見本市レポート Fine Food Australia 2014

オーストラリア最大の食品・外食産業の国際見本市

オーストラリア・メルボルン
2014年9月15日~18日

会場風景

オーストラリア最大の業界向け食品・外食産業の国際見本市「Fine Food Australia 2014」が、9月15日~18日、メルボルンで開催された。30年目となる今年は、世界47ヵ国からのバイヤーが来場し、36ヵ国以上の国や地域から、1,000社を超える出展者が集結した。来場者も過去最高となる約27,600人を記録した。

30年目を迎えた、南半球最大の食のBtoBイベント

Fine Food Australiaは、今年で30年目を迎えた。同見本市は毎年、シドニーとメルボルンで交互に開催されており、今年はメルボルンでの開催となった。会場となる市内中心部の大型コンベンションセンター(30,000平米)を初めて全て使い、総来場者数は過去最高の27,683人(主催者報告)を記録。これまでで最大のイベントとなった。集客拡大のため、内容面でも工夫を凝らした。’Ask the Experts’という、レストランやケータリングなど、分野別のフードサービスのプロに個別相談ができるサービスを無料で提供し、注目を集めた。他にも、業界のトレンドや注目商品、食の安全や海外輸出などに関するセミナーやワークショップを数多く開催し、よりビジネスに役立つ要素を盛り込んだ。国別に出展するナショナルブースは中国やタイなど、40カ国を超えて出展しており、にぎわいをみせた。

健康ブームが日本食人気の追い風に

自然が豊かなオーストラリアは、もともと健康志向の人が多い。一方、アレルギー体質の人口が多く、近年は特に肥満率の増加が深刻な問題になっている。そうしたことから、食においてもヘルシーなものが人気を集めている。本展示会でも、低カロリー・低脂肪食品、グルテンや乳製品不使用食品、オーガニック食品や抗酸化作用の高い「スーパーフード」、各種機能性食品など、数多くのヘルスフードが展示され、注目を集めていた。こうした背景から、近年ますます日本食材への人気が高まっている。

ヘルシーで手軽に食べられるスシロールは、オーストラリア人の間ですでに定着しており、味噌や醤油なども普通のスーパーで簡単に手に入る。本展示会でも、日本メーカーが、寿司やのり巻きなどの製造機器や、食品用ラッピング素材を紹介し、試食には行列ができていた。他にも、オーストラリアの日本食材専門の卸会社を中心に日本の味噌や醤油、酢、だしなどの調味料や、そば粉や米粉、抹茶関連商品などが紹介されており、日本食の更なる浸透が期待できる。
Fine Food Australiaは、オーストラリアの食品関係業者が一堂に会するイベントであるため、出展者からは「オーストラリアの食のトレンドがよくわかった。」「自社商品をオーストラリアの業界関係者にPRするいい機会だった。」とのコメントが寄せられた。次回のFine Food Australiaは2015年9月20日~23日、シドニーで開催される。

(シドニー事務所 会田理恵)

見本市データ
見本市名 Fine Food Australia 2014外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
開催期間 2014年9月15日(月曜)~18日(木曜)
10時00分~17時00分(初日は20時00分まで)
初回開催年/開催頻度 1984年/年1回
開催場所 メルボルン コンベンション&エキシビションセンター
出展商品内容 食品・業務用厨房機器・業務用厨房設備
出展者数 約1,000社(36カ国)
来場者数 約27,000人(国・地域数不明)
入場料 無料(業界関係者のみ入場可能)
主催者名 Diversified Communications Australia Pty Ltd
TEL: +61 3 9261 4500
FAX: +61 3 9261 4545
E-mail:mconstan@divcom.net.au

主催者様へ

J-messeの「見本市・展示会データベース」に見本市の情報を登録できます。 登録は無料! ぜひご登録いただき、PRにご活用ください。

お問い合わせ

個別の見本市・展示会に関する詳細情報は、各主催者への直接のお問い合わせをお願いいたします。

※お問い合わせいただく前に「よくある質問(FAQ)」および「見本市・展示会情報のご利用について」をご覧ください。