シドニー日本産農水産物・食品輸出商談会2019に過去最多の22社が出品

2019年09月09日

グルテンフリーや有機など、現地で人気の食品を売り込む

ジェトロは、農林水産省「戦略的輸出拡大サポート事業」の一環として、シドニー日本産農水産物・食品輸出商談会2019を開催します(開催日:2019年9月16日)。過去最多となる22社(添付資料参照)が参加し、水産物・水産加工品(8社)、加工食品(5社)、調味料(4社)など様々な品目を売り込みます。

1. 伸び続けるオーストラリア向け輸出

2018年における日本産農林水産物・食品のオーストラリア向け輸出額は161億円で、国・地域別輸出先で第10位です。対オーストラリア輸出額は増加傾向が続き、2018年は前年比で8.9%増加。2013年からの5年間では約2倍に拡大しています(右図参照)。

オーストラリアのGDPは1992年以来27年連続でプラス成長を記録しています。また平均年収も約8万5,000豪ドル(約612万円)と高く、日本(432万円)の約1.5倍です。堅調な経済情勢から、オーストラリア市場では多少高価であっても高品質な食品に人気があります。

  
  

伸び続ける豪州向け輸出額(億円)

2013年は80億円、徐々に増えていき2018年は161億円

出所:農林水産省資料よりジェトロ作成

2. 現地ニーズに合致したユニークな商品が出品

オーストラリアの消費者は健康志向が強く、グルテンフリーやオーガニックといった食の流行にも敏感です。今回の出品物の中には、オーストラリアの厳しいヨウ素基準値に適合した北海道産昆布、有機の調味料(醤油、味噌、ごまペーストなど)、グルテンフリー食品(うどん、ハンバーグなど)といった現地ニーズに合致した商品が多く含まれます。

また、オーストラリアが昨年17年ぶりに輸入を再開した和牛も出品される他、日本からの輸出金額上位であるアルコール飲料、ソース混合調味料(カレー調製品など)、ホタテ貝、醤油なども出品され、商談成果が期待されます。

3. 著名シェフを起用した調理デモを開催

商談会当日は、オーストラリアのグルメガイドで「two hat」(2つ星に相当)に格付けされているイタリア料理レストラン「LuMi Bar &emp; Dining」で副料理長を務める間中弘氏、日本食フュージョン料理の「Cho Cho San」などシドニーの様々な人気レストランでシェフを務めた経験のあるニック・ウォン氏、カフェ・レストラン「Rising Sun Workshop」のオーナー・シェフであるニック・スミス氏の3名が、出品者の食材を用いてレシピ考案をし、調理デモを行います。同デモを通じて現地レストランに出品品目の活用を促し、成約の向上を図ります。

オーストラリアのGDPは1992年以来27年連続でプラス成長を記録しています。また平均年収も約8万5,000豪ドル(約612万円)と高く、日本(432万円)の約1.5倍です。堅調な経済情勢から、オーストラリア市場では多少高価であっても高品質な食品に人気があります。

間中弘シェフ

4. 商談会前後の支援体制を充実

本商談会初の試みとして、商談会前に出品者(主に現地に流通網を持たない出品者)と現地輸入・流通業者の間でテレビ会議による事前商談を設定し、4件が実施されました。 商談会翌日の9月17日には、ジェトロがシドニー事務所に配置するコーディネーターと出品者が個別に面談する相談会を開催します。ここでは、商談会で会ったバイヤーとの商談の進め方や商談で気づいた点に関し、現地の商習慣やマーケットに精通するコーディネーターがアドバイスします。


開催概要

主催
:ジェトロ
開催日
:2019年9月16日(月曜)
会場
:Sofitel Sydney Wentworth
出品者数
:22社・団体(添付資料参照)

農林水産・食品事業推進課(担当:岡崎、西村)
Tel:03-3582-5546
E-mail:afb-bizmatch@jetro.go.jp