長岡科学技術大学および国際大学と包括連携協定を締結

2016年5月

ジェトロは2016年5月24日(火曜)、長岡科学技術大学および国際大学の両大学との間で、包括的連携推進に関する協定書を締結しました。ジェトロが国内の大学と包括的協定を締結するのはこれが5番目ですが、大学2校と同時に協定を締結するのは初めてです。
長岡技術科学大学と国際大学は、ともに14年における文部科学省「スーパーグローバル大学創成支援」事業に採択されており、それぞれ人材のグローバル化、あるいは両大学が設置されている新潟県のグローバル化を牽引しています。両大学とジェトロは、3者による包括的連携協定を締結し、(1)新潟企業の海外展開支援、(2)グローバル人材の育成、(3)新潟への外国企業誘致などに、産学官で連携して重層的に取り組みます。

(1) 新潟企業の海外展開支援
海外展開を目指す新潟企業を、3者が連携してサポートします。具体的には、企業からの相談内容を3者が共有し、長岡技術科学大学は製品の研究・開発面などで、国際大学は海外の言語や文化・商習慣などで、ジェトロは貿易実務や海外提携先の紹介などの面で、それぞれ企業を支援します。
3者が有する海外拠点を活用て企業を支援します。特に3者がともに拠点を有するベトナム(ハノイ)では、3者共催により、現地日系企業向けのセミナー等を開催することを予定しています。またインドでは、ジェトロと長岡技術科学大学が参加した「グローバル・インベスターズ・ミート」に国際大学も加わることなどを検討しています。
国際大学と南魚沼市が主催し、長岡技術科学大学とジェトロが講師派遣などの協力を行なっている「ICLOVE」の活動について、その活性化を通じて地元企業の海外進出をサポートします。

(2) グローバル人材の育成
長岡技術科学大学と国際大学の両大学は、15年度より学位を同時習得する「ダブル・ディグリー・プログラム」を構築し、文理の融合を図っています。ジェトロはこのプログラムと連携し、講師を派遣するといった形で協力します。
国際大学は国内企業と「グローバル人材パートナーシップ」の覚書を締結し、各企業における人材国際化を目指す会議を行っています。今後、ジェトロおよび長岡技術科学大学も、この取り組みに連携して参加することを検討します。

(3) 新潟への外国企業誘致
南魚沼市は「ITパーク」を設立し、外国企業誘致に力を入れています。また長岡技術科学大学と国際大学の両大学は、それぞれ南魚沼市と協定を結んで「ITパーク」を支援しています。一方ジェトロは、対日投資促進を担う政府機関として、世界55カ国、74海外拠点のネットワークを活かし、海外企業の誘致と日本国内における起業支援等を行っています。今後は3者が連携し、「ITパーク」への協力を含む新潟への外国企業誘致に力を合わせます。

なお、3者が包括連携協定を締結後に開催したセミナーには、約100名の参加者がありました。

調印式
石毛理事長の講演