関西で初の「アジア越境EC企業とのマッチングイベント」を開催
2017年2月
2017年2月21日、ジェトロは大阪で「アジア越境EC企業とのマッチングイベント」を開催しました。越境ECによる中国の日本からの物品購入が、13年の3,902億円から15年には7,956億円へと急速に拡大しつつある(経済産業省「電子商取引に関する市場調査」)状況を背景として開催された本イベントでは、アジア地域への販路拡大支援の一環として、越境ECに関するミニセミナーやビジネスマッチングが行われました。本イベントは、16年10月に東京で開催された「さらなる販路をアジアへ~アジア越境EC企業とのマッチングイベント~」を引き継ぐもので、中国と台湾の越境EC企業が8社、海外販路拡大に関心のある日本企業から約200名が参加しました。
イベント冒頭の挨拶に立ったジェトロ大阪本部の藤井真也長本部長は、インターネットの販売サイトへの出店を通じて行われる越境ECは、海外の消費者の手元に商品を届けるまでの輸出手続き、決済、国内輸送などのサービスを一括して担う機能を有すると指摘した上で、海外販路開拓を目指す日系企業、特に海外ビジネスのノウハウやグローバル人材不足に悩む中小企業にとって、海外販路開拓の機会を提供してくれる新しいビジネス・パートナーであると述べました。
イベント第1部のミニセミナーでは、アジアEC市場の動向と越境EC活用方法について講演したジェトロ・ものづくり産業部生活関連産業課の草場歩課長代理が、越境ECの普及が加速する中国では、16年9月より化粧品の消費税が引下げられるといった税務・制度上の規制緩和もあり、市場参入障壁が低くなりつつあると指摘しました。
第2部では、越境EC関連各社(株式会社bolome、Fun Q Japan 株式会社、杭州西狗国際貿易有限公司、Inagora株式会社、JD.com、株式会社PChome、VIPSHOP日本株式会社、Tencent Japan合同会社)の代表が、それぞれ自社のビジネスモデルや強みを紹介するとともに、海外販路拡大に向けた越境ECプラットフォーム活用の利点を強調しました。
第3部の個別相談会では、ブースを設けた越境EC関連各社が日本企業と個別商談を行いました。参加した各日本企業は、持参した自社の製品を越境EC関連各社にアピールするとともに、出店・販売までの実務的な流れについて相談しました。またジェトロのアドバイザーも、アジアの越境EC市場における規制や参入方法について、ジェトロ相談ブースで対応しました。
本イベント参加者からは、「接点を見つけにくい販売ルートや企業と知り合ったことでビジネスチャンスが増えた」「越境ECサイトの特色を比較する機会は少ないので有益だった」などの声が聞かれました。

セミナー会場風景

個別相談会場風景

個別商談の様子
開催概要
開催日時 | 2017年2月21日(火曜)13時00分~18時00分 |
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場所 | ホテルグランヴィア大阪20F 鳳凰AB・名庭BC |
主催 | ジェトロ 大阪本部 |
後援 | 中小機構 近畿 |
協力 | 近畿経済産業局 |
来場者 | 200名 |
プログラム概要 |
主催者挨拶
ミニセミナー 「アジアEC市場の動向と越境EC活用について」
越境EC各社によるプレゼンテーション
越境EC企業との個別相談会(会場内越境EC各社のブースにて個別相談会・名刺交換会) |