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自社製品にあった取引先をもとめてFaire.comを選択
Nandakaは、2022年に2人で立ち上げた、2人組の手紙文具ブランドです。手紙を書くことは、筆跡を通じて自分という人間を存在させることだと考えています。そのコンセプトをもとに、試行錯誤しながら、製品をデザインしています。
ブランドの立ち上げ時から輸出にチャレンジしたいと思っていました。そんな中、Faire.comを見つけました。Faire.comは、インディペンデントな作り手と買い手を繋げるという理念で運営されており、例えばバイヤーが製品検索時に「Not on Amazon(Amazonで販売していない製品)」で絞り込みができるという機能にもその理念が表れています。そのような特色が魅力的でした。Faire.comへ登録を進めようとした頃に、ジェトロのFaire.comを活用した米国への展開プログラムを見つけ、申し込みました。
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専門家のアドバイスをもとにSEO対策に注力
海外向けのBtoB取引は初めてでしたが、ジェトロのプログラムで配信していただく、小売店リスト向けのニュースレターを通じて、米国のインテリア雑貨店から初回オーダーをいただくことができました。その後、なかなか追加でオーダーが入らなかったのですが、プログラムの個別面談で教えていただいたSEO対策のための商品名や説明文の改善を通じ、追加でオーダーに至りました。面談で言及されていたChristmas Cardというような検索にかかりやすいキーワードの追加以外にも、自らFaire.com上で似た製品を調べることで、商品名を研究しました。例えば、Spinning Heartのカードのような箔押しのものは、「foil stamped」といったキーワードが商品名に入っていることがわかり、「Holographic Gold Foil Card」という表示名に変更しました。
Faire.comのNandakaのページ
回転するハートを箔押ししたグリーティングカード:Spinning Heart: Gold
米国以外も視野に
本プログラムへの参加を通じ、かねてよりお取引をしてみたかった米国の書店や、ベルリンの文具店からオーダーをいただくことができ、大変嬉しく思っています。特に後者は、今までメールなどで営業をしていても効果が見られなかったのですが、Faire.com主催のオンラインイベント「Faire Market(注1)」で先方から私たちのブランドを見つけてもらったことでオーダーにつながりました。
一方でまだまだ課題も多くあります。特に供給体制を整える必要があると考えています。現在は紙の裁断やシルクスクリーンなど手作業で制作している部分が多く、大口の注文が入ると、都度追加で制作をしています。まずは、Faire.comでの注文状況を通じて売れ筋商品を見極めつつ、手作業と外注する部分を分けるなどして、供給体制を整えていき、ゆくゆくは展示会出展なども検討しながら米国以外の地域にもチャレンジしていきたいです。
注1:Faire Marketとは年に2回開催されるFaire.com主催のオンラインイベント。ブランドがディスカウントを提供することで参加が可能。Faire側も5%を上限にブランド側が提供するパーセンテージと同率のディスカウントを上乗せする。
米国展示会にてバイヤーがNandakaの製品に関心を寄せている様子
- Faire.comとは
- 2017年に設立したブランドと小売店を繋ぐ世界最大のBtoBオンラインプラットフォーム。無料で自身のブランドフロントページを制作できるほか、注文および顧客の管理・インボイス作成・売上分析などが可能。AmazonやWallmart等の大型リテールには出品していないスモールブランドを発掘できる、といった理由から米国での認知度が高い。
ジェトロ担当者からの一言コメント
優れた商品力に加え、個別面談へのアドバイスを踏まえて、商品名の改善や自社でバイヤーへもアプローチされるなど、初めてのことに真摯に取り組まれる姿勢が成功の秘訣だと感じています。今後もぜひFaire.comで新規オーダーを取得しつつ、継続的な取引につなげていっていただきたいです。
ご利用いただいたジェトロのサービス
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イベント情報: 米国マーケットエントリー支援プログラム ―デザイン・日用品―
(2024年度は「Faire.comを活用した米国市場におけるマーケティング支援プログラム」というプログラム名で実施)
noki
千葉県我孫子市
https://nandaka.jp/ja![]()
菊田 ひとみ(プロデューサー)、堀 太誌(デザイナー)
取り扱い製品:手紙・文具
2025年10月




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