見本市レポート Singapore Airshow 2014

世界の航空関係者の注目を集めるアジア最大の航空産業見本市

ジェトロ参加報告


2014年2月11日~16日

会場風景

2014年2月11日~16日、アジア最大の航空産業見本市「Singapore Airshow 2014」が開催された。日本からは過去最多の出展者が参加した。

世界各国の主要企業が集結

アジア最大のハブ空港、チャンギ国際空港に隣接するチャンギ・エキシビジョン・センターで開催される「Singapore Airshow」は、アジア最大の航空産業見本市である。2月11日から16日までの会期は二部に分かれており、前半4日間がビジネス向けのトレードデー、後半2日間が一般来場者向けのパブリックデーとなっている。今回は47ヵ国から1,000社を超える企業が出展し、125ヵ国・地域から45,000人以上(トレードデービジターのみで集計)もの来場者が訪れた。
シンガポールは MRO(Maintenance, Repair & Overhaul)と呼ばれる機体の整備事業を中心とした航空産業の育成に力を入れており、建設が続くセレタ航空宇宙産業団地には、主要な欧米企業が続々と進出を果たしている。会場でもボーイング社、エアバス社などの主要メーカーが工夫を凝らしたブースを設置。エアバス社は、開発中のA350XWB型機を屋外で展示し、各メディアで大きく取り上げられた。

日本からも過去最大の出展者数

今回、日本からは計42社・団体(共同出展含む)の出展があり、開会式やプレスカンファレンスでは日本のプレゼンスの高さが繰り返し言及された。このうち、ジェトロでは、航空機、航空関連部品・素材、航空関連システム・サービス、空港インフラ関連サービスを取り扱う10社をとりまとめ、ジャパン・パビリオンを設けた。
出展者は、主催者提供の事前面談取得システムや、ジェトロの航空業界担当アドバイザーの支援のもと、海外企業との商談に臨んだ。出展企業からは「航空業界が何を要求しているかを知る機会となった」、「東南アジア圏への販売拡大のため、有用な情報収集ができた」といったコメントが聞かれたほか、欧州の航空産業見本市に参加経験のある企業からは、「本見本市の方が、ブースを訪れた来場者が多かった」など、好評するコメントがあった。すでに市場が成熟し、業界関係者が固定化しつつある欧州見本市と比べ、本見本市には新たなビジネスパートナーを発掘するために来場した企業が多いことによると思われる。

航空産業への参入のきっかけに

航空機産業は他業種と比較して、裾野が広く、今後の成長が期待できる産業である。ボーイング社、エアバス社共に、アジア・太平洋地域を今後20年間で最も旅客機の受注が増加する地域と予測している。これに伴い、大手航空機部品メーカーも、アジア地域における航空機部品の生産、整備事業を拡大させるため域内企業との連携に期待を寄せており、日本企業にとっては、海外事業拡大の追い風となる。高い技術力を有する日本の中小企業が製品、サービスを国際的な航空機産業に売り込む機会を提供するSingapore Airshow。次回開催予定は、2016年2月16日(火曜)~21日(日曜)である。

(機械・環境産業企画課 橋本綾香)

見本市データ
見本市名 Singapore Airshow 2014外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
開催期間 2014年2月11日(火曜)~16日(日曜)
初回開催年/開催頻度 2008年/隔年開催
開催場所 Changi Exhibition Centre
出展商品内容 航空管制装置、航空機整備、空港ビルソリューション・サービス、地上サポート設備、地上車両・器材、MROサービス、修理・オーバーホールシステム、シミュレーター・トレーニング器材・サービス。
出展者数 約1,018社(47ヵ国・地域、うち日本企業42社)
来場者数 トレードデー
約4万5,000人(125ヵ国・地域)
入場料 トレードデー
1日パス:60シンガポールドル
4日通しパス:200シンガポールドル
パブリックデー
22シンガポールドル
主催者名 Experia Events Pte Ltd
事務局連絡先 Singapore Changi Airport Terminal 2
Level 3 #038-017 Singapore 819643
TEL:(65) 6542 8660
E-mail:enquiries@singaporeairshow.com

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