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安全性をアピールし、震災後初めて福島県産桃を輸出

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福島県観光交流局県産品振興戦略課

震災後、事実上停止状態となっていた福島県産桃の輸出再開に向け、タイからバイヤーを招へい。安全性と品質の高さをアピールし、震災後初の県産農産物の輸出を実現。

福島県杉妻町 <輸出> 対象国・地域:タイ、マレーシア

海外展開の再出発

福島県は全国2位の収穫高を誇る桃の産地で、海外に向けては2005 年頃から台湾への輸出を始め、最盛期には約70 トンを輸出していた。しかし、東日本大震災の発生を受けて台湾は福島を含め近隣5県の全ての食品(酒類を除く)を輸入停止とした。震災以後、桃だけでなくその他福島県産の農産物一切は事実上輸出停止状態となった。

このような状況を受け、東京電力福島第一原発事故の風評被害に苦しむ福島県産品の再興のため、福島県とジェトロ福島が協力し、震災後初の福島県産桃の海外輸出を目指すこととなった。

同社が活用したジェトロの主なサービス・支援

2012年8月 タイ桃輸出バイヤー招へい事業
2013年8月 タイ・マレーシア桃輸出バイヤー招へい事業

タイのバイヤーが福島を視察

福島県産桃の海外輸出再開に向け、福島県は、輸入規制がクリアでき、かつ富裕層の拡大が著しいタイに目を向けた。タイでは放射能物質の検査報告書を添付することで輸出が可能であるため、同国の食品バイヤーを日本に招き、生産現場や検査体制を実際に見てもらい、安全や品質に対する理解を得られれば輸出再開の糸口になる。県とジェトロ福島は輸出再開という目標の元に一丸となり、バイヤー招へい事業としてタイの百貨店・スーパー、外食チェーンなど4社から5名のバイヤーを福島県に招き、農園から選果場、検査施設、市内小売店など農産物流通における川上から川下までを隈なく視察する行程を組んだ「タイ桃輸出バイヤーを招へい事業」(2012年8月)を実施した。

来日したバイヤー一行は、まず郡山市の福島県農業総合センターで放射能の検査現場を視察、そこで、県産農産物の安全・安心を確保する取り組みについて詳しい説明を受けた後、伊達市の桃農園を訪れ、収穫体験を行った。バイヤーからは、「福島での検査体制を視察し、安全性を確信できた。タイでは日本の商品への信頼度が高い。おいしい桃なので、よりアピールしたい」など前向きな声が寄せられた。

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バイヤー招へい事業関係者

タイ、マレーシアに向けて輸出

バイヤー招へい事業から約1カ月後、福島県はタイの高級百貨店でフェアを開催し、桃の本格輸出に向けて現地で販促プロモーションを実施した。初回に輸出された桃800個は好評につき完売。その後、約2カ月間に計3回、総計2,800 個の桃を輸出した。

翌2013年3月、マレーシアで福島県産の食品に対する輸入規制が解除されたことから、マレーシアの食品バイヤーを加えた第2弾となる「タイ・マレーシア桃輸出バイヤー招へい事業」を実施(2013年8月)、さらに福島県産桃の安全性と品質の高さをPR した。

震災後の県産桃の輸出総量は、2012年は計1.1 トン、2013年はタイ、マレーシアの2カ国への輸出で計3.1 トンと順調に数字を伸ばしている。福島県は、引き続き品質や安全管理体制などをアピールしつつ、県産農産物の更なる輸出・販路拡大を目指す考えである。

ジェトロ担当者からの一言コメント

この2年間の事業を通じ、本格輸出に向けた第1歩、2歩を着実に歩み出すことができた。加えて、桃輸出が実現できたことは地元において前向きな話題として広く知られることとなった。今後は、ビジネスとして拡大していくことを視野に、行政だけでなく農業協同組合や生産者とともに課題を克服しながら関係者一同で取り組んでいきたい。

ご利用いただいたジェトロのサービス

福島県観光交流局県産品振興戦略課

福島県杉妻町2-16
Tel:024-521-7326
http://www.pref.fukushima.lg.jp/外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

2014年3月

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