「ベトナム投資カンファレンス」を開催 ‐36案件、総額210億米ドルの投資覚書等を交換‐

2017年6月

ジェトロは6月5日(月曜)、ベトナム社会主義共和国グエン・スアン・フック首相の訪日機会を捉え、ベトナム計画投資省との共催により、「ベトナム投資カンファレンス」を都内で開催しました。

本カンファレンスにおいては、フック首相から、ベトナムの投資環境の魅力や、経済統合、産業発展に向けたビジョンなどが紹介され、日本企業のベトナム進出拡大への強い期待が表明されました。またパネル・ディスカッションのセッションでは、フック首相、グエン・チー・ズン計画投資大臣、チャン・トアン・アイン商工大臣ならびに日本企業代表により、裾野産業の育成、サービス産業の規制緩和をはじめ、ベトナムの事業環境上の課題とその対応状況、産業・通商政策などに関して意見交換が行われました。フック首相からは、ビジネス阻害要因と指摘された各種行政手続きの改善や広域FTA推進に関し、力強いコミットメントが示されました。

フック首相カンファレンス会場への入場

カンファレンス第2部の閉会セレモニーでは、安倍晋三内閣総理大臣が、「広範な戦略的パートナーシップ」の下、日越両国があらゆる分野の協力関係を強化すること、またフック首相と手を携えて両国の経済関係を一層力強く発展させることを約束しました。

フック首相基調講演

安倍総理閉会挨拶

石毛理事長開会挨拶

なお、今回のカンファレンスでは、ベトナムへの新規投資案件に対する投資許可書の交付(3件)、ならびに日本企業による投資案件の覚書等の交換(33件)が行われました。これらの投資計画による総投資額は210億米ドルに上ります。(添付)

ベトナムへの投資をテーマとするセミナーとしては過去最大規模となった今回のカンファレンスは、日越双方から1500名の参加者があり、併催されたビジネス交流会でも日越双方の企業関係者等による活発な商談が行われるなど、両国間のビジネス拡大への期待が膨らむものとなりました。

本カンファレンスを踏まえ、ジェトロとしましても、日越両国間の投資拡大を含む経済関係強化に向け、今後一層努めてまいる所存です。

パネルディスカッション

フォトセッション