お知らせ・記者発表
コロナ禍を逆手にとる、日本産クラフトビールの実取引直結型オンライン・プロモーション
2021年03月18日
日本の農林水産物・食品の海外でのブランディングを実施する政府機関、日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)では、コロナ禍でも実取引に直結するプロモーションを実施しています。
米国におけるクラフトビール市場規模は、バラエティー嗜好に支えられて約300万キロリットル(2019年、※1)と、日本のビール市場全体を超える市場規模に成長しています(※2)。日本には400を超える地ビールメーカーがあります。JFOODOは2018年以来、キャッチコピー「DRINK IN A NEW LANGUAGE」の下、日本にしかない多様な味の個性と飲みやすさを、ロサンゼルス地域の外食店舗に向けて訴求し、現地でも受け入れられ始めています。
従来のリアルでの展示会では、その場で来場者にビールを紹介し試飲してもらうことが一般的でしたが、JFOODOは、これまでのプロモーションで蓄積してきた現地飲食店のロングリストをもとにターゲット店舗を選定してサンプルを提供した上で、現地の興味関心に合わせた4本の動画を配信しました。参加者が気になる商品があれば、ウェブサイトの「問い合わせ機能」を活用してディストリビューターにコンタクトできる仕組みになっています。
STEP | 今回のJFOODOのオンライン・プロモーション | 従来のリアル展示会等でのプロモーション |
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STEP1 | ロングリスト中のターゲット店舗へのサンプル提供 | 来場者への試飲提供と商品説明 |
STEP2 | 各ブルワリーの動画を視聴しながらの試飲 | |
STEP3 |
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特段の支援なし |
今年度のJFOODO日本産クラフトビール・プロモーションでは、日本のクラフトビールと現地市場に精通するライ・ベヴィル氏をアンバサダーに起用しました。ライ氏の助言をもとに現地飲食店関係者の興味を引く4つのカテゴリー、「日本食に合うビール」「アメリカンフードに合うビール
」「ガツンと苦みのあるビール
」「酒蔵が造るビール
」の動画を作成し、ウェブサイトにて公開しました。各動画では14事業者(ブルワリー)の担当者が出演し、自身の言葉で、商品の魅力をロサンゼルスの飲食店関係者に直接訴求しています。

キャンペーンサイト:Japanese Craft Beer(英語のみ)
ライ・ベヴィル(Ry Beville)氏
JAPAN BEER TIMES編集長。
株式会社Bright Wave Mediaを設立、以降は横浜市・神奈川県自治体向けのプロモーション事業や、日本のクラフトビールや日本酒の国内外のプロモーションへ従事。
主に横浜のバイリンガルフリーペーパー「Yokohama Seasider」、日本最大規模のクラフトビールフリーペーパー「Japan Beer Times」、日本酒の英字専門誌「Sake Today」の発行人を務め、同時進行でクラフトビールや日本酒を中心とした酒類の米国市場開拓・プロモーションのプロジェクトを複数手がける。

動画公開日:2021年2月22日
本動画に参加しているブルワリーは以下のとおりです(敬称略、五十音順)。
- 軽井沢ビール(長野県)
- 木内酒造(茨城県)
- 黄桜(京都府)
- コエドブルワリー(埼玉県)
- 世嬉の一酒造(岩手県)
- DHCビール(静岡県)
- 八海醸造(新潟県)
- Far Yeast Brewing(山梨県)
- ベアレン醸造所(岩手県)
- 宮崎ひでじビール(宮崎県)
- 盛田金しゃちビール(愛知県)
- ヤッホーブルーイング(長野県)
- 山口萩ビール(山口県)
- わくわく手づくりファーム川北(石川県)
JFOODOとは
「日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)」は、2017年4月1日付で日本政府によって日本貿易振興機構(ジェトロ)内に設置された日本産農林水産物・食品のブランディングのためにオールジャパンでの消費者向けプロモーションを担う組織です。日本の農林水産物・食品の更なる輸出拡大のためには、海外での更なる需要創出が必要です。JFOODOは、海外での消費者向けプロモーションの強化を通じて需要を喚起し、日本の農林水産物・輸出拡大に貢献してまいります。
- 公式ウェブサイト:日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)(ジェトロ)
- キャンペーンサイト:Japanese Craft Beer (ジェトロ(英語のみ))
※1出典:Brewers Association
※2出典:酒類食品統計月報2021年2月号