ブナコ株式会社

継続出展でバイヤーに信頼感

ブナコ株式会社

青森県弘前市
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木工品(ブナ)の製造

<輸出> 対象国・地域:欧州(フランス)

写真:Interior Goods SWING(左)、Lamp cherry 3Colors(右)

ブナの木から生まれたインテリアグッズ

ブナの木の持つ温かな色合いと柔らかなシルエットのテーブルウェア、ランプ、スツール。1963年創業のブナコは、青森県に多く生育するブナを活用して、独特なデザインのインテリアグッズを製造する。ブナをかつらむきの要領で厚さ約1ミリの板にし、細いテープ状に切ったブナの生地を職人がひとつひとつ丁寧に巻きつけてかたちを作り出す独自の製法で、洗練されたデザインと軽くて丈夫なのが特徴だ。ブナの有効活用のため県の工場試験場で約60年前に開発された。

同社が活用したジェトロの主なサービス・支援

セミナー・講演会参加
海外ブリーフィングサービス
輸出支援相談サービス(海外コーディネーターリテイン事業)
見本市・展示会への出展支援:メゾン・エ・オブジェ
バイヤー招へい

継続出展でバイヤーに信頼感

ブナコの照明器具は国内の最高級ホテルや飲食店で次々と採用され、テーブルウェアは2011年頃からフランスのインテリアショップに継続的に販売するなど、着実に販路を拡大している。国内外で高い評価を受けているブナコには、事業面において、これまで2つの転換点があった。

1つ目は、商品アイテムの多様化だ。ブナコは創業当時、食器だけをギフト商品として百貨店向けに販売していたが、98年に急速に業績が低迷。打開策として照明器具の製作を開始したことを契機に、インテリアグッズ、近年はスピーカーと、商品ラインナップを拡充してきた。

同社にとってのもう1つの転換は、新たな市場、つまり海外市場への展開である。07年に経済産業省の地域資源活用プログラム認定を受けたことをきっかけに、輸出への取り組みを開始。しかし、欧米での展示会に参加するものの、バイヤーからの引き合いへの対応に苦慮し、成果にはつながらなかった。そうした中、08年にメゾン・エ・オブジェ(世界最高峰のインテリア&デザイン関連見本市、開催地パリ)のジェトロのジャパンブースに出展。さらに、09年にはジェトロ輸出有望案件支援企業に採択され、ジェトロ専門家から他社の成功・失敗事例などの情報提供を受けながら、輸出に向けた社内体制を整備した。「地道に継続出展し認知度を向上させること」(倉田社長)を重視し、14年まで計8回メゾン・エ・オブジェに出展した結果、商品デザインや会社の知名度が向上するだけでなく、安定的な取引が可能な信頼できる相手であるという安心感をバイヤーに与えることができた。その結果、引き合いも年々増加し、具体的な商談成果も生まれてきている。        


メゾン・エ・オブジェ J-Style+

ブナコブランドを世界へ

9回目の出展となる15年1月のメゾン・エ・オブジェでは、デザイン界をリードするブランドが集う、会場でも最も注目度が高い「ホール8」に出展する。同社としては、「ホール8」への出展というチャンスを活かし、世界のショールームであるパリでブランドを確立し、海外市場の開拓で新たな段階に踏み込む狙いだ。欧州のみならず、米国、さらにはシンガポール、香港等へのアジア市場での販路拡大を視野に、展示会出展をテコにした同社の取り組みは続く。

輸出に真剣に取り組む覚悟を明確に
代表取締役 倉田 昌直 氏

輸出額を売上全体の2割まで伸ばしたい。企業にとっては、2割といえどもその部分が丸ごとなくなってしまえば相当な痛手となる。輸出に真剣に取り組みたいからこそ、逃げのきかない2割という数字を目指したい。

ご利用いただいたジェトロのサービス

  • 展示会・商談会への参加
    海外販路開拓のきっかけとなる展示会・商談会への出展をサポートします。
  • 輸出有望案件支援サービス
    輸出戦略の策定から契約締結まで専門家がお手伝いします。優秀な製品を持っていながらこれまで輸出経験がない、あるいは輸出ビジネスを躊躇している中小企業が対象です。

ブナコ株式会社

青森県弘前市豊原1丁目5番地4号
Tel:0172-34-8715
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従業員:24名 資本金:2,100万円

2015年3月

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