クアラルンプールで「日馬投資シンポジウム」開催

2016年3月

日本市場で活躍するマレーシア企業からスピーカーを招いたプレゼンテーションのセクションでは、ジェトロのサービスを利用した3社の代表が登壇した。世界的に有名なLCCであるAirAsiaグループのCEO、アンソニー・フランシス・フェルナンデス氏は日本について、「巨大で重要なマーケット」とした上で、人や文化や食事などにおける日本の魅力に触れながら、世界各国から日本を訪れるインバウンド客が増加傾向にある今、同社としては日本就航路線を戦略的に拡大していきたい、と意欲を示した。また、日本で旅行代理店を展開するAppleグループのグループ・マネージング・ダイレクターであるコウ・ヨッヘン氏は、ビザ免除の施策やエア・アジアの就航により、訪日するマレーシア客数が飛躍的に伸びたことを強調した。ハラル・レストランを日本国内で展開するハルク・フード・インダストリー社長のアブドゥル・ハミッド・ハマット氏は、今年1月、太秦（京都）にオープンした「わでぃはなレストラン」を紹介し、日本でビジネスを行うことは楽ではないが、ジェトロのサポートを得て開店に漕ぎ着けることが出来た、と述べた。一方、マレーシア進出に成功した日本企業を代表して登壇したカネカ・マレーシアの坪内社長は、充実したインフラや競争力のある人件費等、投資先としてのマレーシアの魅力を紹介した。

セミナー後のレセプションでは、参加者間で積極的な情報交換が行われた。会場内に相談ブースを設置したジェトロは、参加者から寄せられた対日投資相談に対応した。