関心を引き、China JAPAN STREET(CJS)へ誘導し、常時、中国バイヤーと日本企業と商談を行うエコシステムの形成を促します。
  3. 日本の地方商品の積極的なSNS情報発信、EC販売促進
    今後のインバウンド需要回復を見据えて、日本の地方の中堅・中小企業の商品を、中国国内で活躍しているインフルエンサー等を活用しジェトロの中国事務所のSNSアカウントで情報発信を行うとともに、自治体アカウントとの連携強化等を通じて、地方の優れた商品の積極的な情報発信およびEC販売促進を行います。

農水産物・食品分野

出品者数:
50社・団体 
出品対象:
酒類、水産物、コメ、加工食品、飲料、菓子など
参加規模:
600㎡
出展場所:
Hall 1.2(「食品・農産物」展示エリア)
主な特徴・見どころ
  1. 酒類、水産物、コメ、加工食品、飲料、菓子などの中国向け主要輸出品目を中心に、50社・団体が出品します。
  2. 新型コロナウイルスによる渡航制限を踏まえ、従来型のリアルでの参加に加え、オンラインでの参加も出来るようにジャパン・パビリオンを設計します。具体的には以下のとおりです。
    • 従来型の壁で参加企業が仕切られた形式を取り止め、オープンで開放的なレイアウトに設計します。また、来場バイヤーが目当ての商品を探しやすいように、出品者を品目カテゴリ(酒類、水産物・水産加工品、コメ・調味料・加工食品、飲料、菓子類)でエリア分けして配置します。
    • 各エリア内の展示棚には、事前に輸送した出品者の商品サンプルを陳列し、来場バイヤーへの訴求効果を高めます。また、オンライン参加の場合は各展示棚の横にタブレット端末を配置し、常時日本企業と接続します。オンライン参加者はタブレットを通じてバイヤーへの呼びかけをしたり、自社の商品をPRしたりすることができます。
    • エリア内に複数配置する日本語・中国語バイリンガルのアシスタントがバイヤーに呼び掛けをし商談に繋げます。
  3. パビリオン内に調理デモコーナーを設置します。現地の高級和食レストランのシェフに依頼し、出品者の商品を用いたレシピを開発。会場での調理の様子をSNSでライブ配信するほか、出来上がった料理を来場バイヤーに提供します。

医療機器・医薬保健分野

出品者数:
27社・団体 
出品対象:
医療機器、福祉機器・用品、防疫関連製品、健康機器、健康食品、美容製品等
参加規模:
450㎡
出展場所:
Hall 7.1(「医療機器・医薬保健」エリア)
主な特徴・見どころ
  1. 世界有数の「健康長寿社会」を支える我が国の健康・医療・介護関連の製品を紹介
    中国政府は高齢化に加えて所得向上などに伴う生活習慣病の抑制などを目的に2016年には「健康中国2030」を発表して、国民の生活習慣の改善や健康意識の向上に取り組んでいます。
    我が国は世界有数の「健康長寿社会」を形成しており、今回のジャパン・パビリオンにおいて、それを支える健康・医療・介護製品を紹介します。
  2. 福祉用具の体験エリアを設置して日本の多様な製品をPR
    日本では、介護保険制度における「自立支援」の理念の下に、福祉用具や住宅改修は高齢者の自立した生活を支援する重要な要素として位置付けられており、保険給付の対象になっています。そのため、高齢者の身体状況や使用場面に応じて適切な福祉用具が使用され、多様な製品が開発されています。一方、中国では2019年から上海市など一部の都市において福祉用具のレンタル補助制度が導入され、利用者が拡大しています。
    今回、新たな取り組みとして上海などにおいて福祉用具の販売、レンタルサービスおよび住宅改修事業を展開している株式会社ヤマシタによる福祉用具の体験エリアを設け、中国の高齢者や政府・業界関係者に多様な製品を紹介し、中国市場における日本製品の普及を支援します。
    また、個別の展示エリアでは介護移乗ロボット(大佳株式会社)、認知症予防トレーニングシステム(株式会社NeU)も紹介します。
  3. オンライン商談ブースによる商談支援
    新型コロナウイルスによる渡航制限の影響により、一部企業は現地での出展が出来ないことからオンラインブースを設定します。同ブースでは映像や電子カタログを用いてアシスタントが商品紹介を行い、SNSを通じて日本から参加の企業とオンライン通話やチャット等による商談支援を行います。

「第5回 中国国際輸入博覧会」概要

名称 第5回 中国国際輸入博覧会※英文名称:CIIE(China International Import Expo)
会期 2022年11月5日(土曜)~10日(木曜)
開催場所 国家会展中心(中国・上海市)
主催 中国商務部、上海市人民政府
出展分野 以下の7分野をホールに分けて展示
(1)ハイエンド・インテリジェント機器、(2)消費者向け電子製品、(3)自動車、(4)消費財、(5)食品・農産品、 (6)医療機器・医薬保健、(7)サービス貿易
主催者HP (中国語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
中国国際輸入博覧会とは 2017年5月に習近平中国国家主席が開催を発表した輸入に特化した総合見本市。2018年に第1回が開催され、以降、毎年同時期に開催されている。前回の第4回開催時には、2,900社以上が出品、来場バイヤー数は48万人に上った。
ジャパン・パビリオン(医療機器・医薬保健分野) イメージ図

ジャパン・パビリオン(医療機器・医薬保健分野) イメージ図

福祉用品体験エリア(医療機器・医薬保健分野)

福祉用品体験エリア(医療機器・医薬保健分野)

ジャパン・パビリオン(農水産物・食品エリア)のイメージ図

ジャパン・パビリオン(農水産物・食品エリア)のイメージ図

日本酒試飲スペース

日本酒試飲スペース

ジャパン・パビリオン(消費財エリア)のイメージ図

ジャパン・パビリオン(消費財エリア)のイメージ図

ジャパン・パビリオン(消費財エリア)の全体イメージ

ジャパン・パビリオン(消費財エリア)の全体イメージ

JAPAN MALLブース
ジェトロ ECビジネス課 中国デスク
Tel:03-3582-5227(担当:小林)
E-Mail:DNE-china@jetro.go.jp

農林水産物・食品分野
ジェトロ農林水産・食品事業推進課
Tel:03-3582-5546(担当:長峰)
E-Mail:afb-ciie@jetro.go.jp

医療機器・医薬保健分野
ジェトロ 市場開拓・展示事業部海外市場開拓課 
Tel:03-3582-8351(担当:藤本)
E-Mail:FAR@jetro.go.jp