中国・浙江省人民政府と業務協力に関する覚書(MOU)を締結

2018年8月

2018年8月29日(水曜)、石毛理事長は中国・浙江省人民政府の袁家軍省長と都内で会談しました。

袁省長は、行政手続きの効率化や民間経済・イノベーションの発展等を軸に省内改革を進めており、その中でも中小企業の育成、支援に力を入れております。今回、日本企業とのビジネス交流を深めるため、中小企業を含めた約120名ものミッション団を率いて訪日しました。

石毛理事長は袁省長に対し、(1)イノベーションのための企業間交流の拡大、(2)双方向の投資拡大、(3)高齢者・ヘルスケア分野を重点としたジェトロの協力を提案するとともに、「経済活動の主役は企業であるが、企業が活動しやすい環境やビジネスの出会いの場を提供するのが、我々政府機関の役割である。イノベーションは一国、一企業のみで起こるのではなく、多様な企業や産官学の連携のもとに新たなイノベーションが生まれるようになっている」と述べ、ジェトロと浙江省との更なる関係深化が重要であると強調しました。

会談後、石毛理事長と袁省長は、ジェトロと浙江省政府の業務協力に関する覚書(MOU)に調印しました。

今回の覚書締結を契機として、ジェトロは、我が国と浙江省との経済、産業振興のさらなる推進を通じて、浙江省との一層の協力拡大に取り組みます。

今次覚書の主な合意事項は次の通り。

  • 双方は、双方向での貿易および投資の拡大に向けて、特にスマート製造、環境・省エネルギー、ヘルスケア・高齢者産業、IOT等の分野においてビジネス交流を促進する。
  • 双方はイノベーションの創出に向けて、日中間の中小企業、特にスタートアップ企業の技術、人材などの面で交流協力を行う。
  • 双方は、知的財産権保護関連事業を共同で推進し、知的財産権保護の啓発、教育、人材育成等の面で交流協力を行う。
  • 双方は、双方の企業が相手国において円滑に経営活動を行えるよう、より良好なビジネス環境を創出するために、共同で企業との意見交換会を開催し、企業が直面する問題を調整・解決する。