中国・陝西省人民政府と業務協力に関する覚書(MOU)を締結

2018年4月

2018年4月17日(火曜)、ジェトロ石毛理事長は中国・陝西省西安市で陝西省人民政府の劉国中省長と会談しました。

陝西省は2013年秋に一帯一路構想が発表されて以降、陸の起点の一つとして注目を高めつつありますが、日本では陝西省の経済やビジネスに関する正確で具体的な情報が不足している状況です。

石毛理事長は今年1月に着任した劉省長に対し、日本と陝西省の経済・ビジネス交流強化に向けたジェトロの共同事業構想として、(1)陝西省の優位性の発信、(2)陝西省における日本企業の貿易・投資拡大、(3)日本における陝西省企業の貿易・投資拡大、(4)高齢者介護・ヘルスケア分野の連携強化を提案しました。

また、陝西省の優位性発信の一環として「西安スタイル」を手交するとともに、進出日系企業が「陝西省の投資環境や魅力の日本への発信強化」を要望していることを伝え、ジェトロと陝西省政府のさらなる関係強化が重要であると強調しました。

会談後、石毛理事長と劉国中省長は、ジェトロと陝西省政府の業務協力に関する覚書(MOU)に調印しました。

今回の覚書の締結を契機として、ジェトロは、わが国と陝西省との経済、産業振興のさらなる推進を通じて、陝西省との一層の協力拡大に取り組みます。

覚書の主な合意事項は次の通り。

  • 情報共有の仕組みをつくり、対話と意思疎通を強化。定期的な業務連携を通じて、経済貿易など多方面の交流と協力を展開・強化
  • 企業交流のプラットフォームを構築し、双方向での投資交流を促進
  • 特に環境保護、高齢者・ヘルスケア産業、近代的サービス業、農業・食品産業、知的財産権保護・イノベーションなどの分野において、積極的に実務的交流に努める
  • 良好なビジネス環境を共同で創出することに合意。双方の企業が相手国で滞りなく企業活動を行えるよう企業座談会を開催