上海市、FCV産業発展に向けた補助金政策を発表

(中国)

上海発

2021年11月08日

中国の上海市発展改革委員会など上海市の6部門は11月3日、連名で「上海市の燃料電池自動車産業の発展を支援するための若干の政策外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」(以下、政策)を発表した。これは、燃料電池自動車(FCV)モデル都市群に選定された上海市が、燃料電池自動車産業の発展に向けた補助金などの支援策を定めたものだ(2021年9月1日記事参照)。

政策の実施期間は2021年11月1日から2025年12月31日まで。燃料電池自動車製造企業への補助金、燃料電池スタックなどコア部品開発企業への補助金、燃料電池貨物車・バス運行企業への補助金、水素ステーション建設への補助金、水素小売価格への補助金など8項目からなる。補助金の財源として、上海市と中央政府が1対1の割合で負担する。例えば、水素ステーションの建設については、建設総額の30%を超えない範囲で、2022年中に経営許可証を取得したステーションには500万元(約8,500万円、1元=約17円)、2023年の場合には400万元、2024~2025年の場合には300万元を上限に、3年間に分けて補助金を支給する(詳細は添付資料表参照)。

上海市発展改革委員会は、補助金の申請に関して、上海市経済信息化委員会が燃料電池自動車のモデル応用(運行を含む)に関する実施規則を、上海市住宅都市農村建設管理委員会が水素ステーション建設・運営のための補助細則を、上海市交通委員会が燃料電池バス運営補助細則の策定を主導するとしている。

対象となる企業は、これら細則の発表後、細則に照らして補助金の申請を行うこととなる。

(高橋大輔)

(中国)

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