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TICAD7サイドイベントとして「日本・アフリカ ビジネスフォーラム」を開催

2019年8月

2019年8月28~30日に横浜で開催された第7回アフリカ開発会議(TICAD7)の公式サイドイベントとして、ジェトロは8月29日(木曜)に、「日本・アフリカ ビジネスフォーラム」を開催しました。

TICADの主要テーマ・民間セクター参画の拡大に向けて

2013年に開催されたTICAD V以降、民間主導によるアフリカの経済成長に重点が置かれるようになり、今回のTICADでも民間セクターの参画による経済構造の転換およびビジネス環境改善が、主要なテーマの一つとなりました。また、日本企業にとっても、ASEAN諸国やインド等の新興国市場が成熟する中、益々激化するグローバルな競争を勝ち抜くため、今後の成長が期待されるアフリカ市場に挑むことは大きな意味を持っています。

こうした流れを受けて、ジェトロは、アフリカビジネスの現状と可能性を広く発信し、日本企業の更なる関心の喚起を目指して、日本、アフリカ各国および第三国の政財界を代表する27名を登壇者にむかえ、今回のフォーラムを開催しました。

各国の政財界トップが語るアフリカビジネスの魅力と日本企業の可能性

佐々木伸彦理事長は開会挨拶で、日本企業にとってのアフリカ市場の重要性に触れ、ジェトロとしても地場企業や政府との連携を深めて日本企業の進出を支援すると強調しました。続く来賓挨拶では、安倍首相が日・アフリカのビジネス関係の発展への期待と、アフリカビジネス協議会等を通じた政府の後押しについて言及するとともに、エルシーシ・エジプト大統領(AU議長)は、アフリカ各国による投資環境改善の取組みや、アフリカ大陸自由貿易圏(AfCFTA)を通じた域内貿易の自由化について紹介、アフリカ各国への投資を呼びかけました。また、ラマポーザ・南アフリカ共和国大統領からは、日本企業とアフリカ企業が「コンタクト(連絡)」を取り、「コントラクト(契約)」に進展するよう望むといった、パートナーシップの深化に対する期待が述べられました。

オープニング・セッションでは、アフリカの財界を代表して、トニー・エルメル財団創業者のトニー・エルメル氏、エチオピア航空グループCEOのテウォルデ・ゲブレマリアム氏、スタンダード銀行副会長のヤッコ・マレー氏が登壇し、アフリカでのビジネスの可能性と日本企業への期待を述べました。また、アフリカビジネス協議会共同議長を務める小澤哲氏は、「域内貿易の拡大」「デジタル化」「製造業を国際分業体制に組み込むこと」がアフリカを成長させるとし、今後設置される二国間ビジネス環境改善委員会を通じた日本側の後押しに言及しました。

開会挨拶:佐々木ジェトロ理事長

来賓挨拶:安倍首相

来賓挨拶:エルシーシ・エジプト大統領

講演:トニー・エルメル氏

アフリカビジネスの鍵:「スタートアップ」と「第三国連携」

その後のテーマ別セッションでは、「アフリカイノベーション&スタートアップ」と「第三国連携」をテーマに、パネルディスカッションを行いました。

イノベーションのセッションでは、アフリカ有数のベンチャー・キャピタルやスタートアップ、およびアフリカスタートアップに出資実績のある日本企業をパネリストとして、アフリカ各国で盛り上がるスタートアップ企業の動きやビジネスモデルを紹介、アフリカ発イノベーションの特徴と魅力を掘り下げつつ、日本企業のアフリカ市場開拓に向けた新たな切り口の一つとして「現地スタートアップとの連携」について議論を行いました。

パネルディスカッション:アフリカイノベーション&スタートアップ

続く第三国連携をテーマとしたセッションでは、日本企業がアフリカに進出する際、豊富なビジネス経験とリスクマネジメント等でのノウハウを有する第三国企業との連携は、現地でのビジネスを広げる解となり得るかを議論しました。欧米、トルコ、コートジボワール等6ヵ国から企業経営層をパネリストにむかえ、各社の事業実績や日本企業との連携の可能性について議論を行いました。また、既に第三国企業との連携実績を有する日本企業からは、実際の連携事例からの学びや留意点などの共有が成されました。モデレーターを務めたジェトロの平野克己理事は「日本の国際化を図るため、日本企業は他の国の力を借りるぐらいのオープンスタンスになる必要がある」と提言し、セッションを締めくくりました。

パネルディスカッション:第三国連携

「スタートアップ」と「中小企業」をテーマにイベントを別途開催

ビジネスフォーラムの翌日8月30日(金曜)には、「アフリカ・スタートアップピッチ」および「アフリカを目指す中小企業」の各イベントを開催しました。

スタートアップピッチは、ビジネスフォーラムで取り上げた「イノベーション&スタートアップ」をより実態のビジネスベースに掘り下げたイベントで、「新たな市場開拓パートナーの発掘」をテーマに、ナイジェリアのアクセラレーターであるCo-Creation Hub(CcHUB)との連携により実施しました。CcHUBが約200件の中から選定した7カ国*10社によるピッチを行い、各社のビジネスモデルの発信を行うとともに、60件超の商談支援も行い、スタートアップ企業とアフリカ展開を目指す日本企業とのマッチング支援を行いました。

*ナイジェリア、ケニア、ウガンダ、ルワンダ、コートジボワール、チュニジア、モロッコ

スタートアップによるピッチ

ネットワーキング会場

中小企業セッションでは、アフリカ市場への参入を目指す8社を紹介、「ヘルスケア」「アグリビジネス」「インフラ」「先端技術」を切り口として、各社の製品・サービスの強み、今後のビジネスの展望等についてPRを行いました。イベント後には、アフリカ企業から個別にアプローチを受けた企業も見られ、今後の進展が期待されます。

講演(中和機工株式会社)

講演(株式会社瑞光メディカル)