ホーチミンで高齢者ケア製品・サービスの広報展示会を開催

2017年8月

ジェトロは8月15日(火曜)、ベトナム・ホーチミンにおいて、アジア健康構想関連イベント「マルチステークホルダー・フォーラム『持続可能な成長のための健康長寿社会への投資―高齢者ケアのための地域的アプローチ―』」を開催しました。日越両国政府、東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)、日本国際交流センター(JCIE)などとの共催による本イベントは、同じくジェトロが主催し、日本の高齢者ケア製品やサービスをPRした「高齢者ケア産業展示会」と併催という形で開催されました。

赤星副理事長が展示会で開会挨拶

アジア27カ国・地域の議員も日本の製品・サービスに関心

27カ国・地域からアジアの保健関係議員らを含む約260名が参加したフォーラム会場の隣室で開催された「高齢者ケア産業展示会」には、フォーラムに参加したアジアの議員の他、ベトナムの医療・介護施設関係者らも多数来場し、日本企業が強みとする「自立支援」「予防」「リハビリ」分野の製品・サービスについての説明を興味深く聞き入っていました。

展示会の開会に先立ち、挨拶に立ったジェトロの赤星副理事長は、日本を上回る速度で高齢化が進む国が出てくると予想されるアジアでは「高齢化に向けた早めの準備が必要」であり、「日本の介護現場における経験を高齢者ケアの質の向上に役立ててほしい」と挨拶しました。

日本企業の出展物が関心を集める

展示会場では、介護サービスや介護人材教育を担う事業者のほか、足こぎ型車椅子、介護ベッド、歩行訓練用ロボット、排せつ予知ウェアラブル端末、会話ロボット、大型自動入浴装置など、実際に日本の介護現場で活躍する製品・サービスに注目が集まりました。また展示会場に設けられたステージでは、認知症患者の生活の一部を仮想現実(VR)という形で疑似体験できるイベントが行われました。出展した日本企業からは、「ベトナム、中国、タイなど関係者に直接自社製品を紹介できてよかった」「自分の病院にも欲しいという話を頂き、自社製品の需要を確認できた」などのコメントが多く寄せられました。

「マルチステークホルダー・フォーラム『持続可能な成長のための健康長寿社会への投資―高齢者ケアのための地域的アプローチ―』」の最終報告書については、以下のリンクを参照してください。
(ジェトロ主催「高齢者ケア産業展示会」の模様は41~42ページに掲載)

VRで認知症患者の生活の一部を体験

概要

日時 2017年8月15日(火曜)9時00分~17時30分
会場 ニューワールド・サイゴン・ホテル
主催 日本政府、ベトナム社会主義共和国政府、人口と開発に関するアジア議員フォーラム(AFPPD)、東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)、ヘルプ・エイジ・インターナショナル、日本国際交流センター(JCIE)、ジェトロ
参加者
約260名
プログラム
9:00-12:00
OPENING SESSION
SESSION 1:
Discovering Asia’s Pathway toward a Vibrant Aging Society
Overview of Global Demographic Change and its Economic Impact from a Macro Perspective
Overcoming the Challenges—Lessons Learned from Japan’s Experience
SESSION 2:
The Essential Role of Community Systems for Long-term Care
12:10-13:30
LUNCHEON
13:40-16:00
SESSION 3:
A Regional Approach to Capacity Development and the Cross-border Movement of Care Workers
CLOSING SESSION:
Way Forward for Policy Discussions and Decision-making on Regional and Multisectoral Collaboration
16:00- 17:30
ジェトロ主催高齢者ケア産業展示会