石毛理事長、アフリカ著名実業家のトニー・エルメル氏と会談

2019年1月

石毛理事長は2019年1月28日(月曜)、ナイジェリアを訪問し、同国最大の都市、ラゴスにおいてUBA(United Bank for Africa:欧米に加えてアフリカ20ヵ国で事業展開)会長のトニー・エルメル氏と会談しました。

トニー・エルメル氏は、Forbes誌の「アフリカで最も影響力のある人(2012年)」にも選出された経験のある、立志伝中の実業家であり、2010年に「トニー・エルメル財団(Tony Elumelu Foundation:TEF)」を設立し、2015年より国際赤十字、UNDP等の国際機関と共同で「TEF Entrepreneurship Programme」を立ち上げました。これは、アフリカにおいて起業家を10年間で1万人育成する目標の下、1年間に1000社、各社5,000ドルのシード資金を提供するものです。また、「アフリカ市場インターンシップ・プログラム(African Markets Internship Programme)」では、アフリカやその他地域の一流ビジネススクールのMBA生とアフリカの中小企業との橋渡しを行うなど、ビジネスを通じたアフリカ諸国が抱える様々な社会問題の解決に取り組んでいます。

会談では、石毛理事長から日本においてもアフリカのスタートアップに対する関心が高まっており、ジェトロにおいても「アフリカ・スタートアップ100社」の作成、公開など日本企業とアフリカのスタートアップの橋渡しに力を入れていることを紹介し、トニー・エルメル氏からは、TEFでは40万の起業家とのネットワークを使って、これら起業家と日本企業のマッチングに貢献したいとの提案がありました。これを踏まえて石毛理事長から今年8月末に横浜で開催されるTICAD7と、その際にジェトロが併催するビジネスイベントをトニー・エルメル氏に紹介、参加を要請しました。

石毛理事長とトニー・エルメル氏の会談

会談後には、UBA主催による日本企業とナイジェリア企業の交流会が開催され、日ナイジェリア双方合わせて100人を超える参加があり、活発なネットワーキングが行われました。

ネットワーキングの様子

ジェトロでは、8月のTICAD7に併せて開催を予定しているビジネスフォーラムにおいて、日本企業のアフリカビジネスの切り口としてアフリカ・スタートアップとの連携をテーマの一つに取り上げる予定です。