中国新興EVメーカーのNIO、欧州で販売網拡大

(中国、欧州)

上海発

2021年12月27日

2014年に設立された中国の新興電気自動車(EV)メーカーの上海蔚来汽車(NIO)は12月18日、2021年にビジネス展開を開始したノルウェーを皮切りに、国外展開を加速させる方針を明らかにした。2022年にはドイツ、オランダ、スウェーデン、デンマークでEV販売を開始し、2025年には世界25以上の国・地域の市場への参入を計画している。

NIOは9月末からノルウェーでSUV(スポーツ用多目的車)タイプ「ES8」の納車を開始し(2021年7月28日記事参照)、首都オスロにショールーム「NIOハウス」も開設した。ES8の小売価格は、電池容量75キロワット時(kWh)の60万9,000ノルウェー・クローネ(約791万7,000円、1ノルウェー・クローネ=約13円)、100kWhの67万9,000ノルウェー・クローネの2種類。電池のレンタルプラン(BaaS、注)も行う。同社は2022年末までにノルウェーで20カ所の電池交換施設を設置する予定だ。

NIOによると、同社の1~11月の納車台数は前年同期比約2.2倍の8万940台と、ビジネスを急拡大させている。

(注)BaaSとは、バッテリー・アズ・ア・サービス(Battery as a Service)の略で、車体と電池を分離し、電池を購入せず、月ごとにレンタル料金を支払う方式。

(劉元森)

(中国、欧州)

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