コロンビアのジオパークがベネズエラの石油事業に参入

(ベネズエラ、コロンビア)

調査部米州課

2026年09月14日

米国とベネズエラ間でエネルギー協定が締結されて以降(2026年9月2日記事参照)、米国のシェブロンやイタリアのエニといった石油大手がベネズエラの油田への投資を発表する中、コロンビアを拠点に中南米で活動する石油・天然ガス探査・生産企業のジオパーク(GeoPark)も9月2日、ベネズエラの石油事業への参入を発表した。

ジオパークはオリノコ重油ベルトに位置する重質油資産のベアブロックの再開発を手掛ける。ベアブロックは既に長年、他社による操業実績があり、既存の生産設備やインフラが存在するため、ジオパークにとってはブラウンフィールド投資となる。ジオパークは、高度な専門知識やベネズエラでの経験豊富な人材などをもって、同ブロックにおける原油回収率を現在の4~5%から8~9%にするとしている。生産量も現在日量1万1,000バレルであるところ、8万5,000~9万5,000バレルを見込む。

今回のジオパークの参入は、金融業などを中心とした複合企業であるコロンビアのグルーポ・ヒリンスキ(Grupo Gilinski)の仲介による。グルーポ・ヒリンスキは、国営石油会社(PDVSA)系企業と25年の生産参加契約(CPP、2026年8月28日記事参照)を締結している。ジオパークは、グルーポ・ヒリンスキが保有していたベアブロックの権益を持つ持ち株会社(CPP Holdco)を取得する見返りとして、大量の新株をグルーポ・ヒリンスキへ発行し、その結果としてグルーポ・ヒリンスキがジオパークの56%超を保有する支配株主になる取引構造になっている。

デルシー・ロドリゲス大統領代行も、ジオパークの参入を歓迎している。ロドリゲス大統領代行は地元テレビ局のインタビューで、今回の投資について「ベネズエラの国、法律、規則に非常に信頼があるということを示してくれた」と述べた。

(佐藤輝美)

(ベネズエラ、コロンビア)

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