2012年麗水(ヨス)国際博覧会(EXPO 2012 YEOSU KOREA)へのジェトロの取り組み

ご挨拶

「2012年麗水国際博覧会」は、「生きている海と沿岸」をテーマに、5月12日から8月12日まで93日間開催され、万博組織委員会が設定した入場者目標800万人を超える820万人の来場者が会場を訪れました。104カ国、10国際機関の国際館、韓国館・テーマ館・気候変動館・アクアリウム、韓国を代表する企業による企業館などの多彩な展示や映像は、万博のテーマについて、楽しみながら考えさせる趣向がこらされていました。また、各国のナショナルデーの文化公演や、万博の目玉であるThe Big-Oショーは常に大人気で、エキスポ・デジタル・ギャラリーに映される美しい映像、さらには文化色豊かな大道芸などの多様なイベントとともに、この万博を「小さくともキラリと光る万博」として成功に導きました。
このような中、日本館は、「森・里・海、つながり紡ぐ 私たちの未来。」をテーマに、他館とは違う切り口で、日本らしい、しかし普遍的な海と人との共生のあり方を訴求しました。特に、津波災害とそこからの復興については、大規模な地震や津波のない韓国の方々にも、さらには日本同様に地震や津波による大災害を経験した国の方からも、大きな共感を得ました。
また、ジャパンデー(6月2日)には、日本の伝統、現代、地方などの多彩なイベントが来場者を魅了し、レセプションでは、世界各国からの招待者が、東北のシェフによる日本食や日本酒に舌鼓を打ちました。さらに、世界最大級の帆船、海の貴婦人「海王丸」がジャパンデーに合わせて寄港し、その美しい姿と日本人の技を披露してくれました。
万博はその名のとおり国際的なイベントです。参加国間には様々な課題が横たわっていますが、麗水万博の会場内では、この万博のテーマである「生きている海と沿岸」を世界中の国や国際機関、地域、人々が共有し、考え、互いの文化の違いを知り、楽しみ、交流し、その絆を深めることができたのではないかと思います。日本もそれに大きく貢献できたものと自負しています。
日本館をご支援下さった関係者の皆様、日本館にご来館いただいた皆様に、この場を借りて御礼を申し上げるとともに、この万博の遺産が次に発展的に引き継がれることを願っております。

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