福岡県にて、地域への対日直接投資カンファレンス(RBC)事業を開催

2018年10月

ジェトロ、福岡県、経済産業省は、地方自治体等が外国企業の幹部を招へいし、知事等によるトップセールスや地元企業とのマッチングを行う「地域への対日直接投資カンファレンス(Regional Business Conference:以下、RBC)」を、2018年10月16日から18日にかけて福岡県にて開催しました。スウェーデン、フィンランドからIoT関連企業8社を招聘し、ものづくり企業が集積する福岡県の魅力や、福岡県でのビジネスチャンスについて広く発信しました。

セミナーにて福岡県の魅力をPR

17日のセミナーでは、福岡県の服部副知事が県とスウェーデン、フィンランド間の交流に触れつつ、福岡県の優れた投資環境や外国企業向けサポートをPRしました。ジェトロの高島対日投資部長は日本市場の高い収益性や政府の規制改革等の取組を紹介、福岡県に進出したマイクロニックテクノロジーズ(スウェーデン)のローベリー代表取締役社長は、県内のサプライヤーの技術力に触れ、福岡県はものづくりには最適な環境であると述べました。北九州工業高等専門学校の久池井教授は、人材育成の取組から即戦力となる高度人材の登用が期待できることを強調、福岡県北九州市に本社を置く安川電機の古瀬理事は海外ベンチャーへの投資等自社のオープンイノベーションの取組を紹介するなど、福岡県への投資の魅力をPRしました。

服部副知事と招聘者の意見交換

高島部長講演

ものづくりの現場や九州大学学術研究都市を視察

16日の県内視察では、福岡県を代表するものづくり企業であるTOTOと安川電機を訪問しました。TOTOでは、同社製品や技術の変遷に関する説明を受け、安川電機では、実際にロボットが稼働している工場等を訪問し、人間と同等の繊細な作業が可能なロボットアーム等、同社の最先端の産業用ロボットの技術を視察しました。招聘企業からは、日本とヨーロッパのシステムインテグレーターの違いなど、積極的な質問が寄せられました。

17日は、九州大学伊都キャンパスを訪問。同キャンパスでは、広大な敷地を活かし、AIやIoTなど次世代技術の実証実験の取組や、企業や研究機関との新事業創出に向けた連携について説明を受けました。九州大学学術研究都市機構の岩重氏および九州大学の原田教授からは、産学連携でオープンイノベーションを促進する取組を紹介し、招聘企業に対して、同大学と共同研究を希望する場合はワンストップで支援できる環境があると呼びかけました。

安川電機みらい館訪問の様子

ものづくりフェアにて地元企業と交流

18日は、国内外企業300社超が出展する九州最大級の産業見本市「モノづくりフェア2018」に参加し、ブースの一画を利用した出展企業との個別商談会やピッチイベントを行いました。個別商談会では、地元企業と具体的な仕様や価格、納入スケジュールまで話が及び、今後の取引が期待される商談も多数見られました。ピッチイベントでは、招聘企業が各社の事業内容や自社の持つ技術について発表し、地元企業を中心に46名が参加しました。招聘企業からは、「自社技術の福岡県でのニーズを知るよいきっかけになった」とのコメントがあり、全ての企業が福岡県でのビジネスの関心度が来日前よりも高まったと答えています。

商談会

招聘企業によるプレゼンテーション

地域への対日直接投資カンファレンス(RBC)プログラムin福岡概要

日時 2018年10月16日(火曜)~18日(木曜)
開催地 福岡県
主催 ジェトロ、福岡県、経済産業省(METI)
招聘企業 計8社(スウェーデン企業2社、フィンランド企業6社)
プログラム概要 10月16日(火曜):県内視察(TOTO、安川電機)
10月17日(水曜):九州大学伊都キャンパス視察、セミナー、レセプション
10月18日(木曜):モノづくりフェア参加(個別商談会実施、ピッチイベント参加)