株式会社スガイワールド

サステイナブルで「かわいい」クリップで世界へ

東京・世田谷で自社デザインのクリップを企画販売するスガイワールド。素材の生分解性という特性も生かしてバイヤーにアピールし、海外での売り上げを着実に伸ばしている。

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展開国・地域:
米国、香港
取扱製品:
デザインクリップ

左から代表の須貝悠さん、海外事業責任者の須貝美由紀さん

現地からの評価が海外展開を後押し

もともと2017年のNY NOWのジェトロパビリオン出展をきっかけに海外には本格的に取り組み始めました。出展の前年に市場調査のため訪問したのですが、その際に会った当時ジェトロのコーディネーターをされていた方から、海外でも受けそうという後押しもありました。国内の展示会で海外バイヤーからも引き合いが来ていたので、翌年の出展を決め、市場調査から商品の選択、ブースデザインや資料作りなど、出来る限りの準備をし、NY NOWでは結果的に40件以上のオーダーを得ることができました。その後、2020年1月のメゾン・エ・オブジェにもジェトロを通じて出展しましたが、直後に新型コロナウイルスの問題が発生し、海外での新規の取組みが難しくなったところに、TAKUMI NEXTに参加することができました。

水で曲がる紙クリップ

TAKUMI NEXTを通じて自社商品の立ち位置を知る

実は2019年にTAKUMI NEXTのプログラムが始まったことは知っていたのですが、当初は伝統工芸品向けのプログラムと思って応募していませんでした。ただ、モダンクラフトであれば参加できるということを確認し、翌年から参加することにしました。2022年まで3年連続で参加しています。当初はオンライン商談も行ったことがなく、このプログラムを通じてオンライン商談のノウハウを学ぶことができました。香港のオンラインショップや北米のディストリビューターなどとTAKUMI NEXTを通じて成約し、北米からは継続的なオーダーも入っています。また、シンガポールのポップアップストア参加後のショップオーナーによるメンタリングで、自分たちの商品の立ち位置も改めて再認識することができました。ミュージアムのショップでの販売だったのですが、日本が好きで買っていくお客様と、必ずしもそうではなく観光で来ているお客様がいて、軽くて値段も手ごろなスガイワールドの商品は、後者の客層に売れたというフィードバックがありました。きめ細かいデザインから日本っぽいかわいさという評価を頂くのですが、どういう客層にアプローチすべきかということをメンタリングを通じて改めて認識しました。

ハグする動物型テープカッター

インスタグラムを通じて世界観を発信

商品はセルロース由来のファイバー紙を使っており、生分解性をアピールポイントにしています。国内ではあまり聞かれないのですが、欧米のバイヤーからはプラスチックが入っているかということは必ず聞かれます。またインスタグラムはもともと米国で必須ということを聞いて始めており、ブランドの世界観を発信する媒体として重視しています。海外のバイヤーはおそらく購入を検討するにあたって、必ずインスタグラムをチェックしていると思います。TAKUMI NEXTのメンターからは、商品力、発信力はよいので、継続的な取り組みが重要とのコメントを頂いており、今後も継続的に海外に取り組んでいければと考えています。

ジェトロ担当者からの一言コメント

同社は各国バイヤーとのオンライン商談、ポップアップストアでの試験販売、メンタリングなどあらゆる機会で自社ブランド・商品の立ち位置を客観的に見つめなおし、新たな取り組みへと挑戦されている姿勢が印象的でした。

株式会社スガイワールド

東京都世田谷区
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代表:須貝 悠
設立年:2014年
事業内容:商品・サービスの企画、デザイン、製造、卸、輸出、およびそれらに関する事業支援

2023年4月

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