「ジェトロ-KOTRA定期協議会」開催

2016年11月

2016年11月8日、ジェトロは韓国政府系の大韓貿易投資振興公社(KOTRA)代表団を東京本部に迎え、「第40回 ジェトロ-KOTRA定期協議会」を開催するとともに、両機関のトップ会談を行いました。

定期協議会の冒頭、石毛博行ジェトロ理事長は、「日韓間の貿易・投資規模は両国のポテンシャルに見合っていない。逆に言えば、今後一層拡大する潜在力を秘めている。第三国市場における日韓企業の協力もさらに進められる」と述べた上で、「公的信用力に基づく『仲介する力』『繋ぐ力』が発揮されれば、両機関が果たす役割は大きい」と強調しました。

金宰弘(キム・ジェホン)KOTRA社長は、「韓・日企業間の貿易投資協力において両機関が主導的役割を果たすことを期待しており、今後ともその実現に向けて邁進する所存である」と、決意を表明しました。

定期協議会では、両機関の経営方針や貿易・投資分野のさまざまな事業活動について、相互に紹介し、討論しました。今後の具体的な協力案件として、(1)KOTRAが17年5月に開催予定の「ソウル国際食品産業展(ソウルフード)2017」へのジェトロの参加、(2)両機関共同でのセミナー開催、(3)幅広い分野での情報交換の継続、(4)次回定期協議会の韓国での18年開催、といった内容が合意されました。

ジェトロがソウル事務所を設置した直後、67年11月に初めて開催されたジェトロとKOTRAの定期協議会は、それ以降、開催地を日本と韓国との間で交互に変えながら開催されており、今回は第40回目の節目に当たります。10年11月にソウルで開催された前回(39回)の定期協議会では、12年の日本での次回定期協議会開催が予定されていましたが、開催延期が続いていました。両国関係が改めて未来志向の歩みをスタートさせる中、今回、6年ぶりの協議会開催の運びとなったものです。


ジェトロ石毛理事長とKOTRA金宰弘(キム・ジェホン)社長


合意書に署名したジェトロ下村理事とKOTRA尹元錫(ユン・ウォンシク)理事