インドネシア国家規格(SNI)、強制規格品目数を増加

(インドネシア)

ジャカルタ発

2023年04月21日

インドネシア国家規格(SNI:Standard National Indonesia)制度について、最新の強制規格品目表が公開された(添付資料表参照)。2020年3月時点での強制規格品は205品目だったが、2023年4月時点では355品目に増加している。強制規格品は今後も増加が予想され、引き続き動向に注視が必要だ(注)。

ここ数年で強制規格品が増加した原因の多くは、消費者保護のための製品登録義務「K3L登録制度」の対象製品の一部がSNIに移行されたためだ(2021年2月26日記事参照)。K3Lとはインドネシア語の「安心、安全、健康、環境保護」の頭文字を取ったもので、主に繊維製品と小型家電について商業省が定めた基準だが、K3LからSNIに移行が順次進んでいる。

SNI制度について、政府は政令2021年28号第32条~59条PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)でも、SNIの目的や義務、認証管理の厳格化について明記しつつ、国産品の競争力を高めるための要としており、強い意思で推進している。

SNI強制規格品は製品のフィールドテスト、1年に1回の工場監査などを義務付けており、認証取得者側には継続的な品質の維持管理が求められる。

(注)最新の強制規格品は、ジェトロの調査レポート「インドネシア国家規格(SNI)に関するQ&A(2020年3月)」(10ページ~16ページ)から参照できる。近い将来に強制規格品になる可能性がある予定表も記載している。

(中沢稔)

(インドネシア)

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