タイ・バンコクで「対日投資シンポジウム」を開催
2017年11月
2017年11月24日(金曜)、ジェトロはタイ・バンコクにおいて、日本とタイ両国の修好130周年を記念する対日投資シンポジウムを開催、タイの企業・団体などから121名の来場がありました。
シンポジウムで開会の挨拶に立ったコブサック・タイ首相府補佐官(現首相府大臣)は、タイが近年、対外投資額が対内投資額を上回る対外投資国になった事に触れ、海外への投資、とりわけタイとの関係が深い日本への貿易と投資を引き続き強化するよう呼びかけました。
また、タイ商業・工業・金融合同常任委員会(JSCCIB)のサナン理事は、日本にビジネスを展開するタイ企業の事例を示しつつ、両国の双方向での投資活性化が必要であると述べました。

コブサック・タイ首相府補佐官による開会の挨拶
日本・タイ双方の登壇者が対日投資の重要性を強調
基調講演に立ったジェトロの石毛理事長は、タイにおける「Thailand4.0」や「タイ東部経済回路(EEC)」への取り組みに触れつつ、日・タイ両国のパートナーシップの重要性に言及、タイからの日本への投資はその延長線上にあると訴えました。同じく基調講演を行ったカシコン銀行のピピット取締役頭取は、マクロの視点から両国経済関係の現状と今後について述べた上で、タイ企業が収益を上げている海外展開について数値で示しつつ、その重要性を強調しました。

ジェトロ石毛博行理事長による基調講演
日本の投資環境や再生可能エネルギー・ビジネスの可能性をタイ企業が紹介
次に、日本に進出しているタイ企業を代表して、Internet-Based Business Group (Zanroo)およびBCPG Japanの2社がプレゼンテーションを行いました。
Zanrooのチットポン最高経営責任者と宮谷内日本代表取締役は、ビックデータを活用したサービスを展開するスタートアップ企業の立場から、日本のビジネス環境の安定性やアベノミクスによる日本経済の成長性について述べました。また、BCPG Japanのサイアムチャイ代表取締役社長は、タイにおけるエネルギー大手の立場から、太陽光発電を含む日本の再生可能エネルギー・ビジネスの可能性に触れ、タイ企業に対日投資を呼びかけました。

BCPG Japanサイアムチャイ代表取締役社長による講演
4自治体がPRコーナー設置
シンポジウム前後のネットワーキング・レセプションでは、北海道、神奈川県、愛知県およびO-BIC(大阪府・大阪市・大阪商工会議所)の4自治体がPRコーナーを設置し、それぞれの地域の魅力や投資インセンティブ、サポート体制などに関する情報提供を行いました。ジェトロも個別相談コーナーを設置し、タイ企業から寄せられた相談に対応しました。

自治体PRブース
「タイ・バンコク対日投資シンポジウム」概要
日時 |
2017年11月24日(金曜)14時00分~16時25分 (12時30分~13時30分及び16時30分~17時00分交流会・個別相談会) |
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会場 | Anantara Siam Bangkok Hotel |
主催 | ジェトロ、タイ商務省国際貿易振興局(DITP)、タイ商業・工業・金融合同常任委員会(JSCCIB) |
共催 | タイ投資貿易委員会(BOI) |
後援 | 在タイ日本大使館、盤谷日本人商工会議所(JCC) |
来場者 | 121名(うち報道関係者15社) |
プログラム概要 |
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