上海で開催される「第2回 中国国際輸入博覧会」にジャパン・パビリオンを出展

2019年10月24日

「農林水産物・食品」、「医療機器・医薬保健」の分野に計158社・団体が出品

ジェトロは、中国・上海で開催される「第2回 中国国際輸入博覧会(CIIE)」(会期:11月5日~10日)に、ジャパン・パビリオンを出展します。ジャパン・パビリオン出品社は、「農林水産物・食品」「医療機器・医薬保健」の2分野において、国内の中小企業を中心に計158社・団体です。
分野別では農林水産物・食品分野はコメ、水産物、アルコール飲料、加工食品などの中国向け主要輸出品目を中心に、8自治体を含む108社・団体が出品(Hall 8.1「食品・農産品」エリア)します。これはジェトロが海外で実施する農林水産物・食品分野のジャパン・パビリオンとしては最大級の規模です。医療機器・医薬保健分野は医療機器、健康機器、健康食品、美容製品、介護機器、医療サービス等を品目に50社・団体が出品(Hall 7.2「医療機器・医薬保健」エリア)、医療、介護、予防、健康促進など日本が競争力を有するヘルスケア産業を包括的にPRします。中国で急速に進む高齢化に対応する「養老分野」(介護サービスや福祉機器・用品など)では、日本産の最新器具、システムを紹介します。
今回のジャパン・パビリオンの出展を通し、出品社・団体の中国市場での販路拡大を支援するとともに、中国国内への良質な製品の提供により中国国民の生活の質的な向上に貢献します。

なお、「第2回 中国国際輸入博覧会」には、ジェトロが取りまとめるジャパン・パビリオン以外にも、日本企業約220社が出展予定で、オールジャパンとしては約380社・団体が出品、出品者数では国別でトップクラスの参加となる見込みです。

中国国際輸入博覧会は、2017年5月に習近平中国国家主席が開催を発表した輸入に特化した総合見本市として昨年11月に第1回が開催されました。同博覧会には世界151カ国・地域から3,617社が出品、中国国内各地から来場したバイヤー数は40万人を超え、中国政府による市場拡大の方針を示すイベントとして中国国内のみならず海外メディアからも大きな注目を集めました。

「第2回 中国国際輸入博覧会」概要

名称
第2回 中国国際輸入博覧会

※英文名称:CIIE(China International Import Expo)

会期
:2019年11月5日(火曜)~10日(日曜)
開催場所
:国家会展中心(中国・上海市) 主催:中国商務部、上海市人民政府
出展分野
以下の7分野をホールに分けて展示

(1)科技生活、(2)自動車、(3)ハイエンド設備、(4)医療機器・医薬保健、(5)品質生活、(6)サービス貿易、(7)食品・農産品

主催者HP
https://www.ciie.org/zbh/index.html外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(中国語)

https://www.ciie.org/zbh/en/外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(英語)

ジャパン・パビリオン概要

農林水産物・食品分野

出品者数
:108社・団体
出品対象
:コメ、水産物、飲料及びアルコール類、菓子・スナック、調味料など
参加規模
:1,100平方メートル
出展場所
:Hall 8.1(「食品・農産品」エリア)
主な特徴・見どころ
  1. コメ、水産物、アルコール飲料、加工食品などの中国向け主要輸出品目を中心に、108社・団体が出品します。ジェトロが海外で実施する農林水産物・食品分野のジャパン・パビリオンとして最大級の規模です。
  2. 日本産米(コメ)を取り扱う事業者が7社出品し、日本産米の更なる輸出拡大を目指します。

    ※2018年5月、日本産米輸出に際し中国側に認められている精米工場が1施設から3施設に、くん蒸倉庫が2施設から7施設に、それぞれ拡大しました。また同年11月には、2011年以降続いている10都県産食品・飼料等の輸入停止措置が一部緩和され、新潟県産米の輸出が可能となり、輸出拡大に弾みがつくものとして期待が高まっています。

  3. 出品者108社・団体のうち、大部分は中国に既に商流を有する企業です。中国側のビジネスパートナーと共にブースアテンドを予定している企業も多く、早期の成約実現が期待されます。
  4. 日本各地から8つの自治体(青森県、岩手県、和歌山県、広島県、山口県、長崎県、熊本県、鹿児島県)も傘下企業を引き連れて出品し、オールジャパンで日本産の農林水産物・食品を中国に売り込みます。
参考

2018年における日本の中国向け農林水産物・食品の輸出額は前年比32.8%増の1,338億円で、全世界向けの伸び率(同12.4%増)を大きく上回るとともに、米国を抜いて国・地域別で世界第2位の輸出先となりました。

医療機器・医薬保健分野

出品者数
:50社・団体
出品対象
:医療機器、健康機器、健康食品、美容製品、介護機器、医療サービス等
参加規模
:600平方メートル
出展場所
:Hall 7.2(「医療機器・医薬保健」エリア)
主な特徴・見どころ
  1. 医療、介護、予防、健康促進など日本が競争力を有するヘルスケア産業を包括的にPRします。
  2. とりわけ「養老分野」(介護サービスや福祉機器・用品など)は中国における急速な高齢化によって中国政府として重視している分野です。

    ※2018年5月には経済産業省、中国国家発展改革委員会との間で「サービス産業協力の発展に関する覚書」が締結され、同覚書にもとづき2018年10月に中国・北京にて「日中介護サービス協力フォーラム」が開催されました。本年9月には日本・東京にて日中双方からそれぞれ200名が参加して同フォーラムの第2回が開催され、ジェトロでも2013年から中国各地で「日中高齢者産業交流会」を開催した実績もあります。

  3. 今回、同分野では株式会社アートプラン(自立支援型移乗介助ロボット)、株式会社イノアックコーポレーション(褥瘡予防マットレス)、TANOTECH株式会社(認知症予防リハビリテーションシステム)、オージー技研株式会社(入浴介助浴槽)、ヘルメット潜水株式会社(簡易浴槽)、株式会社TAOS研究所(介護見守りシステム)が出展します。
農林水産物・食品分野
ジェトロ農林水産・食品部 農林水産・食品事業推進課 (担当:米川)
Tel:03-3582-5546
医療機器・医薬保健分野
ジェトロ市場開拓・展示事業部海外市場開拓課 (担当:藤本)
Tel:03-3582-8351