中国への化粧品輸出拡大加速化へ、国内企業の支援を強化

2021年03月18日

中国における日本の化粧品需要増を背景にジェトロはオンライン商談会 (日本企業112社、海外バイヤー1,200社超が参加) の主催ほか中国大型展示会への出展を支援

ジェトロは、日本からの輸入額が伸張する中国(香港含む)化粧品市場への進出を目指す国内企業の支援強化事業として、ジェトロ主催のオンライン商談会「JETRO×Cosmoprof Asia: Japan Beauty e-Bizmatch Week」(会期:3/22~26)を開催します。 また、次年度以降も中国を代表する大型化粧品展示会「中国美容博覧会(CBE開催地:上海)」や「中国国際美博会(CIBE、開催地:広州、北京等)」に相次いでジャパンパビリオン出展を予定しています。

中国の化粧品輸入額はコロナ禍の2020年も伸張を続け、1月~10月の輸入総額は既に前年を超え160億ドルとなっています。国別でみると、2019年に日本が韓国を抜きトップとなって以降、さらにその差を広げ、2020年1月~10月の輸入総額の24.7%(39億ドル)を占めています。高価格ながら安全面等で信頼性の高い日本製品を購入可能な購買層の拡大、日本ブランドが強い基礎化粧品(スキンケアプロダクツ)分野は、メイクアップ分野と比べて外出頻度が減っても需要が低下しないなどが要因として考えられます。

本グラフは2015年~2020年の中国における化粧品輸入総額の推移、および輸入元上位5か国からの輸入額の推移を示しています。中国における化粧品輸入総額は年率25%~45%程度の高い水準で増加しており、2020年1~10月の輸入額は160億ドルと既に前年総額の132億ドルを超えています。輸入元の国別でみると、2015年時点では日本からの輸入額は韓国およびフランスに次ぐ3位でしたが、2018年にフランスを抜き2位に浮上、2019年には韓国を抜きトップに躍り出るとともに2020年には2位との差をさらに拡大させています。2020年1月~10月の日本からの輸入額は約39億ドルとなっています。

図1.中国における化粧品輸入額の推移(出所:中国税関およびGTAを基にジェトロ作成)

上述のとおり中国において日本の化粧品の需要が増大を続けているのを最大のチャンスをとらえ、ジェトロは中国化粧品市場への進出を目指す国内企業向けに本年3月より各種事業を実施します。既に去る3月10日から12日にかけては、広東省広州において「中国国際美博会(CIBE)」に参加しました。来場者が約46万人を記録するなか多くのバイヤーがジャパンパビリオンを訪れ、日本企業28社と2,300件以上の商談を行いました。

写真1.中国国際美博会(CIBE)ジャパンパビリオン

来週3月22日から26日に開催予定のジェトロ主催(協力:Informa Markets)のオンライン商談会「JETRO×Cosmoprof Asia: Japan Beauty e-Bizmatch Week」(会期)には、化粧品、トイレタリー製品、美容サロン・スパ関連製品、ヘアケア関連製品、ネイル関連製品、その他美容関連製品を扱う国内企業112社が参加、ジェトロとCosmoprof Asiaのネットワークにより集まったジェトロ主催のオンライン商談イベントとしては過去最多の1,200社以上のバイヤーとオンラインマッチングプラットフォーム上でマッチングを行います。1,200社以上のバイヤーの参加は、日本製化粧品への関心の高さを表しております。※Informa Markets:香港の化粧品展示会Cosmoprof Asiaの主催者

ジェトロは堅調な中国市場への日本の化粧品輸出拡大に貢献すべく、今後も中国化粧品市場への進出のための支援を継続的に実施致します。

支援事業の概要

ジェトロ海外市場開拓課 (担当:田本、林、薄木)
Tel:03-3582-5015
E-mail:MIB-QA@jetro.go.jp