8月の米小売売上高は前月比1.2%増と予想を上回る、新学期需要やガソリン価格上昇で幅広い伸び

(米国)

ニューヨーク発

2026年09月18日

米国商務省の速報PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(9月16日付)によると、8月の小売売上高(季節調整値)は前月比1.2%増の7,739億ドル(添付資料表参照)となり、ブルームバーグの市場予想(0.8%増)を上回った。7月は同0.6%減(速報値、2026年8月17日記事参照)から0.5%減へと上方修正され、6月は同0.2%増から改定されず据え置かれた。

無店舗小売りやガソリンスタンドが牽引、幅広い業種でプラス

今回の伸びを牽引したのは、燃料価格の値上がりを反映したガソリンスタンド(3.1%増)や、オンラインを含む無店舗小売り(2.6%増)だった。無店舗小売りは、アマゾンが大型会員セール「アマゾン・プライムデー」を例年の7月から6月へと前倒しした影響で、その反動減が出ていた7月の落ち込みから回復へと転じた。また、報道によると、新学期に向けた需要の恩恵を受けたとみられ、衣料(0.7%増)や家電(1.6%増)、スポーツ・娯楽品・書籍(1.2%増)など幅広いカテゴリーで消費が下支えされたとされる(ブルームバーグ9月16日)。さらに、自動車・同部品も前月比0.6%増とプラスを維持し、フードサービスも1.2%増と底堅さを維持した。全13項目のうち、12項目がプラスとなる中で、唯一減少したのは建材・園芸用品(0.2%減)だった。

今回の小売売上高は市場予想を上回る反発を見せ、物価高の中でも名目ベースでは消費活動の底堅さがうかがえる結果となった。しかし、ガソリン価格の上昇(2026年9月15記事参照)や実質賃金の伸び悩み(2026年9月7日記事参照)を背景に、現在の消費ペースが続くかどうかについては懸念の声もある。実際、ミシガン大学が9月11日に発表した9月の米消費者信頼感指数(速報値)は2カ月連続で低下した。内訳をみると、支持政党を問わず低下しており、1年先の個人財務やビジネス環境への期待も悪化した。同大学は、燃料価格の再急騰や貿易摩擦への懸念を背景に、消費者が今後の家計負担増を見込んでいると指摘している。

(樫葉さくら)

(米国)

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