ドイツ、スペインなどで農業機械の需要拡大を期待 －欧州農業機械工業連合会が2017年の市場予測を発表－

欧州農業機械工業連合会（CEMA）は2017年5月15日、2017年の欧州農業機械市場に関する見通しを発表した。総じて、“回復基調”との見方で、ドイツの「飼料用牧草収穫機」「牧草圧縮梱（こん）包機」やスペインの「散水・農薬散布機」「整地用機械」「播種機械」などの需要拡大が期待される。他方、フランスやイタリアなどの主要農業国では市況の停滞が続く見通しで、国別にみると “まだら模様”という。EU離脱（Brexit）で注目される英国は、ポンドの価値下落で農業生産者の（輸出）競争力は強まるが、輸入価格の上昇懸念もあるため、総じて“頭打ち”とCEMAはみている。