立命館アジア太平洋大学(APU)と包括的連携推進協定を締結

2022年11月

ジェトロは、2022年11月2日(水曜)、立命館アジア太平洋大((APU)とこの度、国際的な学術研究、産学連携、高度グローバル人材の育成・活躍等を柱にした包括的連携推進協定を締結したことを下記のとおりお知らせいたします。

本協定は、APUとジェトロが連携して国際的な産学連携、人材教育、学術研究を推進し、もって日本全体および大分県をはじめとする国内各地域の発展、人材育成に寄与することを目的としています。

APUは全学生・教員の半数が国際学生や外国籍教員であるスーパーグローバル大学創成支援採択校であり、ジェトロは海外55カ国 76事務所を持つ貿易投資促進機関です。ジェトロにとって、スーパーグローバル大学創成支援事業採択校との連携協定では18校目です。両者が連携を深めることで、APUの多文化・多言語環境とジェトロの国際ビジネスノウハウ・海外ネットワークを組み合わせたシナジー効果を生むことを期待しています。

調印式に出席した立命館アジア太平洋大学出口学長(左)とジェトロ佐々木理事長(右)

1.本協定の主な内容

(1) 国際的な学術研究、産学連携
ジェトロの海外情報や海外とのネットワークを活用した共同の調査研究や合同セミナーを行い、APUの知見を企業の国際ビジネスとつなげます。
  • ジェトロとAPUが共同で県内企業の国際化に資するセミナーを開催。
  • APUが実施する国際学術会議をジェトロ/アジア経済研究所が研究実績や研究交流の場として活用。
  • 県内企業の海外マーケティングにAPUの知見を活用できるようジェトロが媒介。
  • 起業したAPU学生(既卒を含む)向けにジェトロが海外ビジネスセミナーを実施するほか、国際ビジネスに関わる相談に個別対応する。
  • APUキャリア・オフィスにジェトロデスクを設置(対面およびオンラインで対応)
(2) 高度なグローバル人材の育成・定着
APUのグローバル人材とジェトロが支援する外資系企業との交流会を継続的に実施します。これに加え、ジェトロによる高度外国人材活躍推進支援メニューを活用し、企業と学生のジョブマッチング支援や、企業の受け皿作り、定着支援などを実施します。
  • APU学生のジェトロ大分や県内企業でのインターン受入れに協力。
  • ジェトロ大分による県内企業へのAPUが提供しているGCEP(社会人グローバル化養成講座)広報協力。
  • APUのキャリア育成プログラムや既存講座のゲスト講師としてジェトロ職員が登壇。

2.本協定の締結経緯

2023年4月にAPUが持続可能な地域開発と観光を学ぶ新学部(サステイナビリティ観光学部)を開設し、実践的な学びの場の拡充を目指していくなかで、国際ビジネスに取り組む地元産業界の支援や協働、または交流等を通じて地域振興に貢献したいAPUとジェトロとの双方の狙いが重なりこの度協定締結となりました。

APUとジェトロが学術研究、産業等の分野で相互に連携し、県内企業の産学連携を国際的な展開につなげることを推進するほか、高度外国人材の活躍推進、及び国際ビジネス人材育成に取り組むことで、地域の発展に寄与することを目的としています。

3.これまでのAPUとジェトロの関係について

  • 2004年にインターンシップ覚書を締結後、毎年1名程度のインターンシップ生をジェトロ大分センターにて受入。
  • APUが主催し、内外の大学から学生が企業の直面する課題に対する解決策を提案するコンペティションにてジェトロから審査員として複数回参加
  • APU学生寮を会場にジェトロが学生及び地元企業向けに英語でのセミナーを実施
  • APUの講義におけるゲスト講師
  • APU起業部へのアドバイス
  • 6名のジェトロ出身者がAPU教職員として活躍
  • APUの認知度向上への協力におけるジェトロ海外事務所の協力